The Morning Star Observer

2026年08月28日 金曜日夕刊 (Evening Edition)ArchiveAbout

ヒマラヤ氷河崩壊による壊滅的洪水、ネパール・チベットで死者469人・行方不明1,500人超に

ネパールと中国チベット自治区の国境地域で26日に発生した氷河崩壊に伴う大規模洪水により、ネパール国内で469人の死亡が確認され、977人が依然として連絡不能となっている。中国側でもチベット・ギロン口岸で3人が死亡し、558人が行方不明だ。米地質調査所(USGS)の分析によれば、この災害は地震ではなく、氷河の崩落とそれに伴う土石流が原因であり、崩落はマグニチュード5.2相当の地震波を発生させたという。

国際山岳総合開発センター(ICIMOD)は、氷と岩石の雪崩が支流を一時的にせき止めた後、決壊して大規模な洪水を引き起こした可能性を指摘している。専門家は、この洪水は「液体コンクリート」のような高密度の土石流であり、時速200キロで流下し、高さ15メートルに達する水の壁が国境検問所を直撃したと分析する。ランタン・リルン峰の氷河の約3分の2が崩落し、約1,200メートル下の谷底に落下したとみられる。

行方不明者には多数の外国人が含まれており、インド人290人、米国人90人、中国人100人、マレーシア人57人、オーストラリア人39人、英国人33人、カナダ人25人、ウクライナ人53人、ロシア人8人、南アフリカ人6人などが確認されている。ネパール政府は各国からの救助隊派遣の申し出を断り、自国の治安機関による救助活動を継続する方針を示した。一方で、国際的な資金援助は歓迎しており、米国は50万ドルの緊急支援を表明した。

ネパールと中国の当局は、災害現場近くに形成されたせき止め湖が決壊する新たな洪水の危険性を警告している。中国水利省によれば、湖の水量は既に200万立方メートルに達し、今後3日間でさらに300万立方メートルが流入する可能性がある。このため、ネパールは国境付近での救助活動を一時的に中断した。韓国の教会協議会(NCCK)は、この災害が人為的な気候危機によって引き起こされた可能性に言及し、哀悼の意を表明した。

トランプ大統領、オンタリオ湖を「アメリカ湖」に改名命令 カナダ首相が即座に反発

米国のトランプ大統領は現地時間2026年8月27日、カナダとの国境に位置するオンタリオ湖を「アメリカ湖」に改名する大統領令に署名した。この動きは、米加間の貿易交渉が決裂し、双方が関税を課し合う中で行われたもので、トランプ氏は「即時発効する」と述べた。ホワイトハウスの大統領執務室には、オンタリオ湖の位置に「アメリカ湖」と赤い文字で記された地図が掲示された。

これに対し、カナダのマーク・カーニー首相はX(旧ツイッター)への投稿で、「この湖の名前は400年以上前に遡る。オンタリオという名前は、ヒューロン族の言葉『オンタリイオ』に由来し、『湖は美しく、湖は偉大である』という意味だ」と述べ、「この湖は今日も、そして永遠にオンタリオ湖と呼ばれる」と反発した。ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事も「ニューヨークはそう呼ばない」と応じた。

トランプ大統領は、この改名について「長い間考えていた」と述べ、「我々には湾があり、湖がある。あとは海だけだ。だから大西洋か太平洋の名前を変えるかもしれない。両方変えるかもしれない」と示唆した。これは2025年1月にメキシコ湾を「アメリカ湾」に改名したのに続く措置であり、国際的な承認は得られない見込みだ。

今回の改名は、米加間の貿易摩擦をさらに悪化させる可能性が高い。両国は先週、貿易交渉が決裂し、米国は200億ドル相当のカナダ製品に50%の関税を課し、カナダも同額の報復関税を9月8日から実施する予定だ。トランプ氏はカナダを「長い間、米国を不当に利用してきた」と非難しており、関係悪化は今後も続くとみられる。

ノルウェー国王ハーラル5世が死去、89歳 長男がホーコン8世として即位

ノルウェー王室は2026年8月28日、国王ハーラル5世が同日午前6時35分(現地時間)にオスロ大学病院で死去したと発表した。享年89歳。欧州最年長の在位君主であり、1991年の即位以来、国民から広く愛された君主だった。死因は溶血性貧血に伴う血液感染症の悪化とされ、王室は「極めて深刻」な状態にあると公表していた。

ハーラル5世は8月17日に入院し、その後、血液中の細菌感染を発症。状態は悪化の一途をたどり、王室は28日未明に「国王は穏やかに息を引き取った」と発表した。長男で摂政を務めていたホーコン皇太子(53歳)は、自動的にホーコン8世として即位した。ノルウェー憲法に基づく継承手続きであり、政府への報告や閣僚の招集などが行われる。

国王は1937年にオスロ近郊で誕生。第二次世界大戦中はナチス・ドイツの侵攻を逃れ、母とともに米国へ避難した。戦後はノルウェーに戻り、公立学校や陸軍士官学校、オックスフォード大学で学んだ。父王オーラヴ5世と同じくセーリングのオリンピック代表を務め、1987年には世界選手権で金メダルを獲得している。

1968年、平民出身のソニア・ハラルセンと結婚。当初は王族や宮廷の反対に直面したが、国民の祝福を受けて結婚を実現させた。即位後は「すべてはノルウェーのために」をモットーに、君主制の近代化に努めた。2011年のオスロ連続テロ事件では国民を励ます演説を行い、2016年にはLGBTQ+や難民、宗教的寛容を支持する異例のスピーチで国際的な注目を集めた。

一方、晩年は健康問題が相次ぎ、2024年にマレーシアで感染症に罹患し一時ペースメーカーを装着。2026年2月にはテネリフェ島で皮膚感染症のため入院した。それでも退位は一貫して否定し、「議会で立てた誓いは生涯にわたるものだ」と繰り返し述べていた。

また、治世末期には王室をめぐるスキャンダルも発生。2024年には長女マルタ・ルイーセが自称シャーマンの米国人と結婚し、2026年1月には皇太子妃メッテ=マリットとジェフリー・エプスタインとの親密な文通が米国で公開された。さらに、メッテ=マリットの連れ子であるマリウス・ボルグ・ホイビーが強姦罪で禁錮4年の判決を受けるなど、王室のイメージは揺らいだ。それでも国民の支持は根強く、オスロの宮殿前には多くの市民が花を捧げ、国王の死を悼んだ。

ハーラル5世の死去により、ノルウェーは新たな時代を迎える。ホーコン8世はこれまで摂政として国政を見守ってきたが、正式な国王としての手腕が問われることになる。王室の将来には不透明感も残るが、国民の間では「ノルウェーの祖父」と親しまれた先王の功績が長く記憶されるだろう。

チューリッヒで世界記録ラッシュ:ドス・サントスとラッセルがハードル種目で金字塔

チューリッヒのレッツィグルント競技場で開催されたダイヤモンドリーグ最終戦前のミーティングは、歴史的な夜となった。ブラジルのアリソン・ドス・サントスが男子400メートルハードルで45秒80の世界新記録を樹立し、続いてアメリカのマサイ・ラッセルが女子100メートルハードルで12秒09の世界新記録をマークした。1時間のうちに2つの世界記録が生まれるという、陸上競技史上に残る光景が広がった。

ドス・サントスは、2021年東京オリンピックでカーステン・ワーホルムが打ち立てた45秒94の世界記録を0秒14更新した。ワーホルムは46秒69で2位に終わり、自らの記録が塗り替えられる瞬間を目の当たりにした。ドス・サントスは今季ワーホルムとの対戦で5戦全勝としており、最終コーナーから驚異的なスパートを見せて後続を突き放した。レース後、ドス・サントスは「観客とエネルギーが完璧だった。自分が速く、強いことを今季ずっと示してきた。トレーニングとレースで多くの変更を重ねてきた結果だ」と語った。

ラッセルは、2022年にナイジェリアのトビ・アムサンがマークした12秒12を0秒03更新する12秒09を記録した。追い風0.0メートルの条件で、ダイヤモンドリーグ記録とミーティング記録も同時に更新した。アムサンは今季自己ベストとなる12秒23で2位に入り、オランダのナディーン・ビッサーが12秒34で3位だった。ラッセルは2024年パリオリンピック金メダリストであり、今季ダイヤモンドリーグで5勝目を挙げていた。

棒高跳びでは、アルマンド・デュプランティスが6メートル25で勝利したが、世界記録更新とはならなかった。ギリシャのエマヌイル・カラリスが自己ベストの6メートル20をマークし、両者が世界記録6メートル32に挑戦するという史上初の展開となった。カラリスは「二人が世界記録に挑むのは日常的なことではない。狂っている」と語った。

女子800メートルでは、スイスのオードリー・ウェロが1分53秒70を記録し、1983年にヤルミラ・クラトフビロワが樹立した世界記録1分53秒28にあと0秒42に迫った。オランダのフェムケ・ボルが2位に入った。男子800メートルではケニアのエマニュエル・ワニョニが1分41秒76の今季世界最高タイムで優勝し、アルジェリアのジャメル・セジャティに0秒07差で競り勝った。

この夜、世界陸連のセバスチャン・コー会長は「2時間後にオリンピックを期待している」と述べるほどだった。チューリッヒのミーティングは、陸上競技の新たな時代の幕開けを告げるものとなった。

政治 (Politics)

トランプ政権の郵便投票制限とアンソロピック制裁、連邦判事が相次いで違法判断

連邦判事が28日、トランプ大統領の郵便投票制限命令と、AI企業アンソロピックへの制裁を巡り、相次いで政府側に不利な判断を下した。ボストンの連邦地方裁判所のインディラ・タルワニ判事は、郵便公社(USPS)が導入した新規則の一部執行を14日間停止する仮処分を出した。一方、サンフランシスコのリタ・リン判事は、国防総省によるアンソロピックの供給網リスク指定は違法かつ根拠がなく、言論の自由を保障した修正第一条に違反するとの判決を下した。

郵便投票を巡っては、トランプ大統領が3月に発令した大統領令に基づき、USPSは州に対し、郵便投票用紙の送付先リストの提出や、封筒への固有バーコード付与などを義務付ける最終規則を今週発効させた。タルワニ判事は、中間選挙までに州が新規則を遵守することは「事実上不可能」だとし、23州とコロンビア特別区、ペンシルベニア州知事らが起こした訴訟に基づき、14日間の執行停止を命じた。最高裁は24日、タルワニ判事の先の差し止めを「時期尚早」として覆していたが、今回は最終規則の発効を受けて再び審理されることになる。次回審理は9月3日に予定されている。

アンソロピック訴訟では、リン判事が59ページに及ぶ命令で、国防長官ピート・ヘグセスによる供給網リスク指定は「違法かつ根拠がない」と断じた。同指定は、アンソロピックが軍事用AIの使用条件を巡り、完全自律型兵器や国内大量監視への利用を拒否したことへの報復だという。リン判事は「国家安全保障という空虚な主張は、政府批判者を罰するための白紙委任状ではない」と述べた。これにより、連邦政府機関によるアンソロピック製品の使用禁止命令は無効となり、同社の指定は取り消される。ただし、国防総省が調達規則に基づき同日に行った別の指定はワシントンDCの裁判所で係争中であり、同社は依然として軍事契約から除外されている。

これらの判決は、中間選挙を約2カ月後に控えた政治状況と、AIを巡る政府と民間企業の関係に大きな影響を与える。郵便投票を巡る法廷闘争は最高裁に再び持ち込まれる可能性が高く、アンソロピックの勝訴は同社の新規株式公開(IPO)に向けた障害を取り除く一方、政府のAI調達方針に疑問を投げかけるものだ。

米財務長官、G20でイラン制裁と経済成長を議題に アッシュビル会合へ

トランプ政権は、来週ノースカロライナ州アッシュビルで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議において、経済成長の促進、世界の不均衡是正、ソブリン債務問題への対応を議題に掲げる一方、参加国に対しイランの経済的命脈を断つための制裁順守を強く求める方針だ。米財務省高官が27日、明らかにした。

米財務長官スコット・ベッセントが主催する今回の会合は、月曜と火曜の2日間にわたり開催される。昨年、南アフリカ主導のG20プロセスを回避した米国は、今年は議長国として積極的な議題設定を行う。財務省高官は、トランプ政権が米国人労働者の利益と米企業の公平な競争条件の確保のために、世界の貿易不均衡是正に注力してきたと説明した。

高官は、米国が貿易障壁を強化した結果、他のG20経済圏が「自国の海岸への大量のダンピング」を経験していると指摘。中国を直接名指しはしなかったが、トランプ政権が中国の輸出志向型経済モデルを表現する際に用いる言葉を繰り返した。また、成長議論では、エネルギーを含む重要資源のサプライチェーン強靭化と、生産性向上を牽引する民間セクターのイノベーター支援に焦点を当てるとした。G20の議論にはビジネスリーダーも参加し、投資・イノベーション・生産性への障壁や規制改革について協議する。

米国の債務と国債利回り上昇に対するG20財務相の懸念への対応について、高官は、2月末に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以来上昇している長期債利回りは、インフレが冷え込むにつれて低下するとの見通しを示した。財務省は、ベッセント長官が10年から30年物国債の買い戻し規模を拡大したことに示されるように、長期債利回りの低下に注力していると付け加えた。

財務省は月曜日、イランとの残存するビジネス関係を断たない国々に対し、米国の二次制裁の対象になると警告していた。ベッセント長官はG20当局者に対し、ドル基盤の西側金融システムでビジネスを継続したいのであれば、米国の対イラン制裁キャンペーンに従わなければならないという「強い声明」を発表する見込みだ。高官は「これは、ベッセント長官がG20カウンターパートと行うすべての二国間会合で取り上げられるだろう。これは現在の対イラン経済キャンペーンの重要な側面であり、G20全メンバー間で一貫性を確保したい」と述べた。

一方、カタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・タニ首相兼外相は27日、戦争開始から6か月が経過し膠着状態にある米国とイランの外交を再活性化させるため、テヘランを訪問した。トランプ大統領は、米国は現在イランと交渉していないと述べたが、ホワイトハウスは、イランが真剣に交渉することを決定するまで、経済キャンペーンを継続するとしている。主要な戦闘作戦は数週間停止しているが、包括的な和平合意や、世界のエネルギー供給の約5分の1が通過するホルムズ海峡の再開にはほとんど進展がない。

イランの最高国家安全保障会議書記モフセン・レザイーは、米国がイランに対する「悪意」を示せば、米国の軍事・経済的利益を攻撃すると警告した。また、米国はイランがホルムズ海峡を再開する前に、イランの条件を受け入れる措置を取らなければならないと述べた。条件には、イラン港への米国の封鎖終了、補償、制裁解除が含まれる。「我々は米国を信頼していない。米国は繰り返し外交と交渉を裏切ってきた」とレザイー氏は述べた。

コラムニストのダニエル・デペトリス氏は、トランプ政権の強圧的な外交手法は対象国の抵抗を招き、目的を達成できていないと論じている。米国の力は無限ではなく、持続的な強制は最終的に反発を生むとの見解を示した。

米国、ベネズエラ石油利権獲得へ交渉か 報道各社が匿名情報源で報道

米国トランプ政権が、ベネズエラ暫定政府と同国石油部門への関与拡大を巡る交渉を行っていると、複数の米国メディアが2026年8月27日に報じた。Axios、Bloomberg、Reutersの三社が、いずれも匿名の情報源に基づき、同一の交渉を同日に報道した。交渉は、米国政府がベネズエラの油田群への長期的なアクセスを確保する内容であり、具体的には17の油田が対象とされる。Reutersは交渉対象のリストを確認したと報じたが、その内容は公表されていない。

報道によれば、交渉には米国のマルコ・ルビオ国務長官とベネズエラのデルシー・ロドリゲス暫定大統領が関与している。Axiosは、交渉対象は十数の生産中の油田で、確認済み埋蔵量は約900億バレルと報じた。Bloombergは、100年間のリース契約が検討されていると報じたが、ベネズエラの法律ではそのような長期契約は認められていない。ベネズエラの憲法は地下資源を国家の不可分の財産と定め、炭化水素法は混合企業の契約期間を最長40年に制限している。また、現在の規制には油田のリースに関する規定が存在しない。

米国政府もベネズエラ政府も公式には交渉を確認していない。ホワイトハウスはコメントを控え、エネルギー省は回答しなかった。ベネズエラの石油省とPDVSAも回答していない。交渉はまだ初期段階であり、合意文書は存在しないとされる。専門家は、この交渉が憲法上の問題を引き起こす可能性を指摘している。

一方、ベネズエラはOPEC脱退を検討しているとBloombergが報じた。これは米国との関係強化の一環とみられる。ベネズエラの原油生産量は2026年8月時点で日量約125万バレルであり、世界最大の確認埋蔵量を誇るが、生産は低迷している。米国は戦略石油備蓄が約2億9000万バレルまで減少しており、ベネズエラ産原油の確保を重要視している。

この交渉は、米国が2026年1月にニコラス・マドゥロ前大統領を拘束・排除した後、ベネズエラのエネルギー部門への関与を強める動きの一環である。米国は11月の中間選挙を控え、ガソリン価格の上昇に対応するため、安価な原油供給の確保を急いでいる。しかし、交渉の詳細は不明であり、法的な課題も残されている。

米韓日、フリーダム・エッジ合同演習を9月に実施へ 北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応

韓国、米国、日本は、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するため、来月、3カ国による軍事演習「フリーダム・エッジ」を実施する。韓国合同参謀本部は28日、演習が9月7日から11日まで、韓国南部の済州島の東・南方の公海上で行われると発表した。同演習は防衛的性格を持ち、北朝鮮の核・ミサイル脅威への対応と地域の平和・安定の確保を目的とするという。

フリーダム・エッジは、2023年のキャンプ・デービッド首脳会談での合意に基づき、2024年6月に初めて実施された多領域演習だ。海上ミサイル防衛、対潜水艦戦、防空・航空演習、捜索救難、海上阻止、サイバー防衛などを含む。今回の演習は、ドナルド・トランプ米大統領が韓国との大規模な二国間演習を縮小するよう命じたにもかかわらず、予定通り実施される。

北朝鮮は先週、米韓合同演習「乙支フリーダムシールド」が当初より6日早く終了した後、約10発の短距離弾道ミサイルを発射した。北朝鮮はまた、米国が対北朝鮮敵対行為を続けていると非難し、強力な対応を警告している。北朝鮮外務省は、米国が韓国への空対空ミサイル販売などの敵対的行動を取っていると主張した。

一方、韓国の国家安保室長である呉誠洛(ウィ・ソンラク)氏は、米国と北朝鮮の対話再開を支持する一方、韓国の安全保障態勢が弱体化しないよう、また韓国が傍観されないよう確保する必要があると述べた。同氏は、トランプ大統領の北朝鮮との関与努力が、北朝鮮の核問題における実質的な進展につながるよう米国と調整することが重要だと強調した。また、韓国と米国は、投資、クーパン関連の企業問題、安全保障・情報協力、戦時作戦統制権の移転など、さまざまな懸案を調整していると述べた。

今回の演習実施決定は、トランプ大統領が北朝鮮指導者金正恩氏との関係を強調し、直接対話の用意を示す中で行われた。しかし、北朝鮮はトランプ氏の接近を拒否し、演習短縮だけではその挑発的で攻撃的な性質は変わらないと主張している。専門家は、北朝鮮が核兵器の部分的放棄と引き換えに、核保有国の国際的承認や制裁緩和などの大きな譲歩を引き出そうとする可能性が高いと指摘する。

データセンター建設を巡る世界的な政治的衝突と産業動向

人工知能(AI)データセンターの建設を巡る政治的・社会的な緊張が、世界各地で顕在化している。カナダ・アルバータ州では、ダニエル・スミス州首相がデータセンター建設に関するオンラインのタウンホールを開催し、住民の懸念に直接対応した。州政府はデータセンターを雇用と税収の源泉として誘致を進める一方、住民からは水使用量や電力料金への影響、立地規制などについて厳しい質問が相次いだ。州の規制当局は先週、カルガリー北部のオールズ町での大規模データセンター計画を却下しており、野党・新民主党(NDP)はより厳格な規則が定められるまで建設の一時停止を求めている。

イギリスでは、緑の党のザック・ポランスキー党首が、水とエネルギーの消費量への懸念から、イングランドにおける新規データセンターの承認凍結を求めた。ポランスキー氏は、国の4分の3が干ばつにある状況で、データセンターを重要インフラと見なすことは「憤慨すべきことだ」と述べた。政府は凍結が投資と雇用を海外に流出させ、国家安全保障上のリスクになると反論している。政府はデータセンターが水不足時に家庭より優先されることはないとしているが、環境影響評価は実施していない。

マレーシアでは、建設大手のGamuda Bhdが、ポート・ディクソンにハイパースケールデータセンター2棟を建設する契約を総額35億7000万リンギットで受注した。米国本拠の多国籍テクノロジー企業からの受注で、2026年第4四半期に着工し、2028年までに完成予定だ。また、同国のコングロマリットであるSime Darby Bhdは、鉱業事業の回復とデータセンター関連需要が2027年度の収益を押し上げるとの見通しを示した。

パキスタンのカイバル・パフトゥンクワ州では、ファイサル・カリム・クンディ知事が、同州の最大の課題は抗議活動ではなく治安であると述べ、PTI(パキスタン正義運動)が治安問題について議論するなら支持する用意があると表明した。

米国のポッドキャスト『The Dispatch Podcast』では、スティーブ・ヘイズ氏、ジョナ・ゴールドバーグ氏、メーガン・マッカードル氏、デイビッド・フレンチ氏が、データセンターを巡る政治的な戦いと、ドナルド・トランプ大統領の対カナダ貿易戦争について議論した。ヘイズ氏は、データセンターへの懸念が政治的な議論やキャンペーンを駆り立てていると指摘し、ゴールドバーグ氏は、データセンターを巡る懸念には誤情報やAIに対する不安が含まれる一方、電力料金への影響など現実的な問題も存在すると述べた。

ホルムズ海峡再開を巡る外交加速、イランが条件提示へ

イラン戦争の仲介外交が、ホルムズ海峡の再開問題に焦点を移している。カタールの首相がテヘランを訪問し、イラン当局者に対して国際法に基づく航行の自由の尊重を強調した。イランは海峡再開に向けた条件リストの作成に同意した。一方、米国は交渉から距離を置き、経済圧力に注力している。

イランの最高安全保障委員会書記モフセン・レザイー氏は、仲介者からの要請を受けて、海峡再開の条件を準備中だと述べた。条件には地域戦争の終結が含まれるという。また、イランはオマーンと海峡の通航路について合意しており、米国が条件を満たせば船舶は指定された中央航路を利用できるとした。イランはこれまで、米国によるイラン港封鎖の解除、補償、制裁撤廃を要求してきた。

米軍中央司令部のブラッド・クーパー司令官は、米軍がホルムズ海峡の国際航路からイランの革命防衛隊が敷設した機雷を除去したと発表し、「国際的な航路は開いており、勢いが増している」と述べた。米軍は最近数ヶ月で約1500隻の商船の航行を支援したという。しかし、イランの脅威により多くの船舶は依然として海峡通過を回避しており、国連の国際海事機関は戦争開始以来、ホルムズ海峡で70件の事件が発生し、19人の船員が死亡したと報告している。

マレーシア、煙霧悪化で首相の独立記念日前夜演説を屋内に移設

マレーシア政府は、煙霧の深刻化を受け、アンワル首相の年次独立記念日前夜演説を屋内会場に移設した。通信省が明らかにしたところによると、首相は8月30日、独立記念日行事前夜に国民に向けて演説する予定だが、クアラルンプールの歴史的な独立広場ではなく、行政首都プトラジャヤのコンベンションセンターから演説することになる。

クアラルンプールは木曜深夜、世界で最も汚染された空気を一時的に記録し、金曜朝には大気質指数169を記録してデリーに次いで世界で2番目に悪い状態となった。マレーシアの首都と周辺地域は、主にインドネシアのカリマンタンとスマトラの森林火災に由来する煙霧に覆われている。

伝統的な屋外パレードに関する決定は、保健当局と気象当局の見解を考慮した上で行われる。パレードは通常8月31日朝に独立広場で開催されるが、気象局は木曜日の声明で、独立記念日まで煙霧が首都に続くとの見通しを示した。

マレーシアは、越境煙霧問題の解決に外交手段を用いてきた。アンワル首相は東南アジア諸国連合の枠組みを通じた地域行動を模索している。天然資源・環境相のアーサー・ジョセフ・クルップ氏は以前、マレーシアがインドネシアから国境地域の空域への立ち入り許可を得て、人工降雨を実施していると述べていた。

ボルネオ島のマレーシア側サラワク州にあるクチン市も、これまでに世界で最も汚染された空気を記録したことがある。インドネシア領ボルネオのカリマンタンからの煙が国境を越えて漂っているためだ。気象局はまた、サラワク州の大気質が8月31日までに非常に不健康なレベルを超える可能性があると警告した。

イラン戦争6ヶ月、最高指導者の不在と経済封鎖で膠着状態

米国とイスラエルによるイランへの軍事作戦開始から6ヶ月が経過した。開戦当初の空爆で重傷を負ったモジタバ・ハメネイ師が最高指導者に就任して以来、その姿は一度も公開されておらず、写真や映像、音声メッセージも一切発表されていない。イラン国民の間では、指導部の実態に対する懐疑が広がっている。

イラン政府高官らは、ハメネイ師が依然として統制を維持し、暗殺への懸念から影から統治していると説明する。しかし、就任から6ヶ月間、公の場に一切姿を見せないことは、イスラム共和国の指導体制に深刻な疑問を投げかけている。ワシントン中東研究所のアレックス・バタンカ氏は「問題はもはやモジタバが生きているかどうかではなく、イランに機能する最高指導者が存在するかどうかだ」と指摘する。

戦争は経済的側面で膠着状態にある。イランは報復としてホルムズ海峡を封鎖し、米国もイランへの海上封鎖を実施。双方の封鎖により、戦前は1日平均130隻が通過していた海峡の通行量は20隻未満にまで減少した。船舶はAISを停止させる「影の船団」戦術で封鎖を回避しようとしているが、これまでに70隻以上の商船が攻撃を受け、20人の船員が死亡している。

米国は8月24日、イランの金融ネットワークを断つ「エコノミック・アウトキャスト」作戦を開始。イランの原油輸出は戦前の日量180万バレルから50万バレル未満に激減し、インフレ率は90%に迫る。食料価格は1年前の2倍以上となった。

イラン国内では、経済崩壊を防ぐために戦争終結を求めるペゼシュキアン大統領と、徹底抗戦を主張する安全保障機関の間で路線対立が顕在化している。議会議長のガリバフ氏は「どれほど軍事力があっても、国民が飢え、経済が回らなければ耐えられない」と述べた。

専門家は、イラン戦争が今後も長期化すると見ている。王立防衛安全保障研究所のHA・ヘリヤー氏は「テヘラン政府が今後6ヶ月で崩壊する可能性はない。経済圧力が続けば、いずれイランの国家崩壊につながる可能性はあるが、それは数年単位の話だ」と語る。戦争は中東地域全体に緊張をもたらし、サウジアラビアとフーシ派の対立激化など、既存の紛争を悪化させる要因となっている。

前マレーシア人材相サラバナン氏、収賄罪で起訴「根拠なき告発」と無罪主張

元マレーシア人材相ダトゥク・スリ・M・サラバナン氏は、外国人労働者枠の承認をめぐる収賄罪3件で起訴された。起訴内容は、約109万7000リンギットの賄賂を4年前に受け取ったというものだ。同氏は無罪を主張し、「根拠のない告発だ。私を陥れるための策略だ」と述べた。

サラバナン氏の弁護士ダトゥク・ゲータン・ラム・ビンセント氏は、法定宣言書が同氏が「犠牲者」であることを示していると主張した。宣言書を作成したシャイド・アミルル・シャイド・アフマド氏は、サラバナン氏を事件に巻き込むよう強要されたと述べたという。同氏は7月28日に死去している。

一方、アンワル・イブラヒム首相は、サラバナン氏からの書簡を関連当局に回付すると述べた。「私の手元に届き次第、マレーシア汚職防止委員会(MACC)または関連省庁に検討を依頼する」と語った。

サラバナン氏は、外国人人材の採用に関与したことを否定し、申請はすべて外国人労働者中央管理システムを通じて処理されたと主張している。同氏は2020年3月から2022年11月まで人材相を務めた。裁判所には100人以上の支持者が黒い服で集まり、「ヒドゥップ・ダトゥク・スリ」の掛け声が響いた。

南アフリカの連立政治:女性代表の停滞と新法案の行方

南アフリカで2026年の地方選挙を控え、連立政治の常態化が進む一方、女性の政治参加の進展が停滞している。2000年の民主化後、女性議員の比率は29%から2016年に41%まで上昇したが、2021年の地方選では36.9%に低下した。特に比例代表での女性比率は48%から24.2%へ、小選挙区では33%から12.7%へと大幅に減少した。この低下は、連立政権の増加と時期を同じくしており、連立交渉において女性の代表性が軽視される傾向が指摘されている。

連立政治の不安定さに対応するため、政府は「地方自治体:市機構改正法案(通称・連立法案)」を議会に提出した。この法案は、連立政権の形成と管理に関する法的枠組みを提供し、政権崩壊による行政の混乱を防ぐことを目的としている。昨年実施されたデンマークへの調査団派遣では、連立の安定には法的ルールだけでなく、信頼と妥協の政治文化が不可欠であるとの教訓が得られた。デンマークでは、連立協定は法的拘束力を持たないが、「握手と同等」と見なされ、公開による説明責任が政党の規律を生んでいる。

一方、国内の砂糖産業は、ブラジル、タイ、インドからの補助金付き砂糖輸入の急増により、約15億ランドの損失を被っている。2026年1月から5月の輸入量は前年同期のほぼ2倍に達し、労働組合や業界は緊急の政策介入を求めている。政府は国際貿易管理委員会の調査結果に基づく対応を検討中だが、最終決定には至っていない。

連立政治の定着は、女性の政治参加や産業保護など、多岐にわたる政策課題に影響を及ぼしている。連立法案の審議を通じて、単に政権崩壊を防ぐだけでなく、女性を含む多様な声が政策決定に反映される仕組みが求められている。デンマークの経験が示すように、連立の安定は法律だけでは達成できず、政治文化の成熟が不可欠だ。

経済 (Economy)

ラテンアメリカ市場、ドルブルーとイボベスパが示す経済動向

2026年8月28日、アルゼンチンのドルブルー相場は買いが1535ペソ、売りが1555ペソで取引された。8月に入ってからのドルブルーは前月比1%の下落、年初来では2025年比15%の上昇となる。公式ドルとの乖離率は3%だ。公式ドルは銀行取引で買い1485ペソ、売り1535ペソ。ドルボルサは買い1530.20ペソ、売り1542ペソ、ドルCCLは買い1600.10ペソ、売り1602.10ペソで推移した。

ブラジル市場では、イボベスパ指数が前日比0.31%高の175,135.41で取引を終えた。ただし、構成銘柄15のうち上昇は7銘柄にとどまり、材料株主導の展開だった。セクター別では素材が2.35%上昇し、鉱業も1.16%高となった。一方、一般消費財・サービスは2.63%下落した。米ドル/レアルは5.16レアルでほぼ横ばい、セリック金利は14.00%で据え置かれた。ブラジルの失業率データと財政をめぐる議論が、市場の焦点となっている。

これらの市場動向は、ラテンアメリカの主要国で通貨安とインフレ圧力が続く中、投資家が選別的な姿勢を強めていることを示す。

世界のAI産業、投資拡大と規制強化で新たな転換点

中国最大の生命保険会社である中国生命保険は、2026年上半期の業績で過去最高を記録し、AI・半導体・ヘルスケア・バイオテクノロジーなど先端技術分野への投資を拡大する方針を示した。同社の上半期売上高は前年比81.5%増の4343億元(約646億ドル)、純利益は228%超増の1345億元となった。劉輝副総裁は記者会見で「新たな質の生産力に関連する分野への投資は、差別化されたリターンを生む主要な成長要因だ」と述べ、長鑫記憶技術(ChangXin Memory Technologies)への投資を含め、AI、半導体、ヘルスケア、次世代インフラへの投資を増やすと明らかにした。

一方、米国トランプ政権は輸入半導体に対する新たな関税を準備していると報じられた。商務長官ハワード・ラトニック氏は、米国内での半導体製造投資に応じて関税を軽減する枠組みを支持している。この動きに対し、技術業界からはAI競争を後退させるという警告が上がる。コンピュータ・通信産業協会のジョナサン・マクヘイル氏は「データセンター建設は大陸横断鉄道に例えられる規模だ。コスト増と予測可能性の低下は投資を困難にする」と警告した。

韓国では、科学技術情報通信省が政府主導の「AI for all」プロジェクトに参加する3つのコンソーシアムを選定した。各チームにはNvidiaのB200 GPU計512基が提供され、政府予算で来年のサービス開始を支援する。開発者は国内AIモデルをシステムの50%以上使用することが義務付けられている。

半導体大手のMarvell Technologyは第3四半期の売上高予想をアナリスト予想の30.3億ドルを上回る31.5億ドル(±5%)と発表し、AIチップ需要の強さを示した。同社はGoogleと最大1200億ドルの収益が見込まれるカスタムチップ契約を締結し、Alphabetが最大122億ドルの出資で主要株主の一つとなる。

欧州では、AI戦略に関する提言が発表された。専門家は、チップ調達は18カ月で可能だが、脱炭素電源やデータセンター、人材育成には5〜10年かかるとして、長期的な基盤整備を優先する戦略を提唱している。中国の保険大手による積極投資はAI・半導体分野の成長期待を反映し、米国の関税政策は国内製造回帰とAI覇権のジレンマを露呈させた。欧州は独自のAI主権を模索しつつ、不確実性に対応する柔軟な戦略を求められている。

市場が注視するウォーシュFRB議長の講演、アジア株はまちまち、金は下落

2026年8月28日、アジア株式市場は大半が上昇した。投資家は、インフレ高止まりと中東危機の終結が見通せない中、連邦準備制度理事会(FRB)のケビン・ウォーシュ議長による講演を待って、金利見通しの手がかりを探っている。エヌビディアの好決算に伴う熱狂が冷める中、米中央銀行が金融引き締めを行うかどうか、またその時期を巡る議論に市場の関心は再び向かっている。

先月のFRB会合では、政策金利の据え置きが決定されたが、3人の委員が利上げを支持して反対票を投じた。最新の指標ではインフレはわずかに鈍化したものの、2%の目標を依然として大幅に上回っている。イラン戦争に伴うエネルギー価格の高騰が主因で、物価上昇が長期化するとの懸念から、長期国債利回りには上昇圧力がかかり、政府の借入コストは増大している。

トレーダーは、ワイオミング州ジャクソンホールで開催される中央銀行総裁会議でのウォーシュ議長の講演に、政策当局者の考え方の手がかりを期待している。しかし、7月会合後の前回の主要な公開の場での発言は曖昧だったとの批判が広がっており、アナリストは、同氏が先行き指針を示すことを拒否するため、投資家は失望する可能性があると警告する。クインテックス・インテルのスティーブン・イネス氏は、この講演を「今年残る中央銀行講演で最も重要なもの」と評し、次回の政策発表まで約3週間あると指摘した。

金は、ウォーシュ議長の講演を控えて下落した。スポット金は0.5%安の1オンス=4,576.30ドルとなった。米財務省による長期債支援策の発表を受けて、今週初めには3カ月ぶりの高値を付けていた。銀も1%下落し、1オンス=68.54ドルとなった。市場では、9月の利上げ確率は33.9%、12月まででは74%と見込まれている。

為替市場では、ドルは主要通貨に対して1週間ぶり高値付近で横ばいとなった。ユーロとポンドは対ドルで1週間ぶり安値近辺で推移した。円は1ドル=159.34円とほぼ変わらなかった。米財務長官スコット・ベセント氏が長期債の買い戻しを増やすと表明したことが、ドル安要因となっている。

原油価格は小幅に下落したが、ホルムズ海峡の再開に向けた取り組みが進展するかどうか、投資家は注視している。米当局は、6カ月に及ぶ戦争の後、世界の石油の約5分の1が通過する同海峡をイランに開放させるため、さらなる経済的圧力を加えると表明しているが、外交的解決の試みは依然として実現していない。

社会 (Society)

世界の教育現場に広がる危機と模索:アルゼンチンで銃持ち込み、キューバで新学期開始、ドイツで通学革命、マレーシアで教員異動

2026年8月最終週、世界各地の教育現場で深刻な事件や課題が相次いで報じられた。アルゼンチン・トゥクマン州では12歳の少女が装填済みのリボルバーを学校に持ち込み、緊急事態が発生した。キューバでは深刻な経済・エネルギー危機の中、新学期を予定通り開始するが、教員不足や制服不足に直面している。ドイツでは親による送迎(エルタンタクシー)を減らすため、子どもたちが徒歩で通学する「ラウフバス」が導入された。マレーシアでは心臓疾患を持つ児童をスポーツ活動に参加させ死亡させたとして、教員が異動となった。

アルゼンチン・トゥクマン州アルデレテスでは、12歳の少女が学校にリボルバーを持ち込み、教師らに脅迫されたため「下校時に何が起こるか怖かった」と話した。銃は22口径で、8発の装填能力があり、発見時には6発が装填され、2発は撃発済みだった。少女は警察官である父親の自宅から銃を持ち出したとみられる。事件は2日前に14歳の少年が教室で発砲した事件の直後に発生し、州政府は副知事ミゲル・アセベドらが緊急会合を開いた。アセベド副知事は「暴力ではなく対話と包含で解決する」と述べ、州として教育機関と家族を支援する方針を示した。

キューバでは9月1日に新学期が始まるが、教育相ナイマ・トルヒーヨは「集団的窒息の異常な影響を認識している」と述べ、教員の充足率は73%にとどまり、ハバナ州には東部から約3000人の教員を移動させる。制服の需要に対する供給は小学校で12%のみで、停電による工場の操業停止が原因だ。同国は米国の制裁強化により、前年度は6月に早期終了を余儀なくされた。トルヒーヨ教育相は「この学年の最大の勝利は、それを実施できることだ」と語った。

ドイツ・ヘッセン州シュタインバッハ市では、親による送迎を減らすため、子どもたちが徒歩で通学する「ラウフバス」を導入した。これは布製のバスで、市内に9つの停留所を設置し、子どもたちは集団で学校まで歩く。市長のシュテフェン・ボンク氏は「ヘッセン州全域で唯一の取り組みだ」と述べ、学校周辺の交通渋滞や危険を減らす狙いがある。校長のクリスティーネ・シュトゥルム氏は「親が子どもに過保護すぎる」と指摘し、子どもの自立を促すとしている。

マレーシア・ケダ州では、心臓疾患を持つ11歳の少女がスポーツ活動に参加させられた後に死亡した事件で、関与した教員が別の学校に異動となった。少女は4月14日に80メートル走の選抜試験に参加し、その後体調を崩し、5月10日に家族が苦情を申し立てた。少女は7月に死亡し、教育省の誠実性ユニットが調査を進めている。

米ラガーディア空港の死亡事故、管制官2人が早退か FAAが解雇手続きへ

今年3月にニューヨークのラガーディア空港で発生したエア・カナダ機と消防車の衝突事故をめぐり、連邦航空局(FAA)が当時勤務していた管制官2人の解雇手続きを進めていることが明らかになった。両管制官は事故前にシフト終了の約1時間早く職場を離れており、管制塔は人員不足の状態だったとされる。

事故は3月22日午後11時40分ごろ、滑走路4で発生。モントリオール発のエア・カナダ8646便(CRJ-900型機、ジャズ・アビエーション運航)が着陸の際、滑走路を横断していた消防車と衝突した。この事故で操縦士のアントワーヌ・フォレスト氏とマッケンジー・ガンサー氏の2人が死亡し、数十人が負傷した。同機には乗客72人と乗員4人が搭乗していた。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、2人の管制官はシフト終了の約1時間前に勤務を終えていた。当時ラガーディア空港では通常の2倍以上の航空交通を処理しており、FAAは両名の解任に向けた措置を取っている。全米航空管制官協会(NATCA)はこの疑惑を認め、「FAA指導部と協議中だ」との声明を発表した。

運輸安全委員会(NTSB)が4月に公表した報告書では、通信の不備や適切な装備の欠如が指摘されている。管制官は消防車に滑走路横断を許可したが、すでに航空機が接近していることに気づき「止まれ、止まれ、止まれ」と指示。しかし消防車の運転手は「誰に向けた指示か分からなかった」と証言しており、衝突を回避できなかった。また、消防車に搭載されていなかったトランスポンダー(応答装置)があれば、自動的に衝突の危険を警告できた可能性も指摘された。

NTSBのジェニファー・ホメンディ委員長は当時の記者会見で、ラガーディア空港の安全システムが衝突前に警告を発しなかったことを明らかにした。また、夜間勤務では管制官2人体制が標準手順である一方、NTSBは従業員の疲労について繰り返し懸念を表明してきたと述べた。ラガーディア空港での死亡事故は1992年以来初めてとなる。

エルニーニョ激化が世界を揺るがす、食料安全保障と気候リスクが深刻化

気候変動に伴いエルニーニョ現象が過去1000年で前例のない強さに達していることが、サンゴの骨格記録に基づく研究で明らかとなった。米ミシガン大学のジュリア・コール教授らが科学誌『サイエンス』に発表した論文によれば、東太平洋におけるエルニーニョの変動は産業革命前と比べて約36%増大しており、特に過去40年間で顕著な増幅が確認された。研究は、こうした強化が人為的な化石燃料燃焼による地球温暖化と並行していると指摘する。

現在進行中のエルニーニョは、2015年や1997年、1982年を上回る観測史上最強級になると予測されており、年末にかけてピークを迎え、2027年に記録的な地球規模の高温をもたらすとされる。すでに中央アメリカの干ばつやインドネシアの大規模な山火事など、世界各地で影響が顕在化している。南アフリカの西ケープ州では、アラン・ウィンデ州首相が気候変動リスクへの備えを発表し、夏の異常高温、火災リスクの増大、水資源への負担を警告した。州のダム水位は前年同期比で5%低下しており、水安全保障のための投資を強化している。

南部アフリカ開発共同体(SADC)諸国では、エルニーニョによる干ばつが食料安全保障に深刻な脅威をもたらす可能性がある。南アフリカは記録的なトウモロコシ収穫と潤沢な在庫を有するが、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビアなど近隣諸国はすでに南アフリカからの穀物輸入に依存しており、次の収穫が不作となれば地域全体の食料需給が逼迫する。農業経済学者のワンディレ・シホロ氏は、2027年にサブサハラ地域での穀物需要が強まると予測し、価格上昇圧力が生じる可能性を指摘する。

南アフリカ国内では、記録的な豊作により食料価格は抑制されているが、エルニーニョによる不作が続けば、2027年に食料インフレが再燃するリスクがある。FNBコマーシャルの農業経済学者ポール・マクベ氏は、土壌水分やダム水位の改善が緩衝材となるとしつつも、干ばつ耐性のある種子の利用や灌漑の効率化など、農家の適応策の重要性を強調した。また、気候科学者らは、この研究結果が化石燃料から再生可能エネルギーへの移行の緊急性を改めて示すものだと述べている。

南アフリカの社会変革:水供給格差、貧困の実態、女性活躍とスポーツの栄光

南アフリカでは現在、水供給の信頼性、貧困線の実態、女性の社会進出、スポーツ界の栄光など、多岐にわたる社会課題と変革が進行している。議会データによれば、全世帯の68.79%しか信頼できる毎日の水供給を受けていない現実が浮き彫りとなった。

水・衛生大臣ペミー・マジョディナは、68.79%の世帯が48時間を超える中断なしの毎日の水供給を受けていると明らかにした。これは2022年の統計で示された18,900,714世帯のうち13,002,697世帯に相当する。南アフリカ人権委員会のヘンク・ボスホフ委員は、この数字は驚くべきものではなく、持続的なサービス失敗が憲法上の十分な水への権利を侵害していると指摘した。

統計局の新たな食料貧困線は月額868ランドで、1日当たり28.55ランドに相当する。これは健康的な食事を示すものではなく、2,100カロリーの最低限のエネルギー要件を満たすために必要な金額だ。ピーターマリッツバーグ経済正義・尊厳グループの調査では、子どもの基本的な栄養食の平均費用は月額961.96ランドで、貧困線をほぼ100ランド上回る。

人間居住大臣テンビ・シメラネは、建設環境分野の女性たちに団結と協力を呼びかけた。伝統的に男性が支配する業界で女性の役割が再定義される中、第二回年次サミットでこのメッセージを伝えた。国家エンパワーメント基金のノムフンド・ファクズェは、女性のための譲許的資金調達の確保にギャップがあると述べた。

陸上短距離選手アカニ・シンビネが、第19回南アフリカスポーツ賞で年間最優秀スポーツ選手に輝いた。32歳のシンビネは、2015年から2025年にかけて11シーズン連続で10秒を切る100メートル走を達成した初の選手となった。ウサイン・ボルトの記録を上回る快挙である。

これらの課題は、南アフリカの社会構造の根本的な問題を浮き彫りにしている。水供給の信頼性不足はインフラの老朽化と自治体の能力不足に起因し、貧困線の実態は統計上の基準と実際の生活費の乖離を示している。女性の社会進出は進みつつも、資金調達や文化的障壁が依然として存在する。スポーツ界の成功は国に希望と誇りをもたらす一方で、社会経済的課題の解決には継続的な取り組みが必要だ。

文化 (Culture)

夏の文化現象を横断する:K-popの新潮流、スペインの夏の映画館、ブエノスアイレスの名物バー

2026年の夏、文化の領域では多様な動きが見られた。韓国のK-pop業界では、夏の定番と言えば明るいシンセと爆発的なコーラスが主流だったが、今年はボサノバやレゲエ、ジャズポップの影響を受けた、より抑制的で落ち着いた楽曲が増えている。Red Velvetは8年ぶりの季節限定EP『Velvet Summer』をリリースし、リード曲「Surfin' Boy」でボサノバギターとレゲエのリズムを採用した。メンバーのWendyは、夏は活気に満ちているが、ゆったりとした日々でもあると述べ、成熟したリラックスした側面を表現したかったと語った。Hearts2Heartsの「Babysteps」、NCT Wishの「Sticky」、I-dleの「Gimme Dat Love」、Jennieの「Less than a Lover」も同様の傾向を示している。音楽評論家のLim Hee-yun氏は、柔らかいギターの音色、リラックスしたリズム、ジャズ風のハーモニーが、従来の夏のヒット曲を特徴づける明るいシンセや爆発的なコーラスに代わって、季節を表現するために使われていると指摘した。

スペインのコルドバでは、夏の映画館の存続をめぐる市民運動が起きている。市内に残る夏の映画館はただ一つ、Coliseo San Andresのみで、他の二つは今年閉館した。市民団体SOS Cines de Veranoは、これらの映画館を市が買収し、文化財(BIC)に指定するよう求めている。同団体は5,000以上の署名を集め、111ページの報告書を作成した。映画館は1935年に開業したColiseoを含め、かつては50館近くが存在したが、テレビやビデオの普及で衰退した。経営者のAntonio Amil氏は、開業許可が下りないため今年は開けなかったと述べ、市の対応を批判している。市は「感情的な価値」を認めつつも、購入には応じない方針だ。

アルゼンチンのブエノスアイレスでは、市の文化省が12の新しい「著名バー」を認定し、その数は90に達した。認定は、老舗、建築、文化的関連性、地域の歴史との結びつきを評価する委員会によって行われる。文化大臣のGabriela Ricardes氏は、これらの空間が正式な認知を得ることで、その歴史の保存と普及が可能になると述べた。また、著名バーを巡るドキュメンタリーシリーズ『La Ruta de Los Notables』も制作され、YouTubeで公開されている。来月24日には毎年恒例の『La Noche de los Bares Notables』が開催される予定だ。

これらの動きは、夏の過ごし方や文化消費の変化を示している。K-popの音楽性の変化は、リスナーの夏に対する認識の変化を反映しており、スペインの映画館保護運動は、地域の伝統とコミュニティの絆を守ろうとする市民の意志を表している。ブエノスアイレスのバー認定は、都市のアイデンティティを公式に保存する試みだ。いずれも、単なる娯楽を超えた文化的価値の再評価が進んでいることを示している。

スポーツ (Sports)

欧州サッカー移籍市場とカップ戦、CL抽選を巡る動き

プレミアリーグ昇格組のイプスウィッチ・タウンが、バイエル・レバークーゼンからアルゼンチン代表MFエセキエル・パラシオスを獲得した。移籍金は2300万ポンド(2700万ユーロ)で、契約は2030年6月まで。パラシオスは2022年ワールドカップ優勝メンバーであり、イプスウィッチは今夏の補強総額が2億ユーロを超えた。一方、チェルシーはアストン・ビラからアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスを750万ポンドで獲得することで合意した。33歳のマルティネスは2年契約で、延長オプションが付随する。チェルシーはロバート・サンチェスの不安定なパフォーマンスを受け、守護神の入れ替えに動いた。

チェルシーはリーグカップ2回戦でルートン・タウンを2-0で下し、3回戦進出を決めた。ダニー・ウェルベックが移籍後初ゴールを記録し、シャビ・アロンソ監督のホーム初陣を飾った。また、バレンティン・バルコもチェルシーデビューを果たし、左インサイドハーフで先発出場。93%のパス成功率を記録するなど好パフォーマンスを見せ、アロンソ監督から「素晴らしいプレーだった」と称賛された。一方、エンソ・フェルナンデスはマンチェスター・シティ移籍の噂が報じられる中、この試合のメンバーから外れた。

チャンピオンズリーグのリーグフェーズ抽選がモナコで行われ、パリ・サンジェルマンはバルセロナをホームに迎え、イングランドのクラブとのアウェー戦が決定した。抽選にはティエリ・アンリ氏とダビド・ビジャ氏が立ち会った。ファンからはアーセナルの厳しい組み合わせに対し「抽選は不正だ」との声が上がった。レンジャーズはカンファレンスリーグ・プレーオフでヤブロネツにPK戦の末敗れ、ヨーロッパ大会から姿を消した。デレク・マキネス監督は「恥ずかしいパフォーマンスだった」と全責任を負うと述べた。

マンチェスター・シティはクリスタル・パレスとのプレミアリーグ第2節を前に、エンソ・マレスカ監督が補強の必要性を訴えた。ロドリをバルセロナへ売却したほか、ジョン・ストーンズ、ベルナルド・シルバら主力が退団し、若返りが進む。18歳のアイユブ・ブアディを1億ユーロで獲得したが、マレスカ監督は「さらに1、2人のキャプテン格が必要だ」と語った。

バルセロナ、W杯王者への表彰を中止しカタルーニャ旗の大規模掲揚で応酬 アルゼンチン女子ホッケーは決勝進出

スペインのサッカークラブ、バルセロナは、今季ホーム開幕戦で予定されていたスペイン代表としてワールドカップ優勝を果たした自軍選手8名への表彰式を中止した。前節エルチェ戦で、カタルーニャ独立派の象徴である「エステラーダ」旗を掲げていた若年ファンに対し、警察が旗を没収し、さらに殴打する事件が発生したことを受けての決定だ。クラブ会長のジョアン・ラポルタは「サッカーは団結のためにあるべきで、対立を生むべきではない」と説明し、スペインサッカー連盟もこの決定を理解したと述べた。代わりに、カタルーニャの団体が配布した約1万枚のエステラーダ旗がスタジアムを埋め尽くし、試合前には数千人が独立支持を掲げて行進した。バルセロナはアスレティック・ビルバオに2-0で勝利し、ロドリがデビューを果たした。

一方、アルゼンチン女子ホッケー代表「ラス・レオナス」は、ベルギー・ワーヴルで行われたワールドカップ準決勝でオーストラリアを1-0で破り、7度目の決勝進出を決めた。ジュリエタ・ヤンクナスが47分のコーナーから決勝点を挙げ、守護神クリスティーナ・コセンティーノの好守も光った。終了間際にオーストラリアの得点がVARで取り消されるなど、劇的な展開だった。決勝では、オランダを1-0で下した開催国ベルギーを退けたオランダと対戦する。オランダは前回王者であり、アルゼンチンにとっては因縁の相手だ。

また、カーボベルデ代表GKボジーニャ(本名ジョジマール・ジョゼ・エヴォラ・ディアス)が、アルゼンチンのメンドーサ市内で目撃された。彼はチリのコロコロへの移籍手続きのため、チリ領事館で就労ビザの書類を完了させる必要があり、メンドーサを経由した。40歳のベテランは、ワールドカップでスペインとアルゼンチンを苦しめた活躍から南米初挑戦となる。彼の父が元アルゼンチン代表のホルヘ・バルダーノにちなんで「バルダーノ」と名付けたかったが、登記所に拒否され、ブラジル代表のジョジマールに由来する名が付けられたという逸話も紹介された。

さらに、インド女子クリケットはアジアカップで優勝を逃せば「大きな失望」だと元コーチのWVラマン氏が語った。インドは過去9大会で7度優勝しており、今回も優勝候補だ。一方、オーストラリアのラグビー代表ワラビーズの新監督レス・キスは、来年の自国開催ワールドカップに向けて、先発級のチームを2つ作る方針を示した。アルゼンチン戦に向けてフォワード陣を大幅に変更し、控えの層を厚くする狙いだ。

ウォラビーズ新体制でアルゼンチン戦へ、スプリングボクスは修正図る、イングランドはパキスタンに苦戦

ラグビー国際試合とクリケットの国際試合に関する複数の報道が入った。オーストラリア代表ウォラビーズは、アルゼンチンとの第1テストマッチに向けて新しい先発フロントローを発表し、アラン・アラアラトアがキャプテンを務める。コーチのレス・キスは、今月初めにタウンズビルで日本を破った先発バックラインを維持し、負傷から復帰したジョセフ=アクソ・スアアリはベンチスタートとなる。一方、アルゼンチンは今月初めに南アフリカに敗れた先発メンバーを維持する。アルゼンチンはモントーヤ主将ら複数の主力を欠くが、パブロ・マテラがキャプテンを務める。

南アフリカ代表スプリングボクスは、ニュージーランドとの第2テストマッチに向けて2つの変更を行った。ハンドレ・ポラードがふくらはぎの負傷で外れ、サシャ・フェインバーグ=ムゴメズルが先発フライハーフに昇格、チェスリン・コルベがウィングで復帰する。前週のヨハネスブルクでのテストで敗れたスプリングボクスは、エラーを修正して連敗を避けたいところだ。

クリケットでは、ローズで行われたイングランド対パキスタンの第2テストマッチ初日、パキスタンのモハマド・アッバスが4ウィケットを奪う活躍を見せ、イングランドは248対9で終了した。ジェイミー・スミスが61点、ジョーダン・コックスが55点を挙げてイングランドを立て直したが、パキスタンの速球陣が終盤に攻め立てた。また、パキスタンU19代表のキャプテンにファルハン・ユサフが任命され、9月にイングランド遠征を行う。

全米オープンでアルゼンチン勢に厳しい組み合わせ、インドはテストシリーズを制す

27日、テニスの全米オープン抽選が行われ、アルゼンチンから13選手(男子11人、女子2人)が本戦に出場することとなった。しかし、組み合わせは厳しいものだ。

男子では、マリアノ・ナボネの初戦の相手はノバク・ジョコビッチだ。フアン・マヌエル・セルンドロの相手はカスパー・ルードであり、フランシスコ・コメサーニャの相手はフラビオ・コボリだ。女子ではソラナ・シエラの相手はエリナ・スビトリナだ。

クリケットでは、インドがスリランカとの第2テストで引き分けに終わり、シリーズを1-0で制した。インドは勝利に迫ったが、ソナル・ディヌシャの2世紀を含む粘り強い打撃により、スリランカが引き分けに持ち込んだ。インドのキャプテン、シュブマン・ギルは「テストクリケットが今日勝った」と語り、相手の戦いを称えた。また、若手選手の活躍も光った。

この結果、インドはワールドテストチャンピオンシップの順位で5位のままだが、今後のシリーズに期待がかかる。

スプリングボクス対オールブラックス第2戦、ケープタウンで開催へ――経済効果と観光振興も期待

ラグビー最強のライバル対決、スプリングボクス(南アフリカ)対オールブラックス(ニュージーランド)の第2テストマッチが、8月29日にケープタウンのDHLスタジアムで開催される。第1戦は先週エリスパークでオールブラックスが33-16で勝利し、4連戦のシリーズでリードを奪った。スプリングボクスは敗戦を引きずらず、逆襲を期す。

スプリングボクスのプロップ、トーマス・デュトワは「重要なのはあの試合を早く切り替え、学びを得ることだ」と語り、徹底的なレビューを経て気持ちを切り替えたと述べた。一方、オールブラックスのデイブ・レニー監督は「スプリングボクスが反撃してくることは承知しているが、我々は自分たちのレベルを上げることに集中する」と冷静に語った。なお、主審はジョージアのニカ・アマシュケリが病気のため、オーストラリアのアンガス・ガードナーに変更となった。

この一戦はケープタウンの観光・ホスピタリティ産業にとっても大きな経済効果をもたらす。FEDHASAケープ支部長のリー=アン・シンガー氏によると、少なくとも5万5000人がグリーンポイントに集まり、シティボウル、アトランティック・シーボード、V&Aウォーターフロントの宿泊施設は満室に近い稼働が見込まれる。過去のエリスパークでのテストマッチでは、直接訪問者支出が約1億6700万ランド、ハウテン州のGDPに5億ランド以上の貢献があったという。今回も1000人以上の雇用を支えると期待される。

初めてケープタウンを訪れるファン向けには、ボーカープ、ロベン島、キルステンボッシュ国立植物園など9つのアクティビティが紹介されている。また、試合観戦に欠かせないブラーイ(南アフリカ式バーベキュー)のサイドディッシュとして、チャカラカとチェダーチーズのブラーイ・ブローチェス、ベーコンとトマトのレリッシュ・パップタート、ビートルートと赤キャベツのフェタサラダのレシピも公開された。

歴史的に見れば、ケープタウンは数々の名勝負の舞台となってきた。1996年のトライネーションズ、2001年の泥まみれの死闘、2005年のスプリングボクスの守備的勝利、2017年の1点差の激闘、そして2024年にはスプリングボクスがDHLスタジアムで18-12で勝利し、2009年以来となるフリーダムカップを獲得した。今回の第2戦は、スプリングボクスがシリーズを生き残るための正念場となる。