The Morning Star Observer

2026年09月01日 火曜日夕刊 (Evening Edition)ArchiveAbout

米陸軍長官ドリスコルが辞任、ヘグセス国防長官との対立が表面化

米陸軍長官ダン・ドリスコルが辞表を提出した。ホワイトハウスが月曜日に発表したもので、就任から約18カ月での退任となる。ドリスコルはトランプ政権下で辞任した最新の上級軍事指導者であり、ピート・ヘグセス国防長官との緊張関係が広く報じられていた。

ホワイトハウスのアンナ・ケリー報道官は声明で、ドリスコルが「歴史的な軍事作戦における卓越した指導力」を発揮し、「即応性と致死性への重点の回復」や「ロシアとウクライナ間の交渉支援」などでトランプ大統領のアジェンダを推進したと評価した。辞任の具体的な理由は明らかにされていない。

ドリスコルはイラク戦争の退役軍人で、テクノロジー投資家でもある。副大統領JD・ヴァンスのイェール大学ロースクール時代の同級生であり、政権内での友人関係が有利に働いたとされる一方、ヘグセス長官と衝突した。陸軍では、4月にヘグセスがランディ・ジョージ大将を更迭し、6月にはクリストファー・ドナヒュー大将が予想外に退任するなど、指導部の大規模な入れ替えが続いていた。

ドリスコルは陸軍の近代化、特にドローン開発の推進者として知られ、「トランプのドローン担当」とも呼ばれた。しかし、後任の陸軍参謀総長代理クリストファー・ラネーブ大将の下で、彼が支援したドローン近代化計画が中止されるなど、その路線は巻き戻されつつある。また、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた交渉役という異例の役割も担い、ゼレンスキー大統領との会談やジュネーブでの米ロ・ウクライナ協議に参加した。

辞任が受理されれば、陸軍は上院承認を得た文民・軍の指導者を欠くことになる。ヘグセス長官はこれまでに海軍長官ジョン・フェランや多数の上級将校を更迭しており、ペンタゴンは引き続き大きな変革期にある。ドリスコルの副官であるデイブ・フィッツジェラルドも今週辞任する見通しだ。

トゥパック・シャクール殺害事件、元ギャングリーダーに有罪判決 約30年を経て決着

ラスベガスの裁判所は8月31日、1996年のラッパー、トゥパック・シャクール殺害事件で、元ギャングリーダーのデュアン・“ケフェ・D”・デイヴィス被告(63)に殺人罪で有罪判決を下した。陪審は約3時間の審議の末、武器を使用した殺人罪で有罪と評決した。デイヴィス被告は無期刑の可能性に直面しており、判決は10月13日に言い渡される予定だ。

検察は、デイヴィス被告が同日早朝に甥がシャクールらに殴られた復讐のため、銃を入手してシャクールとマリオン・“シュグ”・ナイトを追跡し、白いキャデラックから発砲させたと主張した。被告自身が2019年の回顧録『コンプトン・ストリート・レジェンド』や複数のインタビューで関与を認めていたことが、長年未解決だった事件を動かす決め手となった。

弁護側は被告の証言は本を売るための誇張だと反論したが、陪審は検察の主張を支持した。評決後、シャクールの妹は涙を流し、法廷では検察官と抱き合う場面も見られた。デイヴィス被告は控訴する意向を示している。

米最高裁、トランプ大統領のホワイトハウス舞踏場建設を5対4で承認

米連邦最高裁判所は8月31日、ドナルド・トランプ大統領が進めるホワイトハウス東棟の舞踏場建設計画について、下級審の工事停止命令を無期限に無効とする判断を下した。5対4の僅差の決定であり、トランプ政権にとって大きな法的勝利となった。

最高裁の多数派は、歴史保存団体「国家歴史保存トラスト」が訴訟を提起する資格(当事者適格)を欠く可能性が高いと結論づけた。一方で、舞踏場建設自体が議会承認を得ずに行われたことの合憲性については判断を示さなかった。ジョン・ロバーツ最高裁長官は、リベラル派判事3人とともに反対意見を表明し、建設は「おそらく違法」であり、「本日の決定は権力分立の勝利ではない」と述べた。

この舞踏場は、約8,400平方メートルの広さを持ち、1,000人以上を収容できる。地下には5層からなる軍事複合施設が建設されており、爆弾やミサイル、核爆発に耐える設計となっている。トランプ大統領はこれを国家安全保障上の必須事業と位置づけ、2028年半ばまでの完成を目指すとしている。一方、事業費は当初2億ドルとされていたが、後に4億ドル、内部文書では約6億ドルに達するとの見方もあり、財源をめぐる議論も続いている。

最高裁の決定により、訴訟が続く間も工事は継続される。政権は工事を1日20時間体制で進めており、骨組みは11月、外装の大部分は4月までの完成が見込まれている。歴史保存トラストは決定に「深く失望した」としつつ、議会承認なしに大統領が単独でホワイトハウスを改変する権限があるかという根本的な争点は未解決のままだと強調した。

メッシ、アルゼンチン代表引退を発表 21年のキャリアに幕

リオネル・メッシが月曜日、アルゼンチン代表からの引退を発表した。39歳のメッシはインスタグラムに手書きの手紙を投稿し、「決断は心に痛むが、時が来たと理解している」と記した。引退発表は、7月19日にニュージャージーで行われた2026年ワールドカップ決勝でスペインに延長戦の末1-0で敗れてから約6週間後、そして父ホルヘ・メッシが8月8日にロサリオで死去してから間もなくのことであった。メッシは手紙の中で、決勝の2日後の7月21日にこれらの言葉を書いたと明かし、父の死によって決意がより固まったと述べた。

メッシのアルゼンチン代表キャリアは21年に及び、通算207試合に出場し125得点を記録した。これはアルゼンチン代表史上最多の出場数と得点数である。ワールドカップには6大会連続で出場し、2022年カタール大会では優勝を果たした。同大会では7得点を挙げ、決勝のフランス戦では2得点とPK成功でチームを36年ぶりの優勝に導いた。2021年と2024年のコパ・アメリカでも優勝し、代表での主要タイトルを獲得した。2026年大会では8得点を挙げ、史上最多タイの6度目のワールドカップ出場を果たしたが、決勝でスペインに敗れた。ワールドカップ通算21得点は、フランスのキリアン・ムバッペ(22得点)に次ぐ歴代2位である。

引退発表には世界中から賛辞が寄せられた。アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は「ありがとう、不可能な男」とインスタグラムに投稿した。アルゼンチンサッカー協会(AFA)のクラウディオ・タピア会長は「あなたは私たちに魔法を信じさせてくれた」と称賛した。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「何百万人ものサッカーファンに喜びを与えてくれてありがとう」とコメントした。元同僚のアンヘル・ディ・マリアは「あなたは永遠であり、歴史上最高の選手だ」と述べ、ロドリゴ・デ・パウルは「あなたは史上最高だ」と感謝した。妻のアントネラ・ロクッツォも「この旅路であなたのそばにいられたことを誇りに思う」と綴った。

メッシの引退はアルゼンチン代表に大きな影響を与える。リオネル・スカローニ監督は12月まで続投するが、その後退任する意向を示しており、AFAは翻意を期待している。キャプテンの座はニコラス・オタメンディが退いたため、クリスティアン・ロメロが有力候補とされる。背番号10はフランコ・マスタントゥオーノやニコラス・パスらが継承候補に挙がる。メッシはクラブレベルではインテル・マイアミでプレーを続け、8月30日のCFモントリオール戦では4得点を挙げるなど、衰えを見せていない。アルゼンチン代表は2027年カタールワールドカップ予選を戦うが、メッシなき新たな時代の幕開けとなる。

政治 (Politics)

ミレイ兄妹の資産急増、ガラハン病院の組合幹部解雇、フロリダの大規模自然再生、世界の出来事を横断

アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領と妹カリーナ・ミレイ大統領府事務総長が2025年度の財産申告を発表し、両者の資産が大幅に増加した。大統領の資産は前年比43.26%増の2億9518万2652.87ペソ、妹は209.73%増の3531万2784.57ペソとなった。増加の主因は不動産評価額の引き上げで、大統領の自宅は91.50%上昇、妹のビセンテ・ロペスのマンションは605.33%上昇した。大統領は現金2万ドルと預金6万5562ドルを保有し、妹はほぼペソ建てで仮想通貨ウォレット口座を新たに開設した。

ブエノスアイレスのガラハン病院では、栄養士でAPyT組合代表のノルマ・レサナが2025年の1年間職務を遂行しなかったとして解雇された。病院側は組合活動への参加は確認できたが、栄養士としての診療業務が証明されなかったと説明した。解雇は病院の制度強化プロセスの一環とされ、2025年の労使紛争の多発を受けた措置となった。

米フロリダ州では、実業家M・C・デイビスが劣化した5万1000エーカーの土地を買い取り、ミシシッピ川以東で最大の民間自然再生プロジェクトを展開している。デイビスは長葉松の森を復元するため、毎年100万ドルを投じて800万本の苗木を植え、火入れやゾウガメの移入など生態系の回復に取り組む。プロジェクトは進化生物学者E・O・ウィルソンに触発され、彼に敬意を表して1200万ドルの教育センターも建設された。

インドのデリーでは、3歳の男児が病院で誘拐され、ビハール州ミングルで保護された。女児6人の母である31歳のチュナリ・デビが、息子が欲しくて誘拐したと供述した。警察は1000キロ以上を追跡して男児を無事に発見した。

マレーシアのエンゴルにあるビクトリア橋では、3歳の男児が橋の隙間から5メートル落下して死亡した。家族旅行で訪れていた男児は父親と手をつないで歩行中に事故に遭い、病院で死亡が確認された。

英広告大手WPPは、新CEOシンディ・ローズの再建策の一環として、年末までに最大1000人を追加削減する。2025年初めから約1万1000人を削減しており、AI時代に対応した組織再編を進めている。

韓国の8月の輸出は前年同月比68.7%増の982億6000万ドルとなり、15か月連続の増加となった。半導体などテクノロジー需要の高まりが輸出を押し上げ、予想を上回る伸びを示した。

日本の4〜6月期の設備投資は前年同期比1.6%増加した。国内需要が景気を下支えしている兆候として、日銀の利上げ判断を後押しする材料となった。

スコッチウイスキーのバルヴェニーは、1931年蒸留の88年熟成シングルモルトを世界最古のウイスキーとして発表した。わずか17本のみ存在し、アーティストのダニエル・アーシャムが彫刻的なプレゼンテーションをデザインした。ソウルで開催されるフリーズ・ソウルで世界初公開される。

米テネシー州の91歳のハイカー、デール・サンダースが全長2193マイルのアパラチアン・トレイルを完走し、最高齢記録を更新した。2017年に自身が樹立した記録を8年ぶりに塗り替えた。サンダースは転倒を71回経験し、途中で入院もしたが、妻の励ましで完走を果たした。

南アフリカのデルフトのインフォーマル集落で、16歳の少女が射殺された。住民は銃による暴力が日常的になっていると語り、警察が殺人事件として捜査を開始した。

イスラエル軍がヨルダン川西岸でパレスチナ人家屋を解体、EUは入植地製品の制裁を検討

イスラエル軍が占領下のヨルダン川西岸でパレスチナ人の住宅を相次いで解体した。ラマッラー近郊のビルゼットでは建設許可がなかったとして住宅2棟が取り壊され、ナブルスではブルドーザーにより2階建て住宅と建設中の3階建てビルが破壊された。これと並行して、ラマッラー東部のブルカ村では大規模な入植者集団が村を襲撃し、住民への投石、車両への放火、家畜の略奪を行った。アルジャジーラが検証した映像には、入植者とパレスチナ人が互いに石を投げ合う様子が映っている。

この暴力の激化は10月のイスラエル総選挙を前にしたもので、欧州連合(EU)の外相会合がアイルランドで開かれるのと時期を重ねた。議長国を務めるアイルランドは、違法なイスラエル入植地の製品に対する制裁を加盟国で共同実施するよう求めている。国連人権事務所は先月、入植者暴力が「史上最高水準」に達したと報告し、入植地の新規承認や、入植者とイスラエル軍がパレスチナ共同体に対して共同で行動する現状を指摘した。

EUの規則では、違法な入植地産の商品にはイスラエル産ではなく占領地産と表示することが義務付けられているが、貿易自体の禁止は加盟各国の判断に委ねられている。アイルランドのニール・リッチモンド国務大臣は、イスラエルによるパレスチナ領土の占領と入植者暴力の放置が国際法違反だと述べ、「我々はこのイスラエル政府の行動に加担することはできない」と語った。同大臣は、入植者とその暴力を支持する欧州の政治家についても言及し、イスラエル政府の行動を「より広義にはジェノサイド的」と評した。

ブラジル、米国と関税協議を再開 ルラ政権が「差別的」措置に反発

ブラジル政府は月曜日、ワシントンが課した高率関税をめぐり、米国との協議を再開したと発表した。米国は7月、不公正な貿易慣行と強制労働の使用を理由に、ブラジル産品に対し一部に25%、他に12.5%の関税を課している。

左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領は10月の選挙で4期目を目指しており、米国が関税を用いて選挙戦に干渉していると非難した。ルラ氏は、トランプ米大統領と緊密な関係にある、収監中の前大統領ジャイール・ボルソナロ氏の息子フラビオ・ボルソナロ氏と対決している。ルラ氏は、関税は有権者をワシントン寄りの対立候補に投票させるための試みだと主張する。

トランプ氏との最近の電話会談で、ルラ氏は関税の根拠が「嘘に基づいている」と述べた。月曜日のフォローアップの電話会談では、マウロ・ヴィエイラ外相とマルシオ・エリアス・ローザ貿易相が、ジェイミソン・グリア米通商代表に対し、「差別的」関税へのブラジルの反対意見を改めて表明し、協議継続の用意があることを伝えた。

米国がブラジルに高率関税を課すのは2年連続となる。昨年は、ボルソナロ氏をクーデター計画の罪で収監に導いた裁判への報復として50の関税を課した。これらの関税はその後、大部分が撤回された。

経済 (Economy)

シェイン、香港上場初日に急落 規制と関税が試練

ファストファッション大手シェイン(Shein Global Holdings)が9月1日、香港証券取引所に上場した。初日の取引で株価は公開価格の48.56香港ドルから一時10%下落し43.72香港ドルまで値を下げた。上場で調達した資金は約13.6億香港ドル(17億米ドル)に達したが、時価総額は約263億米ドルにとどまり、2022年のピーク時(約1000億米ドル)の4分の1程度となった。

同社はニューヨークとロンドンでの上場を目指したが、西側諸国によるビジネス慣行への厳しい監視と中国当局の承認問題で頓挫し、7月にようやく香港上場の承認を得た。上場初日の下落は、米国が小口輸入品の免税措置(デミニマス)を廃止し、欧州連合(EU)が150ユーロ未満の小包に3ユーロの関税を課したことが背景にある。フランスは超ファストファッション製品に1着あたり最大20ユーロ近い課徴金を導入する予定だ。

シェインの2025年通期純利益は20.6億米ドルだったが、今年第1四半期には9900万米ドルの損失に転落した。アナリストらは、成長鈍化と規制リスクが評価額の下方修正につながったと指摘する。同社はサプライチェーンの多様化や中国本土への投資拡大を進め、新たな成長段階を模索している。上場は投資家への資金還元の側面も強く、資本構造の再編イベントとしての性格が色濃い。

米・ベネズエラ石油協定と中東緊張で原油高、世界経済に波及

米国とベネズエラが締結した石油協定をめぐり、中国が自国の権益保護を要求した。一方、イランとの戦争激化でホルムズ海峡の封鎖が続き、原油価格は1バレル90ドル台に上昇した。この状況は世界のエネルギー市場と金融市場に広範な影響を及ぼしている。

中国外務省報道官の郭嘉昆は、ベネズエラにおける中国の正当な権益が守られるべきだと述べた。米国とベネズエラの新たな石油協定により、中国の国営企業であるSinopecとCNPCが操業していた油田が米国企業の管理下に移る可能性があるとの報道を受けたものだ。郭は管理権の変更を確認せず、北京は報道を把握していると述べるにとどめた。

米国とベネズエラは先週金曜日、ワシントンがベネズエラの確認済み石油埋蔵量の20%以上を管理する協定を発表した。ベネズエラの大統領代行デルシー・ロドリゲスは、協定は25年間有効で、17の戦略的油田を開発し、日産150万バレル以上の生産を目指すと説明した。トランプ大統領は、ベネズエラのOPEC残留はロドリゲス政権次第だと述べた。

原油価格は、米国とイランの間で1か月ぶりの直接交戦が発生したことを受け、上昇した。ブレント原油は1バレル91ドル台、WTIは86ドル台で取引されている。イランは2月末の米国とイスラエルによる攻撃を受けてホルムズ海峡を封鎖しており、世界の石油供給の約5分の1がこの海峡に依存している。カタールとオマーンによる仲介努力は進展していない。

この状況下、アジアの精製業者はアルゼンチン産原油の購入を増やしている。日本、韓国、中国の企業がメダニート原油を購入し、供給源の多様化を図っている。アルゼンチンからのアジア向け輸出は今年、日量3万5000バレルと過去最高を記録した。

日本政府は、ガソリン価格を1リットル170円程度に抑えるため、6160億円の緊急予備費を投入することを決定した。一方、韓国株式市場はテック株の上昇で2日連続の反発となったが、中東情勢の緊迫化とインフレ懸念が重しとなっている。

米国の戦略石油備蓄は44年ぶりの低水準に近づいており、原油在庫は前週比310万バレル減の2億8660万バレルとなった。アナリストは、輸送の混乱が続く限り、2026年の原油価格は1バレル80ドルを上回ると予想している。この原油高は、世界的なインフレ圧力を高め、中央銀行の利上げ観測を強めている。

米FTCと22州、Amazonを広告価格操作で提訴

米連邦取引委員会(FTC)と22州の司法長官は月曜日、Amazonが広告オークションの価格を秘密裏に操作し、広告主から200億ドル以上を過剰に徴収したとして提訴した。訴状によると、Amazonは2018年から「隠れた追加料金」を課す仕組みを導入し、120万以上のブランドや販売者に影響を与えた。

Amazonは自社の広告オークションが「第二価格方式」であり、勝者は次点の入札額より1セント高いだけを支払うと説明してきた。しかし、実際にはほぼ80%のケースで入札額全額を請求していた。FTCは内部文書を証拠として挙げ、Amazonが収益に不満を持ち、架空の入札者を投入して価格を吊り上げたと主張する。ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズは、広告価格の上昇が消費者向け商品価格の上昇につながった可能性があると述べた。

Amazonは反論し、広告品質は向上し、インフレ調整後の平均クリック単価は横ばいだと主張している。この訴訟は、AmazonにとってPrime会員制度に関する過去の和解(25億ドル)に続くもので、独占禁止法訴訟も控えている。一方、OpenAIの広告事業は年換算で10億ドルを突破し、欧州などで展開を拡大している。Eli Lillyは自己免疫疾患分野のバイオ企業Merida Biosciencesを最大28.8億ドルで買収する。欧州宇宙機関向けにOHBが18基の衛星を受注するなど、産業技術分野でも動きがあった。

社会 (Society)

タイムズスクエアで無差別刺傷事件、容疑者の女を警官が射殺

ニューヨークのタイムズスクエアで8月31日、2本の包丁を持った女が通行人2人を刺し、1人を死亡させた。警官隊は女に投降を促したが応じず、発砲して射殺した。警察当局は事件を無差別かつ突発的なものと説明し、テロとの関連を否定した。

警察委員長ジェシカ・ティッシュによると、容疑者はクイーンズ区在住の49歳のパメラ・シスネロスで、精神疾患の既往歴があった。午後4時30分ごろ、買い物袋から2本の包丁を取り出し、地下鉄駅を出てきた68歳の男性の腹部を刺した。続けて32歳の女性の腹部も刺し、女性は病院で死亡した。男性は現在、容体は安定している。

容疑者は現場から北へ走り、ワン・タイムズスクエアの外にある警察署の分署へ向かった。警官隊が4分間にわたり対話を試み、包丁を捨てるよう求めたが、容疑者は「何も捨てない。2人とも殺してやる」と応じた。警官隊はテーザー銃を使用したが効果がなく、容疑者が包丁を振りかざして近づいてきたため、複数の警官が発砲した。容疑者は病院に搬送され、死亡が確認された。

市長ゾーラン・マムダニは犠牲者の家族に哀悼の意を表し、警官の迅速な対応が「恐ろしい攻撃をさらに悪化させるのを防いだ」と感謝した。警察は容疑者の2018年と2019年の精神疾患に関する記録を確認しているが、逮捕歴はなかったという。事件現場となった42丁目と7番街の交差点周辺は一時閉鎖され、捜査が行われた。

リスボン、死者16人のケーブルカー事故から1年、全基盤を新設へ

ポルトガルの首都リスボンで昨年発生したケーブルカー事故から約1年が経過した。市は事故以来運転を停止している路線を全面的に置き換える方針を発表した。交通会社カリスの社長ルイ・ペドロ・ガスパル・ロポ氏は月曜日、「新システムを計画しており、再建ではない」と述べた。「将来のケーブルカーは新しくなるが、場所は歴史的価値を保つ」と続けた。

市議会副議長のゴンサロ・レイス氏は、新しいケーブルカーは「頑丈で技術的に先進的」でなければならないと要求した。「近代的なプロジェクトを望む」と述べる一方、古い路線の「歴史的アイデンティティ」を強調すべきだと付け加えた。

新路線の建設に関する国際入札は来年実施される予定だ。目標は2029年の運転開始である。

観光客に人気のグロリア・ケーブルカーは2025年9月3日、カーブで脱線し家屋に衝突した。地下を走る牽引ケーブルが切れたことが原因だった。事故ではポルトガル人5人と外国人11人の計16人が死亡し、約20人が負傷した。

アルゼンチン各地でキニエラ抽選、ブエノスアイレス州夜の部は6260が1位

8月31日(月)、アルゼンチン各地でキニエラの抽選が行われた。ブエノスアイレス州の夜の部では6260が1位となり、9729、4228が続いた。首位の数字60は夢占いで聖母を意味する。

ブエノスアイレス市(旧ナシオナル)の夕の部では8423が1位、3527、2679が続いた。首位の数字23は料理人を意味し、抽選文字はUULYだった。サンタフェ州の夕の部では2209が1位、7768、9879が続き、首位の数字09は小川を意味した。コルドバ州の夕の部では7437が1位、5149、0883が続き、首位の数字37は歯科医を意味した。ブエノスアイレス州の夕の部では6547が1位、9638、3341が続き、首位の数字47は死者を意味した。

キニエラはアルゼンチンで最も人気のあるギャンブルであり、各州の宝くじ局が運営している。ブエノスアイレス州では1日4回(11時30分、14時、17時30分、21時)抽選が行われ、最低賭け金は2ペソ。サンタフェ州とコルドバ州でも同様に1日4回の抽選が行われている。ブエノスアイレス市では1日4回(12時、14時30分、17時30分、21時)で、賞金は的中数に応じて決定され、銀行上限は売上の5倍となる。

世界の森と海と水を巡る動き、各国で再開と懸念が交錯

バングラデシュの世界最大のマングローブ林、シュンドルボンは、魚の繁殖と生物多様性保護のため3か月間続いた禁漁・観光禁止措置を解除し、火曜日に観光客と森林依存住民の受け入れを再開した。漁師やカニ採りを生業とする人々は有効な許可証を携えて森に戻る準備を整え、3か月間仕事がなかった数千の家族に安堵が広がった。一方で、森林犯罪者による恐喝や嫌がらせ、誘拐への懸念は依然として残る。

クルナ管区森林官ハサヌル・ラフマン氏は、3か月の閉鎖が森林生態系に良い影響を与えたと述べ、植生の大幅な成長やシカ、野生生物、鳥類の増加を指摘した。川や運河の魚生産量も増加したという。再開により漁業、カニ採り、観光などに依存する地域社会の経済活動の回復が期待される一方、当局は許可証制度によるアクセス規制を継続する。森林局のデータによると、2025-26年度のシュンドルボンからの総収入は6億7581万291タカで、前年度の7億5717万994.97タカから減少した。

タイのリゾート都市パタヤには、250日以上の洋上任務を終えた米海軍空母エイブラハム・リンカーンが水曜日に寄港する。5千人以上の水兵と海兵隊員が上陸休暇を取り、帰国の前の最後の停泊地で消費拡大が期待される。同空母は米国とイスラエルが2月にイランを攻撃する直前に中東へ急遽転派され、任務が延長されていた。パタヤは経済低迷で観光シーズンが不振に陥っており、今回の寄港が観光回復の起爆剤となるか注目される。

インドでは、タミル・ナドゥ州のC・ジョセフ・ビジャイ州首相が火曜日、メットゥールのスタンレー貯水池の水門を開き、デルタ地域へのカーヴェリ川の灌漑用水放流を開始した。例年6月12日の放流が、今年は降雨不足と貯水量低下で遅れていた。放流は9月1日から45日間続く予定で、ビジャイ氏の州首相就任後初のメットゥール訪問となった。同時に、タミル・ナドゥ州とカルナータカ州のカーヴェリ川水争いは続いており、最高裁判所は9月15日まで審理を延期した。

ジャンムー・カシミール連邦直轄領のレアシ地区では、サラル・ダムの4つの水門が開かれ、チェナブ川の水位が再び上昇した。上流の集水域での継続的な降雨により貯水池への流入量が増えたためで、下流への放流は制御された形で行われている。当局は降雨が続く中、貯水池の水位と流入状況を注意深く監視している。

マレーシアのリンギットは米国債利回りの上昇を背景に軟調に取引を開始した。ロシアの株式市場は主要取引セッション開始時に下落し、人民元は上昇した。モスクワ取引所のデータによると、MOEX指数とRTS指数はそれぞれ0.33%下落して2171.78ポイントと792.04ポイントとなり、人民元対ルーブル相場は前日終値比3.45コペイカ高の12.794ルーブルで取引を開始した。

香港の新学期、ウェルビーイング施策と教育課題が交錯

香港では9月1日、新学期を迎えた児童らが複雑な心境で登校した。教育局長クリスティン・チョイは、生徒の心身の健康を支える新たなキャンペーン「Forging Relationships, Nurturing Well-being」を発表した。同キャンペーンは今月から始まり、いじめ防止と生徒同士の相互支援を促すもので、保護者や教師向けの講演会も含まれる。

一方、香港インターナショナルスクール(HKIS)は、米国ルーテル教会との約1年にわたる法廷闘争を和解で終結させた。理事会会長ハロルド・キムは保護者への書簡で、和解金の支払いと教会との関係解消を明らかにし、授業料の値上げはないと強調した。

また、教育局の外部学校評価報告書は、香港の一部エリート校が優秀な生徒への十分な学習機会を提供していないと指摘した。旺角のクイーンエリザベス校を含む少なくとも6校が、能力の高い生徒を伸ばす戦略の強化を求められた。

これらの動きは、香港の教育が生徒の多様なニーズに応える段階へと移行しつつあることを示している。ウェルビーイングの推進、学校運営の安定、そして才能ある生徒への対応という三つの課題が、新学期の香港教育界に同時に突きつけられた形だ。

南アフリカの社会課題が浮き彫りに——GBV評議会発足、HIV女性負担、連立政権の影響

南アフリカでは、ジェンダーに基づく暴力とフェミサイド(GBVF)に対処するため、新設の国家評議会が初会合を開いた。同国ではHIV感染者の半数以上が女性であり、連立政権の不安定さが水道や衛生などの基礎サービスに悪影響を及ぼしている。一方、パキスタンのアザド・カシミールでは新首相の公約通りインターネットが段階的に復旧され、テニス界ではトップ選手の怪我が相次いでいる。

国家GBVF評議会は2024年制定の法律に基づき、プレトリアで初会合を開催した。シンディシウェ・チクンガ大臣は、2018年の大統領サミットの決議を受けた恒久機関の始動を宣言し、2025年11月にGBVFが国家災害に指定された経緯を説明した。警察統計では2025/26年度に5万511件のGBVF事件が報告され、うち3万736件が逮捕または検察への送致につながった。強姦が3万6217件を占める。評議会は国家戦略計画の監視や予算枠組みの策定を優先課題とする。

HIV対策では、南アフリカの感染者780万人のうち510万人が女性で、有病率は15.7%に達する。新規感染13万9521件のうち8万5958件が女性だ。国立感染症センターのリー・ベリー博士は、若年女性の治療継続率が低く、スティグマや予防サービスの利用率低下が課題だと指摘する。また、HIV陽性女性は子宮頸がんのリスクが6倍高いにもかかわらず、検診の受診率が低いことも明らかになった。

地方自治では、連立政権の不安定さがサービス提供を阻害している。地方自治体教育訓練庁(LGSETA)の調査では、参加者の65%がインフラ事業の遅延や水道・衛生の停滞を報告し、48%の上級管理者が予算プロセスの遅延を認めた。政治アナリストのケネス・クグワディ氏は「連立内の対立がサービス低下を招く」と述べ、ツワネ市ではDAとANCの主導権争いが続く。一方、世論調査ではヨハネスブルグでDAがANCを上回る支持を得ると予測され、クワズール・ナタール州ではMK党が優勢だが、2024年から支持を落とす可能性が示された。

パキスタンのアザド・カシミールでは、新首相イフティカール・ギラニの公約通り、ムザファラバード管区のニールム県でインターネットが完全復旧した。ハベリ・カフータ県も同様で、ミールプルとビンバーではDSLが復旧したが、ジェルム渓谷などでは教育機関と銀行に限定されている。プーンチ管区のラワラコットとスダノティでは依然として停止中だ。

テニスでは、カルロス・アルカラスが手首の怪我で全仏とウィンブルドンを欠場し、ヤニック・シンナーが膝の怪我で全米オープンを逃すなど、トップ選手の怪我が相次いでいる。エモリー・ヘルスケアのニール・ジャヤンティ医師は「スポーツ医学の進歩にもかかわらず、戦いに負けている」と語り、過密日程と激しいプレースタイルが原因だと指摘した。全米オープンではノバク・ジョコビッチが初戦敗退を喫した。

これらの動向は、南アフリカの社会政策とガバナンスの課題を浮き彫りにしつつ、国際的なスポーツや地域紛争の影響も示している。GBVF評議会の活動とHIV対策の進展は、今後の政策評価と資源配分に直結するだろう。

スポーツ (Sports)

全米オープン開幕、アルカラスが復帰戦を白星で飾る 大坂なおみはアイバーソンに敬意を表し勝利

2026年全米オープンはニューヨークのフラッシング・メドウズで開幕し、初日から数々のドラマが生まれた。男子シングルスでは、手首の負傷から約5か月ぶりに復帰したディフェンディングチャンピオンのカルロス・アルカラスが、ロマン・サフィウリンを6-4、6-4、6-4のストレートで下し、順調な滑り出しを見せた。アルカラスは「本当に厳しい5か月だった。コートに戻れて、また競技できることを嬉しく思う」と語り、右腕の状態についても「痛みはなく、すべてが素晴らしい感覚だった」と回復ぶりを強調した。一方、女子シングルスでは、大坂なおみがアナスタシア・ザハロワを7-6、7-6の接戦で下して2回戦に進出。彼女はNBAのレジェンド、アレン・アイバーソンをオマージュしたコスチュームで登場し、話題を集めた。

アルカラスの復帰戦は、彼のキャリアを左右する重要な一戦となった。4月のバルセロナ・オープンで右手首を負傷して以降、全仏オープンとウィンブルドンを欠場。今回の全米オープンが復帰戦となったが、試合前には不安を口にしていた。それでも、彼は持ち味である強力なフォアハンドを随所で披露し、28本のウィナーを記録。サーブに関しては「最も苦労したショットだ」と課題を認めつつ、全体的には「自分のスタイルでプレーできた」と手応えを示した。2回戦ではポルトガルのジャイメ・ファリアと対戦する。また、この日はノバク・ジョコビッチがマリアノ・ナボネにフルセットで敗れる波乱があり、アルカラスの優勝への道が大きく開けた形となった。

女子シングルスでは、世界ランク1位のアリーナ・サバレンカがカミラ・オソリオを6-2、6-4で下し、3連覇へ向けて好スタートを切った。彼女は「このスタジアムは私のお気に入りの一つ。ここで最高の感情を経験してきた」とコメント。一方、大坂なおみは、アイバーソンのコーンロウ風の髪型に加え、過去の大会の新聞記事をあしらったフード付きチュニックで登場。彼女は「彼はファッションの先駆者だ。NBA選手の服装を変えた」と敬意を表し、試合後にはアイバーソン本人がインスタグラムで「なんて光栄なんだ!大ファンだ」と反応する一幕もあった。大坂は2回戦でカテリナ・シニアコバと対戦する。

その他の注目試合では、ステファノス・チチパスが第10シードのアルチュール・フィスを4-6、7-6、6-1、6-4で破る番狂わせを演じた。ベン・シェルトンはタロン・グリークスポールに1-6、6-1、7-6、6-2で逆転勝ちし、アマンダ・アニシモワは誕生日にアシュリン・クルーガーを6-1、6-3で下した。また、ベテランのビーナス・ウィリアムズは自身26度目の全米オープン出場で、ソフィア・ケニンに6-2、7-6で敗れ、初戦敗退となった。彼女は深夜0時過ぎの開始となった試合について「理想的ではなかった」と語った。大会2日目には、アレクセイ・ポピリン、リンキー・ヒジカタ、ジェームズ・ダックワース、マヤ・ジョイントらオーストラリア勢が2回戦進出を懸けて登場する予定だ。

サカの決勝弾でアーセナルがアストン・ヴィラに勝利、開幕2連勝を達成

プレミアリーグ王者アーセナルは現地時間8月31日、敵地ビラ・パークで行われたアストン・ヴィラ戦をブカヨ・サカの後半ゴールで1-0と制し、今季開幕からの連勝を2に伸ばした。ミケル・アルテタ監督のチームは無失点を維持し、タイトル防衛に向けて強力なスタートを切った。

試合はアーセナルがボールを支配する展開となったが、決定機をなかなか作れず、前半はエミリアーノ・ブエンディアのシュートがクロスバーを直撃する場面もあった。アーセナルは後半に入るとエベレチ・エゼを投入して流れを変え、59分にサカが至近距離から押し込んで決勝点を奪った。ヴィラは終盤まで反撃を試みたが、鈴木彩艶の好セーブもあり、アーセナルが逃げ切った。

アーセナルはこの勝利でマンチェスター・シティ、チェルシー、ハル・シティと並び勝ち点6とした。一方、ヴィラは今季2連敗で勝ち点ゼロ。ウナイ・エメリ監督は試合後、チーム再建の過程にあると語り、前向きな姿勢を示した。

アーセナルは日曜日にホームでチェルシーと対戦する。アルテタ監督は移籍市場の閉幕を前に、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレス獲得の可能性について言及した。

ヴォン、ACL手術へ 復帰へ長い道のり ポガチャルは鎖骨手術

米国のスキー界のスター、リンジー・ヴォンが、2月の冬季オリンピックでの転倒事故から回復を続ける中、前十字靭帯(ACL)の手術をまだ控えていることが分かった。41歳のヴォンは、全米オープンテニス会場でTNTスポーツのインタビューに応じ、「もう一度手術がある。できるだけ強くなろうとしている。ACLを手術したら、また長い道のりが待っている。だが今は気分が良く、とても感謝している」と語った。

ヴォンは1月30日にスイスで行われたワールドカップでACLを断裂。ミラノ・コルティナ冬季オリンピック開幕のわずか1週間前だった。負傷を抱えながら出場を試みた彼女は、2月8日の女子滑降でスタートからわずか13秒でコースを外れ、複雑な左脛骨骨折を負い、これまでに5回の手術を受けた。脛骨の手術で脚は救われたが、ACLはまだ修復されていない。ヴォンは「11月に手術を受けられればと思っているが、冬のどこかになるだろう。そこから完全に回復するまでさらに9か月かかる」と述べ、復帰については「引退するかもしれないし、もう一度レースに出ないかもしれない。それでも全く構わない」と語った。

一方、自転車ロードレースのツール・ド・フランス5連覇を達成したタデイ・ポガチャルが、ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで落車し、左鎖骨の手術を受けた。チームの医療責任者は「手術は成功した。数日間、病院で術後経過を観察する」と発表した。ポガチャルはブエルタを開幕ステージからリードし、グラナダまでの完全優勝が期待されていただけに、落車は大会に大きな打撃となった。9月末の世界選手権(ケベック)への出場が危ぶまれている。