The Morning Star Observer

2026年09月15日 火曜日夕刊 (Evening Edition)ArchiveAbout

トランプ大統領、AIの安全性への懸念を「でたらめ」と否定 業界の減速要請に反発

米大統領ドナルド・トランプは、人工知能(AI)が人類を滅ぼすという懸念を「でたらめ」と一蹴し、AIとデータセンターに対する「病的な陰謀」が存在すると主張した。この発言は、AnthropicやOpenAIなど業界大手の経営陣が開発ペースの減速を求める声が高まる中で行われた。

トランプ氏は自身のSNS「Truth Social」で、AIが世界を支配し人類を破壊するという見方を「でたらめ」と呼び、「ロシア・ロシア・ロシアの陰謀」や「地球温暖化の詐欺」よりも荒唐無稽だと述べた。また、AIに必要な「ガードレール」は「強くて賢い(高IQの)大統領」だけだと主張し、中国とのAI競争に勝利することが重要だと強調した。

一方、AnthropicのCEOダリオ・アモデイは、AI開発の減速と外部検証の導入を提案し、OpenAIのサム・アルトマンやイーロン・マスクが支持を表明した。Anthropicの研究者ジェイコブ・コクソンは辞職し、開発者たちが「この10年でAIが全人類を滅ぼすと本気で信じている」と訴えた。同社の科学者エヴァン・フービンガーは、その確率は10%超だと推定した。元Google DeepMindの研究者ビラル・チュクタイも同様の警告を発し、企業間の「狂気の競争」を避けるための調整が必要だと述べた。

こうした懸念を受け、マイクロソフトは「人間中心のAI」行動規範を発表し、モデルが人間の制御下に留まることを明記した。また、米上院議員バーニー・サンダースと元トランプ政権首席戦略官スティーブ・バノンが、AI規制を求めて共同で講演する予定だ。中国もAIのリスクに備え、規制枠組みを整備している。トランプ氏はこれらの警告を退け、来週の習近平国家主席との会談に臨む。

エミー賞2026:『Widow's Bay』と『The Pitt』が主要部門を席巻、マシュー・リスは史上初の快挙

第78回プライムタイム・エミー賞の授賞式が現地時間14日、ロサンゼルスのピーコック・シアターで開催された。ホラーコメディ『Widow's Bay』がコメディ部門で14部門を受賞し、コメディ作品の年間最多受賞記録を更新。医療ドラマ『The Pitt』はドラマ部門で2年連続の最優秀作品賞に輝いた。

『Widow's Bay』は、呪われたニューイングランドの島を舞台に、マシュー・リス演じる市長の奮闘を描く。同作はコメディ作品賞に加え、主演男優賞(マシュー・リス)、助演男優賞(スティーブン・ルート)、助演女優賞(ケイト・オフリン)、監督賞(ヒロ・ムライ)、脚本賞(ケイティ・ディポルド)など14部門を獲得。マシュー・リスは、リミテッドシリーズ『The Beast in Me』でも主演男優賞を受賞し、同一夜に2つの主演賞を獲得した初の俳優となった。

『The Pitt』は、ピッツバーグの救急外来を舞台に、リアルタイムで展開する物語。最優秀ドラマ作品賞に加え、主演男優賞(ノア・ワイリー)など6部門を受賞。ノア・ワイリーは2年連続の受賞となり、「ハリウッドの子供として育ち、テレビがすべてだった」と語った。

一方、『Hacks』のジーン・スマートは、コメディ主演女優賞を獲得。同賞はシリーズ全シーズンで受賞した初の快挙となり、通算8度目のエミー賞受賞でジュリア・ルイス=ドレイファス、クロリス・リーチマン、アリソン・ジャニーと並ぶ歴代最多記録に到達した。アリソン・ジャニーも『The Diplomat』で助演女優賞を受賞し、同じく8度目の受賞となった。

授賞式では、8月に死去したカントリー歌手ドリー・パートンへの追悼も行われ、サリー・フィールドが弔辞を述べ、レバ・マッキンタイアが『Appalachian Memories』を歌唱した。また、パーキンソン病支援活動が評価され、マイケル・J・フォックスがボブ・ホープ人道賞を受賞。式典の司会は『Law & Order: SVU』のマリスカ・ハージタイが務め、NBC放送100周年を記念してレッドカーペットは青に彩られた。

米最高裁、郵便投票制限を却下——トランプ政権の試みに打撃、中間選挙へ不透明感解消

米連邦最高裁は9月14日、ドナルド・トランプ大統領が11月の中間選挙に向けて導入を目指した郵便投票の新規制を、当面の間、認めない判断を下した。最高裁は、トランプ政権が郵便公社(USPS)に新規則を執行させるよう求めた緊急申し立てを退け、各州が従来の手続きで郵便投票を送付し続けることを可能にした。これにより、投票が既に始まっている州も含め、選挙管理をめぐる不確実性は大きく後退した。

今回の判断は、ボストンの連邦地方裁判所判事インディラ・タルワニが9月4日に下した暫定的差し止め命令を支持するものだ。最高裁は、政権側が本案で勝訴する可能性は低いと指摘した。判事のうちサミュエル・アリートとクラレンス・トーマスの両保守派が反対意見を表明した一方、ブレット・カバノー判事は多数派に加わりつつ、規則自体は将来的に郵便公社の法定権限の範囲内となる可能性があるとしながらも、2026年選挙での適用は「恣意的で気まぐれ」だと述べ、州・地方の選挙管理当局者に実施する十分な時間がないと指摘した。

トランプ大統領は3月に大統領令に署名し、郵便投票の対象を有権者名簿に載っている人に限定しようとしていた。具体的には、州が有権者名簿をオンラインポータルに提出し、承認された封筒を使用しない場合、郵便公社が投票用紙の配達を拒否できるとする内容だった。内部告発者報告は、ポータルの未整備により数百万枚の投票用紙が送付されず、有権者が権利を奪われる恐れがあると警告していた。民主党主導の州や投票権団体は、憲法上、選挙管理は州の権限だと主張して訴訟を起こしていた。

この決定は、郵便投票がほぼ全員に利用されているカリフォルニア、コロラド、ハワイ、ネバダ、オレゴン、ユタ、バーモント、ワシントンの8州にとって特に重要な意味を持つ。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は「民主主義と法の支配、そしてアメリカ国民にとって良い日だ」と歓迎した。オレゴン州のトバイアス・リード州務長官は「大統領が選挙を支配するのではなく、国民が選挙を支配する」と述べた。一方、ネバダ州のシスコ・アギラール州務長官は「有権者が本当に勝利した」としつつ、郵便投票に関する虚偽の主張が信頼に影響を与えたとして「損害の一部は既に生じている」と指摘した。

中間選挙では、議会、特に下院の支配権を巡って共和党が苦戦するとの予想が広がっている。郵便投票を制限することは、郵便投票を利用する傾向が高い民主党支持者に不利になるとみられていた。今回の最高裁判断により、各州は従来の手続きで選挙を実施できることになるが、カバノー判事が示唆したように、本案審理で政権側が勝訴する可能性は残っている。全米の約3分の1の有権者が郵便投票を利用しており、その行方は依然として注目される。

フーシ派がサウジを再攻撃、ホルムズ協議は延期 中東情勢の悪化で石油供給に懸念

イエメンの親イラン派フーシ派は月曜日、サウジアラビア南部のハミス・ムシャイトにある軍事空軍基地に対し、数十発のミサイルと無人機による新たな攻撃を実施した。サウジ主導連合によると、この攻撃で民間人13人が負傷した。サウジ当局は同地と南部の3都市で緊急警報を発令した。フーシ派はサウジによるイエメン空爆への報復だと主張している。

フーシ派は紅海に面するイエメン西海岸ほぼ全域で支配を維持しており、先週末には紅海の入り口に位置するペリム島を制圧した。さらにサウジの東西パイプラインが木曜日の空爆で停止したことで、サウジの石油輸出に圧力がかかっている。リヤドはパイプライン攻撃の背後にイラクの親イラン民兵がいると非難した。トレーダーらは、パイプラインの長期停止とホルムズ海峡の封鎖により、世界の石油供給の最大4%が途絶える可能性があると指摘する。サウジは再開時期を明らかにしていない。

一方、オマーンで予定されていたイランと湾岸諸国によるホルムズ海峡再開協議は月曜日に延期された。イランは延期がサウジの要請によるものだと述べた。トランプ米大統領はイランが迅速な合意を望んでいると繰り返し述べたが、イランの最高国家安全保障会議書記モフセン・レザイーはXで「イランの条件が満たされるまで交渉はない」と応じた。原油価格は月曜日に4%超上昇した後、約1%高で引けた。米国はサウジの要請にもかかわらず、情報支援以外の直接軍事介入には依然慎重だ。

政治 (Politics)

トランプ長男の結婚祝賀、プーチン側近のロシア人実業家が資金提供と夫妻が認める

ドナルド・トランプ米大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニアと妻ベッティナは、5月にバハマで行った結婚祝賀の一部を、ロシアのプーチン大統領に近い実業家ウマル・クレムレフが負担したと認めた。夫妻は14日、ベッティナのインスタグラムに共同署名付きの投稿を掲載し、クレムレフを「親愛なる友人」と呼び、「結婚式後に2晩の素晴らしい祝賀を惜しみなく主催してくれた」と感謝した。

調査報道サイトのプロパブリカが同日、クレムレフが祝賀に数十万ドルを支払ったと報じた後、夫妻が認めた形だ。プロパブリカによれば、クレムレフは1泊約10万ドルで借りたプライベートアイランドの賃貸料や、約7万ドルの花火代などを負担した。夫妻はこれを「友人からの極めて寛大な結婚祝い」と表現し、「友情に政治的な動機は必要ない。寛大さに必ずしも意図が伴うわけではない」と、政治的な解釈を退けた。

クレムレフは国際ボクシング協会(IBA)の会長を務める。国際オリンピック委員会(IOC)は、財政運営や倫理面への度重なる警告の末、同協会との関係を断絶した。プーチン大統領は2026年4月、クレムレフに「友好勲章」を授与した。クレムレフはプーチンの訪中にも随行しており、ウクライナは彼に個人制裁を科している。

トランプ大統領自身は、イラン戦争をめぐる協議のためワシントンに滞在し、結婚式にも祝賀にも出席しなかった。祝賀には大統領の他の子どもたちであるエリック、イバンカ、ティファニーや、中東・ロシア担当の特使を務めるジャレッド・クシュナーらが出席した。倫理監視団体は、外国の元首関係者からの豪華な贈り物に利益相反の外観があると指摘する一方、トランプ・ジュニアは私人であるため外国人の贈与を受け取ることは違法ではない。

米国防総省、イラン戦争で弾薬不足を公式認める 基地・航空機の損害も詳細報告

米国防総省の監察官は15日、イランとの戦争に関する初の公式報告書を発表し、戦費が334億ドルに達したと明らかにした。このうち弾薬費は223億ドルを占め、戦略備蓄の不足と防衛産業基盤のボトルネックが露呈したと指摘した。トランプ政権はこれまで弾薬不足を繰り返し否定してきたが、報告書は公式に不足を認める形となった。

報告書によると、2月28日に始まったイスラエル・米国によるイラン攻撃「怒りの作戦」では、4月から6月までの間に米軍基地や外交施設がイラン側の報復攻撃で大きな損害を受けた。クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イラク、オマーン、ヨルダンに所在する米軍基地で数百の建物が損壊・破壊された。航空機ではF-15戦闘機4機が破壊され、F-35戦闘機1機が損傷、空中給油機KC-135が7機損傷または破壊、MQ-9リーパー無人攻撃機が最大30機破壊された。外交施設の損害額はイラク、クウェート、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の4カ国で推定1億8400万ドルに上る。

戦費の内訳は、弾薬費223億ドル、累積増分債務74億ドル、装備損失37億ドルで、負傷者やインフラ修復費は含まれていない。国防総省は生産ラインの加速や重要物資の備蓄などで対応を進めるが、固体ロケットモーターや高性能火薬、熟練労働者の不足が恒常的なボトルネックとなっている。中東では5万人以上の米軍が展開し、イランとその同盟国によるミサイルや無人機の攻撃に対し、迎撃ミサイルや防空網が7500以上の脅威を撃墜した。専門家は先進ミサイルと迎撃ミサイルの補充に約3年かかると指摘する。

一方、トランプ大統領は今月に入り「事実上無制限の弾薬がある」と述べ、ソーシャルメディアでも「歴史上最も優れた兵器を生産している」と主張した。しかし、報告書はこうした主張と実態の乖離を浮き彫りにした。弾薬不足は夏の大規模攻撃を控えさせた一因とされ、今後の戦略に影を落としている。また、イラン外務省は15日、イエメン紛争への関与を否定し、ホルムズ海峡の航行ルールについてオマーンと合意したと発表した。

米連邦判事、外国人学生・記者の滞在制限を一時停止 トランプ政権の新ビザ規則に逆風

米連邦判事デニス・セイラーは15日、トランプ政権が導入を予定していた外国人学生とジャーナリストの滞在期間を制限する新たなビザ規則について、施行を一時停止する仮差止命令を出した。国土安全保障省(DHS)の新規則が発効する前日の決定である。判事は本案について判断を示さず、10月2日に次の審問を設定した。

新規則では、学生ビザ(Fビザ)の滞在は最長4年間に制限され、更新には申請が必要となる。従来は学業期間中ずっと滞在が認められていた。外国人ジャーナリストは240日(約8カ月)に制限され、同期間の更新が可能だったが、従来は最長5年間滞在できた。中国籍の記者は90日間で、更新も90日間となる。

セイラー判事は付随する覚書で、現行制度が数千万人の外国人学生を米国に受け入れ、「科学、医学、技術における画期的な研究、実質的な経済成長、その他の多くの利益」をもたらしたと指摘した。その上で、DHSがこの制度を改善するのではなく、外国人学生、研究者、教授、ジャーナリストの数を大幅に制限する新プログラムに置き換えたと批判した。また、新規則ではビザ更新の却下が「完全に裁量的で不服申立の余地がない」とし、「限定的で曖昧な基準に基づき、上訴の可能性もなく、DHS職員が理由の有無にかかわらず、米国市民以外の学術・研究・教育活動を打ち切る権限を持つ」と述べた。外国人ジャーナリストの更新却下にも「救済手段も上訴手段もない」とし、「政府に批判的な外国人記者のビザが更新されない可能性が明白である」と指摘した。

DHSは規則提案時に国家安全保障上の根拠を挙げたが、判事はこれを「馬鹿げているに近い」とし、「ほぼ完全に少数の逸話に基づいている」と評した。このビザ制限は、トランプ大統領による大都市での積極的な執行作戦や合法的な市民権取得経路への新たな制限を含む、より広範な移民対策の一環である。公式データによると、2023-24年度に米国は110万人以上の留学生を受け入れており、これは他国を上回る数字である。大学、教員、ジャーナリストの組合連合がこの制限に異議を唱え訴訟を起こしていた。判事は、マサチューセッツ工科大学やハーバード大学などの主要研究大学が、数億ドルの費用と入学者数の減少に直面する可能性があると警告した。

トランプ政権、石炭・ガス火力発電所の温室効果ガス排出規制を撤廃

トランプ政権は9月14日、石炭・天然ガス火力発電所の温室効果ガス排出を制限してきたバイデン政権時代の規制を撤廃すると発表した。環境保護庁(EPA)のリー・ゼルディン長官がテキサス州ヒューストンで開催されたG20エネルギー相会合の場で明らかにしたもので、同政権はこれにより産業界のコストを3千億ドル以上削減できると主張している。

撤廃されたのは、2024年にバイデン政権下のEPAが大気浄化法に基づき導入した基準だ。既存の石炭火力発電所に対し、2039年までに二酸化炭素排出量を最大90%削減するか閉鎖することを義務付け、新設・既存のガス火力発電所にも厳しい排出上限を課す内容だった。EPAは同時に、将来の政権が発電所の温室効果ガスを再び規制することを防ぐ新たな規則案も提案した。この提案は、発電所由来の温室効果ガスが大気汚染の重大な原因であるとする認定を覆すもので、成立すれば大気浄化法に基づく将来の規制を事実上封じることになる。

ゼルディン長官は「オバマ政権とバイデン政権は15年以上にわたり石炭への戦争を仕掛け、信頼できる手頃なエネルギーを破壊してきた。トランプ政権はアメリカのエネルギーを守り、灯りをともし続けられるようにするためにやってきた」と述べた。同長官は記者会見で「本日、我々は規制の束縛を断ち切り、電力部門史上最大の規制緩和を実現する」と宣言した。

発電部門は米国の温室効果ガス排出量の約4分の1を占め、運輸部門に次ぐ第2位の排出源だ。ニューヨーク大学ロースクールの政策健全性研究所の分析によれば、米国の電力部門を一国とみなせば世界第6位の排出国に相当する。

環境団体や公衆衛生団体は今回の撤廃を危険な後退と批判し、法廷で争う構えを示している。環境防衛基金の法務顧問ヴィッキー・パットン氏は「発電所の汚染防止策を解体すれば、全国の家族の健康・安全・福祉に莫大なコストがかかる。全米の人々はすでに記録的な暑さ、より危険な洪水や嵐、高騰する保険料に苦しんでいる」と指摘した。生物多様性センターのマギー・コールター弁護士は「国内の気候汚染の4分の1の存在を否定するのはまったく無謀だ。今夏に見られたような激しい熱波、猛烈な嵐、破壊的な山火事によって、より多くの命が失われ、苦しみが増すだろう」と述べた。

AP通信の昨年の分析によれば、撤廃対象となった規制は施行されていれば毎年約3万人の死亡を防ぎ、2,750億ドルを節約できた可能性がある。規制が部分的にでも撤廃されれば、スモッグ、水銀、鉛、そして肺に留まり健康問題を引き起こす微小粒子状物質などの汚染物質が増加し、温室効果ガス排出量の増加を通じて地球温暖化がより致命的な水準に達すると分析は結論付けている。

トランプ大統領は昨年の国連での演説で気候変動を「世界でこれまでに仕掛けられた最大の詐欺」と呼び、政権は2015年のパリ協定から2度目の離脱を果たした。今回の決定は、データセンターや国内製造業の電力需要増に対応するため石炭火力発電所の運転継続を命じるなど、石炭産業を支援する政権の姿勢と軌を一にするものだ。石炭業界団体アメリカズ・パワーのミシェル・ブラッドワース会長は「EPAの行き過ぎの是正は、米国の石炭 fleet を維持・強化し、送電網の信頼性を守り、電力消費者をコスト上昇から守るのに役立つ」と歓迎した。

一方、元EPA長官のジーナ・マッカーシー氏は「大気浄化法は明確だ。EPAには公衆衛生を脅かす重大な汚染源を規制する法定義務がある。誰もが彼らの行動の影響を受けるが、最も弱い立場にある子供や孫たちが最も苦しむことになる」と警告した。自然資源防衛協議会のメレディス・ハンキンス氏は「これは非常に異例だ。単に基準を完全に撤廃し、置き換える意図がない」と指摘し、法廷での争いを予見した。

ゼレンスキー氏、ロシアが同様の措置を取ればウクライナは「デスカレーション措置」を取る用意があると表明

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は9月14日、ロシアが同様の措置を取るならば、ウクライナは戦争の「デスカレーション(緊張緩和)措置」を取る用意があると述べた。これは、ドナルド・トランプ米大統領が両国がエネルギー目標への攻撃を停止することで合意したと発表した直後の発言である。

トランプ氏は週末、国際石油価格が再び上昇する中、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃がディーゼル燃料不足を引き起こしていると非難していた。そして月曜日、自身のソーシャルメディアへの予想外の投稿で「ウクライナはロシアのエネルギー目標を攻撃しないことに合意した。ロシアも同様に合意した!」と発表した。ロシアはすぐにはコメントしなかったが、ゼレンスキー氏は毎日の演説で「重要なインフラへの相互攻撃停止に関する米国からの強い提案」を強調した。

ゼレンスキー氏は「これがデスカレーションへの第一歩となるならば——ロシアの我々の重要インフラへの攻撃と、それに対する我々の反撃を止めること——ウクライナはデスカレーションを支持する用意がある」と述べた。さらに「ロシアは、ロシアの戦争経済に対する我々の正確な反撃によって圧力を感じている」と指摘し、「これまで誰もロシアが戦争終結に向けて進む真摯な願望を見ていない」と付け加えた。

一方、ウクライナの鉄道網へのロシアの攻撃は毎週悪化している。国営鉄道会社ウクルザリズニツィアのオレクサンドル・ペルツォフスキーCEOは月曜日、ポーランド国境近くで外交官が頻繁に利用する列車が週末に攻撃を受けた後、攻撃が「指数関数的に増加している」と述べた。ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、モスクワが国境検問所への攻撃を計画している可能性があるとの情報をワルシャワが得たと述べた。

さらに欧州連合(EU)諸国は、フランスが富豪アリシェル・ウスマノフ氏を制裁リストから外すよう働きかけたため、ロシアへの制裁延長の期限を月曜日に延期した。ほぼ3,000の個人・団体からなるEUリストは水曜日までに期限切れとなる予定だったが、27加盟国の大使らは期限を1週間延長した。

トランプ氏は、11月の中間選挙で投票する米国人の燃料費高騰を引き起こしているのはイランとの紛争ではなくロシア・ウクライナ戦争だと主張し続けている。トランプ氏による以前の停戦推進は、現在7か月目に入っている米国・イスラエルとイランの紛争によって脇に追いやられていた。米国の特使は今月初めにモスクワとキーウを訪れたが、進展は発表されなかった。

米国、軌道上の宇宙制御兵器を初めて公式認める 中国・ロシアへの対抗軸に

米国宇宙軍は14日、軌道上に宇宙制御兵器を配備していることを初めて公式に認めた。トロイ・メインク空軍長官がメリーランド州で開かれた航空・宇宙・サイバー会議で言明したもので、米軍統合部隊を敵対的行動から守る能力だと位置付けた。

宇宙軍報道官は声明で、宇宙制御は運動エネルギー手段と非運動エネルギー手段を用いて敵の能力に影響を与える任務領域を包含し、攻撃・防御の双方に活用できると説明した。配備された兵器の種類や数、時期については明らかにされていない。

メインク長官は、急速に進化する脅威への備えを強化する必要があると述べ、宇宙ベースの迎撃ミサイルシステムや軌道上から機動目標を探知・追跡する衛星群の開発進展も発表した。今月中にこの衛星群の打ち上げを開始する予定だ。

米国は中国とロシアを宇宙分野の主要な地政学的ライバルとみなす。宇宙軍は、中国が軍事近代化戦略の一環として宇宙・対宇宙能力を開発・運用し、ロシアは宇宙を戦闘領域とみなし宇宙優勢が将来の紛争の決定的要因になると考えていると指摘した。これに対し中国外務省の郭嘉昆報道官は、宇宙での軍拡競争を警告し、米国に宇宙での戦争準備をやめるよう求めた。

1967年の宇宙条約は軌道上の大量破壊兵器を禁止したが、その後、米国・ロシア・中国などは衛星を標的とするなど条約外の能力を模索してきた。トランプ政権は宇宙ベースの能力と迎撃ミサイルを、米国をミサイルなどから守る計画の「ゴールデン・ドーム」防衛システムの重要要素と位置付けている。今回の公式認可は、宇宙の軍事化をめぐる大国間の競争が新たな段階に入ったことを示すものだ。

ホルムズ海峡を巡り米イランが真っ向対立、タンカー炎上と無人機撃墜で緊張激化

イラン革命防衛隊(IRGC)は15日、ホルムズ海峡で石油タンカー「エル・ガイア」が機雷に接触して爆発・炎上したと発表した。同海峡の南部航路を航行中だったパナマ船籍の同船は、イランが敷設した機雷に触れたとされ、国営放送IRIBがIRGCの説明として伝えた。一方、米中央軍(CENTCOM)はこの説明を「虚偽」と一蹴し、同船は先月イランのミサイル攻撃で航行不能となり、今週末にはオマーン沖で無人機攻撃を受けたと反論した。同船は現在、地域のパートナーによって曳航されているという。

この対立は、2月28日に始まった米イスラエルによるイラン攻撃に端を発する中東戦争の延長線上にある。イランは3月、報復としてホルムズ海峡を封鎖し、世界の石油需要の約5分の1が通過するこの重要水路の航行を制限してきた。CENTCOMはIRGCの主張を「嘘と威嚇の新たな例」と評し、イランが商業船舶の航行を妨げようとしていると非難した。一方、イラン側は、6月17日にパキスタンの仲介で署名された14項目の覚書(MoU)を米国が履行していないと主張し、海峡の完全再開はワシントンが約束を守るかにかかっていると強調する。

外交面では、オマーンで開催予定だったペルシャ湾岸諸国の外相級会合がサウジアラビアの要請で延期された。イランとオマーンは二国間の海上航行に関する了解を正式に最終化したが、イランのアラグチ外相は「これはホルムズ海峡の再開を意味するものではない」と述べ、米国が覚書を履行するまで制限は続くと明言した。イランはまた、国際原子力機関(IAEA)に対し、自国の平和的な核施設への攻撃を調査するよう要請し、原子力機関トップのモハマド・エスラミ氏に査証を発給しなかった米国の決定を「イランを国際社会から封じ込めようとする試み」と批判した。

軍事面では、IRGCがホルムズ海峡上空で米製の高度な偵察無人機MQ-1を撃墜したと発表した。これは同海峡付近での最近の迎撃としては2度目で、イラン軍は過去1週間で計4機のMQ-1を撃墜したとされる。イランはRQ-170センチネルやMQ-9リーパーなど米国の無人機を多数撃墜・鹵獲しており、その技術を国産防衛産業の強化に活用してきた。ブルームバーグの報道によれば、イランは戦争開始以来、米国のMQ-9リーパーを20機以上撃墜し、戦前の米空軍機群の約5分の1を失わせたという。

この緊張は世界の食料生産にも影を落としている。国連食糧農業機関(FAO)のオレグ・コビャコフ代表は、ホルムズ海峡の封鎖が2026年下半期と2027年の食料生産と供給の減少につながると警告した。農業生産は作物カレンダーに従うため、数週間の遅延でも肥料の投入が減り、収穫量が低下するという。同氏は、危機による相互連関した衝撃が、既に食料危機に直面する国々で価格上昇と飢餓の拡大を招く可能性があると指摘した。

イランの国家安全保障評議会書記モフセン・レザイ氏は、石油とホルムズ海峡を巡る状況が変化したと述べ、トランプ米大統領の異なる発言に惑わされないよう呼びかけた。レザイ氏は、トランプ氏が交渉の態度を何度も変えてきたと指摘し、イランは条件が満たされるまで交渉に入らないと強調した。ホルムズ海峡は世界のエネルギー供給の主要経路であり、その混乱は石油輸送に影響を与え、国際市場の不確実性を高める。イランの強硬姿勢は、今後の石油供給と地域の安定にさらなる不透明感をもたらすだろう。

ハタザリ演習場の事故で戦死した2兵士の遺族にタリケ首相が弔慰金を贈呈

チッタゴン県ハタザリで実施された実弾射撃演習中の事故で命を落とした2人の兵士の遺族が、火曜日にタリケ・ラフマン首相と首相官邸で面会し、首相から弔慰金を受け取った。

面会はテジガオンの首相官邸で朝に行われ、タリケ首相は遺族らに言葉をかけ、死を深く悼んだ。首相は「兵士たちは国のために職務を遂行中に命を落とした。彼らは国に奉仕しながら殉職した。国民は彼らの犠牲を深い敬意とともに記憶するだろう」と述べた。

首相は遺族に対し、政府とバングラデシュ陸軍が常に彼らを支え、必要な支援を提供すると約束した。「政府と陸軍は常に皆さんの家族の側に立つ。必要な支援を提供するとともに、殉職した兵士の家族を世話する責任も政府が果たす」と付け加えた。

首相はその後、2人の兵士の家族に弔慰金の小切手を手渡した。陸軍はまた、兵士たちの恒久的な住所にそれぞれの家族のための家を建てる計画を発表した。妻たちへの就職の機会と子供たちへの毎月の手当も用意される。

事故で亡くなったのは、サイン(操作手)アブ・バカール・シディクとサイン(砲手)モハマド・タスニム・リファトの2人で、9月9日にハタザリ実弾射撃場で戦車射撃中に砲弾が爆発して死亡した。

面会にはタリケ首相の妻ズバイダ・ラフマン博士、陸軍参謀総長ワケル・ウズ・ザマン将軍、陸軍高官らが同席した。アブ・バカール・シディクの家族からは妻スライヤ・アクテル・ジュティ、娘ファテマ・シディカ、父アブドゥル・ワハブ、母パルビン・アクテルが出席した。モハマド・タスニム・リファトの家族からは妻モサンマト・ファフミダ・アフリン、娘ラフサ・タスニム・イフラ、父モハマド・アサドゥル・ハクが出席した。

露軍がキーウのガソリンスタンドを攻撃、タガンログとサマラ州でも戦火拡大

ロシア軍は15日未明、ウクライナの首都キーウのダルニツキー地区にあるガソリンスタンドを攻撃した。キーウ市長のヴィタリー・クリチコによると、負傷した男性1人が病院に搬送され、容体は重篤だ。同地区では倉庫への着弾も報告された。ポーランド軍作戦司令部は、ロシアのドローン攻撃に対応するためポーランド領空で航空機を運用し、予防的作戦は数時間後に終了した。

一方、ロシア南部のタガンログでは大規模なミサイル攻撃を受け、3件の火災が発生した。市長のスヴェトラーナ・カンブロワは緊急サービスが現場で活動していると述べ、死傷者は報告されていない。攻撃で5棟のアパートと3戸の民家の窓が損傷し、朝には損害評価委員会が活動を開始する。ロストフ州知事のユーリー・スリュサルは、農業企業とロシアの電子商取引企業オゾンの倉庫、住宅の窓、教育施設、商業ビル、ガス管、食料品店が被害を受けたと明らかにした。

さらにウクライナ軍は15日夜、ロシアのサマラ州にあるスィズラニ石油精製所をドローンで攻撃したとされる。監視チャンネルの報告によると、複数の地点で火災が発生した。サマラ州知事のヴャチェスラフ・フェドリシチェフは事前にドローン攻撃の脅威を警告していた。ウクライナはロシアの戦争遂行能力を削ぐため、領土奥深くの軍事・エネルギーインフラを定期的に攻撃している。

北大西洋条約機構(NATO)は15日夜、ベラルーシからリトアニア領空に侵入したドローンを撃墜した。リトアニア国家危機管理センター長のヴィルマンタス・ヴィトカウスカスによると、ドローンは首都ビリニュス近郊のレントヴァリス上空を飛行し、カウナス近郊で撃墜された。リトアニア大統領のギタナス・ナウセダは同盟部隊の迅速な対応に謝意を表明した。欧州連合(EU)は9月22日までに2600のロシアの団体・個人に対する制裁を更新する必要があり、ロシアの富豪をリストから外すよう求める声が合意を妨げている。

これらの攻撃は、ロシアがウクライナ支援を弱体化させようとする戦略の一環だ。ドイツ紙FAZは、週末のウクライナ列車へのロシア攻撃が偶然ではなかったと指摘する。国境近くで、欧州の高官や多数の記者が乗った別の列車の近くで起きた。ドミトリー・メドベージェフは2週間前、キーウへ向かう列車への攻撃を欧州の政治家に警告していた。活発な外交訪問はウクライナへの揺るぎない支援の表れであり、クレムリンはテロ攻撃を含むあらゆる手段でこれを弱体化させようとしている。ポーランド東部へのミサイル着弾は警告の一例で、NATO加盟国の国境施設が損傷した場合の対応が問われている。

NATO戦闘機、リトアニア上空でドローンを撃墜 イラン近海でもドローン攻撃

リトアニア大統領ギタナス・ナウセダは15日未明、NATO戦闘機がリトアニア領空に侵入したドローンを撃墜したと発表した。ナウセダはX(旧ツイッター)で「リトアニア領空に入ったばかりのドローンがNATO戦闘機によって破壊された」と述べ、同盟の迅速な対応に謝意を示した。

リトアニア国営放送LRTが国家危機管理センター(NKVC)の暫定データとして伝えたところによると、ドローンは隣国ベラルーシから進入し、西に向かって飛行中に撃墜された。落下地点はリトアニア中部のカウナス湖近くの農村地帯である。リトアニア国防省は、NATO航空防衛任務に参加するイタリア人パイロットがドローンを無力化したと説明した。外相ケストゥティス・ブドリースは、NATOの対応が「同盟が警戒を怠らず、関与し、準備ができているという明確なメッセージを送る」と評価した。

リトアニアはロシアの飛び地カリーニングラードおよびベラルーシと国境を接する。2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻以降、こうしたドローン侵入はリトアニアだけでなく、NATO加盟国であるラトビアやエストニアでも頻発している。ポーランド軍参謀本部は、ロシアのドローン攻撃を受けて国内で「航空作戦」を開始したと発表した。一方、イラン国営放送IRIBによると、ペルシャ湾のホルモズガーン州近海で漁船2隻がドローン攻撃を受け、乗組員数人が行方不明となっている。捜索活動が続けられている。

今回の撃墜は、ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中で、NATOの東側防衛の即応性を再確認させる出来事となった。バルト三国は2004年にNATOへ加盟し、第5条に基づく集団防衛の対象である。リトアニアは今後も同盟と協力して領空を守るとの姿勢を示しており、地域の安全保障におけるNATOの存在感が改めて浮き彫りになった。

サラ・デュテルテ副大統領、弾劾裁判で資産申告の不整合が焦点に

フィリピンのサラ・デュテルテ副大統領に対する弾劾裁判は15日、第2条の証拠提示の2日目を迎えた。検察側は、彼女の申告純資産が2007年の725万ペソから2025年には9866万ペソへと増加した一方、2019年以降は現金保有を申告していないと指摘した。オンブズマン中央記録部門の責任者カレン・バトゥが証言し、申告書(SALN)の形式上の制約が争点となった。

バトゥは、デュテルテが2007年から2012年、2016年から2018年には現金を申告していたが、2019年以降はゼロと申告したと述べた。また、2024年のSALNには夫マナセス・カルピオ弁護士と合わせて10件の事業利益が記載されていると明らかにした。裁判長のチズ・エスクデロ上院議員は、2022年以前のSALNは基準値としてのみ機能すると強調した。

弁護側は、SALNの書式に事業利益の取得原価を記入する欄がなく、現金の独立した行もないため、申告額が過小評価されている可能性があると主張した。検察側は、公職倫理規範(RA 6713)が株式などの個人財産を取得原価とともに申告するよう求めていると反論したが、バトゥは書式上の制約を認めた。

さらにバトゥは、オンブズマン事務所がSALNの内容を検証せず、形式と署名・日付のみを確認していると証言した。デュテルテの2013年と2014年のSALNは記録に残っておらず、2013年の退任時申告も存在しないとされた。裁判所は16日、有罪判決に必要な16票の基準について、元最高裁長官らの証言を聴取する予定だ。

ガザ戦争をめぐる映画『NAZA』がイスラエル国内で激しい論争を巻き起こす

イスラエル人監督ユヴァル・アブラハムとレイチェル・ゾールによるドキュメンタリー映画『NAZA』が、ガザでのイスラエル軍の行動を描き、国内で大きな政治論争を引き起こしている。同作は、イスラエル軍がAIソフトウェアを用いてガザの民間人を組織的に殺害したと主張し、ベネチア映画祭で特別審査員賞を受賞、25分間のスタンディングオベーションを記録した。

イスラエル政府はこの映画を「反ユダヤ主義的」だと非難し、監督らに対する反逆罪の適用や市民権剥奪を検討している。ネタニヤフ首相は「衝撃的な映画だ」と述べ、軍のザミール参謀総長は映画の主張を「血の中傷」と評した。一方、アブラハム監督は受賞スピーチで「犯罪の否定こそが犯罪を存続させる」と語り、イスラエル国民にこの映画を見てほしいと訴えた。

この論争は、2025年10月の停戦開始以降も続くガザでのイスラエル軍の攻撃と並行して展開されている。ガザ保健省によれば、停戦以降1,372人のパレスチナ人が死亡、4,659人が負傷した。映画をめぐる対立は、イスラエル社会における戦争の評価をめぐる深い分断を浮き彫りにしている。

香港、初の5カ年計画を発表へ 李家超行政長官が資本主義の維持と「一国二制度」の堅持を強調

香港政府は9月16日、2030年までの発展優先事項を示す初の5カ年計画を発表する。李家超行政長官は、この長期計画が計画経済への移行を意味するものではないと強調し、資本主義制度の維持と「一国二制度」原則の堅持を改めて表明した。計画は金融・テクノロジー・住宅・地域統合・北部メトロポリスなど幅広い分野を網羅し、中国の第15次5カ年計画と同期間を対象とする。

李行政長官は、計画には拘束力のある指標と予測的な指標の両方が含まれると説明した。政府にとって義務となる項目と、将来の方向性を示す項目を区別するという。青い表紙は「青空」、開放性、進歩、安定を象徴するとされ、翌日の施政方針演説と同時に公表される。

アナリストらは、長期計画が企業に政府の優先事項に関する確実性を与え、大型プロジェクトへの投資意欲を高めると指摘する。一方、北部メトロポリス計画は250万人の居住と65万人の雇用創出を目指すが、少なくとも2240億香港ドルの費用が見込まれ、S&Pはさらに60%増加すると試算する。公的財政が圧迫される中、民間資本の活用が鍵となる。

香港科技大学のクリスティン・ロー氏は、長期計画には世界の変化を見据えたインフラと人材の準備が必要だと指摘した。また、一義基金会のケニー・シュイ副会長は、政府各部局がサイロ化している現状を踏まえ、統合的な成果の設計が求められると述べた。専門知識を持つ公務員の育成も課題となる。

今回の5カ年計画は、香港の政策立案を短期的な施政方針から中長期的な戦略へと転換する画期的な試みとなる。計画の成否は、資本主義の枠組みを維持しながら中国本土との統合をどう進めるかという香港の長年の課題に直面する。

カナダ、米国との貿易戦争下で投資サミット開催 カーニー首相が経済転換を模索

カナダのマーク・カーニー首相は、米国との貿易戦争が激化するなか、今週トロントで世界の投資家を集めたサミットを開催し、経済を新たな方向へ導くための投資を呼びかけた。首相は月曜日、ブラックロックのラリー・フィンクCEOやブラックストーンのジョン・グレイ社長らと個別会談を行った。サミットは主に火曜日に開催され、将来の投資について議論されるが、大規模な契約が具体化するまでには12〜18か月かかる可能性があると政府筋は述べた。

カーニー首相は、規制緩和と鉱業・エネルギー・技術・インフラ分野のプロジェクト開発により、今後5年間で1兆カナダドル(7210億米ドル)の投資を誘致すると公約している。一方、米国はカナダ産のチーズ、家具、照明器具、ボート、全地形対応車など新たなカテゴリーに50%の関税を適用しており、約200億カナダドル相当の輸出が影響を受けている。さらに9月29日には、カナダ製の酒類、乳製品、オートバイの輸入を禁止する予定だ。カナダの輸出の71.6%は米国向けであり、依存度の高さが浮き彫りになっている。

こうした状況を受け、カーニー首相は2035年までに米国以外への輸出を倍増させる目標を掲げ、欧州連合との「独自の同盟」構築を目指している。カナダの対EU輸出は2025年に16%以上増加したが、輸出される原油の90%は依然として米国向けであり、地理的な制約が課題として残る。

また、スポーツ界ではNBAのトレードが正式に成立した。ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードがトロント・ラプターズに復帰する。このトレードは、クリッパーズがレナードに不利益を与えたとされるサラリーキャップ回避問題をめぐるNBAの調査が決着したことで、ようやく完了した。クリッパーズはレナードの見返りとして、ブランドン・イングラム、グレイディ・ディック、2つの無保護の1巡目指名権、1つの1巡目指名権交換、2つの2巡目指名権を獲得する。NBAはクリッパーズに対し、オーナーのスティーブ・バルマーを1年間の出場停止、3000万ドルの罰金、5つの1巡目指名権の剥奪などの制裁を科した。レナード自身には70万ドルの罰金が科されたが、出場停止や契約の無効化は免れた。

高市政権が食品減税2年方針を閣議決定へ、日中議員交流再開とマレーシア・モルディブ首脳会談も

高市早苗首相の政権は15日、来年4月から2年間、食品の消費税率を8%から1%に引き下げる制度の概要を閣議決定する。減収分は国債発行に頼らず、歳出・歳入の見直しで補う計画であり、関連法案は秋の臨時国会に提出される見通しだ。2029年4月からは低・中所得世帯向けの新たな給付導入を目指す。

一方、日中関係では、高市首相の台湾有事に関する発言で両国関係が数年来で最も深い危機に陥った後、日本の国会議員団が北京を訪問し、関係安定を模索している。日中友好議員連盟の8人からなる代表団が15日、中国の首都に到着した。3週間前には、より小規模な超党派グループが高市首相の発言後初の訪問を行っていた。代表団は河村建夫元法務副大臣が率い、5つの与野党から議員が参加。中国対外友好協会の幹部と会談する予定だ。

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、モルディブの石油探査提案について国営石油会社ペトロナスと協議する方針を示した。アンワル首相はモルディブ訪問中のムイズ大統領との共同記者会見で、ペトロナスの国際的な経験に言及し、「モルディブに近い場所で事業展開するのは問題ない」と述べた。気候変動対策でも両国の連携に意欲を示し、先進国の気候資金拠出不足を批判した。

マレーシアのムヒディン・ヤシン元首相は、ヤナ・ワワサ計画に関連する2億リンギットの収賄1件と資金洗浄3件の計4つの容疑について、高等裁判所から無罪放免となった。検察が訴追取り下げを申請し、ノール・ルウェナ・ムド・ヌルディン判事がこれを認めた。ただし、ムヒディン氏は別の3社から2530万リンギットの収賄を受けたとする3つの容疑には引き続き直面する。

ムヒディン氏の弁護団は、ヤナ・ワワサ裁判の捜査官が裁判外で詳細を語ったとして法廷侮辱を申し立てた。捜査官は警察報告書を提出したが、その後弁護団に謝罪した。一方、アンワル首相はモルディブでムイズ大統領と会談し、貿易・投資・観光など二国間関係の強化や地域・国際問題について意見交換を行った。両首脳は防衛とイスラム関連の覚書交換に立ち会う予定だ。

経済 (Economy)

日本で百歳以上が初の10万人超え、金価格は高値圏、暗号資産規制に業界が反対

日本の百歳以上人口が今年107,677人に達し、初めて10万人の大台を突破した。厚生労働省が9月15日に発表したデータによると、前年比7,914人増で56年連続の増加となる。このうち女性が94,298人を占め、全体の約88%に相当する。最年長は京都府在住の岸本ふよさん(114歳)、男性では熊本市の加藤光さん(112歳)だ。平均寿命は男性が81.35年、女性が87.33年で、女性は世界1位、男性は7位にランクされる。都道府県別では島根県が人口10万人当たり186.65人で最も高く、14年連続で首位。一方、埼玉県は51.27人で最低だった。東京都は絶対数で最多の8,890人を抱えるが、人口比では62.4人にとどまる。1963年に統計を取り始めた際は153人だった。

金市場では、マレーシア金協会(MGA)会長でパブリック・ゴールド創業者のルイス・ン氏が、金価格が今後1〜2年、1オンス当たり4,000〜5,000ドルの範囲で安定するとの見通しを示した。現在の価格は約4,350ドルだ。米国と日本の金利動向が投資需要と価格方向に影響を与えると指摘する。同氏は、パブリック・ゴールドがバトゥ・カワン工業団地に新精錬所を開設したと発表した。この施設は年間最大10トンの貴金属を精錬でき、需要に応じて20〜50トンまで拡張可能だ。これにより、これまで海外に送っていたスクラップ金を国内で処理でき、輸送・保険・精錬コストを削減できる。約1,000人の直接雇用も創出する見込みだ。

南アフリカでは、暗号資産業界が政府の規制案に反対の声を上げている。171組織と約4,000人の個人が「カタストロフィー」と名付けた連合を結成し、財務省の資本フロー管理規則案と南アフリカ準備銀行の暗号資産マニュアル案に異議を唱えた。主な争点は、商業目的のクロスボーダー暗号資産取引の禁止と、自己保管ウォレットから国内取引所への送金が非許容とされる点だ。業界は支払い機能を規制から除外するよう求めている。ビナンス南アフリカのゼネラルマネージャー、ハンネス・ウェッセルズ氏は、規制当局がランドと国のバランスシートを守ろうとしていると理解しつつも、決済機能を資本管理から分離すべきだと主張した。

米国では、移住支援プログラムを活用して大都市から地方へ移る人々が増えている。ブリアンナ・ベイルーティさんはオレゴン州ポートランドからインディアナ州マンシーに移住し、5,000ドルの支援を受けた。彼女は同じ銀行でリモート勤務を続け、年収10万7,000ドルを維持しながら、住宅ローンが以前の家賃より安くなり、月600ドルの節約に成功した。エレナ・クリソストモウさんもカリフォルニア州サンディエゴからイリノイ州ジャクソンビルに移り、給与が22%増加した。一方、心理学の研究では、60〜70歳で時間が速く感じられる現象が確認された。記憶の形成能力の低下が原因で、日常のルーティンが記憶を圧縮し、過去の期間が短く知覚されるという。

これらの動きは、高齢化社会における健康寿命の延伸という課題、金市場の安定が投資家に与える影響、暗号資産規制の行方、そして地方移住による生活の質の向上など、多様な側面から世界の現在を示している。日本では百歳以上人口の増加が続く一方で、健康寿命を延ばすことが国家の使命となっており、2019年に政府は2040年までに男女とも健康寿命を3年延ばす目標を設定した。金価格の見通しは主要国の金融政策に左右され、暗号資産規制は業界の成長と資金流動に影響を与えるだろう。

中東紛争の激化で原油が100ドル超え、ホルムズ海峡の通航量は激減

中東の紛争激化により、原油価格が再び100ドルを超える水準まで上昇した。イエメンの親イラン派フーシ派がサウジアラビア南部の軍事基地を攻撃し、先週には同国の東西パイプラインが機能停止に追い込まれた。ホルムズ海峡と紅海、サウジアラビア内陸部は現在、活発な戦闘地域となっている。

英海運当局UKMTOは日曜、ホルムズ海峡で別の船舶が砲弾の直撃を受け、乗組員が避難したと報告した。これを受け、世界の原油供給の約2割を担う同海峡の通航量は月曜、前日の10隻から4隻に減少した。国際指標のブレント原油は1バレル107ドル超、米WTIは103ドル、オーストラリアの地域指標タピスは110ドルまで上昇した。

コモンウェルス銀行のストラテジスト、ヴィヴェク・ダール氏は、東西パイプラインの閉鎖により、世界の在庫を維持するために必要なホルムズ海峡経由の供給量が戦前の40〜45%から65〜70%に増加したと指摘する。世界は数週間以内に原油供給が危機的水準に達する可能性があり、その場合ブレント先物は1バレル150ドルまで上昇し得ると分析した。

オーストラリアではNRMAによると、無鉛ガソリンの平均価格が1リットル2.19豪ドル、ディーゼルは2.68豪ドルに達した。卸売価格と小売価格の差がほぼなくなったため、今後数週間で給油所の価格がさらに上昇する見込みだ。一方、中国とインドではLNG価格の高騰が需要を抑制しており、中東紛争が終結すれば需要は回復するとの見方が業界幹部から示されている。

円相場と国債利回りが岐路に立つ日本経済、日銀の政策判断が焦点に

日本の長期金利が1996年以来初めて3%に到達した。10年物国債利回りの上昇ペースは約2年で2ポイントに達し、市場は日銀の政策運営に注目している。円相場は7月に1ドル=164円台まで下落した後、日米協調介入で155円台に戻ったが、効果は一時的だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢が再びドル高を促し、円は再び160円台に押し戻された。

日銀は金利据え置きか利上げかの判断を迫られている。市場では四半期ごとの利上げペース倍増との観測が強まり、円は一時152.89円まで上昇した。しかし、米国の利上げ観測が再燃しており、日銀が市場期待ほどタカ派的でなければ円安が再発するリスクがある。政府は消費税減税の財源を示さないまま、財政懸念を残している。

政府は食品への8%の軽減税率を2027年4月から2年間1%に引き下げる方針だ。財源は赤字国債に頼らず、税外収入や補助金・税制の見直しで賄うとしているが、約5兆円の減収が生じる。市場は年末の予算案承認まで神経質な展開を続けるだろう。

社会 (Society)

メンドーサ州ラス・エラスで銃撃事件、7歳男児が死亡

アルゼンチンのメンドーサ州ラス・エラスで今週月曜の夜、住宅内での銃撃事件により7歳の男児が死亡した。犯行グループは逃走し、身元はまだ特定されていない。

午後9時16分ごろ、フニン地区の住宅から銃声が聞こえたとの通報が緊急回線に入った。複数の人物が住宅に侵入して多数の発砲を行い、弾丸の一つが男児の大腿動脈付近に命中した。男児は重傷の状態で、民間車両でカリージョ病院に搬送されたが、医師らの懸命の処置もむなしくまもなく死亡した。

犯行グループは逃走したが、目撃者の証言から逃走に使われた車両が赤色であることが判明した。事件後、司法当局は地域の防犯カメラの映像を基に犯人の特定を進めている。地元メディアによると、この地域では麻薬販売をめぐる対立や関連グループ同士の抗争が長年続いているという。

男児の死後、歩兵部隊が地区に展開し、捜査官による証拠収集が行われた。

ハリー王子夫妻、英学校に通い始めた子息らをわずか2日で転校させる 通学路の安全面に懸念

サセックス公爵ハリー王子と妻メーガンは、英国で新学期が始まってわずか2日で、子供たちのアーチー王子(7歳)とリリベット王女(5歳)を通学させていた学校から転校させる決定を下した。夫妻の広報担当者が月曜日に明らかにしたもので、通学時の安全面への懸念が理由だという。

ハリー王子一家は先月26日、約6年間暮らした米カリフォルニア州から英国へ移住した。夫妻はコッツウォルズ地方に居を構え、子供たちを私立学校に入学させたが、学校名は明かされていない。英誌『ハロー!』によると、自宅と学校の距離が遠く、通学路の交通量が多いことが警備チームの懸念材料となった。夫妻の広報担当者は「子供たちの転校は、現在の警備体制の実用性について家族の警備チームと話し合った結果決定した」と説明し、「両親は学校の教師やスタッフ全員に深く感謝している。この決定は学校や子供たちが受けた特別なケアに対する否定的な評価と解釈されるべきではない」と付け加えた。

一家は現在、民間の警備会社に依存しているが、ハリー王子は政府に対し、自身と家族への警察による警護を求めて働きかけている。公的人物や王室の警護を担当する委員会(ラベック)は先週、ハリー王子一家の警護について協議するため会合を開き、特に王子夫妻に及ぶ脅威を詳しく調査することを決めた。ハリー王子は2020年に王室の公務を離れて以降、税金で賄われる警護を失っており、その復活を求めて法廷闘争を続けてきたが、昨年5月に控訴審で敗訴している。

チャールズ国王は先月初め、夫妻の立場が「一般市民と同様」であると明記した公式書簡を発出し、夫妻が「陛下の代理としての公務」を担う現役の王室メンバーではないことを確認した。この書簡は、夫妻が王室と競合する「もう一つの宮廷」となる可能性を懸念する一部の観測筋の間で波紋を呼んだ。一方、メーガンは転校発表の前日、インスタグラムに英国での新たな田園生活を映した写真を公開し、家族で釣りや森歩きを楽しむ姿が話題となった。

インドネシア森林火災の越境煙霧が東南アジアを覆う、シンガポールとマレーシアで空気質が急激に悪化

インドネシアの森林火災に起因する越境煙霧が東南アジアを覆い、シンガポールとマレーシアで空気質が深刻なレベルに達した。シンガポールでは15日朝、全5地域で24時間汚染標準指数(PSI)が100を超え、2019年9月以来初めて島全体が不健康な空気質となった。マレーシアでも同日朝、38の観測地点で大気汚染指数(API)が不健康な水準(101〜200)を記録した。

シンガポールでは、中央地域のPSIが154に達し、最も高い値を示した。東部と西部は128、南部は111、北部は104だった。国家環境庁(NEA)は、カリマンタン島の火災から発生した中〜濃い煙が東南東の風に乗ってシンガポールに流れ込んでいると説明した。今後数日も乾燥した天候が続き、煙霧の影響が続く見込みだ。マレーシアでは、サラワク州セリアンの観測地点がAPI 188で全国最高を記録し、セランゴール州ジョハン・スティアが183で続いた。ジョホール州ではパシル・グダン(172)、ラルキン(169)、タンカク(166)など、不健康な空気質の地域が最も多かった。クアラルンプールのチェラス(170)、シャーアラム(167)、プトラジャヤ(165)も高い値を示した。

煙霧の影響で、マレーシアのクアンタンでは複数の学校が体育など屋外の課外活動を中止した。パハン州の公共事業・交通・保健委員会委員長ダトゥク・ラザリ・カシム氏は、住民に屋外活動を減らし、野焼きを避け、十分な水分補給をするよう呼びかけた。また、高リスク群にはマスク着用を勧めた。一方、シンガポールではブキト・ゴンバック駅で列車の下から煙が見え、乗客が避難する出来事があった。SMRTトレインズによると、ブレーキの故障が原因とみられ、乗客に負傷者はいなかった。煙霧の状況は、アセアン専門気象センターによると、火災が起きやすい乾燥地域で今後も続く見通しで、深刻な越境煙霧の発生リスクが残っている。

ケンプトン・パーク連続女性殺害事件、6人目の遺体発見と住民の不安

南アフリカ・ガウテン州のケンプトン・パーク周辺で、7月以来6人目の女性の遺体が発見された。警察は連続殺人事件の可能性を調査しており、住民の間に不安が広がっている。

6人目の遺体は火曜日朝、スプリングスのクワテマ地区の道路脇で発見された。ガウテン州警察のディマカツォ・ネブフルウィ大佐が確認し、現場は封鎖された。これまでに発見された6人の女性は、いずれも屋外で見つかり、多くは半裸で打撲があった。警察によると、4人が性的暴行を受けていたという。

最初の犠牲者は37歳の女性で、7月15日にR21付近で発見され、ケーブルタイで拘束されていた。彼女のボーイフレンドが逮捕され、現在も拘留中だ。8月24日には32歳の女性が、9月10日には身元不明の女性が発見された。ランナーのエリザベス・モセラクゴモさん(38歳)は9月12日にローズフィールドのホテル裏で発見され、家族が遺体を確認した。彼女は9月9日にランニングに出たまま帰宅せず、8歳の娘が異変に気づいていた。

5人目の遺体は9月14日にオリファンツフォンテインの野原で発見され、6人目が今回のものだ。警察は事件の関連性を調査しており、副国家警察長官テベロ・モシキリ中将は『あなたの自由は一時的だ』と犯人に警告した。また、17人の女性が行方不明になり、うち13人が無事に発見された。

住民は恐怖を感じており、地域団体は政府に説明責任を求めている。一方、アテネでは旧空港をヨーロッパ第2の都市公園に変えるプロジェクトが進行中で、ナイジェリアのオスン州ではアコード党幹部の射殺事件に関連して別の遺体が発見された。

ケンプトン・パークの事件は、女性の安全に対する懸念を再燃させた。警察は可視性を高め、特別チームを結成して捜査を強化している。住民は『片目を開けて眠る』と表現するほど不安を抱えており、早急な解決が求められている。

科学・技術 (Science & Tech)

インド系米国人の科学者パンチャナタン氏、全米工学アカデミーのビューチェ賞に初選出

全米工学アカデミー(NAE)は、アリゾナ州立大学(ASU)の技術・イノベーション教授で、米国科学財団(NSF)の元理事長を務めたセスラマン・パンチャナタン氏を、2026年度アーサー・M・ビューチェ賞の受賞者に指名した。同賞は40年以上の歴史で、インド系米国人が受賞するのは初めてとなる。

パンチャナタン氏は1969年、8歳の時にチェンナイのアメリカン・センターでアポロ11号が持ち帰った月の岩石を見た経験が、科学と工学への関心の原点となった。NAEは、基礎科学・技術・政策の推進におけるリーダーシップと、研究成果を実用化につなげるトランスレーショナル・リサーチの拡大を評価した。ASUのマイケル・M・クロウ学長は、同氏を「この国で最も傑出したシステム思考家の一人」と称賛した。

パンチャナタン氏はNSFの第15代理事長を務め、新型コロナウイルス感染症のパンデミックとワクチン開発競争の時期に指揮を執った。任期中には30年以上ぶりに新しい局が創設され、科学技術の実用化加速に焦点が当てられた。ASUでは研究部門を率い、在任中に研究規模が3倍に拡大した。現在は人工知能と量子コンピューティングの分野で活動し、2026年4月にはフェニックス市の量子戦略責任者に任命された。

同氏は2024年にNAEの会員に選出されており、アリゾナ州出身者としても初の受賞となる。アリゾナ大学のスレシュ・ガリメラ学長が推薦した。2025年にはインドのパドマ・シュリー賞も受賞した。授賞式は10月にワシントンDCで開催されるNAEの年次総会で行われる予定だ。

文化 (Culture)

マックルモア、エド・シーラン米ツアーから外れる パレスチナ支持表明が波紋

米ラッパーのマックルモアが、エド・シーランの米ツアー「The Loop Tour」から外れた。9月上旬にニュージャージー州メットライフ・スタジアムで「フリー・パレスチナ」と叫び、ガザとヨルダン川西岸のパレスチナ人に「忘れられていない」と語ったことが発端となった。

この発言は米国で物議を醸し、マックルモアへの反ユダヤ主義批判や、歌手ピンクらによるツアー追放の声が高まった。マックルモアはインスタグラムで、シーランとそのチームが自身をツアーから外す決定を下したと説明した。また、ボストンのジレット・スタジアム所有者ロバート・クラフトがシーランに「マックルモアは出演できない」と伝え、他のスタジアムにも「彼が残るなら会場を使わせない」と圧力をかけたと主張した。

ツアー主催のメッシーナ・ツーリング・グループはローリング・ストーン誌への声明で、今後の米国公演会場がマックルモア出演を認めず、ツアー全体が中止されれば数十万人のファンに影響が出ると説明した。「関係者との協議の結果、マックルモアは残りの公演で出演しない」と発表した。

マックルモアは「13年間の友情が一度の痛みを伴う意見の相違で消えることはない」とし、「あの言葉がステージを失わせたとしても、会話をパレスチナに戻したなら、これまでで最も成功したツアーだった」と語った。彼は2024年にコロンビア大学での抗議活動に着想を得た「ヒンズ・ホール」を発表し、パレスチナ支持を表明してきた。

スポーツ (Sports)

リーズ、ニューカッスルを4-1で下しプレミアリーグ3位に浮上

リーズ・ユナイテッドは14日、エランド・ロードでニューカッスル・ユナイテッドを4-1で破り、プレミアリーグの順位を3位に上げた。ルイス・マイリーのオウンゴールで先制した後、ジェイデン・ボーグル、ドミニク・カルバート=ルーウィン、ノア・オカフォーが得点を重ね、ニューカッスルにマティアス・ヤイスレ監督就任後初の黒星を喫させた。

ニューカッスルはオフシーズンにエディ・ハウ監督と主力のアンソニー・ゴードン、ブルーノ・ギマランイス、サンドロ・トナーリが退団した影響で、若手中心のチーム編成を余儀なくされた。試合開始早々にはニコ・ゴンザレスが脳震盪の疑いで交代し、18歳のショーン・スティールと20歳のマイリーが中盤を組むことになった。マイリーは田中碧のシュートが2度のディフレクションを経てゴールに吸い込まれる際に最後に触れ、オウンゴールとなった。

カルバート=ルーウィンはこの試合で1得点を挙げ、ニューカッスル戦での通算得点を8に伸ばした。彼は前半終了間際にスヴェン・ボトマンをかわして冷静に流し込み、リーズの3点目を記録した。リーズのダニエル・ファルケ監督は「彼はこのリーグで最高のストライカーの一人だ」と称賛し、イングランド代表復帰に太鼓判を押した。カルバート=ルーウィンはエランド・ロードで5試合連続得点を達成し、マーク・ヴィドゥカ以来の快挙となった。

ニューカッスルは後半にもオカフォーに4点目を許し、試合終盤にバズマナ・トゥーレが1点を返すのが精一杯だった。ヤイスレ監督は「我々はチームとしてインテンシティ、デュエル、フィジカリティのレベルで相手に及ばなかった。これは交渉の余地のない基本だ」と述べ、若い選手たちの学習曲線の速さを求めた。

この勝利でリーズは勝ち点8とし、首位アーセナルと2位マンチェスター・シティに次ぐ3位に浮上した。ニューカッスルは勝ち点5のまま、負け越しにより12位に後退した。

一方、インド気象局は今季の南西モンスーンが今週末に西ラジャスタンから撤退を開始すると発表した。6月1日から9月14日までの累計降雨量は平年比14%以上の不足となっており、干ばつ条件が懸念される。

また、マンチェスター・ダービーでアーリング・ハーランドの決勝ゴールを認めたVARのマット・ドノヒューと、アシスタントVARのブレイク・アントロバスは、今週末のプレミアリーグの試合から外された。判定を担当するプロ・レフは、オフサイドの判定に誤りがあったと認めている。

アジア大会開幕迫る、宿泊施設に懸念 クルーズ船活用で選手村なし

第20回アジア大会が9月19日から10月4日まで、名古屋市および愛知県で開催される。1万7000人以上の選手・役員が参加する見込みで、これはオリンピックを上回る規模だ。当初主催者は1万5000人を想定していたが、参加者数の増加に対応するため、クルーズ客船や木造コンテナ、ホテルなど臨時の宿泊施設を用意した。選手村は設けられていない。

イタリアのクルーズ船「コスタ・セレーナ」には4000人から5000人の選手・役員が滞在する。同船は通常571の客室、7つのプール、8つのレストラン、9つのバーを備える。国際スポーツ大会でクルーズ船が宿泊に使われた例はあるが、これほどの規模は初めてだ。

宿泊施設の質を巡っては各国から懸念が上がる。韓国バスケットボール協会の鄭在容(チョン・ジェヨン)副会長は、コンテナ型の宿舎について「経験上、最悪だ」と述べ、身長2メートル超の選手がベッドで足を伸ばせないと指摘した。韓国オリンピック委員会の関係者は「深刻な宿泊施設不足」があるとAFPに語った。インドは選手が宿舎に慣れるよう、レプリカのコンテナ小屋を建設した。フィリピンは一部の役員やコーチをホテルやAirbnbに移した。先週は記録的な大雨で選手が一時避難し、競技場に雨水が浸入する事態も起きた。

大会ではバスケットボールとサッカーがすでに始まっており、土曜日の開会式に向けて他の競技も順次開始される。陸上や水泳に加え、セパタクローやカバディといった地域競技、eスポーツ、ブレイクダンス、BMXも実施される。パデルと総合格闘技(MMA)はアジア大会に初登場する。サーフィン、テニス、アーチェリー、スカッシュなど7競技は2028年ロサンゼルス五輪の予選を兼ねる。フィリピンのテニス選手アレクサンドラ・イーラ、15歳のインドのクリケット選手ヴァイバフ・スーリヤヴァンシ、13歳の中国の水泳選手ユ・ズディらが出場する。台湾のボクシング選手リン・ユーティンも、パリ五輪金メダル獲得から2年を経て参戦する。日本は体操の岡慎之助とやり投げの北口榛花を代表に選出した。北朝鮮は14競技に100人以上の選手を送り込み、中国はオリンピック金メダリスト36人を含む800人以上の選手を派遣する。インドのクリケットチームは、128年ぶりに五輪へ復帰する同競技での存在感を示すことを狙う。

主催者は全員にベッドを用意すると主張し、台風シーズンでも大会が妨げられないと自信を示す。しかし、韓国やフィリピンなど一部の国・地域からは宿泊環境への不満が続いており、大会運営の課題として残る。