イスラエル軍は日曜日、レバノン南部の町アラブ・サリムの住民に対し、親イラン派組織ヒズボラへの攻撃に先立ち即時避難を命じた。軍はTelegramで公開したアラビア語のメッセージで「皆さんはテロ組織ヒズボラの施設の近くにいる。イスラエル軍はこれに対して作戦を実施する」と述べた。
イスラエル軍は別のメッセージで、レバノン南部で兵士に向けてヒズボラが発射した2機の無人機に応じたと説明した。この行動で負傷者は出なかったが、軍はこれを停戦の「明白な違反」と評した。
レバノンでの衝突は6月、米国とイランの間で議定書が署名され、レバノンとイスラエルの間で枠組み合意が並行して結ばれた後、減少している。しかしイスラエルはレバノン南部で散発的な軍事作戦を続けており、約10キロの国境地帯を占領している。金曜日のイスラエル軍の爆撃では、レバノン南部と東部で4人が死亡した。
ヒズボラはイランを支援するためイスラエルへの攻撃を開始し、レバノンを地域戦争に巻き込んだ。これに対しイスラエルが報復し、レバノン当局によれば4300人以上が死亡している。
一方、イスラエル軍のレバノン侵攻による死者は3月2日以降、少なくとも4358人に達し、負傷者は1万2359人となった。レバノン保健省は2023年10月8日以降の総数が8925人死亡、3万595人負傷に達したと発表した。保健省は金曜日、南部と東部でのイスラエル軍の攻撃による死者を4人(18歳の少女を含む)に、負傷者を32人(女性と子供数人を含む)に修正した。特にナバティーエ地域で被害が集中した。
イスラエルは3月以来、レバノン南部の軍事占領を維持している。6月26日の枠組み合意はヒズボラの武装解除を条件としていたが、ヒズボラの指導者ナイーム・カセムはこの合意を「無効」と拒否し、イスラエルが先に占領を終えるよう要求した。合意はイスラエル軍の南部撤退を具体的に求めていなかった。
金曜日には、レバノン南部の町クファル・レマンへのイスラエル軍の空爆で3人が死亡し、23人が負傷した。イスラエル軍は戦略的なアリ・アル・タヘル橋の下のトンネルでヒズボラ戦闘員を掃討したと主張した。レバノン国営通信NNAは金曜日、ティルスとナバティーエの地区で7つの町がイスラエル軍の空爆と砲撃の標的になったと報じた。日曜日早朝には、イスラエル軍の戦闘機がレバノン南部のザウタル・アル・シャルキーヤを爆撃した。
レバノン保健省は土曜日の声明で、2023年10月から2026年9月までのイスラエル軍の攻撃で8920人が死亡し、3万595人が負傷したと発表した。国連難民機関UNHCRによると、8月時点で36万人が依然として避難生活を送っており、そのうち少なくとも2万2000人が集団避難所に住んでいる。
さらに、イスラエル軍の攻撃はガザでも続いている。アルジャジーラがトルコのアナドル通信を引用して報じたところによると、ガザでのイスラエル軍の攻撃で7人のパレスチナ人が負傷し、そのうち2人は子供だった。イスラエル海軍がアル・ハリディー地区の避難民テントを砲撃し、2人が負傷した。ガザ北西部のアス・スダニーヤ地区の別の避難キャンプへの攻撃で子供1人が負傷した。トゥファー地区への空爆でさらに3人が負傷し、同じ攻撃で子供1人が軽い榴弾片の傷で入院した。
ヨルダン川西岸では、イスラエル軍の銃撃で50歳のパレスチナ人男性が手と脚に負傷し、子供1人が負傷した。ワファ通信によると、イスラエル軍の襲撃中に9人のパレスチナ人が拘束された。パレスチナ囚人協会トゥーバース支部長のカマル・バニ・オデ氏は、他の住民もイスラエル軍に拘束されていると述べた。イスラエル軍は土曜日の夜、トゥルカーム市東部のアブ・サフィーヤ交差点付近でパレスチナ人の車両に体当たりし、車両を損傷させたが負傷者はいなかった。
イスラエルの人権団体「占領を直視する会」によると、イスラエル軍はヨルダン川西岸のアル・ムガイイル村の外で、拘束され殴打されたパレスチナ人男性を軍用車両から投げ出した。同団体は、男性が地面に横たわり顔を覆い、兵士たちが軍用車両の後部ドアを閉めて走り去る映像を公開した。
こうした中、米国のマイク・ハッカビー駐イスラエル大使は土曜日、ヨルダン川西岸のパレスチナの町トゥルムス・アヤを訪問し、イスラエル人入植者に殺害された米国市民の家族らと会談した。同町の住民は、過激なイスラエル人入植者による嫌がらせが日常的で、町に入って家屋を損傷させるのを止められないと訴えている。町長のナワフ・ザグール氏は、住民が大使に安全と保障を確保するよう求めるだろうと述べた。同町の約3000人の住民の約80%がパレスチナ系米国人だという。
ハッカビー氏は、暴力的な入植者の訴追を求める一方で、彼らの行動は約75万人の入植者コミュニティ全体の少数派を代表していると信じている。アルジャジーラのニダ・イブラヒム記者は、暴力的なイスラエル人入植者を少数派と表現したハッカビー氏に異議を唱えた。トゥルムス・アヤの住民サミール・ハザマ氏は「これらの無法な入植者に関して、大使が私たちのために何かをしてくれることを願っている」と述べた。
イスラエル軍の攻撃と入植者の暴力が続く中、ドイツのベルリンでは土曜日、パレスチナ支持のデモが行われ、警察が介入して少なくとも2人を拘束した。大勢のデモ参加者がエルンスト・ロイター広場に集まり、ガザでのイスラエル軍の攻撃に抗議した。
レバノンでは停戦合意後もイスラエル軍の作戦が続き、ヒズボラとの緊張が高まっている。米国とイランの議定書、レバノンとイスラエルの枠組み合意が結ばれたが、イスラエル軍の南部占領が続く限り、ヒズボラの武装解除をめぐる対立は解消されず、地域の不安定さが続く見通しだ。