The Morning Star Observer

2026年08月24日 月曜日夕刊 (Evening Edition)ArchiveAbout

米国が対イラン「経済D-Day」を宣言、イランは湾岸石油輸出全面停止を警告

米国は2026年8月24日、イランに対する「史上最大の金融攻勢」と称する新たな経済制裁を発表する準備を進めている。スコット・ベッセント米財務長官は、フィナンシャル・タイムズ紙に寄稿した論説で「夜明けとともに経済D-Dayが始まる。これは敵対国に対して展開された単独最大の金融攻勢だ」と述べ、イランの貿易相手国を標的とした措置を示唆した。ベッセント氏は同日午後1時(米東部時間)から記者会見を開き、さらなる厳しい措置を明らかにする予定だ。

これに対し、イランの最高国家安全保障会議事務局長モフセン・レザイー氏は「経済戦争が継続するならば、ホルムズ海峡を通じてもペルシャ湾のどこからでも、一滴の石油も輸出しない」と警告した。さらに「米国の経済戦争に参加または支持するいかなる国も、戦争行為とみなす」と述べ、米国の制裁に追随する国々への報復を示唆した。イラン外相アッバス・アラグチ氏は「我々はこの映画を知っている。トランプ政権のいじめは過去の米政権と何ら変わらない」と米国の制裁を嘲笑した。

米国とイランの軍事衝突は数週間前から小康状態にあるが、6ヶ月に及ぶ戦争を終わらせるための本格的な交渉は行われていない。米国とイスラエルは2月28日からイランへの攻撃を開始し、イランの通常戦力の大部分を破壊し、最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイを殺害した。しかしイランはミサイルとドローン能力の一部を保持しており、ホルムズ海峡のタンカーを脅かし、世界の石油供給に影響を与え続けている。

ベッセント氏は中国に対しても協力を呼びかけ、中国の石油輸入の約半分が湾岸地域に依存していると指摘した。しかし中国の在ワシントン大使館報道官は「制裁と圧力は問題解決に役立たない」と述べ、外交的解決を求めた。イランの経済はすでにインフレ率50%超、通貨リヤルの暴落、エネルギー不足など深刻な危機に直面しており、米国の新たな制裁はさらなる打撃となる見通しだ。

石油市場はこの緊張を反映し、ブレント原油は1バレル92ドル台、WTIは85ドル台に下落した。アジア株式市場もまちまちで、韓国のKOSPIはサムスン電子の800億ドル自社株買いにもかかわらず1.4%下落した。投資家は今週発表されるエヌビディアの決算と、ジャクソンホールでの連邦準備制度理事会(FRB)議長ケビン・ウォーシュ氏の発言に注目している。

シリアとイスラエル、米仲介でヨルダンにて高官協議—緊張緩和とトルコ問題を協議

シリアとイスラエルは8月23日、ヨルダンで米国の仲介による高官級協議を開催した。シリア国営通信SANAが外務省外交筋の話として伝えたところによると、協議は最近のイスラエルによるシリア領土への空爆を受けた緊張緩和を目的とし、イスラエルの攻撃・逮捕・標的作戦を停止する実務的メカニズムと、将来の包括合意の基盤となり得る安全保障合意に向けた交渉再開に焦点が当てられた。

双方はまた、イスラエルとトルコの間の緊張緩和と、両国の対立がシリア領土に波及しないよう取り組むことについても議論した。シリアのアサド・アル=シャイバニ外相は、土曜日にロイターに対し、ダマスカスはイスラエルとの安全保障交渉が近く再開されることを期待していると述べたが、両者の間には信頼が欠如していると付け加えた。交渉はイラン戦争開始以来中断されており、シリアは先週イスラエルによるアブ・アル=ドゥフール空軍基地への攻撃後、完全に連絡を断っていたという。

米国は1年以上にわたり、イスラエルとシリアのアハメド・アル=シャラア政権との間の安全保障合意を仲介しようとしてきた。シャイバニ氏は、両者は年初に「ほぼすべて」について文書上合意していたと述べた。南部シリアの安全保障地帯や、国連軍のみが駐留する緩衝地帯の取り決めなどが含まれるが、ダマスカスはイスラエルが合意を実施する意思があるか疑問視していた。

日曜日の協議で、シリアは、即時の優先事項が2024年12月8日のバッシャール・アル=アサド政権崩壊前の陣地へのイスラエル軍の撤退と、1974年の兵力引き離し協定の完全な回復であることを示した。ダマスカスはまた、イスラエル代表団に対し、自国の軍隊の再建・発展や同盟・パートナーシップの決定を制限する取り決めを受け入れないと伝えた。シリアは、イスラエルが占領するゴラン高原はシリア領土であると改めて主張したが、同地域の最終的な地位に関する議論は時期尚早だと述べた。

協議には、シリア側からシャイバニ外相に加え、軍情報部長官と治安情報部長官が参加し、イスラエル側からはモサド長官ロマン・ゴフマン氏らが参加した。外交筋とシリア政府筋はAFPに対し、両氏がヨルダンに米国の監督下で「特別作戦室」を設置し、トルコを含むシリアでの対立を防ぐことなどを議論したと語った。

イスラエルはアサド政権崩壊以来、シリアの軍事施設への攻撃を繰り返しており、自国の安全保障に必要だと主張している。シリアはイスラエルへの脅威を否定し、攻撃と侵攻の停止を要求している。シリアとイスラエルは1948年以来、技術的には戦争状態にある。イスラエルは1967年の第三次中東戦争でゴラン高原をシリアから奪取し、後に併合したが、この動きを承認しているのは米国など少数の国に限られる。

英首相バーナムがキーウ訪問、ウクライナ独立35周年で有志連合会合を主導

英国のアンディ・バーナム首相は8月24日、ウクライナ独立35周年に合わせて首都キーウを訪問した。就任後初の外遊であり、ウクライナ支援国による「有志連合」の会合を共同議長として主催し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する。欧州理事会のアントニオ・コスタ議長、モルドバのマイア・サンド大統領、ルクセンブルクのリュック・フリーデン首相、エストニアのアラル・カリス大統領らもキーウに到着した。

バーナム首相は訪問に先立ち、「ウクライナの独立35周年にあたり、ウクライナ国民は疑う余地なく知るべきだ。英国は今日も、そして必要な限り、ウクライナの背後にいる」と述べた。さらに「ロシアは我々の決意を疑うべきではない。公正で永続的な平和が達成されるまで、我々は後退しない」と強調した。

バーナム首相は、欧州のミサイル製造会社MBDAに対し、長距離巡航ミサイル「SCALP」に使用される英国製部品に関する機密情報の公開を認めることを発表する見込みだ。これは、ウクライナとフランスが同ミサイルの現地組み立てラインを設立することを可能にする措置だ。SCALPは英国のストームシャドウのフランス版で、両国は技術を共有している。英国は2023年、ウクライナに長距離攻撃兵器を供与した最初の国であり、これまでに250億ポンド(約340億ドル)以上の軍事・民生支援を約束している。

今回の訪問は、ロシアがウクライナへの攻撃を激化させ、民間人の犠牲者が2022年の侵攻初期以来の水準に達する中で行われた。ゼレンスキー大統領は、米国のパトリオット迎撃ミサイルの供与が2023年の675発から2025年には364発に減少し、2026年は264発に留まる見込みだと明らかにした。ウクライナは冬季に備え、少なくとも300発の迎撃ミサイルを求めている。

一方、ウクライナはロシア領内の石油精製施設や物流拠点への長距離攻撃を強化している。ロシアの電子商取引大手オゾンの倉庫が3日連続で攻撃され、南部クラスノダール地方ではドローン攻撃の破片が保育施設に落下し、子ども2人が死亡した。ロシアは英国に対し、ウクライナによる英国製ドローンの使用に関して「結果」をもたらすと警告していた。

有志連合の会合は、停戦が成立した場合にウクライナへ平和維持部隊を派遣する用意のある国々のグループとして英仏主導で設立されたが、ドナルド・トランプ米政権下での米国の支援の不確実性を受け、ウクライナ支援を結集する並行フォーラムとなっている。

米韓合同上陸演習、イラン戦争の兵力制約で中止

米国は、イラン戦争に伴う兵力の制約を理由に、韓国との合同上陸演習を中止した。韓国海兵隊が24日、明らかにした。

米海兵隊は6月、師団規模の演習『双龍』について兵力の確保が難しいと韓国側に通知していた。両国は演習再開に向けて協議を続けるとしている。この中止は、トランプ大統領が先週終了した別の年次合同演習を縮小するよう命じたことに続くもので、コストと韓国がイラン戦争に参加しないことを理由に挙げた。

トランプ氏は自身のSNSで、『乙支自由の盾』演習が『不適切かつ敵対的なシグナル』を送ったと批判。一方、北朝鮮は先週、短距離弾道ミサイル10発を発射し、演習を非難する声明を出した。北朝鮮はこれまでも合同演習を侵略のリハーサルだと非難してきた。

政治 (Politics)

ニュージーランドが16歳未満のSNS利用禁止法案を提出、違反企業に世界売上高の10%罰金

ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相は8月24日、16歳未満の子どもによるソーシャルメディア利用を禁止する法案を議会に提出すると発表した。違反したプラットフォーム企業には、世界全体の売上高の最大10%に相当する罰金が科される見通しだ。

法案では、プラットフォームに対し、既存のアカウント情報、顔認証技術、デジタル身分証明書などを活用した年齢確認を合理的な範囲で実施することを義務付ける。ラクソン首相は「ニュージーランドの子どもたちの世代に与えられている害を、われわれは到底受け入れることはできない」と述べ、「ソーシャルメディアは有害なコンテンツや中毒性のある技術、彼らが対処する装備を持たない圧力に子どもたちをさらしており、家族生活、精神的健康、睡眠、教育に影響を及ぼしている」と指摘した。

教育相のエリカ・スタンフォード氏は、この法案が「プラットフォームに法的義務を課すものだ」とし、「子どもやその親、保護者に対する罰則は提案されていない」と明言した。一方、法案が議会を通過するかは不透明だ。連立政権のパートナーであるニュージーランド・ファースト党は支持しない方針を示し、ACT党も「法律は機能せず、10代は簡単に規制を回避するだろう」と反対している。最大野党・労働党は、年齢確認の仕組みや対象プラットフォームなど数十項目の質問を提出し、支持を決定する前に回答を求める構えだ。

オーストラリアは昨年12月、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する世界初の法律を施行しており、英国やフランスなども同様の措置を導入している。ニュージーランド・ファースト党のウィンストン・ピータース党首は、オーストラリアの法律を「大失敗」と評し、「子どもをソーシャルメディアから遠ざける責任は親にある」と主張した。これに対しラクソン首相は「すべての子どもをソーシャルメディアから遠ざけることはできないだろう。一部は回避方法を見つけるだろうが、試みないわけにはいかないほど重要な問題だ」と法案の意義を強調した。

また、シンガポールのローレンス・ウォン首相も8月23日の国民集会で、ソーシャルメディアの安全対策が不十分な場合、最低利用年齢を13歳以上に引き上げる追加規制を検討する考えを示した。シンガポールでは10〜24歳の若者の6人に1人が問題のあるソーシャルメディア利用の兆候を示しており、自己申告による年齢確認は「十分ではない」と述べた。各国で子どものSNS利用をめぐる規制強化の動きが広がる中、ニュージーランドの法案の行方は、オンライン上の子どもの保護をめぐる国際的な議論に一石を投じるものとなりそうだ。

コンゴ東部停戦監視、初の検証ミッションが開始へ

コンゴ民主共和国東部の停戦を監視する初の公式検証ミッションが、8月24日月曜日にミネンブウェで実施される予定だ。これは停戦合意から10か月、監視機関の設立から4か月が経過した後のことである。監視機関はこれまで一度も検証活動を行っていなかった。

コンゴ政府とルワンダ支援の反政府武装勢力AFC/M23は、8月17日から21日までスイスで会合を持ち、進捗状況の確認と実施上の課題に対処するためのメカニズム設置に合意した。また、未交渉の議定書に関する工程表も承認されたが、交渉順序が実施順序を決定しないという条項が盛り込まれた。これは、困難な議題を先送りにしながら、容易な合意から実施を進めるための方策だ。

停戦検証を担う拡大統合検証メカニズム(EJVM+)は、4月に設立されたものの、7月にAFC/M23がコンゴ軍将校を追放したことで機能が停滞していた。今回、常設事務局の設置や停戦違反申し立ての標準化された報告方法が合意され、8月20日にはMONUSCOの支援による偵察任務が実施された。

最初の検証場所となるミネンブウェは南キブ州フィジ準県の高地にあり、AFC/M23に同盟する地元自衛勢力トゥウィルワネホが支配している。この地域は会談中も迫撃砲やドローン攻撃を受けており、検証メカニズムがここで機能するかどうかが試金石となる。

コンゴ東部の紛争は世界経済にとっても重要だ。同国は世界の採掘コバルトの約4分の3を供給し、キブ地方には電子機器サプライチェーンに不可欠なコルタン鉱床がある。機能する検証メカニズムは、保険会社や融資機関が地域リスクを評価する際の判断材料を提供することになる。

ただし、スイスでの合意は戦争を終わらせるものではない。RFIの報道によれば、今回の会合はリトリート形式で行われ、新たな議定書は交渉されておらず、ドーハ枠組みが想定する8つの議定書のうち2つしか処理されていないという。また、最近の15人の被拘束者引き渡しにはAFC/M23自身のリストに載っていない人物が含まれていたとの指摘もある。

ドーハ・プロセスはこれまでも楽観的な節目を発表してきたが、コンゴ東部では戦闘が続いている。今回の検証ミッションが実効性を持つかどうかは、今後の展開を注視する必要がある。

世界の司法・政治ニュース:ボリビア、バングラデシュ、インド、マレーシア、パキスタン、南アフリカ

ボリビアでは、フェミニサイド未遂の被害者ナディア・ベジェール氏が、9月7日にカメラ・ゲゼルで証言を拡大する。同氏は、ロドリゴ・パス大統領の特別顧問フェルナンド・セリメド氏(元ハビエル・ミレイ顧問)が殺害を指示したと告訴している。被害者の弁護士ジェルヘス・フスティニアーノ氏は、セリメド氏の携帯電話から抽出されたチャットに「彼女を排除するか、我々が終わるか」という文言があったと述べた。検察は2人の攻撃者を捜索中で、セリメド氏はパルマソラ刑務所に拘留されている。弁護側は5つの訴訟リスクの消滅を求めて控訴する。

バングラデシュ高等裁判所は、2019年のヌスラト・ジャハン・ラフィ殺害事件で、元校長シラジュ・ウド・ドウラ氏とシャハダト・ホサイン・シャミム氏の死刑判決を支持した。また、4人に終身刑を言い渡し、10人を無罪とした。

インドでは、マフア・モイトラ議員がナディアのサーキットハウスからの立ち退きを巡り最高裁に申し立てた。最高裁長官は「検討する」と述べた。また、最高裁は不動産の名義変更は所有権を創設・消滅させないと判示し、贅沢訴訟としてレハナ・カーン氏らに各50万ルピーの費用負担を命じた。

マレーシアでは、学者ソレハ・ヤアコブ氏が国際イスラム大学(IIUM)の解雇を産業裁判所に提訴する方針を示した。

パキスタンでは、PTIがイムラン・カーン氏の治療に関する最高裁命令の不履行を巡る侮辱罪申し立てで、内務大臣モフシン・ナクビ氏を除外した。内務次官らが指名された。

南アフリカの東ケープ高等裁判所は、貧困層の学校への資金差し控えを違憲と判断した。約60億ランドが差し控えられたと推定される。これらの動向は、各国の司法と政治の緊張を示すものであり、今後の展開が注目される。

カザフスタン議会選挙で親大統領派が圧勝、トカエフ大統領は再選の可能性示唆

カザフスタンで24日実施された新たな一院制議会選挙で、カシムジョマルト・トカエフ大統領を支持する政党「アディレト」が圧勝した。国営テレビが発表した出口調査によると、アディレト党は得票率71.8%を獲得し、145議席の大半を占める見通しだ。農民利益を代表する「アウル党」が6.4%で続いた。投票率は中央選挙管理委員会によると74.19%だった。

トカエフ大統領は投票後、記者団に対し「法律に従って再選される権利がある」と述べ、現任期後の続投を示唆した。さらに「来年にはより具体的な答えを出せるかもしれない」と付け加えた。今回の選挙は、2022年の暴動を受けて進められた憲法改正の一環として実施された。3月の国民投票で上院が廃止され、一院制の「クリルタイ」が新設された。この憲法改正により、トカエフ大統領の任期制限がリセットされ、2029年に再選への道が開かれた。

アディレト党は5月に設立されたばかりで、旧与党「アマナト」が6月に合流していた。選挙には7党が参加し、5党が5%の得票率の壁を超えた。しかし、真の野党は禁止されており、批判派はこの選挙がトカエフ大統領の権力強化に過ぎないと指摘する。カザフスタンはロシアや中国と緊密な関係を維持しつつ、欧州連合にとっても重要なパートナーである。同国は約2000万の人口を抱え、そのうち約1260万人が有権者だ。

今回の選挙結果は、トカエフ大統領の長期政権化を確実にするものとなった。同大統領は2022年の暴動後、「公正なカザフスタン」と銘打った改革プログラムを推進してきた。しかし、経済的な課題(インフレ率は約10.2%)や報道規制の強化への懸念も残る。今回の選挙は、同国の政治体制が今後も大統領中心で推移することを示すものだ。

トランプ大統領、ワシントン市街地で初のインディカー開催——米独立250周年記念を締めくくる

ドナルド・トランプ米大統領は23日、首都ワシントンの市街地に特設されたサーキットで開催されたインディカー・シリーズ『フリーダム250グランプリ』の開幕を、自身の装甲リムジン『ザ・ビースト』によるセレモニアルラップとグリーンフラッグの提示で飾った。同レースは米国独立宣言250周年を記念する一連の祝典の掉尾を飾るもので、ホワイトハウスはその目的を『工学、技術、高性能レースにおける米国の創意工夫の力を示すこと』と説明した。

レースは147周、総距離約400キロで行われ、米国人ドライバーのカイル・カークウッドが優勝。2位のクリスチャン・ルンドガードに3.09秒差をつけ、147周中128周をリードする圧倒的な走りを見せた。3位にはウィル・パワー、4位にはマーカス・エリクソンが入った。一方、シリーズチャンピオン獲得の可能性があったアレックス・パロウは、ピット出口でのタイヤ接触によるドライブスルーペナルティや、ピット作業中のタイヤ緩みなどのトラブルに見舞われ、20位に終わった。

コースはナショナル・モール周辺やペンシルベニア通りを含む全長1.7マイルの市街地サーキットで、ワシントン記念塔や連邦議会議事堂などの名所を背景に、最高時速185マイル(約298キロ)に達する高速レースが展開された。開催に先立ち、トランプ大統領は1月30日に大統領令14381号に署名し、内務省と運輸省に対し、14日以内のルート選定と許可手続きの迅速化を指示していた。また、連邦航空局はレース中の航空プログラムに対応するため、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港の運航を3時間停止した。

市街地での大規模なモータースポーツ開催は、住民や観光客に騒音や交通麻痺をもたらした。コース周辺では安全柵や観客席が設置され、200以上のマンホールの蓋が溶接固定されたほか、スミソニアン博物館群では振動による展示品への影響を懸念する声も上がった。ワシントン首都警察によると、コース撤収作業に伴う部分的な車線規制と駐車制限は、月曜日から再開され、9月3日まで続く見通しだ。

トランプ大統領は、6月のホワイトハウス南庭での総合格闘技イベントや、7月4日の大規模花火大会、8月の『パトリオット・ゲームズ』など、就任2年目の夏を通じて、自らの嗜好を反映した祝典を連続して開催してきた。今回のレースもその一環であり、政権の支持率低下や国際紛争が続く中、大統領自身が主役となる祝祭を演出した。

元国際クリケット主将ら、収監中のカーン元首相への医療提供を求める書簡

元国際クリケットキャプテンら21人(または22人)が、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相宛てに書簡を送り、収監中の元首相イムラン・カーンに対する適切な医療提供を求めた。書簡は元オーストラリア主将グレッグ・チャペルが発起し、インドのスニル・ガヴァスカール、カピル・デブ、ディリップ・ヴェンサルカールらが署名した。これは2月の書簡に続く2度目の訴えであり、元選手らは「裁判所が命じた医療プロセスが完了することを確保するのは基本的な礼儀の問題だ」と述べている。

書簡では3つの要求が示された。第一に、最高裁判所が命じた医療委員会(カーンの主治医を含む)が、特に右目の視力喪失に関する完全かつ独立した健康評価を完了することを許可すること。第二に、裁判所が復活させた毎週の家族面会を、妨害や行政的遅延なく実施すること。第三に、評価後に推奨された治療を遅延なく提供することである。

カーンは2023年から収監されており、昨年末に妻とともに汚職罪で17年の刑を言い渡された。金曜日には、裁判所命令による医療検査のためイスラマバードの私立シファ国際病院に搬送されたが、数時間後にアディアラ刑務所に戻された。一方、政府運営のパキスタン医学研究所(PIMS)では、心臓のCTA(CT冠動脈造影)が推奨されたが、設備が利用できないとして実施されなかった。PTIの情報書記官シェイク・ワカス・アクラム氏は、政府自身の医師もこの検査を必要と判断していたと指摘し、「シファ国際に必要な設備があったにもかかわらず、CTAが実施されない施設にカーンを搬送したことは、手続きが意図的に妨害されたのではないかという深刻な疑問を提起する」と非難した。シャリフ首相は土曜日に調査委員会を設置し、機関局長(Establishment Division secretary)を委員長に任命した。

この問題は、カーン元首相の健康管理をめぐる政府とPTIの対立を浮き彫りにした。アクラム氏は「政治的犠牲が、必要な医療の拒否や延期によって人命を危険にさらすことを決して許してはならない」と述べ、政府に責任があると警告した。元クリケット選手らによる国際的な訴えは、カーンの処遇に対する世界的な関心を示すものだ。

シェイン買収に米国家安全保障審査、ブルンジで山火事、マレーシア建国記念日準備進む

米当局は、中国系ファストファッション大手シェインによる米衣料小売りエバーレーン買収(8000万ドル)について、国家安全保障審査を実施している。審査は財務省主導の対米外国投資委員会(CFIUS)が担当し、取引が完了した5月に開始された。シェインは取引完了後に自発的に審査を申請しており、これは異例だ。CFIUSは国家安全保障を脅かすと判断した場合、取引の阻止や撤回、条件付与の権限を持つ。

ブルンジのルブブ国立公園では、山火事により1万ヘクタール以上が焼失した。人員不足と装備不足に悩む公園レンジャーは消火に苦慮しており、7月下旬以降、火災の発生頻度が増加している。公園の管理者マルク・バクンディントゥワリ氏は、密猟者や薪の採取、家畜の放牧目的で公園に立ち入る者、タンザニアへの通り道を確保するために火を放つ可能性がある者らを主な容疑者として挙げた。公園は5万800ヘクタールをカバーするが、管理スタッフはわずか45人だ。

マレーシア鉄道公社(KTMB)は、学校休暇と建国記念日に合わせ、8月27日から31日までバタワース-パダンブサール間で8本の追加列車を運行する。これにより、同区間の1日あたりの運行本数は38本から46本に増加する。KTMBは、通常時と比べて乗客数が30%増加し、1日あたり最大5000人、5日間で2万5000人の追加輸送が見込まれるとしている。

ジョホール軍事部隊(JMF)は、今年の建国記念日祝典に初めて参加する。通信大臣ファミ・ファズル氏は、100人の部隊と装備が参加すると述べた。また、今年の祝典では、プトラジャヤ、クアラルンプール、セランゴールの36校から1500人の生徒がヒューマングラフィック演技に参加し、16曲が演奏される。教育省スポーツ・課外活動・芸術部門のイスニン・マハディ氏は、現代のGen Zの曲と伝統的な曲を組み合わせ、コンパンやトランポリンも使用すると説明した。祝典の準備は現在70%以上完了しており、今後数日で80〜90%に達すると予想される。

台湾の社説漫画は、グラブによるフードパンダ買収計画(6億ドル)が国家安全保障に悪影響を与える可能性を指摘している。グラブは中国と協力して開発した地図データと人工知能モデルを活用しており、台湾市場に参入すれば、外食産業や小売、電子商取引に大きな影響を与えると論じている。

ブラジル政治・経済の転換期と韓国畜産物の国際展開

ブラジルでは2026年10月の大統領選を控え、政治・経済の両面で大きな転換点を迎えている。データフォーリャの州別世論調査では、ルーラ大統領が全国で6ポイントのリードを持つ一方、サンパウロ州とリオデジャネイロ州ではフラビオ・ボルソナーロ上院議員がリードするなど、地域による明確な分裂が浮き彫りとなった。また、元大統領ジャイール・ボルソナーロ氏は刑事有罪判決の確定に伴い、最高選挙裁判所(TSE)が8月21日に投票権停止を確認した。これは2023年の選挙資格停止とは別の措置であり、同氏は10月の選挙で投票できない。

経済面では、2026年1月から所得税改革が施行され、月収5,000レアル(約968ドル)までの所得税がゼロとなった。同時に、1996年以来となる配当課税(10%)が導入され、非居住者には最終課税として適用される。さらに、8月3日からは新消費税(CBS・IBS)が全商品の電子請求書に組み込まれ、2027年から本格的な徴収が始まる。外国企業は12月1日から義務化の対象となり、ブラジル市場への販売事業者に影響が及ぶ。

国際関係では、ブラジルサッカー連盟(CBF)がバングラデシュに対し、10月5日または6日にダッカのナショナルスタジアムで親善試合を行うことを提案した。ブラジル代表がバングラデシュで試合を行うのは史上初となる可能性がある。一方、韓国では韓牛協会が政府のブラジル産牛肉市場開放に反対する決議を採択し、メルコスール自由貿易協定や検疫条件の整備に反対する運動を開始した。他方、韓国産牛肉・豚肉のシンガポール輸出は拡大しており、2026年上半期の農林畜産食品輸出は前年比18.2%増の1億1,080万ドルに達した。

これらの動きは、ブラジルが選挙を前に政治的分裂と経済改革を同時に進める中で、国際的な貿易・スポーツ交流にも影響を及ぼしている。韓国では国内産業保護と輸出拡大の狭間で政策判断が問われている。

米加貿易交渉が決裂、カナダが報復関税を発表

米国とカナダの貿易交渉が決裂した。カーニー首相は金曜深夜、交渉打ち切りと交渉団のオタワ召還を発表。米国は東部時間午前0時1分から、約200億ドル(カナダ計算で約280億カナダドル)相当のカナダ製品に50%の関税を発動した。

関税の対象は電子機器(最大のカテゴリーで40億ドル超)、プラスチック、木材・紙、乳製品、アルコール、セメントなど。エネルギー、カリ肥料、魚、一部の重要鉱物は対象外だ。米国は1930年関税法第338条を根拠としており、調査を必要としない異例の措置だ。

カーニー首相は決裂の理由として、自動車関税救済の範囲、他国との貿易協定締結の自由への制限、言語・文化の3点を挙げた。一方、ワシントン側はカナダが週初めに合意した条件を拒否したと主張しており、双方の説明は対立したままだ。

カナダは9月8日から同額の報復関税を課すと発表。鉄鋼、乳製品、家電、農業機械、パルプ・紙、電子機器が対象となる。カナダ政府は約56,000人の雇用が影響を受けると試算するが、カルガリー大学のトレバー・トンベ教授は約90,000人に上る可能性を指摘する。

この決裂は、米国との交渉で3週間にわたり譲歩を続けた中堅国がなお合意に至らなかったことを示す。ラテンアメリカ諸国の輸出業者にとって、目に見える譲歩が必ずしも合意をもたらさないこと、そして1930年関税法第338条という休眠状態にあった法的手段が関税発動に利用されたことは、重大な警告となるだろう。

パキスタン、新州設置論議とエネルギー債務・AI戦略など多岐にわたる国政課題が浮上

連邦大臣タリク・ファザル・チャウドリ氏は、パキスタンの国益に資する場合には新州設置を支持すると表明し、健全かつ建設的な全国的な議論を呼びかけた。同氏は議会での詳細な審議と広範な合意の必要性を強調し、圧力や強制による州設置を否定した。インドの州再編の経験を参照しつつ、行政改善と国民の利益につながる場合にのみ新州を検討すべきだと述べた。

一方、パキスタンのエネルギー部門の循環債務は5兆2860億ルピーに達し、ガス部門が3兆6110億ルピー、電力部門が1兆6750億ルピーと、財政圧力が深刻化している。政府は改革を進めてきたが、債務は依然として高水準にあり、構造改革の必要性が改めて浮上した。また、南ワジリスタンでは元タリバン司令官ムラー・ナジールの元側近が射殺される事件が発生し、治安上の懸念が再燃している。

エネルギー分野では、2026-27年度に1960メガワットの水力発電能力が追加される計画だ。タルベラ第5拡張プロジェクトの3基が主力となる。さらに、2027年の私的ハッジ制度では、政府のデジタルプラットフォームを通じた予約・支払いが義務化され、不正防止と透明性向上が図られる。中国・パキスタン間では、グワダル地域などでの口蹄疫ワクチン市場開拓に関する三者協力協定が上海で締結された。

人工知能(AI)分野では、パキスタンは国内のAI能力構築を急務としている。国家AI政策2025に基づき、国内の計算インフラ整備が進み、民間企業によるデータセンターやGPUクラスターの設置が相次いでいる。政府は大学や研究機関、産業界が連携した国家規模のAIエコシステム構築を目指すべきだと提言されている。これらの課題は、パキスタンの政治・経済・社会の安定と発展に直接的な影響を与えるものであり、政府の対応が問われている。

経済 (Economy)

米加貿易戦争が激化、カナダが報復関税を発表

カナダのマーク・カーニー首相は、米国との貿易交渉が決裂したことを受け、報復関税を発表した。交渉は金曜深夜に決裂し、トランプ大統領は約200億ドル相当のカナダ製品に50%の新関税を課した。これはカナダの対米輸出の5.5%に相当する。対象製品はホッケースティックからセメントまで多岐にわたる。

カーニー首相は「攻撃されたとき、あなたは戦争状態にある。我々は攻撃された」と述べ、新たなカナダ関税は9月8日に発効し、米国の鉄鋼・乳製品産業を標的とするとした。詳細は来週発表される。トランプ大統領はこれに反発し、「カナダは州であることの利益を望みながら、州になることを望んでいない」とTruth Socialに投稿した。

米国の運輸長官ショーン・ダフィーは、カナダが貿易戦争で米国に勝つと考えれば「愚かだ」とし、カナダは「非常に迅速に」交渉に戻るだろうと予測した。米通商代表部のジェイミーソン・グリアは、米国は鉄鋼・アルミ・自動車関税の引き下げと、カナダ産木材への関税撤廃を提案したと述べたが、新たな交渉は計画されていないと述べた。

カーニー首相は、米国が提示した条件は「非経済的で不公平」であり、カナダにとっての純便益を損なうものだと述べた。また、米国の最後通告には、カナダの他国との貿易協定を制限する要求や、フランス語とケベック文化への「脅威」が含まれていたと指摘した。カナダ政府は、米国の関税で打撃を受けた企業を支援する国内支援策を準備しており、必要に応じてトランプ政権の任期残り期間を乗り切る設計だと報じられている。

アルゼンチン政府、国道8路線を20年コンセッションに

アルゼンチン政府は、国道ネットワークの8つの回廊について、建設・運営・維持管理などを含む20年間のコンセッション契約を民間企業に付与した。この決定は、国営企業Corredores Viales S.A.の民営化プロセスの一環として行われ、経済省の決議1379/2026により正式に発表された。

この民営化は、昨年2月に公布された政令97/2025に基づくもので、同政令はCorredores Viales S.A.の完全民営化を承認し、経済省に国道ネットワークの各区間の入札と落札を権限付与していた。今回の決議は、国内外の入札の第二段階を承認し、選定された入札が入札条件に完全に適合し、公共の利益にとって経済的に最も有利であると判断した。

落札企業と料金は以下の通り。中央回廊はAFEMA S.A.、Pablo Federico e Hijos S.A.、Guido Mogetta S.A.の連合で、付加価値税抜きで1,399ペソ。中央北部回廊はJosé Cartellone Construcciones Civiles S.A.で2,175ペソ。メソポタミア回廊はIEB Construcciones S.A.とTrading MRG S.A.U.で3,564.99ペソ。北西部回廊はAutovía Construcciones y Servicios S.A.、Vapeu S.R.L.、Guigivan S.R.L.の連合で2,285ペソ。リトラル回廊はJCR S.A.とNéstor Julio Guerechet S.A.で2,876.04ペソ。北東部回廊はCarlos E. Enriquez S.A.とHormi S.A.で2,950ペソ。チャコ・サンタフェ回廊はJosé Eleuterio Pitón S.A.、Rovial S.A.、Obring S.A.の連合で3,520ペソ。クヨ回廊はLaugero Construcciones S.A.、Green S.A.、Corporación del Sur S.A.の連合で3,090.2462ペソとなっている。

一方で、中央北部および北西部回廊に対するLemiro Pablo Pietroboni S.A.、Merco Vial S.A.、Frontera S.A.の入札は不適格と宣言された。また、INMAC S.A.、Tecnoedil S.A. Constructora、Rowing S.A.など複数の参加者の入札は却下された。INMAC S.A.らのケースでは、経済開札後に誤りがあったとする申し立てがなされたが、評価委員会は経済的入札の真摯さと不変性を損なうものとして却下を勧告した。経済省は、CONTRAT.ARシステムでの評価結果公表後、所定期間内に異議申し立てがなかったことも強調している。

この民営化は、アルゼンチン政府が進めるインフラ分野の民間参加拡大政策の一環であり、今後20年間にわたる国道の運営と維持管理を民間企業に委ねることで、財政負担の軽減と効率化を図るものだ。

日本経済と国際関係の動向:ローソン値下げ、電力高騰、日米協調の可能性

日本のコンビニエンスストア大手ローソンは、米の調達価格が下落する見込みであることから、来月から手巻きおにぎりなどの価格を引き下げる計画だ。9月29日から、ほとんどの持ち帰り食品を10円(約0.06ドル)値下げすると広報担当者が電話で明らかにした。昨年、米不足により価格が高騰し、政府が備蓄米を放出する事態となったが、供給改善により価格は落ち着きを見せている。農林水産省のデータによると、民間の玄米在庫は6月末時点で243万トンと、2009年以来の高水準となった。スーパーでの5キロ袋の平均価格は1月のピークから約28%下落した。

一方、日本の電力価格は、猛暑による需要増と中東のエネルギー供給混乱による燃料費上昇で、3年以上ぶりの高水準となった。全国翌日電力価格は先週比20%上昇し、1キロワット時あたり25.18円(0.16ドル)となり、2023年1月以来の高さだ。気象庁は水曜日から全国で異常な高温になるという警告を出した。東京と関西では火曜日と水曜日に35度、長崎では水曜日に37度が予想されている。アジアのスポットLNG価格は、2月末に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始する前の水準の2倍以上となっている。7月にイランがカタール所有のタンカーを攻撃して以来、ホルムズ海峡を通る超冷燃料の目に見える輸送は停止している。

米国債の買い戻し拡大は、日米の財政協調の前兆となる可能性があると、野村証券のチーフエコノミスト森田京平氏は指摘した。米財務長官スコット・ベッセント氏は先週、長期国債の買い戻しを2倍にする計画を発表し、米国の財政健全化計画を伴うと述べた。森田氏は「米国と日本が財政持続可能性に重点を置き、それを市場に伝えることで協力することに合意する可能性がある」と述べた。

ソフトバンクグループは、OpenAIへの投資コミットメントの資金調達のため、日本で過去最大となる1兆円(63億ドル)の個人向け社債を発行する計画だ。7年債は9月4日に価格が決定される見込みで、指標となるクーポンは4.3%から4.9%の範囲とされる。同社はChatGPT開発元への投資に600億ドル以上をコミットしており、データセンターへの投資を加速している。これは今年3回目の個人向け社債発行で、4月に4180億円、6月に2600億円を調達した。7月16日にS&Pグローバル・レーティングはソフトバンクの見通しをネガティブから安定的に引き上げた。

政府は、重要インフラを管理する事業者向けのサイバーセキュリティ強化のための150項目の対策を含む原案をまとめた。原案は、インターネットから切断された閉域ネットワークでも「必ずしも安全ではない」と指摘し、ランサムウェア攻撃の多発を受け、サイバー保険への加入などの対策を促している。政府は水曜日まで意見公募を行い、最終版を9月末までに公表する予定だ。金融、鉄道、電気など15の重要インフラ分野を対象とし、郵便サービスは10月から加わる。原案はサイバーセキュリティを「企業の存続に関わる経営課題」と位置づけ、完全な防御は困難としている。

日韓関係では、高市早苗首相が就任1年を迎え、日本の右傾化が韓国との関係に緊張をもたらしている。韓国国家安保戦略研究院の分析によると、高市首相の保守的な政策と政治的不安定さが「シャトル外交」の勢いを弱め、関係悪化を招く可能性があると警告した。高市首相は8月15日の終戦記念日に靖国神社への参拝を控え、韓国と中国を刺激しないようにする意図があったとみられる。代わりに自民党総裁としての供え物を送った。一方、防衛大臣の小泉進次郎氏ら複数の閣僚が参拝した。韓国外交部は「時代錯誤的で歴史に無知な行為」と非難し、国防部は小泉氏の参拝に抗議した。李在明大統領は光復節の演説で、歴史問題への対処と将来の協力のバランスを取る慎重な姿勢を示した。

ジャパンタイムズは「Sustainable Japan Award 2026」の受賞企業・団体を発表した。ESG部門最優秀賞はサラヤ株式会社、里山部門最優秀賞は京都里山SDGsめぐるプロジェクト(一般社団法人びっくりエコ研究所)が受賞した。記念イベントは9月29日に東京・六本木の国際文化会館で開催される。

これらの動きは、日本経済が米価格の下落と電力高騰という相反する圧力に直面しつつ、国際的な財政協調やエネルギー安全保障、サイバーセキュリティ対策など、多岐にわたる課題に対応していることを示している。日韓関係の緊張は、歴史問題と安全保障協力のバランスを取る難しさを浮き彫りにした。

サムスン株主還元計画に失望、韓国株式市場は3%超下落——半導体売り浴びる

ソウル株式市場は24日、サムスン電子の株主還元計画に対する失望感から半導体株が売られ、総合株価指数(KOSPI)が前日比215.99ポイント(3.12%)安の6,696.96で取引を終了した。韓国ウォンは対米ドルで上昇した。

サムスン電子は先週金曜日、今年の株主還元規模を90兆ウォン(652億ドル)から110兆ウォンと発表したが、市場は150兆ウォン規模を期待しており、また自社株買いや消却の詳細が示されなかったことが失望を招いた。同社株は一時8.7%下落し、サムスンC&Tやサムスン生命など系列各社も急落した。一方、SKハイニックスは自社株買い・消却計画を発表し、株価は上昇していたが、この日は1.73%安で引けた。

市場では、サムスン電子の計画はキャッシュ創出力の強さを示すものの、短期的な株価押し上げ効果は限定的との見方が出ている。アナリストは「サムスンは10月に追加の株主還元策を発表し、来年1月に次期方針を確定する」と指摘した。

社会 (Society)

ネバダ州リノ近郊で人為的山火事、約9万人に避難命令 非常事態宣言

米ネバダ州リノ市北西部で発生した山火事「ホーク・ファイア」が急速に拡大し、当局は日曜日、約4万2千人に避難命令を出すとともに、さらに4万5千人に避難準備を指示した。地元当局の発表によれば、この火災は人為的に引き起こされたもので、現在も鎮火には至っていない。少なくとも6人が負傷し、複数の建物が焼失した。

火災は土曜日にホーク・メドウ・トレイル付近で発生し、フンボルト・トイヤベ国有林のピーヴァイン・ピーク地域に広がった。風に煽られて異常な速さで延焼し、消防車を飛び越えるほどだったという。ワショー郡保安官のダリン・バラーム氏は「極めて混乱した状況だった」と述べ、風向きの変化が火の動きを予測不能にしたと説明した。

ネバダ州知事ジョー・ロンバルド氏はワショー郡に非常事態を宣言し、州兵を動員した。ヘリコプター2機と兵士60人が消火活動と治安維持に当たる。約800人の消防士が消火にあたっている。避難区域はネバダ大学リノ校の境界付近にまで達し、2つの病院が患者を避難させた。

住民のカリ・キーファーさんは、自宅が全焼したと語った。「朝起きて泣き始めた。子供たち全員がすべてを失った。私たちの持ち物はすべて消えた」と話す。彼女は聖書や結婚式の写真、母の遺骨を持ち出したが、出生証明書や幼少期の写真は持ち出せなかった。

この火災は、干ばつと記録的な少雪により乾燥した西部諸州で相次ぐ山火事の一つだ。土曜日だけでもネバダ州で15件の新たな火災が発生した。リノ市はラスベガス都市圏を除くネバダ州最大の都市で、人口は28万人を超える。

ギニア首都のゴミ埋立地で地滑り、30人死亡

西アフリカ・ギニアの首都コナクリで、ゴミ埋立地の地滑りにより少なくとも30人が死亡した。政府が23日、発表した。夜間の豪雨により巨大なゴミの山が崩れ、近くのテントや簡易住居を飲み込んだ。負傷者は22人以上で、うち6人が重傷だという。

地滑りは現地時間の午前2時ごろ、コナクリのグベシア地区にある国内最大のゴミ埋立地ダル・エス・サラムで発生した。目撃者によれば、アパート建物を含む複数の住居が土砂に埋まった。女性のシレ・ディアロさんは「5人の子供を失った。神に委ねるしかない」と語った。救助隊は重機を使い、行方不明者の捜索を続けている。

政府は先週、この埋立地が危険であるとして閉鎖し、廃棄物をコナクリ郊外へ移す計画を発表したばかりだった。2017年にも同所で地滑りがあり9人が死亡している。ギニアは世界最大のボーキサイト埋蔵量を誇るが、国民の多くは貧困状態にあり、インフラ整備も遅れている。首相のアマドゥ・ウリ・バーは現場を訪れ、犠牲者に哀悼の意を表した。

世界各地で暴力事件・事故・火災相次ぐ:アルゼンチンでは斧による女性暴行容疑で男を逮捕、性的暴行歴も発覚

アルゼンチン・ネウケン州アルミネで、38歳の男ルーカス・ダニエル・セラーノが交際相手のノエミ・マベル・マタマラさん(49)を斧で襲撃し、殺人未遂容疑で逮捕された。マタマラさんは頭部に重度の外傷を負い、州内の複数の病院を経て州都の病院で治療を受けている。容疑者にはチャコ州で性的暴行と財産犯罪に関する逮捕状が3件出ていた。

マドリードでは67歳の男性が自宅火災で体の30%に火傷を負い、重体で入院した。原因は不明で、キッチンから出火したとみられる。消防隊が消火活動にあたり、男性は寝室で発見され、病院の熱傷ユニットに搬送された。

インドのデリーでは、制御を失った車が中央分離帯を乗り越え対向車線のSUVに衝突し、州議会議員2人を含む複数人が負傷した。事故はITO交差点で発生し、負傷者は全員軽傷で安定している。

韓国では、駐車場をめぐるトラブルからカザフスタン国籍の男性が金属パイプで暴行を受ける事件が発生した。容疑者4人は外国人で、警察が特殊暴行容疑で捜査している。

マレーシアでは、ペナンで80歳の隣人を鉄棒で暴行したとして62歳の男が7日間の勾留を受けた。また、クアラルンプールのスントゥル地区で発生した火災で3軒の不法居住住宅が全焼し、26歳の男性が火傷を負った。

生活・健康 (Life & Health)

ノルウェー国王ハーラル5世、血液感染症で容体悪化も安定

ノルウェー王室は現地時間2026年8月23日、国王ハーラル5世(89歳)の健康状態が週末にかけて悪化したと発表した。国王は溶血性貧血の治療中で、血液中の細菌感染症に対して抗生物質による治療を受けており、治療には反応を示しているという。王室の声明は「国王の容体は安定している」と付け加えた。

国王は先週月曜日、コルチゾン治療に伴う体内の水分貯留のためオスロ大学病院に入院し、2週間の病欠となっていた。この病欠期間終了後に予定されていた中部トロンデラーグ地方への訪問(9月1日・2日)はキャンセルされた。国王の妻ソニア王妃、息子のホーコン皇太子、その妻メッテ=マリット皇太子妃、国王の妹アストリッド王女らが病院を訪れている。ホーコン皇太子は国王の不在中、摂政を務めている。

ハーラル5世は1991年に即位した欧州最年長の現職君主だ。近年はペースメーカーの装着や公務の縮小を余儀なくされるなど、健康問題が相次いでいる。今年2月にはテネリフェ島での私的な旅行中に感染症と脱水症状で入院した。国王は議会への終身の宣誓を理由に退位を否定している。

今回の健康悪化は、ノルウェー王室にとって困難な時期に重なった。メッテ=マリット皇太子妃は、米国人実業家ジェフリー・エプスタインとの親密な関係が報じられており、彼女の連れ子であるマリウス・ボルグ・ホイビー被告は6月に強姦2件を含む34件の罪で懲役4年の判決を受け、控訴している。さらにメッテ=マリット皇太子妃は7月に肺移植手術を受けていた。国王の健康状態は、国民からの支持が高い王室にとって新たな懸念材料となっている。

スポーツ (Sports)

フィルスとガウフがシンシナティ制す、全米オープン前哨戦で歴史的勝利

当地8月23日、テニスのシンシナティ・オープンは男女シングルス決勝が行われ、男子はフランスのアルチュール・フィルス(22歳)がアメリカのフランシス・ティアフォーを6-3、1-6、6-0で破り、自身初のATPマスターズ1000タイトルを獲得した。女子はアメリカのココ・ガウフが同国のジェシカ・ペグラを6-2、6-4で下し、2度目のシンシナティ優勝を果たした。

フィルスは世界ランク21位から決勝進出を果たし、優勝により自己最高の11位に浮上する見込みだ。フランス人選手のマスターズ1000制覇は2014年のジョー=ウィルフリード・ツォンガ以来で、フィルスは1990年のシリーズ創設以降で最年少のフランス人優勝者となった。また、男子マスターズ1000決勝で黒人選手同士が対戦するのは史上初であり、フィルスはツォンガとベン・シェルトンに次ぐ3人目の黒人優勝者となった。

フィルスは第1セットを圧倒的なパワーで3-0とリードし、29分で先取。第2セットはティアフォーに主導権を奪われ1-6で落としたが、第3セットでは相手のバックハンドエラーが相次ぎ、4-0とリードして6-0で締めくくった。試合時間は98分で、フィルスは11本のエースを記録し、ファーストサーブでのポイント獲得率は71パーセントに達した。また、2026年の第3セット成績を10勝0敗と伸ばした。

ガウフは昨年のシンシナティで16本のダブルフォールトを喫して早期敗退し、「駐車場で涙を流した」と振り返るほどの不振に陥っていた。その後、サーブ改造のためにバイオメカニクス専門家のギャビン・マクミランをコーチに迎え、今大会では安定したサーブと攻撃的なプレーで圧倒した。決勝ではペグラを相手に第1セット5-0とリードし、34分で先取。第2セットも3-0と先行し、5-4と追い上げられたものの、最終的に6-4で締めた。試合時間は75分で、ガウフは今季初タイトル、通算4度目のWTA1000優勝となった。

ペグラは前日の準決勝でディフェンディングチャンピオンのイガ・シフィオンテクを破っての決勝進出だったが、ガウフのスピードと守備力に圧倒された。表彰式でペグラは「あなたは非常に高いレベルでプレーしていた。対戦していて楽ではなかった」と語り、ガウフの勢いを称賛した。

フィルスとガウフはともに来週開幕する全米オープンに向けて大きな自信を得た。フィルスは「多くのトレーニングと犠牲があった。このタイトルは自分にとって大きな意味を持つ」と語り、ガウフは「昨年とは別人のようなプレーができている。この経験をニューヨークで生かしたい」と述べた。

PSG、トーレスの2ゴールで開幕戦を引き分け

パリ・サンジェルマン(PSG)は、リーグ・アン開幕戦でレンヌと2-2で引き分けた。フェラン・トーレスが後半から出場し、2ゴールを挙げてチームを救った。トーレスはバルセロナから移籍したばかりで、リーグ・アンデビュー戦での活躍となった。

レンヌは前半にセバスティアン・シマンスキとエステバン・ルポーのゴールで2点をリードしたが、PSGは後半にトーレスの2ゴールで追いついた。トーレスはファビアン・ルイスのパスからゴールを決め、同点に持ち込んだ。

PSGはチャンピオンズリーグ王者としてシーズンに臨むが、開幕戦は引き分けに終わった。なお、ランスは前週のチャンピオンズ・トロフィーでPSGを破っている。

UEFA会長チェフェリン氏、FIFA会長選への出馬を否定もインファンティーノ氏に「退くか対立候補と戦うか」と警告

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は、FIFA(国際サッカー連盟)会長選への出馬を正式に否定した一方、現在危機に直面するジャンニ・インファンティーノFIFA会長に対し、退任するか、来年3月の選挙で対立候補と戦うことになるとの強い警告を発した。チェフェリン氏は英ポッドキャスト『The Rest is Politics: Leading』のインタビューで、「私はこのポストに興味がない」と明言し、「UEFAとそこで行う仕事を愛している」「人生を楽しむ時期でもある」と述べた。さらに、「(インファンティーノ氏への反対者としての)私の信頼性は、このポストに興味がなければはるかに高まる」と付け加えた。

インファンティーノ氏は、FIFA主催大会の商業・チケット販売権の一部を民間投資家に売却する計画(FIFAフォワード・エンタープライズ構想)が世界的な反発を招き、撤回に追い込まれたことで、就任以来最大の危機に直面している。UEFAはこの計画に対し、FIFA主催の全大会(ワールドカップを含む)のボイコットも辞さない構えを示しており、アジア・サッカー連盟(AFC)や北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)もUEFAに同調している。チェフェリン氏はインファンティーノ氏について、「第1の選択肢は、彼が(再選に必要な)支持を得ていないと自覚することだ。第2の選択肢は、彼が3月の選挙に出馬することだが、その場合、対立候補が現れるだろう。私はまだ誰かは知らない」と語った。

一方、インファンティーノ氏はドミニカ共和国で開催されたカリブ海サッカー連合(CFU)の会合に出席し、「ここ数週間で多くのことが起きた。対話し、意見を表明することが重要だ」と述べ、支持を訴えた。また、FIFAの役割について「世界の211の加盟協会すべてでサッカーを発展させることだ」「大国とその他の国々との格差を縮める必要がある」と強調した。しかし、北欧6協会(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フェロー諸島)は日曜日に共同声明を発表し、「FIFA会長への信頼を失った」と宣言、インファンティーノ氏の辞任を求めるAFC、CONCACAF、UEFAの動きを支持し、独立した外部調査を要求した。

インファンティーノ氏はアフリカ・サッカー連盟(CAF)や南米サッカー連盟(CONMEBOL)の支持を取り付けているほか、ドナルド・トランプ米大統領も「FIFAが彼を交代させることを検討するなら、それは恐ろしい過ちだ」と擁護している。FIFA会長選は2027年3月にモロッコのラバトで行われる予定で、インファンティーノ氏は現在のところ唯一の立候補者だ。しかし、今回の危機を受けて、FIFAのガバナンスと会長の将来をめぐる混乱は、世界のサッカー界における既存の権力構造に大きな亀裂をもたらしており、今後の動向が注目される。

山下美夢有がLPGAカナダ大会で4勝目、世界の女性アスリートが躍進

日本の山下美夢有が、カナダ・エドモントンで開催されたCPKC女子オープンで優勝し、LPGAツアー通算4勝目を挙げた。25歳の山下は、最終日に4アンダー66をマークし、通算23アンダー257でフィニッシュ。このスコアはLPGAツアーの72ホール最少ストローク記録に並ぶものとなった。

山下は、2025年の全英女子オープンとマレーシア選手権で優勝し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。今回の勝利は、6月のメイジャーLPGAクラシックに続く今季2勝目であり、13か月で4勝目となる。2位には同郷の吉田優利が14アンダーで入り、韓国のキム・セヨンが13アンダーで3位となった。

一方、カナダのアンナ・ファンが12アンダーで4位タイとなり、カナダ人最上位となった。また、インドでは、女性割り当て法案をめぐり与野党が対立。パキスタンのスカッシュ選手サナ・バハドゥルはオーストラリアでタイトルを獲得。南アフリカでは、クワズールー・ナタール州議会議長のノンテンベコ・ボイスが、コモンウェルス女性議員連盟の副議長に選出された。

南アフリカのコラムでは、1956年の女性行進を振り返り、現代の商業主義的なイベントや高額な商品に疑問を呈し、真の女性支援のあり方を問いかけた。これらの出来事は、世界各地での女性の活躍と、依然として残る課題を示している。