米軍は2日、イラン南部のホルムズ海峡沿岸地域に対して大規模な空爆を実施した。イラン保健相ザファルガンディーは、この攻撃で18人が死亡、108人が負傷したと発表した。犠牲者には、シリク県クヘスタクで開かれていた結婚式の参列者も含まれ、4歳の幼児を含む少なくとも4人が死亡、68人以上が負傷した。イラン赤新月社は国際刑事裁判所(ICC)に調査を求める書簡を送付した。
イラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)は報復として、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、イラクのクルド自治区にある米軍基地に対し、ミサイルと無人機による同時攻撃を実施したと発表した。クウェートでは首都の住宅街にイランの無人機が着弾し火災が発生したが、死傷者は出なかった。バーレーンとヨルダンでは迎撃が行われた。イラン軍は、米軍の誘導で「違法ルート」を航行していたタンカー2隻が機雷に接触して炎上したと発表した。
米中央軍(CENTCOM)のホーキンズ報道官は「米軍はIRGCと異なり、民間人を標的にすることはない」と述べ、結婚式への直撃をめぐるイラン側の主張に直接言及しなかった。トランプ大統領は、イランが報復すれば「さらに強力で高い水準の攻撃」を加えると警告し、「イラン・イスラム共和国にはほとんど何も残らないだろう」と述べた。
今回の応酬は、2月末に始まった米イスラエルによるイラン攻撃と、それに続くホルムズ海峡封鎖をめぐる紛争の新たな激化局面だ。イランは世界の石油輸送の5分の1が通過する同海峡をほぼ封鎖しており、原油価格はブレントで1バレル95ドル台まで上昇した。イランの通貨リアルは対ドルで220万リアルと過去最安値を更新した。
イランのガリバフ最高交渉官は米国を「悪魔」と非難し、「悪魔のように行動し、悪魔のように標的を選び、悪魔のように殺すなら、それは悪魔だ」とXに投稿した。イランのペゼシュキアン大統領は、戦争終結を目指す合意に戻るための米国のいかなる動きにも応じる用意があると表明した。一方、パキスタンは仲介役として引き続き米イラン両国を交渉のテーブルに戻す努力を続けると表明した。中東全域で緊張が高まる中、イスラエルはユダヤ教の祝祭期間中にイランから攻撃を受ける可能性に備えていると国防相が述べた。