The Morning Star Observer

2026年09月09日 水曜日夕刊 (Evening Edition)ArchiveAbout

米イラン相互攻撃が激化、イランがヨルダン米軍基地とホルムズ海峡の船舶を攻撃

イランの革命防衛隊は9日、ヨルダン国内の米軍基地に対して弾道ミサイル攻撃を実施し、ホルムズ海峡付近の船舶10隻を攻撃したと発表した。前日には米軍がイラン原油タンカー5隻を破壊しており、約6か月続く戦争は再び激しい応酬の段階に入った。

米中央軍は8日、過去2日間にイラン革命防衛隊が米海軍艦艇に対して弾道ミサイルを2度発射したことを受け、オマーン湾でイラン原油運搬船4隻(カヴィズ、チャーミナー、ホライズン1、リエスコ)を、ホルムズ海峡近くのハルグ島付近でデリヤを破壊したと発表した。米軍は攻撃前に乗組員に退船を指示し、米国人の死傷者はなかったとしている。ルビオ米国務長官はコロンビア訪問中、「イランが米海軍艦艇を攻撃しようとするたびに、タンカーを失うことになる」と述べた。

これに対しイラン革命防衛隊は、ヨルダンのアル・アズラク近郊の米軍基地へのミサイル攻撃を実施したと発表した。イラン国営メディアは基地の整備・修理施設や戦闘機の格納庫に損害を与えたと報じたが、ヨルダン軍はイランから発射された20発のミサイルのうち18発を迎撃し、残り2発は無人地域に着弾したとして、死傷者はいなかったと発表した。米当局者もイランの攻撃は効果がなく、米軍兵士は全員無事であると述べた。

革命防衛隊はまた、ホルムズ海峡の「禁じられた危険水域」を通過しようとした米国艦艇2隻と石油タンカー8隻を含む10隻の船舶を攻撃したと発表した。さらにクウェートとバーレーンの港に停泊するタンカーを標的にすると警告し、乗組員に退船を促した。

一連の応酬で原油価格は上昇し、ブレント原油は1バレル100ドルに迫る水準まで値上がりした。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアの複数の都市を攻撃し、73人が負傷、石油施設が炎上したことも供給懸念に拍車をかけている。

米国とイランは、ホルムズ海峡の支配を巡って経済的・軍事的圧力をかけ合っており、膠着状態が続いている。米国は海峡を通る船舶を誘導して石油の流れを維持しつつ、イラン産原油の輸出を封鎖する戦略をとる。イランは海峡を事実上封鎖し、独自の航路を要求している。今回の攻撃は、11月の中間選挙を控えたトランプ政権にとって、エネルギー価格の高騰という政治的な課題を突きつけるものとなった。

ホルムズ海峡巡る米イラン攻防激化、韓国は部隊派遣見送り貢献模索

米国とイランの対立がホルムズ海峡を舞台に激化している。米軍は8日、イラン革命防衛隊による米艦艇への弾道ミサイル攻撃への報復として、イラン原油タンカー5隻を破壊した。これに対しイラン革命防衛隊は、米軍艦艇2隻とタンカー8隻を攻撃したと主張し、ヨルダン国内の米空軍基地アル・アズラクをミサイルで攻撃したと発表した。ヨルダン軍はイラン発の弾道ミサイル18発を迎撃したとしている。

ホルムズ海峡の通行量は減少を続けている。シッピングデータによると、火曜日の通行船舶は6隻で、前日の9隻、10日平均の約12隻を下回った。バブ・エル・マンデブ海峡も25隻の通行で、10日平均の約27隻を下回った。原油価格は上昇し、ブレント先物は1バレル99.46ドル、WTIは94.45ドルに達した。

イランはホルムズ海峡の支配を強めており、通行船舶に許可と通行料を要求している。イラン国会議員ハッサン・ガシュガヴィは、通行料収入を食料支援や国防強化、軍事作戦の影響を受けた州のインフラ整備に充てると述べた。また、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡入口で米国の無人潜水艇「ダイブLD」を捕獲したと発表した。米国防総省は、老朽化した機体が故障したもので、機密データは搭載していなかったと反論した。

韓国はこの事態への対応を模索している。李在明大統領はパリでのマクロン仏大統領との首脳会談で、ホルムズ海峡の航行の自由と世界のサプライチェーン安定について協議したが、これは部隊派遣を巡るものではなく、韓国が国際的な取り組みにどう貢献するかが焦点だと、ソウルの大統領府は説明した。韓国国防省はUAEに調査団を派遣し、現地の安全保障状況を評価している。派遣は部隊派遣を前提としたものではなく、検討プロセスの一環だとしている。韓国政府は、P-8A哨戒機や爆発物処理要員、無人機雷探知除去システムなどの選択肢を検討しているが、決定には至っていない。米国は韓国に軍事的貢献を求めているが、韓国国内では野党を中心に慎重論も根強い。イラン外務省は、韓国軍の参加を米国の「侵略」への支持とみなすと警告しており、韓国政府は難しいかじ取りを迫られている。

ティアフォーが劇的逆転で全米OP準決勝進出、サバレンカはノスコバとの死闘を制す

2026年全米オープン第10日、男子シングルス準々決勝で第11シードのフランシス・ティアフォーが、同国のアレックス・ミケルセンに対し2セットダウンから逆転勝利を収めた。スコアは5-7、3-6、7-5、6-3、7-6(6)で、試合時間は4時間38分に及んだ。ミケルセンが第3セット5-4でサービスを握った時点での勝率は2%と報じられていたが、ティアフォーはそこから反撃を開始。第3セットを奪うと流れを掴み、最終セットのタイブレークを制して自身3度目の全米オープン準決勝進出を果たした。敗れたミケルセンは試合後、ティアフォーの腕の中で涙を流した。

女子シングルスでは、世界ランク1位のアリーナ・サバレンカがウィンブルドン女王リンダ・ノスコバを7-6(1)、3-6、7-6(7)で下し、3連覇に向けて準決勝に駒を進めた。サバレンカは第3セット4-2とリードを許す苦しい展開だったが、そこから巻き返してタイブレークを制した。ノスコバは46本のウィナーと18本のエースを記録したが、あと一歩で勝利を逃した。サバレンカは準決勝で第3シードのジェシカ・ペグラと対戦する。ペグラはエマ・ナバロを3-6、6-4、6-3で下して3年連続の準決勝進出を決めた。

男子のもう一つの準々決勝では、ディフェンディングチャンピオンのカルロス・アルカラスと第8シードのベン・シェルトンが対戦する。ティアフォーはその勝者と金曜日の準決勝で対戦する。サバレンカは世界ランク1位の座を守るためには優勝が条件となり、第2ランクのエレナ・リバキナが水曜日の準々決勝で鄭欽文に勝利すれば、結果に関わらず1位の座を明け渡すことになる。

チャンピオンズリーグ開幕戦、レアルとマンチェスター・シティが勝利 ハーランドは2得点、ムバッペは通算71得点に到達

2026-27シーズンのUEFAチャンピオンズリーグは8日に開幕し、優勝候補のレアル・マドリードとマンチェスター・シティがそろって白星発進となった。レアルはホームでインテル・ミラノを2-1で下し、シティは敵地でポルトに2-0で勝利した。

レアル戦では、ジョゼ・ムリーニョ監督が古巣インテルを相手に復帰戦を勝利で飾った。前半14分にキリアン・ムバッペが先制点を挙げ、同22分にはフェデ・バルベルデが相手GKのミスを突いて追加点。インテルは後半にカルロス・アウグストが1点を返したが、及ばなかった。ムバッペはこの得点でチャンピオンズリーグ通算71得点とし、レアルのレジェンドであるラウルに並び歴代5位タイとなった。試合後、ムバッペは「クレイジーな試合だった。2-1で終わったが、7-6になってもおかしくなかった」と語った。

一方、マンチェスター・シティはポルト戦でエルリング・ハーランドが2得点を挙げて勝利に貢献した。前半はポルトのGKディオゴ・コスタの好守に阻まれたが、後半開始2分にエンツォ・フェルナンデスのクロスから先制。試合終了間際にも追加点を挙げた。ハーランドはチャンピオンズリーグ通算59試合で59得点となり、シティの欧州大会最多得点記録をセルヒオ・アグエロと並ぶ36得点に到達した。シティのエンツォ・マレスカ監督は「95分間、ボールを持っている時も持っていない時も完璧なパフォーマンスだった」と評価した。

この日の開幕戦では他に、アストン・ビラがクラブ・ブルージュに3-2で勝利し、ボルシア・ドルトムントもビジャレアルに3-2で競り勝った。レアル・ベティスはリールに3-2で勝利し、AEKアテネはLASKを1-0で下した。シティは次戦、ホームで前回王者のパリ・サンジェルマンと対戦する。

政治 (Politics)

独ザクセン=アンハルト州で極右AfDが歴史的勝利、メルツ政権に激震と連立亀裂

ドイツ東部ザクセン=アンハルト州で9月6日に行われた州議会選挙で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率43.8%を獲得し、第二次世界大戦後初めて極右勢力が州政府を掌握する目前に迫った。同党は83議席中39議席を獲得し、過半数まであと3議席と迫った。現与党でメルツ首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)は得票率17.2%にとどまり、歴史的敗北を喫した。この結果を受け、連邦政府の改革路線に不満を抱く社会民主党(SPD)からは軌道修正を求める声が噴出し、メルツ政権は深刻な求心力低下に直面している。

AfDの躍進は、メルツ政権が推し進める年金受給開始年齢の引き上げや傷病手当の削減といった改革への不満、物価高、官僚主義への反発を反映したものだ。メルツ首相は「改革の道を歩み続ける決意は揺るがない」と強調したが、自身の支持率は歴史的低水準にある。連立与党のSPDは、改革の一部撤回やガソリン価格への補助金復活を要求しており、党内からはメルツ首相の退陣を求める声も出始めた。一方、AfDは9月20日に実施されるメクレンブルク=フォアポンメルン州とベルリン州の選挙でも勢いを見せており、ドイツ政治は大きな転換期を迎えている。

今回の選挙結果はドイツ国内にとどまらず、国際社会にも波紋を広げている。トランプ米大統領は「本当に素晴らしい夜だ」とAfDの勝利を歓迎し、フランスのルスキュール財務相は「極めて憂慮すべき兆候」と指摘した。ベルリンでは数千人規模の反AfDデモが発生し、ブーヘンヴァルト強制収容所記念館の館長は「恥ずべき結果だ」と述べるなど、社会の分断も鮮明になっている。AfDが州政府を樹立すれば、ナチス党政権以来となる極右州政権の誕生となり、ドイツの政治地図は根本から塗り替わることになる。

アルゼンチン控訴院、AFA首脳への報道規制を覆す バスケW杯ではドイツと中国が準々決勝へ

アルゼンチンのサンイシドロ刑事控訴院第3部は、サッカー協会(AFA)のクラウディオ・タピア会長とパブロ・トビッヒノ財務担当らに対する記者5人の接触・接近・個人情報収集を禁じた保全措置を覆した。判決は、AFA首脳の保護を名目に、批判的な報道を組織的に封じ込める装置が構築されていたと認定したもので、報道の自由を擁護する画期的な判断となった。

判決は、ピラール第7保釈裁判所が2026年5月13日と18日に下した禁止命令を、グスタボ・エルベル、カルロス・ブランコ、ルイス・カジュエラ各判事の一致した意見で取り消した。エルベル判事は、原決定が「見せかけの根拠」に基づくもので、AFA本部や裁判所への接近を禁じ、個人情報の伝播を曖昧に制限することで、あらゆる取材活動を潜在的な違反に変えていたと指摘。さらに、刑事手続における保全措置には権利の蓋然性、遅延の危険、比例性、反担保が要求されるとし、米州人権裁判所の先例「フォンテベッキア・ダミコ対アルゼンチン事件」を引用して、公務員は自発的に公的監視に晒されるとの基準を打ち立てた。

一方、ベルリンで開催中のバスケットボール女子ワールドカップでは、ドイツが韓国を94-56で下し、史上初の準々決勝進出を果たした。ディルク・ノビツキーが見守る中、ドイツはマリー・ギューリヒの19得点を軸に圧勝し、次戦で欧州王者ベルギーと対戦する。また、身長2.23メートルの中国の張子宇(19歳)は、プエルトリコ戦を前に準々決勝進出を狙う。彼女はFIBAのドキュメンタリーで「まだ少女だ」と語り、かぎ針編みの手芸を趣味とする一面も見せている。アルゼンチンの判決は、司法の遅延が報道の自由を損なう構造的問題を浮き彫りにし、より迅速な審査制度の必要性を訴えるものとなった。

英仏加など12カ国、ヨルダン川西岸の入植地産品の輸入を禁止 イスラエルは猛反発

英国、フランス、カナダを含む12カ国が8日、占領下のヨルダン川西岸にあるイスラエル入植地産の商品に対する貿易制裁を発表した。英国のエド・ミリバンド外相は議会で、入植者によるパレスチナ人の「民族浄化」を認めると述べ、占領全体を違法と断定した。イスラエルはこれに猛反発し、東エルサレムの英国領事館を閉鎖するなど報復措置を取った。

制裁は入植地産品の輸入禁止にとどまらず、入植地の建設・インフラ・金融・不動産に携わる企業や個人への措置、占領に「実質的に寄与する」武器輸出の制限、入植地物件の広告禁止を含む。英国は2024年の国際司法裁判所(ICJ)の占領違法判断を支持する立場を明確にした。アンディ・バーナム首相は「反イスラエルと非難されることを恐れ、ためらってきた」と述べ、従来の姿勢を転換した。

一方、オーストラリアは今回の制裁に加わらなかった。アルバニージー政権は昨年9月、パレスチナ国家を承認したが、西岸のパレスチナ企業と入植者企業の区別が困難だとの理由から、貿易制裁を見送った。EUのカーラ・カラス外務・安全保障政策上級代表は、全EU加盟国が入植地を国際法上違法とみなしていると述べ、制裁を支持した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「この土地は我々のものだ」と述べ、パレスチナ国家の創設を認めない姿勢を改めて示した。イスラエルは今年3月に新たに34の入植地を承認し、東エルサレム近郊のE1地区では1200戸超の住宅入札を進めている。この開発は西岸を分断し、パレスチナ国家の存立を困難にすると懸念される。

今回の制裁は象徴的な側面が強く、英国と占領パレスチナ地域の貿易額は2025年に約800万ポンド(約5100万ドル)にとどまる。しかし、12カ国が協調して行動したことで、イスラエルへの国際的な圧力が強まる兆しとなった。アムネスティ・インターナショナルは「長く待たされた」と歓迎しつつ、軍事取引の停止など更なる措置を求めた。トルコも他の国々に追随を呼びかけた。

西岸では過去24時間でイスラエル軍と入植者によりパレスチナ人4人が殺害され、今年の死者は100人に達した。パレスチナ自治政府は制裁を歓迎する一方、「具体的な措置」を求めた。パレスチナ大使は「英パレスチナ関係の転換点」と評価したが、59年に及ぶ占領の現実は変わっていない。

米国のドナルド・トランプ大統領はネタニヤフ首相の入植計画を抑制する姿勢を見せておらず、駐イスラエル大使マイク・ハッカビーは「イスラエル政府への差別だ」と批判した。英仏などと米国の間で新たな対立が生じる可能性がある。

ブラジル大統領選、フラビオ・ボルソナロがルラを逆転 最高裁スキャンダルが影響か

ブラジル大統領選で、現職のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ大統領が、決選投票で保守派候補フラビオ・ボルソナロに初めてリードを許した。BTG/Nexusの世論調査(今月4日から7日実施)によると、10月25日の決選投票でフラビオ・ボルソナロは46パーセントの支持を集め、前回調査から1ポイント上昇。ルラは45パーセントで横ばいだった。

この逆転の背景には、ブラジル最高裁の内部対立がある。同裁判所のアレシャンドレ・デ・モラエス判事が、巨額詐欺容疑で逮捕された銀行家ダニエル・ヴォルカロと親密な関係にあることが明らかになった。ヴォルカロが所有するマスター銀行の契約をモラエス判事の妻が率いる法律事務所が獲得していた。さらに、モラエス判事が主導したルラ政権寄りの捜査を、元ボルソナロ政権の法務大臣で同判事の同僚でもあるアンドレ・メンドンサ判事が「職権乱用」と非難し、連邦警察のロドリゲス長官らを停職処分にした。フラビオ・ボルソナロはこの決定を歓迎し、ルラ陣営は「前例のない制度的危機」だと反発した。

一方、第一回投票ではルラが39パーセント、フラビオ・ボルソナロが35パーセントで、ルラが依然リードしていた。第三候補のアウグスト・クリは9パーセントに後退した。今回の世論調査は誤差範囲内の接戦だが、フラビオ・ボルソナロが首位に立ったことが新たな展開だ。連邦警察内では、停職処分を受けたロドリゲス長官への支持が強く、組織の緊張が高まっている。

米国、ラテンアメリカで影響力拡大を加速 ペルー海軍基地に15億ドル投資、ルビオ国務長官が3カ国歴訪へ

米国はラテンアメリカにおける影響力拡大を加速させている。国防安全保障協力局(DCSA)は、ペルーの主要海軍基地であるカヤオ基地を近代化・拡張するため、推定15億ドルを投資する承認を議会に求める文書を提出した。この投資は、南米における政治的安定と経済進歩の原動力である重要なパートナーの安全保障を強化するものだと、米国務省は説明している。

このプロジェクトは、中国資本のコスコ社が約35億ドルを投じて進めるチャンカイ港計画と競合するものだ。カヤオ基地には、米国政府または民間セクターから最大20名の関係者が最長10年間駐在する予定である。ペルー陸軍戦略研究センター(CEEEP)によれば、新基地は高度な海軍作戦エリアと艦隊支援のための兵站施設を備え、民間港湾インフラとの統合も図られる。ワシントンは、この装備・技術提供が地域の軍事バランスを変えるものではなく、ペルーの防衛・兵站能力強化を目的としていると強調している。

一方、マルコ・ルビオ米国務長官は、コロンビアを皮切りにエクアドル、ペルーを歴訪するラテンアメリカ3カ国ツアーを開始した。コロンビアではアベラルド・デ・ラ・エスプリエジャ大統領と会談し、民生原子力協力協定と重要鉱物に関する協定に調印した。両首脳は麻薬戦争や移民問題、エネルギー分野でトランプ大統領の政策を支持する保守派の新世代として結束を強めている。

この歴訪は、1月の軍事作戦でニコラス・マドゥロ前大統領を追放した後、ベネズエラと結んだ大規模石油協定の直後に行われた。暫定大統領デルシー・ロドリゲスは、世界最大級の石油埋蔵量の約5分の1を米国に管理させることに合意した。ルビオ氏は、この油田は「かつて中国、ロシア、イランに支配されていた」と述べ、米国の手に渡ることでベネズエラ国民に恩恵がもたらされると主張した。

また、米軍は麻薬密売に関与しているとされるエクアドルの船舶を相次いで撃沈しており、2週間足らずで5隻目となった。ルビオ氏の歴訪は、こうした軍事作戦に対する地域の保守派リーダーたちの支持を確認する場ともなっている。デ・ラ・エスプリエジャ大統領は就任1か月で少なくとも3回の空爆を実施し、違法武装集団に対する軍事作戦を強化したが、空爆による少年兵らの死亡が野党指導者らの批判を招いている。

この一連の動きは、トランプ政権が「ドクトリン・ドンロー」と称する新たな外交方針のもと、南米大陸における覇権を明確に志向していることを示している。中国の影響力が拡大するなか、米国は安全保障・経済両面での結びつきを強化し、西半球における自国の優位性を再確立しようとしている。ルビオ氏は「西半球では米国と米国の利益に沿う方向への連携が進んでいる」と述べており、この傾向は今後も続く見通しだ。

香港初代行政長官トン・チーワァ氏死去、89歳 返還後の統治を担う

香港の初代行政長官を務めたトン・チーワァ(董建華)氏が9月8日に死去した。89歳だった。同氏の事務所が9日未明に発表した声明で明らかにした。同氏は1997年の中国返還後、香港の統治を担った人物であり、アジア金融危機やSARS流行、大規模デモなど波乱に満ちた任期を経て2005年に退任していた。

トン氏は1937年、上海の裕福な海運一家に生まれた。英リバプール大学で機械工学を学んだ後、米国で働き、1969年に香港へ戻って父の海運会社オリエント・オーバーシーズに入った。1992年には最後の英国総督クリス・パッテン氏の行政局議員に任命された。1996年1月、人民大会堂で江沢民氏が握手を交わす場面は、北京がトン氏を後継者として支持する象徴として広く報じられた。

トン氏の在任中は、1997年から2002年までの鳥インフルエンザ流行や2003年のSARS流行に見舞われた。最大の政治的な試練は2003年7月、国家安全法制に反対する50万人規模のデモだった。政府は法案を撤回し、この混乱が2005年3月の辞任につながった。辞任理由は健康問題とされたが、北京からの圧力があったとの見方もあった。

死去を受け、後任の行政長官を務めたレオン・チュンイン氏は「温和で寛大な人物であり、道理で人々を説得した」と追悼した。キャリー・ラム氏は「歴史的貢献を残した」と評価した。中国の国営新華社通信は「著名な愛国者」と評した。トン氏は中国人民政治協商会議の副主席を4期務めた。同氏の死は、返還後の香港の歩みを象徴する存在の終焉として、幅広い哀悼の声を集めている。

イエメン戦争再燃、サウジとフーシ派が報復の応酬

イエメンで政府軍とイラン支援のフーシ派との戦闘が再び激化している。フーシ派がサウジアラビアの4都市を攻撃し73人が負傷したことを受け、リヤドは報復を誓い、サウジ主導の政府軍は西海岸で反攻を強めている。

フーシ派の報道機関アル・マシーラTVによると、サウジアラビア空軍は水曜日、マリブ、アル・ジャウフ、タイズ、ホデイダの各県に対し30回以上の空爆を実施した。ロシアのタス通信は32回の空爆と報じており、被害や死傷者の報告はないという。

一方、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は、フーシ派によるサウジの民間・エネルギー施設への攻撃を「臆病な攻撃」と強く非難し、サルマン国王、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子、そしてサウジ国民への揺るぎない連帯を表明した。パキスタン外務省も、アブハ、ハミス・ムシャイト、ジャザン、ナジュランへの攻撃はサウジの主権と領土一体性の侵害であり、地域の平和と安定への脅威だと指摘した。

サウジアラビアは報復姿勢を明確にしており、イエメン戦争は再び全面戦争の様相を呈している。フーシ派の攻撃で負傷者が出る中、サウジは国連憲章と国際法に基づく自国領土防衛の正当な権利を行使する構えだ。地域の安定は、イラン支援のフーシ派とサウジ主導連合の攻防に委ねられている。

ルビオ米国務長官、コロンビア訪問で「黄金時代」の協力関係を約束 南米3カ国歴訪の出発点に

マルコ・ルビオ米国務長官は9月8日、コロンビアのバランキージャを訪問し、アベラルド・デ・ラ・エスプリエジャ大統領と会談した。両首脳は麻薬テロとの戦いと、先月の地震からの国家再建を柱とする二国間関係の新たな段階を確認した。ルビオ氏は、グスタボ・ペトロ前政権下での「距離」を経て、両国関係は「前例のない協力の新時代」、すなわち「黄金時代」を迎えると述べた。

会談では、民生用原子力エネルギーと重要鉱物・レアアースの加工に関する二つの覚書が署名された。これは、中国との競争を意識したトランプ政権の戦略の一環である。デ・ラ・エスプリエジャ大統領は、地震からの復興と経済回復を目指す「バランキージャ合意」を発表し、米国の投資と資金調達を要請した。コロンビアはまた、ベネズエラの安定化に向けた地域協力への参加を約束した。

ルビオ氏は、コロンビアが米国兵士の派遣を求めておらず、情報共有、装備、訓練などの支援を望んでいることを明らかにした。今回の訪問は、ルビオ氏のコロンビア、エクアドル、ペルーを巡る3カ国歴訪の第一歩であり、トランプ政権がラテンアメリカにおける右翼同盟との関係強化と中国の影響力への対抗を進める中で行われた。

元タブン・ハジ会長アジーズ被告、汚職罪で起訴され保釈金45万リンギット 警察勾留は明日まで継続

元レンバガ・タブン・ハジ(TH)会長で元バリン国会議員のダトゥク・スリ・アブドゥル・アジーズ・アブドゥル・ラヒム被告(60歳)は、クアラルンプールの裁判所で汚職罪の起訴を受け、45万リンギットの保釈が認められた。しかし、詐欺罪の捜査に基づく2日間の勾留命令により、被告は明日まで警察の拘留下に置かれる。

アジーズ被告は、12年前の2014年8月25日、TH会長としての地位を利用し、年額69万リンギットの報酬と専属運転手付きBMW 7シリーズの使用権を伴うプトラジャヤ・ペルダナBhdの会長職を確保したとして、マレーシア汚職委員会(MACC)法第23条(1)項で起訴された。同法第24条(1)項により、最長20年の懲役と、収賄額の5倍または1万リンギットのいずれか高い方の罰金が科される可能性がある。

起訴状によると、被告はTHの最高経営責任者イスメー・イスマイル氏に自身をプトラジャヤ・ペルダナのTH代表に指名するよう指示し、TH取締役会第4回会議(2014年)で、同社への最大1億9350万リンギット(既発行株式資本の最大30%)の投資提案を承認するよう説得したとされる。アジーズ被告は法廷で紫色の勾留服を着用し手錠を掛けられた状態で「起訴内容は完全に虚偽だ」と述べ、無罪を主張した。

弁護人のダトゥク・アメル・ハムザ・アルシャッド氏は、被告は元気だが起訴に不満を抱いており、告発は不当だと述べた。また、被告は自身の潔白を証明する決意を示し、法務チームは事件を精査して弁護する用意があると付け加えた。保釈金は本日中に支払われる予定で、保証人については現在選定中だという。

アジーズ被告は、刑法第420条(詐欺)に基づく捜査のため、昨日ブキット・アマン商業犯罪捜査局に逮捕され、ダン・ワンギ警察署に連行された。同条項は有罪判決を受けた場合、最長10年の懲役、鞭打ち、罰金を科す。勾留命令が明日満了すれば、延長がなければ帰宅できる見通しだ。

アジーズ被告は以前、8月27日から9月2日まで、元財務省事務次官のモハド・イルワン・セリガル・アブドゥラ氏とともに、MACC法第23条(1)項に基づく捜査のため7日間勾留されていた。この捜査は、THに関する王立調査委員会(RCI)報告書で明らかになった事実を受けて開始されたものである。

経済 (Economy)

南アフリカ経済、第2四半期に0.2%縮小 鉱業・貿易・製造業が下押し、失業率は33.6%へ悪化

南アフリカ経済が2026年第2四半期に0.2%のマイナス成長となり、6四半期連続の成長が途切れた。南アフリカ統計局の発表によるもので、鉱業活動が3.0%、貿易産業が1.9%、製造業が1.8%それぞれ縮小した。中東紛争に伴う燃料価格の高騰が景気下押しの一因となった。

労働市場も悪化した。第2四半期の雇用は1万6000人減の1674万人となり、失業者数は34万5000人増の850万人に達した。公式失業率は32.7%から33.6%へ上昇した。鉱業では2万6000人の雇用が失われ、製造業も1万5000人減となった。

一方で、成長と雇用の動きは必ずしも連動していない。農業は7四半期連続の増加を記録したが、雇用は1万5000人減だった。建設業は2四半期連続で成長し、3万9000人の雇用を創出した。貿易は1.9%縮小したものの、雇用は7万人増加した。

アンカー・キャピタルのエコノミスト、レラト・ヌトリ氏は、中東紛争と原油価格の急騰がGDPの弱さに影響したと指摘した。9月の燃料価格上昇と原油高が企業と消費者への圧力を続けると予想される。

この弱い成長を受けて、政府への改革圧力が強まっている。民主同盟のゲオルディン・ヒル=ルイス党首は、より迅速で大胆な経済改革が必要だと述べ、改革の遅れが家計に直接的な影響を及ぼすと警告した。

アルゼンチン為替市場と各地の天気、宝くじ結果:2026年9月9日の朝の総括

2026年9月9日水曜日、アルゼンチンの非公式為替レートであるドル・ブルーは、買値1525ペソ、売値1545ペソで取引された。公式レート(国民銀行による買値1480ペソ、売値1530ペソ)との差は3%に達し、市場の不安定さを反映している。ドル・ブルーは先月比1%、前年比12%の上昇を示した。

一方、世界各地の天気予報では、アルゼンチンのプンタ・ララは最高17度・最低8度、マドリードは最高26度・最低14度、カラカスは最高28度・最低18度と予想された。ベネズエラのマラカイボは最高34度と高温となり、イスラ・マルガリータでは風速20km/hの風が吹く見込みだ。スペインのマヨルカでは午後に14mmの雨が予想され、イビサでは終日小雨が続く。

宝くじでは、キニエラ・ナシオナルの夜の抽選で8542が1等となり、プロビンシアでは0204、コルドバでは6873、サンタフェでは3099がそれぞれ1等を獲得した。夕方の抽選(ヴェスペルティーナ)では6094が1等だった。これらの結果は、ブエノスアイレス市や各州の宝くじ管理局が公式に発表したものである。

占いでは、牡羊座は「お世辞に惑わされず本質を見抜け」、牡牛座は「家族の支えを頼りに試練を乗り越えよ」、蟹座は「生産的な一日となる」と予言された。魚座は「温かい家庭を大切にし、断る勇気を持て」と助言されている。

これらの情報は、アルゼンチンの経済動向、世界各地の気象状況、そして人々の日常生活に直結する娯楽・占いの結果を包括的に伝えるものであり、読者が一日の計画を立てる上で有用な指針となる。

社会 (Society)

世界各地で社会事件相次ぐ:流れ弾、飲酒運転、殺人容疑、海峡横断事故裁判

世界各地で社会事件が相次いだ。カナダ・バーナビーでは85歳の男性が自宅で流れ弾に当たり死亡した。香港では元議員のウィリアム・ウォンが飲酒運転などの罪で起訴された。マレーシアではトヨタ・ヴェルファイアの運転手が17歳少女の殺人容疑で、別の事件では19歳の青年が殺人未遂容疑でそれぞれ起訴された。

カナダの事件では、チャン・ヨン・チョさん(85)が8月30日午後、キングスウェイ7400番街の自宅アパートで遺体で発見された。警察は、午前1時30分過ぎに1ブロック離れた18番街とハンフリーズ通り付近で発生した発砲事件で放たれた弾丸が命中したとみている。容疑車両は警察到着前に逃走し、当初は負傷者がいないとされていた。バーナビーRCMPは約15時間後に安否確認の要請を受けてチョさんの自宅に向かった。IHITのフレダ・フォン巡査部長は「心が痛む悲劇的な命の損失だ。チョさんは自宅にいただけなのに突然命を奪われた」と述べた。警察は事件に関与または事情を知る若者グループを特定しており、保護者と本人に捜査への協力を呼びかけている。

香港では、元立法会議員のウィリアム・ウォン被告(66)が水曜日、沙田裁判所で初公判に臨んだ。起訴内容は、基準値を超える飲酒運転、危険運転、事故後の停止義務違反、損傷事故の報告義務違反で、いずれも6月29日に香港中文大学で起きた事故に関するものだ。ウォン被告は大学工学部の准学部長も務めており、同日夜に大学の寮の外で駐車中の車2台に衝突したとされる。事故後いったん現場を離れたが、後に戻って調査を受け、その際に呼気検査で不合格となった。起訴状によると、呼気アルコール濃度は45マイクログラムで、法定基準の22マイクログラムの2倍以上だった。被告は5000香港ドルの保釈金で釈放され、11月11日に再出廷する。保釈条件として運転禁止、2週間ごとの警察署への出頭、検察側証人との接触禁止が課された。

マレーシアでは、クライの裁判所でトヨタ・ヴェルファイアの運転手チュー・デ・ホイ被告(26)が、先月の道路での衝突事件で17歳の少女を殺害し、他の4人を殺害しようとした罪で起訴された。刑法第302条により、有罪なら死刑または40年以下の懲役が科せられる可能性がある。死刑でなければ少なくとも12回の鞭打ち刑も課される。また刑法第307条で、同時期に15歳から20歳の4人に対する殺人未遂罪にも問われた。裁判所は化学検査と検死報告書の完成を待って12月2日に再審理するとした。関連事件では、15歳から17歳のティーンエイジャー4人が、ペロドゥア・ミーヴィの後部窓と左前窓を壊した共同器物損壊罪で無罪を主張した。彼らにはそれぞれ2500リンギットの保釈が認められた。

別のマレーシア事件では、エアイタムの暴動で男性を轢いたレストランウェイターのリム・ブン・シク被告(19)が殺人未遂罪で裁判を受けた。8月29日午前12時30分ごろ、ジャラン・パヤ・テルボン3でペロドゥア・アクシア(登録番号PQF 8672)でイアップ・ジュン・イーさん(25)を轢いたとされる。被告は10万リンギットの保釈金を支払い、毎月1日に最寄りの警察署へ出頭すること、証人と接触しないことが条件となった。事件は10月7日に再審理される。

カタールでは、2021年に英仏海峡を渡ろうとして溺死した31人の移民の死をめぐり、14人の男が裁判にかけられている。被告らは密入国ネットワークに関与しているとされ、過失致死と不法移民の促進などの罪に直面している。

シンガポールでは、公共秩序法に基づき、パレスチナ支援の行進やガザ紛争に関連する凧揚げイベントなどに参加または主催したとして6人が起訴された。起訴されたのは、キヤル・シン・リン・ナインさん(22)、イライジャ・テイさん(24)、アミラ・モクリスさん(33)、ダヤナ・ヌール・モハメドさん(36)、ヌル・サブリナ・カメルさん(32)、ヌルル・アフィカ・カメルさん(33)の6人。テイさんは最も多い9件の罪に問われている。彼らは水曜日に出廷し、弁護士らは次回公判での出廷免除を求めて認められた。

台湾・台中では、看護師の女性を車で轢き、Uターンしてもう一度轢いて逃走した男が殺人とひき逃げの容疑で送検された。男は林姓で、1時10分ごろに事故が発生。女性は陳姓で、病院に搬送されたが死亡した。林容疑者は横断歩道を渡っていた陳さんを轢いて止まらず、Uターンしてもう一度轢いて走り去ったとされる。拘束時に朦朧としていたため飲酒と薬物の検査を行ったが、いずれも陰性だった。検察は台中地方裁判所に拘留を求めた。事件に関与していない弁護士の劉建志氏は、過失による死亡事故なら通常は過失致死罪(最高5年)に該当するが、意図的な2回目の衝突が立証されれば殺人罪(死刑、無期、または10年以上)になり得ると指摘した。

南アフリカでは、行方不明だったノースデールの実業家アネセン・ピレイさん(48)の遺体が焼けた車内で発見され、DNA鑑定で本人と確認された。クワズールー・ナタール州警察のロバート・ネツィフンダ大佐が確認した。ピレイさんは8月29日に行方不明となった。22歳と32歳の容疑者2人が土曜日にピーターマリッツバーグ中心街で逮捕され、殺人罪で起訴された。2人は月曜日にピーターマリッツバーグ治安判事裁判所に出廷し、拘留された。水曜日に3人目の容疑者が追加される見込みだ。動機は捜査中である。

これらの事件は、世界各地で日常的に発生する社会問題を浮き彫りにしている。流れ弾による無実の犠牲者、飲酒運転による事故、暴動や衝突事件、移民の危険な旅路、集会の自由をめぐる法廷闘争、そして身元確認にDNA鑑定が果たす役割。いずれも地域社会に影響を与え、司法制度の役割と市民の安全を問いかけている。

タンガイルで解雇されたアンサール隊員が刃物で殺害、2人逮捕

バングラデシュのタンガイル県バサイル郡で火曜日の夜、解雇されたアンサール隊員が刃物で殺害される事件が発生した。警察はこの殺人事件に関連して2人を逮捕した。

死亡したのは、ハブラ連合ハブラ・ウッタル・パラ村の故ボクタル・アリ・カーンの息子で、37歳のハニフ・カーンと確認された。警察と地元住民によると、ハニフはビルパラ・バザールから帰宅途中に、何者かが鋭利な武器で襲撃した。犯人は彼の体の各所を切りつけた後、現場から逃走した。

地元住民が彼を発見し、タンガイル医科大学病院へ搬送したが、医師は到着時に死亡を宣告した。病院の警察詰め所を担当するアティクラル・ラーマン巡査部長は、ハニフが重傷の状態で病院に運ばれたと述べた。彼の遺体は霊安室に安置されている。

バサイル警察署の署長アラムギル・カビルは、ハニフが鋭利な武器で切りつけられ、手、脚、頭部に負傷を負ったと述べた。ハニフの妻モニラ・スルタナがこの事件について告訴状を提出し、警察は告訴状に指名された2人を逮捕した。逮捕された容疑者らは水曜日にタンガイルの裁判所に送致される予定だ。

ネパール氷河決壊と人種差別コメント、シンガポール警察が5人を特定・聴取

ネパールで発生した氷河崩壊に伴う大規模洪水と、シンガポール航空(SIA)のエア・インディア投資をめぐるネット上の人種差別的コメントについて、シンガポール警察は5人(29〜66歳)を特定し、聴取を行った。警察は9月9日、メディアの問い合わせに対し、通報を受け、両件に関する特定のオンラインコメントを調査中であると確認した。警察は「これらのコメントに関与した人物を引き続き調査し、特定する」と述べた。

シンガポールのK・シャンムガム上級相は先週土曜日、ネパール・チベット災害とSIAのエア・インディア投資に関する「恥ずべき」人種差別的・外国人嫌悪的なオンラインコメントを警察が調査していると述べていた。シャンムガム氏はまた、デジタル開発・情報省がガイドラインに違反するコメントを削除するようソーシャルメディアプラットフォームに要請すると述べた。同氏は「コメントは恥ずべきものであり、不快で、完全に受け入れがたい」と語った。

警察は、人種的感情を傷つけたり、異なる人種集団間の敵意や悪意を引き起こす可能性のある行為を重視していると述べた。捜査が進行中のため、個別の事件の詳細についてはこれ以上コメントできないと付け加えた。

一方、ネパールでは8月26日に中国との国境付近で発生した氷河崩壊による津波のような水・泥・土砂の流れで、死者が1,401人以上、行方不明者が5,845人に上っている。ネパール軍のラジャ・ラム・バスネット報道官は、トリシュリ3A、3B、チリメ水力発電プロジェクトのトンネル内での救助・捜索活動が続いていると述べた。カトマンズの災害当局によると、ネパールでは1,358人の遺体が収容され、5,326人が行方不明となっている。中国では国営メディアによると43人が死亡し、519人が行方不明だ。

氷河崩壊の正確な原因は不明だが、気候変動が世界の氷河融解を加速させ、こうした災害のリスクを高めている。ネパールは人口3,000万人の農村国で、地球温暖化を引き起こす温室効果ガス排出への寄与は小さいが、復旧には数十億ドル規模の費用がかかる可能性があるとしている。

マレーシアと米国で相次ぐ航空事故、合わせて10人が死亡

マレーシア・サラワク州と米フロリダ州マイアミで、相次いで航空事故が発生した。マレーシアでは「空飛ぶ医者」サービスに従事していたヘリコプターが墜落し、搭乗していた5人全員が死亡した。米国ではアマゾンの貨物機が滑走路をオーバーランし、地上の車両を巻き込んで5人が死亡した。両事故とも当局が原因調査を進めている。

マレーシアの事故は、9月8日午後3時40分ごろ、サラワク州ウル・バラムのロン・レラン短距離離着陸空港(STOLport)付近で発生した。墜落したのはフライング・ドクター・サービス(FDS)のBO-105ヘリコプターで、パイロット1人と保健省職員4人(医官1人、副医官1人、看護師2人)が搭乗していた。保健大臣ズルケフリー・アフマド氏は、全員が公務中だったと明らかにした。犠牲者のうち医師アインル・バラア氏(32歳)はケランタン州出身で、事故の2日前にサラワクへ戻ったばかりだった。同氏の父親カマルディン・サレー氏は、身元確認のためDNA鑑定用に娘の歯ブラシと櫛を警察に提出する予定だ。パイロットのザイノル・アフィク大尉の妻イザティ・シャミミ氏は、ソーシャルメディアに「パパは明日帰ってくるよね?」と娘の言葉をつづり、夫の帰りを待ち続ける心情を明かした。

事故現場はクチンから約930キロ離れた僻地にあり、道路では約10時間を要する。当初は煙霧の影響で航空機による捜索が制限されたが、9日朝から消防・救助局のMi-171ヘリコプターなど、複数の機関から20人以上の人員が投入され、犠牲者の搬出作業が進められた。ミリ病院は受け入れ態勢を整えている。航空事故調査局(AAIB)のチームは9日午後2時にミリへ到着し、調査を開始する予定だ。マレーシア民間航空局(CAAM)のノラズマン・マフムド最高経営責任者によると、事故現場の残骸はAAIBの指示によりそのまま保存され、現場は封鎖・確保されている。

一方、マレーシア政府は対応を急いでいる。アンワル・イブラヒム首相は犠牲者の家族に必要な支援を約束し、パハン州のスルタンとテンク・アンプアンも哀悼の意を表した。政府報道官ファフミ・ファドジル氏は、CAAMが調査結果を閣僚理事会に報告すると述べた。ズルケフリー保健相は、僻地医療に不可欠なFDSを継続する方針を示し、「サービスを停止する理由はない」と強調した。保健総局長マハタル・アブド・ワハブ氏は、使用機材の安全性について関係機関の評価を踏まえて判断するとした。

米国では、9月6日午後2時ごろ、マイアミ国際空港でアマゾン・プライム・エアの貨物機(ボーイング767-300、運航は21 Air)が着陸時に滑走路を逸脱した。機体は約400メートル滑走して緑地を横切り、清掃会社プロフェッショナル・オーシャン・サービス社の従業員7人が乗っていたミニバンに衝突。さらにフェンスを突き破って北西67番街を横断し、走行中の車両にも衝突した後、テスラの駐車場付近で炎上した。この事故でミニバンに乗っていた5人(ロランド・アレマン・レオンさん55歳、ホエル・ロドリゲス・ナランホさん53歳、フリオ・C・ピネダさん75歳、カルロス・アコスタ・ファハルドさん53歳、ハビエルキス・レジェス・ケベドさん47歳)が死亡した。ミニバンの残り2人と衝突された車の運転手は負傷し、入院している。パイロット2人(ハイメ・フェリペ・シルバ・モリナさん37歳、ジョセフ・キャロルさん55歳)は治療を受けて退院した。

国家運輸安全委員会(NTSB)のジェニファー・ホメンディ委員長は、フライトデータレコーダーの解析から、パイロットが着陸のやり直し(ゴーアラウンド)を検討していた可能性があると述べた。記録によると、着陸後すぐにブレーキが解除され、スロットルがゴーアラウンド推力に相当する値まで増加していた。一方、スピードブレーキや逆推力装置の作動は確認されなかった。NTSBは9日に両パイロットへの聞き取りを行う予定だ。マイアミ・デイド郡警察は殺人課が死亡事故として捜査している。アマゾンと21 Airは犠牲者の家族に哀悼の意を表し、調査に全面協力すると表明した。ホメンディ委員長は現場の状況を「破壊的、絶対的な荒廃」と表現した。

グワハティの妻殺害事件、夫が「後悔なし」と供述 冷蔵庫に切断された頭部

インド東部アッサム州グワハティで妻を斬首し、その切断された頭部を冷蔵庫に保管したとして訴追されたラマヌジ・ゴスワミ容疑者は、火曜日、自身の行動に「後悔も謝罪もない」と述べ、次に妻の『シュガーダディ』を殺害する計画を明らかにした。ゴスワミ容疑者は、医師の診察を受けるため連行される際に記者団へこの冷徹な発言をした。

「私がしたことに対して、後悔も謝罪もない。私は妻を排除した。そして、刑務所から出た瞬間、彼女のシュガーダディが次の標的だ」と容疑者は語った。ただし、彼が妻の『シュガーダディ』と呼ぶ人物の特定には至らなかった。

警察は日曜日の夜、グワハティのベルトラ地区バシスタプールにあるアパートで、9月3日朝に妻リヤ・タルクダルさんを殺害した疑いでゴスワミ容疑者を逮捕した。捜査官らはアパート内の冷蔵庫から、ポリ袋に包まれたタルクダルさんの切断された頭部を発見した。殺害に使われたとされる現地名で『ダオ』と呼ばれる鉈と、数本の酒瓶も押収された。二人は昨年9月22日に結婚していた。ゴスワミ容疑者は月曜日の夕方に地元裁判所へ送致され、7日間の警察拘留が命じられた。

警察幹部は「容疑者の尋問が進行中だ。これまでの尋問で、故人の不倫疑惑を含む様々な問題をめぐって夫婦間で頻繁に口論があったことが判明した。容疑者は尋問中に警察へそう話した。9月3日、彼らは口論になり、容疑者は怒りを爆発させて犯行に及んだ」と述べた。不倫疑惑はゴスワミ容疑者が尋問中に主張したもので、独立に立証されたものではない。容疑者はアッサム州下部のドゥブリ地区ガウリプル出身で、ここ数年グワハティのアパートに住んでいた。

麻薬ギャングが少女を搾取、英BBCが告発ドキュメンタリー公開

英BBCは、10代の少女たちを薬物運搬や性的搾取の対象とした麻薬ギャングの実態を描くドキュメンタリー『Britain's Forgotten Girls』を公開した。匿名を放棄した4人の女性が証言し、2002年から昨年までの間に、ギャングとつながる少年や年上の男性に標的とされ、虐待的な関係に操作された末に繰り返し性的搾取を受けた経緯を語った。

4人全員が当局が彼女たちを守れず、申し立てを真剣に受け止めなかったと信じている。ロンドンで育ち、両親の離婚後にコヴェントリーへ引っ越したクリスティンは13歳のとき、10歳年上の男性と交際を始め、薬物の運搬役を務める一方で激しい暴力に晒された。南東ロンドンのアニーは3人の年上の少年たちに飲酒させられ、写真を盾に繰り返し性的暴行を受けた。マンチェスターのホリーは市内での薬物販売や遠方への配送を任され、ギャングの一員から性的暴行を何度も受けた。ロンドン南部のヴァイオレットも13歳でギャングに関わり、繰り返しの強姦を訴えたが、警察からは「より重要な事件がある」と返された。

専門家は、性的グルーミング・ギャングに比べ、麻薬ギャングによる少女の搾取が公の議論で見過ごされてきたと指摘する。慈善団体Centre for Young Livesのコニー・マトックは、麻薬ギャングの主目的は薬物販売による利益だが、少女たちは金銭を生み出すために取り込まれ、多くが性的虐待も受けると説明した。イングランドおよびウェールズの集団的性的虐待に関する政府監査は、当局がしばしば被害者を見捨てていると指摘し、この問題は監査を受けて設置された独立調査で取り上げられる見通しだ。

2012年の児童委員調査では、グルーミング集団や犯罪ギャングから虐待の危険に晒される少女は約1万6500人と推定されたが、当時のイングランド児童副委員スー・ベレロウィッツは、上級職にある人々でさえ実際の規模を受け入れるのが難しかったと回想した。ロッチデールでのアジア系男性らによる少女への性的グルーミング事件の有罪判決と時期が重なり、報道が問題を複雑にしたとダラム大学のカールン・ファーミン教授は述べた。ベレロウィッツは、虐待が文化・民族の全グループに及ぶことを証拠が示していると反論した。

警察の対応への不信は4人に共通する。クリスティンは15歳のとき、社会福祉機関が警察に通報したが、捜査官は彼女が訴える虐待よりもギャングの薬物犯罪に関心を示したと語る。アニーは加害者らが起訴されないと知らされ、ホリーは性的暴行から逃げ出した際、警官に「無料で家まで送ってもらおうとしているだけだ」と非難された。ヴァイオレットは犯罪被害補償を受け取ったが、裁判にかけられずに事件が終結したことを手紙で知らされた。彼女はその経験を「衝撃的で、無礼で、鈍感」と表現した。

一方マレーシアでは、麻薬取締局(NCID)がクラン・バレーで電子タバコ用リキッドに麻薬を混ぜて宅配便で配送するシンジケートを摘発し、推定1082万リンギット相当の薬物を押収した。ブキット・アマンNCID局長のダトゥク・フセイン・オマル・カーン氏は、8月21日の作戦で液体MDMA61.26kg、大麻11.13kgなどが押収され、シンジケートは4月から活動していたと発表した。押収された薬物は推定4400万人分に相当し、日産GT-Rなど3台の車両を含む資産も没収された。

さらにNCIDは、セレンバンでの銃撃死した男が、先月摘発された推定24億リンギット相当の大規模薬物加工ラボの首謀者だったとみていると発表した。同ラボは8月15日のオプ・エウメネス作戦で摘発され、13トン超の液体・粉末MDMAなどが押収された。フセイン氏は、男が海外から機材を導入し、シンジケートのメンバーを募集していたと説明した。ラボの摘発では29〜43歳の容疑者5人が逮捕され、中国から前駆化学物質と機械を輸入し、2月から活動していたとみられる。押収額は今年最大でNCID史上でも最大級となった。

スポーツ (Sports)

LIVゴルフ、破産保護申請——サウジ資金撤退後の再建へ

LIVゴルフは火曜日、ニュージャージー州の裁判所にチャプター11(破産保護)を申請した。PGAツアーから高額報酬でスター選手を引き抜き、ゴルフ界に深刻な分裂を招いた同リーグは、サウジアラビアの政府系ファンドが資金提供を打ち切った後、再建と新たな形態での復活を目指す。

申請書類によると、LIVの負債総額は5億ドルから10億ドルに上り、債権者は少なくとも1000人に達する。ブライソン・デシャンボー、ジョン・ラーム、キャメロン・スミスらスター選手も主要な無担保債権者として名を連ね、ラームは約750万ドルで筆頭となった。負債総額のうち選手への未払いは少なくとも4500万ドルに及ぶ。

CEOのスコット・オニールは「このプロセスは、画期的な取引を追求し、LIVゴルフの次の章を始めるための構造と時間を与えてくれる」と声明で述べた。リーグは来季、ファン中心で選手が所有権を持つ新たな形態での復活を目指すが、2027年の日程や個別大会の決定は現時点で発表されていない。

サウジアラビアの公的投資基金(PIF)は2022年のリーグ発足以降、推定50億ドルを投じたが、今年4月に資金提供の終了を決定した。PIFは破産手続き中、約4960万ドルの融資(DIPファイナンス)を提供する。再建に向けては英投資グループのBCパートナーズが新たな出資者として加わる。

新体制「LIV 2.0」では、出場選手数を75人に拡大し、54ホールのカットを初導入、月曜予選会など新たな出場経路を設ける。大会はオーストラリア、南アフリカ、メキシコ、イングランド、香港、米国など5大陸で開催する計画だ。

最大の焦点はデシャンボーやラームらスター選手の去就である。破産申請により旧契約は終了し、選手らは新リーグに残留するか、債権として未払い金を追及するかを選択できる。ラームは「LIV 1.0との契約はまだあり、喜んで履行するつもりだ。時間が答えを教えてくれる」と語った。一方、PGAツアーは現時点でLIV選手に復帰の道を用意していない。

ドルトムント、カレツァス突然の体調崩れを乗り越えCL初戦を制す ベティスはリールに逆転勝利

チャンピオンズリーグ(CL)2026-27シーズンの開幕戦が各地で行われた。ドイツのボルシア・ドルトムントはホームでビジャレアルを3-2で下したが、試合は途中で若きギリシャ人MFコンスタンティノス・カレツァスがピッチ上で突然倒れ、救急搬送されるというアクシデントに見舞われた。ドルトムントはこの逆境を乗り越え、セルフ・ギラシーの2得点などで勝利を収めた。一方、スペインのベティスはフランスのリールとのアウェー戦で2-3と逆転勝利を飾り、21年ぶりのCL復帰戦を白星で飾った。リールではエタン・エムバペが退場処分となった。

ドルトムント対ビジャレアル戦は、ジグナル・イドゥナ・パルクに7万7500人の観衆を集めて行われた。試合は前半0-0で折り返したが、26分にカレツァスが接触プレーがないままピッチに倒れ込む出来事があった。18歳の新加入選手は循環器系の問題とみられ、担架で運び出され、病院へ搬送されて精密検査を受けた。ドルトムントは「コスタは状況を考慮すれば良好だ。さらなる検査のため病院へ向かっている」と発表した。カレツァスの代わりにはアーセナルからレンタル中の19歳イーサン・ヌワネリが投入され、彼はすぐに攻撃を活性化させた。

後半に入るとドルトムントが試合を掌握した。52分にレナト・ベイガが自陣ゴールにボールを入れて先制点を献上すると、ビジャレアルは66分にサンティアゴ・モウリーニョのヘディングで同点に追いついた。しかしドルトムントは79分にギラシーが勝ち越しゴールを決め、84分にはPKで追加点を挙げた。ビジャレアルは90+3分にギラシーのオウンゴールで1点差に詰め寄ったが、試合終了間際のベイガのシュートは守備陣に阻まれ、ドルトムントが3-2で逃げ切った。ドルトムントのギラシーは「今夜は奇妙な試合だった。もっと良いプレーができたかもしれないが、勝利を喜びたい。これからの数週間の自信になる」と語った。

ベティスはリールのピエール・モーロワ競技場で、21年ぶりとなるCL本戦に臨んだ。ベティスは前半に2度リードを許す苦しい展開となった。12分に日本の植田綺世が先制点を挙げ、32分にマルク・バルトラが同点に追いつくも、35分にアレクサンドロ・リベイロに勝ち越しを許した。しかし後半に入るとベティスは猛攻を見せ、48分にバルトラが再びヘディングで同点とすると、52分にトロイ・パロットが逆転ゴールを決めた。さらに55分、リールのエタン・エムバペがブラジル人DFナタンへの肘打ちで退場となり、ベティスは数的優位に立った。試合終盤には途中出場のオリヴィエ・ジルーに決定機を作られたが、アルゼンチン人DFバレンティン・ゴメスが間一髪でブロックし、ベティスが3-2で勝利した。ベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督は、この逆転勝利でチームの結束力を証明した。

この結果、CLリーグフェーズ初戦を終えた時点で、ドルトムントとベティスは勝ち点3を獲得し、好スタートを切った。一方、ビジャレアルとリールは黒星スタートとなった。ビジャレアルは敵地で見せた健闘を次戦に活かしたいところだ。また、ドルトムントにとってはカレツァスの回復状況が今後の大きな焦点となる。同選手は今夏に獲得した新戦力であり、早期の復帰が待たれる。

記録的豪雨と宿舎問題を乗り越え、アジア大会開幕へ

愛知・名古屋で開催されるアジア大会は、記録的な豪雨による選手の一時避難やインドクリケット代表の宿舎問題を乗り越え、競技開始を迎えようとしている。大会は9月19日の開会式を前に、木曜日からバスケットボール競技が始まる。

名古屋では火曜日に1時間で約104ミリの雨が降り、市当局が避難命令を発令した。専用の選手村がない今大会では、クルーズ船や木製コンテナ、ホテルを宿舎としており、ガーデンピア地区に滞在していた数百人の選手が一時避難した。避難命令は約2時間後に解除され、選手たちは戻った。名古屋市の広沢一郎市長は、施設への影響は限定的で、予定通り大会を開催できるとの認識を示した。

一方、インドクリケット理事会(BCCI)は、組織委員会が指定する公式ホテルに選手を滞在させることで合意した。BCCI副会長のラジーブ・シュクラ氏は、宿舎は五つ星ではないものの快適だと述べ、競技施設の状態についてアジアクリケット評議会が確認し満足していると説明した。また、Bチームを送るという憶測を否定し、フルメンバーで金メダルを目指すと強調した。

韓国男子バスケットボールは木曜日のサウジアラビア戦で大会初戦を迎える。ニコライ・マズルス監督の下、12年ぶりの金メダルを狙う。フィリピンとの強化試合に連勝し、サウジアラビアにも勝利しているが、8月の日本戦では連敗していた。主力のイ・ヒョンジョンとヨ・ジュンソクの活躍に期待がかかる。

マレーシア勢も意欲を見せる。バドミントン男子ダブルスのゴー・シーフェイとヌル・イズディン組は金メダルを目標に掲げ、コンディションは良好だと語った。マレーシア代表団は、豪雨による洪水に警戒しつつ、組織委員会と連絡を取り合いながら状況を注視している。副団長のアズラン・イスカンダル氏は、各国が同様の状況に直面しており、大会は適切に対処されるとの見方を示した。

大会には1万7000人以上の選手と役員が参加する見込みで、オリンピックを上回る規模となる。気候変動による異常気象が懸念される中、大会運営の対応が問われている。

世界のスポーツと社会の動向:復帰と復調のニュースを一括レポート

今週の世界の動きは、スポーツ界における復帰と復調の話題が中心となった。大谷翔平が再びスタメンを外れ、アーロン・ジャッジが99日ぶりに戦列へ復帰。ラグビーではトム・リナが怪我から復帰する一方、NFLではアーロン・ドナルドが開幕戦を欠場する。アルゼンチンでは審判人事の混乱が続き、スペインでは大規模火災が地域経済に打撃を与えている。フランスでは政治問題が再燃、韓国では大手ECの業績回復が報じられた。

アルゼンチンでは、トルネオ・クラウスーラ第9節の審判発表が行われた。ナサレノ・アラサが、ベレス戦での判定を巡るサスペンションを経て復帰する。一方、リエストラ対ラヌース戦のVARにはヘルナン・マストランジェロが指名され、昨年同カードで物議を醸した判定の再演が注目される。また、審判のパブロ・ドバロが今季限りでの引退を表明し、AFAの審判部門の人事刷新に一石を投じた。

オーストラリアでは、ラグビーのトム・リナが今週末のスーパーラグビーAUSで復帰する。彼は昨年のブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ戦で先発フライハーフを務めたが、今季は怪我に苦しみ出場はわずか18分に留まった。一方、同僚のカーター・ゴードンが先週のアルゼンチン戦で腓骨を骨折し、2ヶ月のリハビリに入る。ウォラビーズのフライハーフ事情が混沌とする中、リナの復帰は貴重な戦力となる。

NFLでは、ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルドが、メルボルンで行われる49ers戦を欠場する。彼は昨月、2年間の引退から復帰したばかりで、コンディション調整を優先する判断となった。マクベイ監督は「彼のため、チームのためにも最善の決断だ」と語り、早期の復帰に期待を寄せた。

スペインでは、リオティントの大火災から22年後、ニエブラの火災が再び同地域を襲った。焼失面積は3万3000ヘクタールに達し、2004年の火災を上回る過去最悪の規模となった。コルク産業の中心地であるベロカルでは、経済活動がほぼ停止状態に陥り、地元のコルク協同組合は存続の危機に直面している。組合は9月11日に臨時総会を開き、今後の方針を協議する。

フランスでは、モーデム党の欧州議会アシスタント給与問題を巡り、フランソワ・バイユーが控訴審に臨む。2024年の一審では無罪判決を受けたが、検察側が控訴しており、再び法廷での争いとなる。政治的な影響が注目される。

韓国では、大手ECサイトのクーパンが、昨年11月のデータ漏洩事件後、初めて月間カード決済額が5兆ウォンを超えた。7月の決済額は5兆900億ウォンで、8月のアクティブユーザー数も漏洩前の水準を回復した。一方、ライバルのGマーケットと11番街は依然として苦戦が続く。

これらの動きは、各分野における復帰と回復の兆しを示す一方、課題も浮き彫りにしている。スポーツ界では選手のコンディション管理が重要となり、地域経済では災害からの復興の難しさが改めて認識された。今後の展開が注目される。