The Morning Star Observer

2026年09月21日 月曜日朝刊 (Morning Edition)ArchiveAbout

ウクライナ、ロシアに千機超のドローン攻撃 モスクワへ数百機 議会選最終日に「過去最大」

ウクライナ軍は20日未明、ロシアに向けて1000機以上のドローンを発射し、そのうち数百機がモスクワを目指した。ロシア当局者らが日曜日に明らかにした。クレムリンが議会選挙の3日目にして最終日の投票を締めくくる中での攻撃となった。モスクワ市長セルゲイ・ソビャーニン氏は、このドローン攻撃をロシア首都への「過去最大」と評し、モスクワ製油所と住宅用建物に被害が出たと述べた。

モスクワ州知事アンドレイ・ボロビョフ氏によると、モスクワ広域圏では攻撃で2人が死亡、20人が負傷した。死亡したのは74歳の男性と44歳の女性だった。同氏は、アパートの建物から400人が避難したとも述べた。

ロシア国防省は、国内全域に加え、併合したウクライナのクリミア半島と黒海の水域上空で、ウクライナのドローン1100機を撃墜したと発表した。ソビャーニン市長は、首都へ向かう途中で450機のドローンが破壊されたと述べた。同市長は「前例のない攻撃は明らかに選挙を混乱させる目的で計画された。敵はこの点で失敗した」と語った。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、モスクワとその周辺のインフラ施設への攻撃を確認した。同氏はXで「我々の長距離攻撃は昨夜、モスクワ地域に極めて大きな影響を与えた。ロシアの主要な石油産業施設の一つと侵略者の物流施設が撃破された」と述べた。さらに、国産のフラミンゴおよびペリカンミサイルを含む一連のミサイルとドローンで石油・物流施設を攻撃したと説明し、「これらは戦争機構を支える数十億ドルだ」と指摘した。

ロシアでは2022年2月のウクライナ全面侵攻以来、初の戦時下議会選挙が行われた。プーチン大統領の政策に反対する勢力はほぼ不在で、クレムリンの支配を確固たるものにすることが確実視される。ロシアはまた、戦争開始後に併合した4つのウクライナ地域(ドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャ)と、2014年に併合したクリミアでも投票を実施した。キーウはこの投票を違法とみなしている。

一方、ウクライナではロシアのドローン攻撃でキーウ州のヴィシュホロド地区で母親と3歳の双子の子どもを含む4人が死亡した。負傷していた別の子どもも病院で死亡した。ロシア国防省は、キーウ州のドローン・ミサイル製造会社ファイア・ポイントの倉庫を攻撃したと発表した。また、オデーサ州では貨物船と郵便物流センターを攻撃し、いずれも軍事輸送に使われたと主張した。ヘルソン州では、ロシア占領下の地域でバスへのドローン攻撃により選挙管理委員を含む2人が死亡したとロシア国営通信RIAが報じた。

この大規模な攻撃は、米国のトランプ大統領がウクライナとロシアが互いのエネルギー施設を攻撃しないことで合意したと述べた直後に行われた。ウクライナは近年、ロシアの石油施設などエネルギーインフラを標的に長距離ドローン攻撃を強化しており、戦争の影響をロシア国民に実感させ、プーチン大統領に和平交渉を迫る戦略を取っている。ロシア国防省のデータに基づくタス通信の集計によれば、20日の攻撃は特別軍事作戦開始以来最大規模となった。

トランプ大統領、ワシントン凱旋門を「軍事複合施設」に転換へ ドローンと狙撃兵を配備

トランプ米大統領は20日、ワシントンに建設予定の凱旋門を、ドローンや狙撃兵を配備する「軍事複合施設」に転換すると発表した。国家安全保障上の理由と軍からの強い要請によるものだという。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「米軍の強い要請と国家安全保障上の目的により、壮大な凱旋門を一流の軍事複合施設兼凱旋門に転換することに同意した」と述べた。この施設は屋上と広場に多数のドローンと狙撃兵を収容・配備でき、大量の狙撃弾薬も保管できると説明した。

凱旋門は高さ76メートルで、リンカーン記念堂とアーリントン国立墓地の間に建設される予定だ。トランプ氏は「世界の主要59都市・首都の中で、ワシントンD.C.だけが凱旋門を持たない。しかし今、群を抜いて最も偉大な凱旋門を持つことになる」と強調した。

一方、この計画には反対の声も根強い。退役軍人らは、リンカーン記念堂とアーリントン国立墓地の歴史的な眺望を遮ると訴訟を起こした。また、近くのロナルド・レーガン・ワシントン空港への航空安全上の懸念も指摘されている。連邦航空局は先週、凱旋門が航空機の障害にならないと判断したが、頂部に「永遠の炎」を設置することを条件とした。

凱旋門は、ホワイトハウスの舞踏場やケネディ・センター改修など、トランプ氏がワシントンの景観を変えるために進める一連のプロジェクトの一つだ。これらの計画は保存派や建築家らから批判を浴びており、一部は裁判にまで発展している。

愛知・名古屋アジア大会が開幕 運営トラブル続く中、初日は中国がメダル首位

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋大会)が9月19日、名古屋の瑞穂公園陸上競技場で開幕した。開会式は心臓型のステージで華やかに行われたが、直前まで宿泊施設や輸送をめぐる運営トラブルが相次ぎ、日本開催の大会として課題を残した。初日の競技では中国が金メダル11個で首位に立ち、日本が6個で2位、韓国が4個で3位と続いた。

開会式には日本の天皇・皇后両陛下が出席し、国際オリンピック委員会(IOC)のキルスティ・コベントリー会長とともに観覧した。天皇が開会を宣言すると、会場からは控えめな拍手が送られた。しかし、収容人数3万人のスタジアムには空席が目立ち、台風接近の影響で観客動員が伸び悩んだ。大会組織委員会はチケットの70パーセントが販売済みと説明したが、会場内のアナウンスでは完売と発表されるなど、情報の齟齬も見られた。

大会前からは、選手村を設けずホテルや仮設コンテナ、クルーズ船で選手・役員約1万7千人を収容するというコスト削減策が混乱を招いた。日本代表を含む複数の代表団が宿泊施設の質や二重予約を訴え、韓国はバスケットボール選手用のコンテナが狭すぎると不満を示した。インドはクリケット男子代表を別のホテルに宿泊させ、名古屋在住のインド系住民約2千世帯が選手の受け入れを申し出る事態となった。また、韓国男子ホッケー代表の試合前に北朝鮮の国歌が誤って演奏されるアクシデントも発生した。

競技面では、初日から注目の結果が相次いだ。女子クリケット準決勝でインドがバングラデシュに114点差で勝利し、決勝進出を決めた。シャファリ・ヴェルマが49球で100点を記録し、アジア大会女子クリケット史上初の世紀の打撃を達成した。男子バスケットボール決勝では韓国が日本を67対57で下し、12年ぶりの金メダルを獲得した。イランは中国を79対70で破り、銅メダルを獲得。戦争下の祖国に捧げる勝利として選手たちは涙を見せた。テクボールは今大会で初採用され、女子シングルスでミャンマーのワイ・キン・フニンが、男子シングルスで韓国のイ・ジュンソクがそれぞれ初代王者に輝いた。スペインの元サッカー選手カルレス・プジョルが観戦する中での快挙となった。

大会は10月4日まで開催され、40以上の競技で369個の金メダルが争われる。2028年ロサンゼルス五輪の出場枠が7競技で懸かるほか、eスポーツやブレイキン、パデル、MMAなど新競技も注目を集める。運営面の課題を克服し、アジアの祭典が成功裏に終わるかが問われる。

メルツ独首相、州選挙で歴史的敗北も改革継続を表明 党内からは退陣論も

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は20日、ベルリン州とメクレンブルク=フォアポンメルン州の州選挙で敗北を喫した。公共放送ARDの出口調査によると、メルツ首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)はメクレンブルク=フォアポンメルン州で得票率5%にとどまり、第二次世界大戦後の同党の州選挙における最低記録を更新した。反移民・親ロシア路線の「ドイツのための選択肢」(AfD)が大きく票を伸ばした。メルツ首相は自党の結果を「災厄」と認めつつ、改革路線を後退させないと強調した。

メルツ首相は「今なすべきことは、背骨、不屈さ、忍耐を要する」と声明で述べ、「CDU党首として、そして何よりもわが国の首相として、これらの資質を示す」と語った。ベルリン州ではCDUが20%で第2党となり、左派政党「左翼党」の24.5%に敗れる見通しだ。

メルツ首相の求心力は、9月6日のザクセン=アンハルト州選挙でAfDに敗れた時点で既に傷ついていた。同氏は就任から16カ月で経済再生を約束したが、国民の不満はくすぶり続け、首相自身も深く不人気となっている。過去2週間では、党内部からも首相交代を求める声が上がった。メルツ首相は国連総会出席のため予定していたニューヨーク訪問を中止し、任期全うへの決意を繰り返し示している。

今回の敗北は、CDUにとって歴史的な打撃となった。特にメクレンブルク=フォアポンメルン州は、アンゲラ・メルケル元首相の地盤であり、同党の歴史的牙城だった。ベルリン州では、CDUの連立政権参加が終わる可能性が高まった。赤・赤・緑(SPD・左翼党・緑の党)の連立が過半数獲得に最も近いとみられる。専門家は、メルツ首相が「最も不人気な首相」であり、その政治的生命は綱渡りの状態だと指摘する。次の重要な選挙は2027年4月のノルトライン=ヴェストファーレン州選挙だが、同州では党内の有力ライバルであるヘンドリック・ヴュスト氏が候補者となるため、仮に勝利してもメルツ首相の功績とはならない。

政治 (Politics)

イランと米国が新たな脅し合い、フーシ派のサウジ攻撃で中東情勢が緊迫

イランと米国は20日、新たな脅しを交わした。トランプ大統領はイランが合意しなければ経済的に失敗するか指導部が消滅すると警告し、イラン軍は新たな攻撃に厳しく報復すると宣言した。フーシ派がサウジアラビアの首都リヤドをミサイルで攻撃するなど、地域全体の緊張が高まっている。

トランプ大統領はFOXニュースの記者トレイ・イングストとの電話で、イラン指導部が合意すべきだと述べ、さもなければ経済的に衰退するか消滅すると語った。また、今週ニューヨークで国連総会に出席予定のイラン大統領マスード・ペゼシュキアンとの会談に応じる用意があると表明した。一方、イラン軍中央司令部は、新たな攻撃があれば米国の基地と利益に対する持続的な報復を発動し、ワシントンの地域同盟国も紛争当事者とみなすと警告した。イラン軍は米国が攻撃を準備しているとの情報を得ていると付け加えた。

フーシ派は16日、サウジアラビアの首都リヤドに向けてミサイルとドローン攻撃を実施した。リヤドの主要国際空港付近では黒煙が上がり、米国務省は中東での予期せぬエスカレーションの可能性を挙げ、航空便の欠航や空域閉鎖に注意を促す安全勧告を出した。フーシ派の攻撃により、リヤドはイエメン領土のさらなる掌握を防ぐための空爆を続けるか、重要インフラへの攻撃を避けるために後退するかという苦しい選択を迫られている。

フーシ派は紅海沿岸で勢力を拡大し、バブ・エル・マンデブ海峡を掌握しつつある。イランがホルムズ海峡の大部分を封鎖しているため、石油産出国のエネルギー輸出はほぼ世界市場から遮断され、原油価格に圧力がかかっている。米国によるイラン港の封鎖でイランも自国の石油を売れず、経済に深刻な打撃を与えている。6月に成立した暫定停戦合意は7月に崩壊しており、イランは自らの解釈に基づく条件が満たされるまでホルムズ海峡を再開しないと繰り返した。

イラン議会のモハマド・バゲル・カリバフ議長は、敵を押し返し外交で成果を固めるために戦い続ける必要があると述べた。一方、トランプ大統領はフーシ派が米国と戦わないことに合意したと主張し、フーシ派は「米国と戦いたくない」と述べたとされる。しかし、フーシ派はサウジアラビアへの攻撃を強化しており、米国とサウジアラビアには明確な対抗策がないとの指摘も出ている。サウジアラビアはミサイル迎撃機の不足に直面し、フランスや英国などに防空支援を要請しているが、米国は直接参戦せず、情報共有と目標特定に留めている。

米国と同盟国の新たな攻撃にイランが警告、中東情勢が緊迫化

イランは日曜日、米国とその同盟国による大規模な新攻撃に備えているとの情報を持っていると警告し、新たな攻撃があれば米国の基地と権益に対する持続的な報復を発動すると表明した。イラン軍中央司令部は国営メディアを通じ、ワシントンの地域同盟国も紛争当事者と見なすと述べた。米国務省は土曜日、中東で予期せぬ事態が発生する可能性があるとして、米国人に警戒を促す安全勧告を発表した。

米国とイランの戦争は開始から約7か月が経過し、終戦に必要な主要な譲歩をどちらも示す気配がない。世界のエネルギー市場は逼迫しており、紛争は地域の他の危機にも波及し続けている。土曜日には、イランが後援するイエメンのフーシ派が、サウジアラビアの首都リヤドと紅海の港ヤンブーにある石油施設への攻撃を実施したと発表した。リヤドの国際空港付近では燃料タンクが炎上し、黒煙が立ち上る様子が報じられた。

フーシ派の最近の攻撃激化により、サウジアラビアは同派への空爆を継続するか、重要インフラへの攻撃を避けるために後退するかという苦しい選択を迫られている。フーシ派は紅海沿岸で勢力を拡大し、バブ・エル・マンデブ海峡を掌握しつつある。イランがホルムズ海峡の大部分を封鎖しているため、石油産出地域のエネルギー輸出はほぼ遮断され、世界の原油価格に圧力がかかっている。

米国のイラン港湾封鎖により、イランは自国の石油を売却できず、経済に深刻な打撃を与えている。6月に成立した暫定停戦合意は7月に崩壊したが、全当事者に痛みが及ぶ中、合意復帰の兆候は乏しい。イランは日曜日、6月合意の条件が満たされるまでホルムズ海峡を再開しないと強調した。イラン議会議長モハンマド・バゲル・ガリバフは、敵を押し返し、外交で成果を固めるために戦い続けるとともに交渉する必要があると述べた。

英首相バーナム、グリーンランド協定を祝福 米・デンマーク首脳と相次ぎ会談へ

英国のアンディ・バーナム首相は、グリーンランドをめぐる米国とデンマークの合意を祝福した。ダウニング街の報道官によると、バーナム首相は日曜朝の電話会談でデンマークのメッテ・フレデリクセン首相に祝意を伝え、国連総会に合わせてニューヨークでドナルド・トランプ米大統領とも会談する予定だ。合意は北極圏の安全保障を強化するものだという。

フレデリクセン首相とグリーンランド自治政府のイェンス=フレデリク・ニールセン大統領は日曜、国連総会の傍らで調印式に臨むためニューヨークへ向けて出発した。合意の全容は未公表だが、米国にグリーンランドの安全保障における恒久的な役割を保証し、ワシントンの敵対国による軍事プレゼンスや投資を制限する内容となる。米国は現在、ピトゥフィク宇宙軍基地のみを保有するが、新協定により基地増設や上空飛行権が認められる可能性がある。

一方、バーナム首相とトランプ大統領の関係は複雑だ。トランプ氏はかつてバーナム氏を「極めて進歩的」と評したが、先週は「非常に感じのいい男」と述べた。英政府筋は、バーナム氏が前任のスターマー氏とカナダのカーニー首相の中間的な「第三の道」を採り、トランプ氏との個人的な関係構築とウクライナ支援の主張を優先するとみている。イラン戦争が英経済に打撃を与えるなか、バーナム首相は国内課題と国際関係の両立を迫られている。

イタリア、学校でのブルカ・ニカブ着用を禁止し外国人児童の人数上限を法制化へ

イタリアのジョルジャ・メローニ首相は20日、自身の政党「イタリアの同胞」の青年組織が主催した集会で、学校におけるブルカとニカブの着用を禁止し、1クラスあたりの外国人児童の人数を法律で上限設定する法案を、近く閣僚理事会に提出すると発表した。

メローニ首相は「イタリアの教室で、イタリア人の子どもたちが少数派だと感じることはあってはならない」と述べ、言語の壁による統合の困難を指摘した。同氏は、イタリア語を理解できない児童が1人であれば教師や級友の助けで速やかに言語を習得し統合できるが、その数が多くなり多数派を占めるようになれば、もはや統合ではなく放置であると強調した。

法案では、学校への統合に深刻な困難を抱える外国人児童の保護者に対し、イタリア語学習を義務付けることも盛り込まれる。メローニ首相は「顔を出して学校に通うべきだ。イタリアでは、現実の、あるいは想定上の伝統の名のもとに、若い女性が身を隠すべきだと決めつけることは誰にもできない。男女の平等は交渉の余地がない」と述べた。

イタリアでは既に、外国人児童を1クラスおよび学校全体の30%に制限する指針が存在するが、学校現場では徹底されていない。メローニ首相は具体的な上限人数を示さなかった。イタリアの学校に在籍するイタリア国籍を持たない児童は全体の約11.6%にあたる約93万人に上る。一方、学校長らは、外国人が多数を占める地域では技術的な解決が難しく、適用は困難だと指摘している。

今回の発表は、来年の総選挙を控えた政治的な文脈の中で行われた。移民問題はイタリア政治の中心的課題であり、メローニ政権は、より右派の新党「国家の未来」の台頭という挑戦に直面している。同党は7月、学校でのブルカ着用の規制を求めていた。イタリアでは1975年の法律により、正当な理由なく身分確認を困難にするヘルメットや衣服の着用が禁じられており、2008年の判決で宗教的・文化的理由による顔の覆いは認められつつも、身分確認時に顔を出すことが条件とされている。

メローニ政権は、大学への通常予算を過去最高水準に引き上げ、2019年比25%増の94億ユーロの基金を創設したとしている。また、職業訓練校を「学院」と呼び直し、名称からも通常の学校と同等の価値を持つことを明確にする方針も示した。

この法案は、イタリア社会における宗教的シンボルや文化統合をめぐる議論に一石を投じるものであり、移民受け入れの最前線に立つ同国の教育政策と政治課題に直結する。

北朝鮮、3時間で弾道ミサイル2発発射 米韓演習に反発

北朝鮮は日曜日、東海岸から短距離弾道ミサイル2発を約3時間の間隔で発射した。これは約1週間ぶりの発射であり、米国が一連の軍事演習で朝鮮半島の緊張を高めていると非難した直後のことだ。

韓国軍の合同参謀本部によると、1発目は午後3時頃に元山地域から発射され、約450キロ飛行し、日本の排他的経済水域外に落下した。2発目は午後5時50分頃に同じく元山から発射され、600キロ以上飛行した。日本政府もこれを弾道ミサイルと確認した。韓国と米国の情報当局は発射当初から追跡し、日本とも情報を共有した。

韓国の国家安全保障会議は短距離ミサイル発射を非難し、国連安保理決議に直接違反すると警告した。日本も北京の大使館経由で抗議し、小泉進次郎防衛相は「一連の北朝鮮の行動は日本、地域、国際社会の平和と安全を脅かす」と述べた。

北朝鮮は土曜日、国連の核監視機関(IAEA)の決議を一蹴した。先週は米主導の海軍演習(グアム近くで8月29日から9月10日まで実施)を非難した。金与正氏は金正恩氏の妹で、金曜日に米主導の軍事演習が朝鮮半島の緊張を「悪化させ続けている」と非難し、核戦力を強化する方針を変えないと述べた。

トランプ大統領は北朝鮮との再関与に意欲を示しているが、北朝鮮は冷淡な態度を取っている。専門家はトランプ氏が金正恩氏との関係再構築に苦戦すると見ている。北朝鮮は核保有国としての承認と、米国の非核化努力の終了を求めている。

ドイツ州選挙でAfDが躍進、メルツ首相のCDUは歴史的敗北——ベルリンでは左翼党が第1党に

9月20日、ドイツ北東部メクレンブルク=フォアポンメルン州と首都ベルリンで州議会選挙が実施された。出口調査によれば、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」がメクレンブルク=フォアポンメルン州で37〜38%の票を獲得し、第1党となった。一方、メルツ首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は同州で5〜5.5%に沈み、第二次世界大戦後で最悪の結果となった。メルツ首相はこの結果を「災厄(desaster)」と表現した。

ベルリンでは、左翼党(Die Linke)が24.5〜26%の票を獲得して第1党に躍進した。CDUは20%で第2党、AfDは13.5〜16%で第3党となった。左翼党の州首相候補エリフ・エラルプ氏は「ベルリンは今から大きな変革を始める」と勝利を宣言した。社会民主党(SPD)は12%にとどまり、惨敗を認めた。

今回の選挙は、9月6日に実施されたザクセン=アンハルト州選挙でAfDが圧勝したことに続くもので、メルツ首相の求心力低下が決定的となった。同首相は党幹部に信任投票を求める構えで、来週予定されていた国連総会への出席も取りやめた。メルツ氏は「改革こそが権威主義の毒に対する解毒剤だ」と述べ、改革路線の継続を強調した。一方、メクレンブルク=フォアポンメルン州では、州首相でSPDのマヌエラ・シュヴェージヒ氏がAfDの過半数阻止に成功したと主張。同氏は左翼党や緑の党との連立で「民主的で安定した政権」を形成できるとの見方を示した。

イラン、ホルムズ海峡再開の条件を米国に伝達 戦争終結と凍結資産解放を要求

イランは20日、仲介国を通じて米国に対し、ホルムズ海峡を再開するための条件を伝達したと発表した。イラン議会議長で首席交渉官を務めるモハマド・バゲル・ガリバフ氏は国営テレビで、米国の約束が守られない限り、交渉前の状態への復帰と海峡の再開は不可能だと述べた。イランは中東戦争勃発以来、世界の石油・ガス輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖しており、米国はイランの港湾を海上封鎖する構図が続いている。

イラン最高国家安全保障会議のモフセン・レザイー事務局長はアルジャジーラのインタビューで、カタールの仲介を通じて米国に条件を伝達したと明らかにした。条件は全戦線での戦争終結、凍結資金の解放、米国による海上封鎖の解除、イラン内政への不干渉、革命の敵対勢力との協力停止、イラン領土への攻撃停止の六項目だ。レザイー氏は「トランプ大統領の脅迫は成果をもたらさない。決定的な戦争に備えている」と述べ、米国が条件を受け入れることが利益になると強調した。

一方、米国中央軍司令官ブラッド・クーパー海軍大将は、過去二カ月間に10億バレル以上の石油輸送を支援し、2000隻以上の商船を保護したと主張した。これに対しイラン軍報道官アボルファズル・シェカルチ准将は「偽りで馬鹿げた主張だ」と反論し、ホルムズ海峡の主導権はイラン軍が握っていると強調した。米国の主張は疲弊した兵士の士気を高め、軍事プレゼンスのコストを正当化するための失敗した心理作戦だと断じた。

戦争の影響は世界経済に波及している。米国のディーゼル価格は1ガロン当たり6.31ドルと過去最高を記録し、欧州でも1リットル当たり2.159ユーロと2005年の記録開始以来最高値となった。西アジアの製油所輸出は戦前の約4分の1に落ち込み、ホルムズ海峡封鎖とサウジのパイプライン攻撃が供給網の混乱を招いている。JPモルガンのアナリストは「混乱が一時的だという前提を維持することが難しくなっている」と指摘し、連邦準備制度理事会のケビン・ウォーシュ議長もクラックスプレッドをインフレの主要因として言及した。

米国内ではガソリン価格の高騰が有権者の不満を招いている。全米平均価格は1ガロン当たり約4.48ドルまで上昇し、フォックスニュースの世論調査では有権者の61%がガソリン価格を主要な家計問題と認識している。トランプ大統領はイラン戦争のための「安い代償」だと擁護し、戦争終結後に価格が急落するとの見通しを示したが、11月の中間選挙を控えて政治的压力が高まっている。カタールのエネルギー大手カタールエナジーのサード・アル・カービ最高経営責任者は、ホルムズ危機により拡張プロジェクトの遅延が生じる可能性があると述べた。

ゼレンスキー氏とトランプ氏、国連総会前にNYで会談へ ウクライナ和平に外交的勢い

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、トランプ米大統領と電話会談を行い、ニューヨークで会談することで合意したと明らかにした。国連総会が開催される今週、ニューヨークを訪れるトランプ氏との会談について、ゼレンスキー氏は「多くのことを変えられる」と述べ、外交的な勢いが生まれているとの認識を示した。

ゼレンスキー氏はフェイスブックへの投稿で「トランプ大統領と重要な会話を交わし、多くの論点を消化した」と説明。ニューヨークでの会談日時は明言しなかったが、トランプ氏は火曜日に国連総会で開幕演説を行う予定だ。米国はモスクワとキエフ間の新たな和平協議の実現に向けて圧力を強めており、今回の会談合意はその流れを受けたものだ。ゼレンスキー氏は米特別使節ウィトコフ氏とクシュナー氏のキエフ訪問に感謝し、和平が最優先課題だと強調した。

一方、トランプ氏はゼレンスキー氏の発言について公式なコメントを出していない。米中間では、トランプ氏と習近平氏の首脳会談を前に、スコット・ベッセント財務長官と中国の何立峰副首相がニューヨークで協議を行っており、ウクライナ情勢と並行して世界の外交課題が山積する中での首脳外交が注目される。

ヨム・キプール前夜のヨルダン川西岸で銃撃と衝突、イスラエル軍が部隊増強

ヨルダン川西岸で日曜日、パレスチナ人とみられる銃撃犯がイスラエル人男性を射殺し、イスラエル軍は兵士を轢こうとしたパレスチナ人運転手を射殺した。ユダヤ教の聖日ヨム・キプール前夜に発生した二つの事件の関連性は不明だ。

銃撃犯はラマッラー近郊のネヴェ・ツフ入植地近くの泉で、車内からイスラエル人に向けて発砲した。現場に到着した救急隊員は重傷の男性を発見し、病院で死亡が確認された。銃撃犯は数時間後、ラマッラーの病院で発見され、拘束された。イスラエル軍は別の事件で、ガニム入植地近くで兵士への体当たりを試みたパレスチナ人運転手を「排除」したと発表した。兵士の負傷はなかったという。

イスラエルのネタニヤフ首相は、治安機関に部隊を増強し、この地域で逮捕と攻撃活動を行うよう指示した。パレスチナのハマスは銃撃を称賛したが、犯行声明は出さなかった。ハマスの2023年10月7日のイスラエル攻撃以降、ヨルダン川西岸では暴力が激化しており、入植者によるパレスチナ人への攻撃、イスラエル軍の大規模な急襲、パレスチナ人によるイスラエル人への攻撃が急増している。

別の出来事では、イスラエル軍がヨルダン川西岸北部のタイヤシールとエイン・シブリの二つの検問所を閉鎖し、104人のパレスチナ人教師が学校に到達できなくなった。この閉鎖で約1100人の生徒が通う6校の学校と1つの幼稚園で授業が中断された。また、イスラエル軍はラマッラー東部のアル・ムガイイル村を急襲し、数十人のパレスチナ人を拘束した。

ヘブロン北部では、イスラエル人入植者らがパレスチナ人の車両に火を放ち、住民を襲撃し、子供を連れ去ろうとした。別の事件では、イスラエル軍がジェニン西部の村々を巡回し、住民を拘束し、店主に店を閉めさせた。

さらに、イスラエルのヘルツォグ大統領は、2016年にヘブロンで負傷したパレスチナ人を射殺した元兵士エロール・アザリアに恩赦を与えた。アザリアは故殺罪で有罪判決を受けていたが、これにより前科が抹消された。イスラエル軍は恩赦に反対していたが、ヘルツォグ大統領はヨム・キプールの精神に沿って決定したと述べた。

アキレーシュ・ヤーダブ、ウッタル・プラデーシュ州27選挙区で各2万7000票の票上積みを目標に掲げBJPに対抗

サマジワディ党(SP)最高指導者アキレーシュ・ヤーダブは日曜日、ウッタル・プラデーシュ州の27の州議会選挙区でそれぞれ2万7000票の票上積みを目標に設定したと発表した。これは実質的に、与党BJPの得票率を同数減らすことを狙うものだ。ヤーダブは州執行部メンバーや役員との会合後、ラクナウで記者団に語った。

SPの選挙戦略として、党員が有権者の家庭を訪問し、懸念や直面する課題に耳を傾ける方針を示した。ヤーダブはBJPが政権を担った10年間で、社会のあらゆる階層の人々が不満を抱いたと非難した。農家には所得倍増が約束されたが、ディーゼル、ガソリン、農薬、肥料、DAPの価格が上昇し、農作物の適正価格の確保に苦しみ続けていると主張した。エタノール政策については、人々がより多く支払うことになり、最終的に誰が利益を得ているのかと疑問を呈した。また、BJPが十分な公的雇用を創出できず、若者の権利と予約制度が弱体化したと非難した。

元州首相のヤーダブはアヨーディヤーについて、大規模な土地スキャンダルの例になったと指摘し、医療制度についても医薬品不足と病院の設備不備を批判した。「何よりも、善意と兄弟愛が欠けている」とヤーダブは述べた。さらに、ヨギー・アディティヤナート州政権を標的に、ビームラーオ・アンベードカルの像を破壊したと非難した。「BJP政権下で、我々が記録したデータによれば151以上の像が破壊または損傷した。彼らは意図的に像を破壊した。憲法を変えたかったが、変えられなかったのだ」と語った。ヤーダブの選挙戦略とBJPへの対抗策は、来年に予定されているウッタル・プラデーシュ州議会選挙を数ヶ月後に控えて打ち出された。

独メクレンブルク=フォアポンメルン州選挙でAfDが第1党に、CDUは歴史的敗北

2026年9月20日、ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州で州議会選挙が行われ、初期集計によれば右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が約37%の得票率で第1党となった。与党・社会民主党(SPD)は約35.5%で僅差の2位に留まり、州首相マヌエラ・シュヴェージヒの首位防衛はならなかった。

AfDの首相候補ライフ=エリク・ホルムと筆頭候補エンリコ・シュルトは、2021年選挙の16.7%から得票を倍増させた。一方、CDUは5.5%まで急落し、連邦共和国建国以来の州議会選挙で最悪の結果を記録した。左翼党は約7.5%、緑の党は5.5%、ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)は5%前後で議席獲得の瀬戸際にある。

AfDとは他党が連立を組まないため、SPDは左翼党との連立を解消し、シュヴェージィ州首相の下で引き続き政権を担う見通しだ。投票率は約75.5%と2021年の約70.8%を上回った。

同時に行われたベルリン州議会選挙では、左翼党の筆頭候補エリフ・エラルプが約25%で首位に立った。CDUは約20%、緑の党は約15%、SPDは約12%、AfDは約15.7%となった。ベルリンでは16歳と17歳の若者も初めて投票権を得た。

この二つの州選挙の結果は、連邦政治にも影響を及ぼす可能性がある。連邦首相フリードリヒ・メルツ率いるCDUはメクレンブルク=フォアポンメルン州で歴史的敗北を喫し、ベルリンでは政権与党の座を失う可能性が高まった。

仏首都で警察の武器使用めぐる法案に抗議、数千人が行進

9月20日、パリとフランス各地の都市で、警察と憲兵隊による「正当防衛」の推定を定める法案に抗議する数千人の行進が行われた。批評家らはこの法案を「殺す許可証」と呼んでいる。

7月に国民議会で可決されたこの法案は、警察官が武器を使用した際、反証がない限り合法的に行動したと推定される内容だ。現在は元老院での採決を待つ。

パリのデモには政治家、人権団体、活動家らが参加した。急進左派「不服従のフランス(LFI)」のマティルド・パノ氏は群衆に対し「警察はすでに殺している」と述べ、元老院で法案を否決するよう訴えた。

「国家の暴力にストップ」協会の共同創設者サミア・エル・ハルファウイ氏は「殺す許可証にノー、不処罰にノー」と叫び、治安部隊の銃弾で命を落とした複数の若者の名前を挙げた。アミン・ベントゥシ氏の姉アマル氏は、この「執行許可証」は「立証責任を逆転させる」ものだと評価した。

週末にはフランス全土で約100件の行進や集会が予定され、マルセイユ、リヨン、リールなどでも実施された。パリではアムネスティ・インターナショナル、人権連盟、司法官組合などが行進に参加した。

土曜日にはロリアン、カーン、カルカソンヌ、レンヌ、アヌシーなど約30の行動が行われ、警察の集計で約1万3500人が動員された。レンヌでは2000人が行進し、警察への「発射物投てき」により8人が逮捕され、警察官3人が負傷した。

土曜日、ロラン・ニュネズ内相は、事件を懸念してデモ中に「特別な警戒」を県知事と国内治安部隊の責任者に求めた。社会党、緑の党、不服従のフランスなど150以上の組織がこの法案に反対する呼びかけに署名した。法案に反対する請願は国民議会のウェブサイトで73万件の署名を集めたが、7月に法律委員会の議員らによって分類された。

香港で初代行政長官トン氏の国葬、習主席らが弔意

香港で初代行政長官トン・チーホア氏の国葬が日曜日に行われ、中国の習近平主席らが北京から弔意を送った。トン氏は9月8日に89歳で死去した。国葬には中国の指導者や香港の政治指導者が参列し、香港返還後3度目の国葬となった。

新華社通信はトン氏を「一国二制度の傑出した貢献者、著名な愛国者、傑出した社会活動家、中国共産党の親しい友人」と称賛した。中国人民政治協商会議副主席の石泰峰氏は弔辞で「党の親しい友人」と述べた。棺は中国国旗で覆われ、約200人が招待された。市民は香港各地の3つの会場で弔意を表した。

他のニュースでは、香港はASEANとの投資協定改正議定書に署名し、10カ国で非差別待遇と投資保証を獲得した。また、空港で約13kgのケタミンを押収し、22歳の日本人男性を逮捕した。伝統的な涼茶がZ世代に再評価され、学校の広東語禁止問題で教育局が規則見直しを促した。女性が犬に襲われて死亡し、アビー・チョイの殺人裁判が始まる。マレーシア女子バドミントンが香港に3-0で勝利した。

トン氏の国葬は香港の政治に大きな影響を与え、彼の功績が称えられた。他のニュースは香港の社会や経済の動向を示している。

ナジブ元首相に条件付き恩赦、自宅軟禁へ 罰金5000万リンギットの支払いが条件

マレーシアのナジブ・ラザク元首相に対し、スルタン・イブラヒム国王が条件付き恩赦を認めた。これにより、ナジブ氏は残りの刑期を2028年8月23日まで自宅軟禁で過ごすことになる。ただし、5000万リンギットの罰金支払いと設定された条件の遵守が前提となる。

この決定を受け、妻ロスマー・マンソル氏は、ブルネイ、イタリア、シンガポール、カナダなど海外からも罰金支援のための連帯基金に寄付が集まっていると明かした。基金は開始から3時間で63万4562.02リンギットを集めた。娘のヌールヤナ・ナジュワ氏は、父親がカジャン刑務所で家族と面会した際、多くの人が進んで寄付してくれることに何度も感激を口にしたと伝えた。

一方、アンワル・イブラヒム首相は、この恩赦が1MDB事件など他の訴訟に影響を与えないと述べた。ナジブ氏は1MDB事件で禁固15年、罰金114億リンギットの判決を受けており、控訴中だ。弁護士のN・シヴァナンタン氏は、自宅軟禁の実施について、監視の仕組みや面会者の出入り規則など運用上の課題が残ると指摘した。罰金の支払い手続きについては、クアラルンプール高等裁判所への支払いが確認された後、刑務所当局が自宅軟禁の指示を出すと説明した。

社会 (Society)

2003年アルゼンチン誘拐殺人事件の謎、23年を経てなお未解決

2001年12月のアルゼンチン危機後、身代金目的の誘拐が急増した。2002年から2004年にかけて、フアン・マヌエル・カニージャス(23)、ディエゴ・ペラルタ(17)、アクセル・ブルンベルク(23)ら若者3人が誘拐され殺害された。クリスティアン・シェーラー(21)も同様の運命を辿ったが、彼だけは遺体が発見されていない。

事件は2003年9月21日夜、コリエンテス州都のラス・テハス地区で始まった。法学を学んでいたクリスティアンは、自宅の入り口で武装した犯行グループに拉致された。彼は州元保健相フアン・ペドロ・「バスコ」・シェーラーの息子だった。

犯行グループはドルでの身代金を要求。数週間の交渉の末、母ポンペヤ・ゴメスがパラグアイのシウダー・デル・エステへ赴き、現金27万7300ドル(現在の4億2000万ペソ以上)を支払った。しかし犯行グループは金を受け取った後も青年を解放しなかった。

司法調査により、パラグアイ・アルゼンチン・ブラジルの国境をまたいで活動する犯行グループの存在が判明した。クリスティアンは当初パソ・デ・ロス・リブレスの農村部に隠され、その後ウルグアイアナに移され、2003年末から2004年初頭までそこに監禁されていたとされる。

司法の主要な仮説は、青年が複数の犯行グループの顔を見たため、ブラジル領内かウルグアイ川の水辺で殺害・埋葬されたというものだ。

裁判は2006年に初めて開かれ、2007年にコリエンテス連邦裁判所が地元の犯行グループメンバー、アンヘル・バルビエリとネストル・バルチュクに懲役25年を言い渡した。2009年の第2審では組織の重鎮クリスティアン・カロ・コルドバとラウル・「カニチェ」・サルガンに同刑が科された。

カロ・コルドバは2004年10月、ビセンテ・ロペスでの交通検問で偶然逮捕された。この逮捕が、モレノの商人パトリシア・ニネを25日間の監禁から救出する鍵となった。

一方、事件の首謀者ロドルフォ・「ルーソ」・ロールマンとホセ・「ポトリージョ」・マイダナは14年間国際的に逃亡し、アルゼンチンで最も追われた人物となった。2016年11月、2人はポルトガルのアヴェイロで宝石店を襲撃した後に逮捕された。

ポルトガル司法はこの事件で2人を有罪とし、アルゼンチン政府はシェーラー事件での正式な応答を求めて身柄引き渡し手続きを続けている。しかし引き渡しは遅れており、2024年9月にロールマンがリスボンの最高警備刑務所から脱走し、2025年2月にスペインのアリカンテで再捕獲された。スペインは欧州の隣国を優先し、ロールマンがポルトガルに戻って刑期を終えることを認めた。

クリスティアンの家族は、彼がどう殺されたのか、遺体がどこにあるのかを今も知らない。近年、コリエンテス州国境地帯とブラジル南部の複数地点で捜索・発掘が行われたが、いずれも成果はなかった。

他の衝撃的な事件としては、2002年7月5日に学校へ向かう途中で拉致された17歳のディエゴ・ペラルタの事件がある。彼は家族が少額の身代金を支払ったが、監禁初日に犯人の顔を見たために刺殺され、遺体はエスペレタの採土場に投げ込まれた。事件では犯行グループ全員が捕まり、8人が有罪判決を受けた。

2002年7月12日、ベルグラーノ地区で「即席」方式で拉致された23歳のフアン・マヌエル・カニージャスは、家族がすぐに身代金を用意したにもかかわらず、「VIP誘拐犯」グループの首領ラウル・「チローラ」・モンティに背後から銃撃され、ビセンテ・ロペスとの境界の路上に遺棄された。モンティは終身刑を言い渡された。

2004年3月17日、マルティネスでマルティン・「エル・オソ」・ペラルタのグループに拉致された23歳の工学専攻学生アクセル・ブルンベルクは、ラ・レハの小屋に6日間監禁された。身代金受け渡しの際に警官と犯行グループが銃撃戦になり、逃げようとした被害者は殺害された。遺体は同月23日に空き地で発見され、この事件は父フアン・カルロス・ブルンベルクが主導した治安改善のための大規模市民運動と、重罪に対する刑罰強化を生んだ。

現在、これらの事件の主な責任者たちは刑務所に収監されている。時が経つにつれ、身代金目的の誘拐はほぼ根絶され、現在では年間数件のみで、いずれも短期間で人質が無事に解放されている。

ガザの子供たち、3年ぶりに教室へ 戦火と避難を経て新学期始まる

パレスチナ・ガザ地区で新学期が始まり、約54万1000人の児童・生徒が通学を再開した。2023年10月のイスラエルによる戦争開始からほぼ3年間、度重なる避難と破壊で教育は中断を余儀なくされた。停戦後も爆撃は続くが、子供たちはテントや損壊した校舎での学びに希望を託す。

ガザ市アル・カティバ地区では、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などがテント約10張りを仮設の教室として設置した。母親ラナ・トタフさん(30)は「今日は美しい日だった。まるで祝日のようだ」と語り、子供たちを通常の登校日と同じように準備したという。彼女は戦争中、家族とともにハーン・ユーニスへ避難し、水汲みなど生存のための作業が学業より優先される日々を経験した。

UNRWAの教育責任者タウフィーク・アル・ホウラニ氏は「3年前は182校が完全装備で稼働していたが、95%以上を失った」と述べる。ユニセフによれば、ガザの学校建物の約98%が損傷し、93%以上が大規模な修復か再建を必要としている。約70万人の4〜17歳がほぼ3年間対面授業を受けられず、約42万人は一度も受けられなかった。

新学期開始は2025年10月の停戦後に実現したが、教育環境は依然として厳しい。教室には机や椅子がなく、児童は床に座り、段ボールを下敷きにして学習する。文房具や教科書の不足も深刻で、今月に入りユニセフの通学バッグと文房具の搬入がイスラエル側に阻まれた。それでも教師のネスマ・ナヒド・アブ・アシム氏は「教育を止めないことが最大の課題だ。生徒は学ぶ権利があり、机に座る権利がある」と語る。

11歳のオサマ・アライレ君は「学校に戻れてうれしい。今年はクラスで1位になりたい」と話し、好きな科目は国語だと明かした。彼はテントではなく机と椅子のある普通の校舎を望みつつも、「大事なのは勉強できることだ」と前向きだ。パレスチナ教育省によると、新学期は9月19日に始まり、約54万1000人が登録された。停戦後も2人の生徒が今月初めの爆撃で命を落とすなど、学びの場はなお不安定な状況にある。

科学・技術 (Science & Tech)

AIの進化を巡り創設者らが制御の喪失を警告、規制を巡る国際的議論が激化

人工知能(AI)の進化が急速に進むなか、その開発に携わった研究者らが人類が制御を失いつつあると警告し、規制のあり方を巡る議論が世界的に激化している。カナダの計算機科学者ヨシュア・ベンジオ氏は、人類はAIの制御を失いつつあり、核兵器に匹敵する規模の安全策が必要だと主張した。元Google DeepMind研究員のビラル・チュクタイ氏や元Anthropic社員のジェイコブ・コクソン氏も、AIが最終的に制御不能となり人類にとって存在論的脅威となり得るとの懸念を示した。

一方で、Nvidiaのジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)はAIが人類を滅ぼすという説を否定し、米国のドナルド・トランプ大統領も破滅的リスクへの警告を「デマ」と一蹴した。Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、企業には信頼性の高いシステムを構築する商業的動機があり、法的責任も安全策を講じる動機付けになると主張する。Anthropicのダリオ・アモデイCEOはフロンティアシステムの開発ペースを意図的に鈍化させるよう求め、OpenAIのサム・アルトマンCEOやGoogle DeepMindのデミス・ハサビス社長らもこれを支持した。OpenAI、Anthropic、Googleは強力なAIシステムを公開前にテストする業界標準機関の構想を進めている。

国連のアントニオ・グテレス事務総長は国際的な協調を呼びかけ、AIのリスクは単独の国家では管理できないと警告した。国連人権高等弁務官のフォルカー・トゥルク氏は自主的な業界措置だけでは不十分だとし、人権法に基づく国際ルールを求めた。次期事務総長候補のイボンヌ・ア・バキ氏は、AIを核兵器と同様に規制すべきだと主張した。米国ではバーニー・サンダース上院議員とスティーブ・バノン元大統領顧問が、政治的な立場の違いを超えてAIの危険性を警告した。AIの自律性が増すなか、その制御を巡る議論は今後も国際的な主要課題となり続けるだろう。

文化 (Culture)

エド・シーラン、フィラデルフィア公演でガザ戦争に言及「破滅的で不当、過剰だ」とイスラエルを非難

英国のポップスター、エド・シーランが9月19日、米フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールドで行った公演で、イスラエルとパレスチナの紛争について初めて公式に語った。シーランは、自身のツアー「ループ・ツアー」からラッパーのマックルモアが外された騒動を受けて、観客の前で謝罪し、ガザでのイスラエルの行動を「破滅的で、不当で、過剰だ」と表現した。

騒動の発端は9月初旬、マックルモアがニュージャージー州メットライフ・スタジアムでの前座公演中にパレスチナ支持を表明したことだった。これに対し、スタジアムのオーナーであるロバート・クラフト氏らがシーランに対し、マックルモアを外さなければ今後の公演をキャンセルすると圧力をかけた。シーランは当初、この決定は自分ではなく主催者側の判断だと説明し、自身の公演を政治の場にしないと決めていた。

しかし、マックルモアの離脱に抗議して、フィニアス、ルーカス・グラハム、アーロン・ロウ、ベオガら他の前座アーティストも相次いでツアーから離脱した。シーランはフィラデルフィア公演で初めて沈黙を破り、「難しい決断を迫られ、間違いを犯している。本当に申し訳なく思っている」と語った。さらに「10月7日のイスラエルとノヴァ音楽祭で起きたことは恐ろしく、何世紀にもわたるユダヤ人の苦しみを悪化させた。ガザで起きていることは破滅的で、不当で、過剰だ」と述べた。

シーランはまた、ヨルダン川西岸でのパレスチナ人に対する「体系的な不正」にも言及し、紛争の犠牲者を支援するために関係者と協議を始めたことを明かした。公演の外では、パレスチナ支持派のデモ隊が集まり、マックルモアの表現の自由を求める抗議活動を行った。

一方、マックルモアはツアーで得た収益100万ドルをパレスチナ支援団体に寄付すると発表した。これに応える形で、子供向けYouTubeクリエイターのミス・レイチェルも同額を寄付することを表明した。クラフト氏もシーランとの協議の結果、200万ドルを寄付することで合意した。

この騒動は、音楽業界における政治と芸術の関係をめぐる深い溝を浮き彫りにした。ガーディアン紙の評論は、ストリーミング時代に入り、アーティストが政治的に発言することへの抵抗が弱まっていると指摘する。シーランの「非政治的」な姿勢は、もはや時代遅れになりつつあるという見方も示された。

シーランのツアーは、11月29日のアルゼンチン、ブエノスアイレスのウラカン・スタジアム公演を含め、予定通り続行される。ただし、離脱した前座アーティストの代わりが確保できるかは不透明で、フィラデルフィア公演のようにシーラン単独でのステージになる可能性もある。

ミュンヘン市長クラウゼ、オクトーバーフェスト開幕で樽開きを成功させる

2026年9月20日、ミュンヘンでオクトーバーフェストが開幕した。現職市長ドミニク・クラウゼ(緑の党)がショッテンハーメル祭テントで伝統の樽開きを行い、2回の打撃で200リットル入りの樽を開けた。12発の祝砲が鳴り響き、世界最大の民俗祭典でビールの供給が始まった。

クラウゼ市長は今年5月に就任したばかりで、前任のディーター・ライター氏(SPD)の後任として初の大役を務めた。ライター氏は12年間の在任中、常に最小限の2打で樽を開け、前任のクリスティアン・ウーデ氏と並ぶ記録保持者だった。クラウゼ市長もその伝統に応えた。

開幕日は朝から冷え込み、気温は10度まで下がった。午前2時から入場を待つ来場者が現れ、テレージエンヴィーゼの門の前には長い列ができた。ウィーン、パリ、さらにはアメリカから訪れた外国人客が、リサイクルショップで買ったディアンドルやレーダーホーゼン姿で開幕を待ちわびた。午前9時に会場が開くと、予約のない席を求めて「ヴィーズンラン」と称される競争が始まり、午前10時半には多くの祭テントが満員となり、入場が一時停止された。

今年の祭典ではディアンドルの流行にも変化が見られた。短い丈のディアンドルは時代遅れとされ、60センチ未満のスカート丈は「もう着られない」と来場者の一人が語った。一方、ふくらはぎ丈のディアンドルが今年は人気で、落ち着いた色合いのベルベット素材や、襟元が高く透け感のあるレースブラウスが注目を集めた。ビール価格は1リットルあたり14.80〜15.90ユーロとなり、1980年からほぼ5倍に上昇した。会場では新型コロナウイルスとインフルエンザの無料予防接種も実施された。

ミュンヘン市内で醸造するギージンガー醸造所が、祭典への参加を目指している。同醸造所は独自の深井戸から水を汲み、2021年から「ミュンヘンビール」の地理的表示保護を受けているが、6つの伝統的醸造所に含まれていないため、祭テントでの販売が認められていない。決定権は祭りの主催者、経営者、そして市議会が握っており、明確な理由は示されていない。ギージンガーは寒さに震える待機列の来場者に自社のロゴ入りスウェットシャツを配るPR活動を行った。

今回の樽開き成功は、クラウゼ市長にとって就任後初の大きな試練を乗り越えた瞬間となった。バイエルン州首相マルクス・ゼーダー氏(CSU)も同席し、両者は来週に控えるミュンヘンのオリンピック招致に向けて結束を示した。16日間にわたる祭典は、伝統と革新が交錯する中で幕を開けた。

スポーツ (Sports)

アトレティコ、レアルを2-1で下す モウリーニョとシメオネが激しく応酬

アトレティコ・マドリードは20日、リーガ・エスパニョーラのダービーでレアル・マドリードを2-1で下した。後半にデアン・ハイセンが退場となったレアルは、アレハンドロ・グリマルドとジョナサン・デイヴィッドのゴールで敗れ、ホセ・モウリーニョ監督は審判団を激しく非難した。一方、ディエゴ・シメオネ監督は「敬意」を求める言葉で応じた。

試合はメトロポリターノ競技場で行われ、前半は一進一退の攻防が続いた。レアルはクリスティアン・ロメロのベリンガムへのタックルと、イ・ガンインのバルベルデへのタックルがレッドカード相当だったと主張したが、主審のミゲル・アンヘル・オルティス・アリアスは後半開始早々にハイセンを退場処分とした。ハイセンはジュリアーノ・シメオネをエリア内で倒し、ペナルティキックを献上。グリマルドがこれを沈めて先制した。さらに59分、ジュリアーノの右サイドからのクロスをデイヴィッドが決めて2点目を挙げた。レアルは89分にアントニオ・リュディガーがヘディングで1点を返したが、及ばなかった。

モウリーニョ監督は試合後、紙に印刷した2つのプレー写真を掲げて約5分間の持論を展開。「この試合の物語はここにある。2枚の明確なレッドカードだ」と述べ、審判の経験不足とVARの判定を批判した。さらに「われわれを放っておいて、全員と対等に競わせてくれれば、まだまだ長い道のりがある」と語り、バルセロナとの勝ち点差6を意識した発言をした。一方、シメオネ監督は「誰であろうと、モウリーニョでも、シメオネでも、フリックでも、言うことに注意を払わなければならない。敬意の線を越えてはならない」と応じ、試合自体は「11対11のときも、10対11になった後も、われわれはコントロールしていた」と総括した。

この勝利でアトレティコは勝ち点16で2位に浮上し、首位バルセロナと勝ち点差5、レアルとレアル・ベティスに勝ち点差1をつけた。レアルは今季2敗目を喫し、バルセロナとの差が6に広がった。

デビスカップでドイツとスペインが勝ち上がり、コロンビアがU-20女子W杯で準決勝進出

世界のスポーツ界では、デビスカップ予選でドイツとスペインが勝利を収め、来年のファイナルズ進出を決めた。一方、FIFA U-20女子ワールドカップではコロンビアがナイジェリアを下し、準決勝の切符を手にした。マレーシアではサッカーのFAカップでジョホール・ダルル・タジムが大勝し、南アフリカでは2027年クリケット・ワールドカップに向けたピッチ改革が進む。

デビスカップでは、ドイツがクロアチアを3-1で破り、決勝トーナメント進出を確定させた。アレクサンダー・ズベレフがシングルスで2勝を挙げ、特にディノ・プリズミッチ戦では6-2、6-4で快勝した。スペインはチリを3-0で下し、ボローニャで開催されるファイナルズへの出場権を獲得。ダブルスのペドロ・マルティネスとハウメ・ムナルがアレハンドロ・タビロとトマス・バリオスを6-0、6-3で破った。アルゼンチンもトルコに3-1で勝利し、2027年の予選に進出。フランシスコ・セルンドロがシングルスで圧倒的な強さを見せた。

FIFA U-20女子ワールドカップでは、コロンビアがナイジェリアを1-0で下し、準決勝に進んだ。試合は後半アディショナルタイムにバレリン・ロボアが決勝点を挙げた。ナイジェリアは77分にカファヤット・マフィセレが退場となり10人で戦う苦しい展開だったが、善戦を見せた。マレーシアのFAカップでは、ジョホール・ダルル・タジムがペナンに7-2で大勝し、準決勝進出に大きく前進した。ブラッド・タップが2得点を挙げる活躍を見せた。

南アフリカでは、2027年のクリケット・ワールドカップに向けて、主要スタジアムにドロップイン・ピッチの導入が進んでいる。これに対し、プロテアスのテスト監督シュクリ・コンラッドやスピナー、タブライズ・シャムシらが伝統的なホームアドバンテージの喪失を懸念している。一方、グラウンドキーパーたちはピッチの質の向上と試合数の増加に対応する利点を強調する。今後の国内シーズンで試験運用が予定され、その効果が注目される。

マン・シティがサンダーランドに5-3で勝利、フェルナンデス移籍後初ゴールでプレミア首位を維持

マンチェスター・シティは20日、プレミアリーグ第5節でサンダーランドを5-3で下し、今季開幕からの連勝を5に伸ばして首位を守った。シティはエンツォ・フェルナンデスが移籍後初ゴールとなる直接フリーキックを決めて先制したが、ブライアン・ブロビーにハットトリックを許すなど守備の脆さも露呈した。試合はエルリング・ハーランドの終盤のゴールで決着した。

フェルナンデスは9分、右サイドのコーナー付近からのフリーキックを直接ゴール左隅に突き刺した。サンダーランドのGKロビン・ルーフスは反応できなかった。しかし12分、ブロビーがエンツォ・ル・フェのパスから同点弾を奪う。29分にはラヤン・シェルキが勝ち越しゴールを決めたが、33分にブロビーが再び同点とした。43分、アントワーヌ・セメニョが今季初ゴールを決め、シティが3-2とリードして前半を終えた。

後半も打ち合いが続いた。52分にセメニョが追加点を挙げたが、54分にブロビーがハットトリックを完成させて3-4と詰め寄られた。シティは81分にハーランドがダメ押しゴールを決めて勝負を決めた。ハーランドはこれで対戦した全25クラブからゴールを奪ったことになる。エンツォ・マレスカ監督は「1-0で勝つのが好きだ」と語り、守備の課題に言及した。

一方、マンチェスター・ユナイテッドはフラムと1-1で引き分けた。後半にリサンドロ・マルティネスのオウンゴールで先制を許したが、89分にマテウス・クーニャのシュートがディフレクションして同点に追いついた。マイケル・キャリック監督の采配には依然として批判が集まっている。ユナイテッドは開幕5試合で1勝のみとなり、首位シティと勝ち点10差の12位に沈む。フラムのアルバロ・アルベロア監督は「審判はユナイテッドが負けるのを望んでいない」と不満を述べた。

シティは代表ウィーク明けにリバプール、パリ・サンジェルマンと対戦する。マレスカ監督は守備の修正が急務だと認識している。ユナイテッドは10月10日にホームでトッテナムと対戦する。

欧州サッカー週間:レバークーゼンとリバプールが勝利、サラーはハットトリック達成

今週の欧州サッカーでは、各リーグで注目の試合が行われた。ドイツ・ブンデスリーガではレバークーゼンがライプツィヒに2-0で勝利し、イングランド・プレミアリーグではリバプールがボーンマスに1-0で勝利した。トルコ・スーパーリーグではトラブゾンスポルがガラタサライを4-0で下し、マンチェスター・シティはサンダーランドに5-3で勝利した。

レバークーゼン戦では、パトリク・シックが44分に先制点を挙げ、ミゲル・グティエレスが57分に追加点を決めた。ライプツィヒはクリストファー・ヌクンクの得点がオフサイドで取り消された。リバプール戦では、アレクサンダー・イサクが57分に決勝点を挙げ、アンドニ・イラオラ監督の復帰戦を勝利で飾った。トラブゾンスポル戦では、モハメド・サラーがハットトリックを達成し、ノア・サヴィオロの得点をアシストした。マンチェスター・シティ戦では、ブライアン・ブロビーがハットトリックを達成したが、シティがエルリング・ハーランドらの得点で勝利した。

これらの結果により、各リーグの順位に影響が出た。レバークーゼンは勝ち点を伸ばし、リバプールは無敗を維持、トラブゾンスポルはガラタサライとの差を縮め、マンチェスター・シティは首位を固めた。今後の国際試合期間を前に、各チームはコンディションを整える必要がある。

ブエノスアイレス国際マラソン、ケニア勢が男女制覇 女子はコースレコード更新

南米屈指のロードレースであるブエノスアイレス国際マラソンが9月20日に開催され、男子はケニアのベスウェル・キベット・チュンバ、女子は同国のレベッカ・カンゴゴ・チェシルが優勝した。チュンバは2時間8分23秒で42.195キロを走破し、チェシルは2時間23分36秒で女子のコースレコードを更新した。大会には1万6384人が参加し、そのうち5769人が64カ国からの外国人選手だった。

男子ではルワンダのジョン・ハキジマナが2時間8分39秒で2位、ケニアのフェリックス・キプトゥー・キルワが2時間10分24秒で3位に入った。女子ではロダ・ジェプコリル・タヌイが2時間24分49秒で2位、エマ・チェルト・ンディワが2時間26分55秒で3位だった。アルゼンチン勢ではイグナシオ・エラリオが2時間16分42秒で男子国内王者に輝き、女子はキアラ・マイネッティが2時間38分25秒で国内タイトルを獲得した。

大会は若手育成を目的とした「プレミオス・エストゥムロ・ニャンドゥ」も実施した。25歳未満の非エリート選手で最上位だったガスパル・ゴルディージョ(2時間54分55秒)とカンデラ・アリゴス(3時間23分31秒)が2027年のセビリア・マラソンへの招待を勝ち取った。大会はワールドアスレティックスのラベルを冠し、南米を代表する大規模イベントとしての地位を改めて示した。

PSG会長アル・ケライフィ、利益相反容疑で仏当局が予備調査 ベイン・メディアとの兼務が焦点

パリ・サンジェルマン(PSG)のカタール人会長ナセル・アル・ケライフィが、フランスで利益相反の疑いにより予備調査の対象となっていることが判明した。パリ検察が日曜日に明らかにしたもので、チャンピオンズリーグ覇者であるPSGとベイン・メディア・グループの二つの役職を兼務する同氏の立場が、2024年7月にフットボールリーグ代表者らと交わした放映権に関する会合と関連しているという。検察はスポーツ紙『レキップ』の報道を確認した。

アル・ケライフィ氏は2011年のカタール・スポーツ・インベストメンツによる買収以降、フランス・リーグ1王者を率いてチームを欧州最高峰に押し上げるという夢を掲げてきたが、近年は複数の訴訟に直面してきた。同氏は一貫して不正を否定しており、弁護士はAFPに対し、依頼人は「常に独立し、公平で、客観的な態度で行動してきた」と主張した。

最新の調査は4月、汚職防止団体アンティコールからの通報を受けて開始され、手続きは汚職・財政警察に委任された。予備調査の開始は直ちに不正の認定を意味するものではないが、2025年2月には株主投票を巡る権限乱用の共犯容疑で起訴されており、2017年と2019年の世界陸上選手権のカタール招致を巡る汚染疑惑は2023年2月にフランス最高裁が管轄権を認めず、無罪が確定していた。今回の調査が同氏の経営手腕にどのような影響を及ぼすかが注目される。

英プレミアでアルセナル撃破に貢献したグロス、ドイツ代表引退を表明

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンに所属するパスカル・グロスが、イングランド王者アーセナルとの一戦で出色のパフォーマンスを見せた。チームは3-0(前半2-0)で勝利し、グロスは31分に先制点を自ら奪取、57分には元シュトゥットガルトのチェマによる3点目をアシストした。さらに、ハラランポス・コストゥラスが45分に得点を挙げた。

試合後、35歳のグロスはスカイのインタビューで、ドイツ代表からの引退を事実上表明した。「正式にはまだ引退していないが、もう引退したも同然だ。ワールドカップで自分にとっては終わりだった」と述べ、新世代に最高の幸運を祈りたいと語った。グロスは代表戦19試合に出場し1得点を記録。代表デビューは2023年、当時のハンジ・フリック監督のもとで32歳と遅咲きだった。

グロスは現在プレミアリーグで絶好調だが、ワールドカップでの敗退後にマヌエル・ノイアーとアントニオ・リュディガーが引退したドイツ代表には、今後招集されないことになる。