カントリーミュージックの伝説的歌手ドリー・パートンが、2026年8月25日にテネシー州ナッシュビルで死去した。80歳だった。彼女の甥で警護責任者を務めるブライアン・シーバーが自身のインスタグラムで公表した。死因は癌との報告があるが、具体的な癌の種類は明らかにされていない。彼女の広報担当者は、亡くなる前に「癌との勇敢な闘い」があったと述べた。
パートンは1946年、テネシー州の貧しい家庭に生まれ、12人兄弟の一人として育った。彼女は6歳で最初の曲を書き、10代で地元のラジオやテレビに出演した。1967年にポーター・ワゴナーの番組に出演して名声を得て、その後「ジョリーン」「9時から5時まで」「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー」などのヒット曲を生み出した。彼女は生涯で約3,000曲を作曲し、1億枚以上のレコードを売り上げた。また、女優としても活躍し、「9時から5時まで」や「マグノリアの花たち」などの映画に出演した。
パートンは慈善活動でも知られ、1995年に児童識字率向上を目的とした「イマジネーション・ライブラリー」を設立した。このプログラムは世界に拡大し、これまでに3億3,200万冊以上の本を子どもたちに贈った。また、2020年には新型コロナウイルスワクチン研究に100万ドルを寄付した。彼女の死去を受け、ドナルド・トランプ大統領はアメリカ国旗を1週間半旗にするよう命じ、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングは彼女のヒット曲にちなんでピンク色にライトアップされた。
パートンの死は、政治的分断が深刻なアメリカで一時的な結束をもたらした。彼女は党派を超えて愛され、共和党のトランプ大統領や民主党のビル・クリントン元大統領も哀悼の意を表した。彼女の遺産は音楽だけでなく、慈善活動や彼女が開いた多くの扉を通じて、今後も生き続けるだろう。