The Morning Star Observer

2026年08月24日 月曜日朝刊 (Morning Edition)ArchiveAbout

ゼレンスキー大統領、戦時選挙は「国家を分裂させる」と拒否 元国防相フェドロフの呼びかけに反論

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争が続く中での選挙実施は「巨大なリスク」であり、「国家を分裂させる津波」になるとの見解を示した。これは、解任された元国防相ミハイロ・フェドロフが戦時中の選挙実施を呼びかけたことへの反応である。ゼレンスキー氏は「このような戦争の中で選挙を行うことは、国を破壊することにつながる」と述べ、選挙実施の条件が整っていないと強調した。

フェドロフ氏は7月に国防相を解任された後、8月18日にビデオメッセージで選挙実施を訴えていた。同氏は「民主主義はプーチンの人質になるべきではない」と主張し、政府内の汚職疑惑にも言及した。しかし、ゼレンスキー氏は「彼は間違った方向に進んでいるか、押し込まれている」と批判し、選挙実施には軍人や避難民、占領地域の住民の投票方法やロシアによる妨害など多くの障害があると指摘した。

一方、ウクライナはロシアの弾道ミサイル攻撃への対抗策として、パトリオット迎撃ミサイルの不足に直面している。ゼレンスキー氏は、2026年にウクライナが受け取ったパトリオットミサイルは264発にとどまり、2023年の675発から減少していると明らかにした。ロシアは弾道ミサイルを月約100発生産できるとされ、現在600〜630発を保有しているという。ウクライナはミサイル発射地点を攻撃する新たな作戦を開始し、ドイツから600発のPAC-2迎撃ミサイルの供給を受ける合意も発表した。

この政治危機は、ウクライナが厳しい冬を迎える中で発生している。ロシアの攻撃による民間人犠牲者は増加し、ウクライナは欧州同盟国との会合を開き、圧力を強める方針だ。ゼレンスキー氏の任期は2024年に切れていたが、戒厳令下で選挙は延期されており、国内の世論調査では15%のみが戦争終結前の選挙を支持している。今後の政局は、戦況と西側諸国の支援次第となるだろう。

米加貿易戦争激化、カナダが対抗関税を発表

米国とカナダの貿易交渉が決裂し、両国間の緊張が急速に高まっている。米国はカナダからの約200億ドル相当の輸入品に50%の関税を課し、カナダはこれに対抗して9月8日から米国製品に同額の報復関税を課すと発表した。交渉は8月21日にワシントンで決裂し、マーク・カーニー首相は「攻撃されたら戦争だ。我々は攻撃された」と述べた。

カーニー首相は、米国が交渉の最終段階でカナダの主権を損なう要求を突きつけたと非難した。具体的には、カナダが他国と貿易協定を結ぶ能力を制限しようとしたことや、フランス語とケベック文化に対する「脅し」があったことを挙げた。また、「彼らは多くを求め、ほとんどを提供しなかった」と述べた。

ドナルド・トランプ米大統領はこれに対し、Truth Socialで「カナダは州になることなく州の利益を望んでいる」と反論し、カナダが長年にわたり米国の農家に高額な関税を課してきたと主張した。米国のショーン・ダフィー運輸長官は、カナダが貿易戦争に勝てると考えるのは「愚か」であり、カナダ経済に「壊滅的な」影響が及ぶと警告した。

カナダの報復関税は、米国の鉄鋼・乳製品産業を標的とし、家電製品や電子機器なども対象に含まれる。カーニー首相は詳細を来週発表すると述べた。オンタリオ州のダグ・フォード首相は「トランプ氏は信頼できない。昼食代を盗むような人物だ」と述べ、カナダの結束を呼びかけた。

この貿易戦争は両国の経済に深刻な影響を与えると専門家は警告する。カナダの輸出の約7割が米国向けであり、米国の関税はカナダ経済に大きな打撃となる。一方、米国でも企業や家計のコスト上昇を招くとの懸念が出ている。民主党の議員や州知事からはトランプ大統領への批判が相次いだ。

世界スポーツ:馬術でゲルダ、バドミントンでフランスと韓国、ボクシングでロペスが頂点

週末にかけて世界各地で主要なスポーツ大会が開催され、新たな世界王者が誕生した。ドイツ・アーヘンでは馬術世界選手権が行われ、スイスのスティーブ・ゲルダが優勝。インド・ニューデリーのバドミントン世界選手権ではフランス勢がシングルスと混合ダブルスで初の金メダルを獲得し、韓国は女子シングルスと女子ダブルスを制した。米国ラスベガスではテオフィモ・ロペスがボクシングで3階級目の世界王座を獲得した。

馬術の障害飛越世界選手権で、スイスのゲルダは愛馬ディナミクスとともに優勝し、オリンピック、欧州選手権に続く個人タイトルを達成した。アーヘンのスタジアムで4万人の観衆が見守る中、ゲルダは両手でディナミクスを指し示し、感謝を表現した。この勝利でゲルダはハンス・ギュンター・ヴィンクラーらに並ぶ「トリプル」を達成した。2位はベルギーのティボー・スピッツ、3位はイギリスのハリー・チャールズだった。ドイツ勢は団体で金メダルを獲得したものの、個人ではダニエル・ドイサーが6位に終わった。

バドミントン世界選手権では、フランスのアレックス・ラニエが男子シングルスで初優勝を果たした。21歳のラニエは決勝で日本の奈良岡功大を21-11、21-11で下した。混合ダブルスではフランスのトム・ジクエルとデルフィーヌ・デルリュが中国の馮彦哲・黄東萍組を22-20、19-21、21-15で破り、フランス勢として初の世界タイトルを獲得した。女子シングルスでは韓国の安洗塋が日本の山口茜を21-17、21-14で退け、2度目の世界王者となった。女子ダブルスでは韓国の白荷娜と李紹希が中国の劉聖書・譚寧組を破り、1995年以来31年ぶりの優勝を飾った。男子ダブルスは中国の梁偉鏗・王昶組がマレーシアのアーロン・チア・ソー・ウーイー組を21-17、21-16で下し、初優勝した。

ゴルフではスコットランドのスコット・ジェイミソンがネクソ選手権で最終日に67をマークし、14年ぶりとなるツアー2勝目を挙げた。イランはアジアユースハンドボール選手権でカタールに24-22で敗れたが、バレーボールU17世界選手権ではチャイニーズタイペイを3-0で下し、決勝トーナメント進出を決めた。

ボクシングでは、テオフィモ・ロペスがWBAウェルター級王者ローランド・ロメロに12回判定勝ちし、3階級目の世界王座を獲得した。ロペスはジャブとフットワークでロメロを支配し、124対73のパンチ命中数で上回った。ロメロは判定に不満を示したが、ロペスは「負けて戻ってきたなら、負けたことにはならない」と語り、新たな挑戦への意欲を見せた。これらの結果は、各競技の国際的な勢力図に変化をもたらすものとなった。

イラン、米国の新制裁を「絶望の表れ」と退け、ペゼシュキアン大統領は「全面戦争」を認める

イランのアラグチ外相は23日、米国による新たな制裁の脅しを「絶望の表れ」と退け、予想される新措置はテヘランを打ち負かすことに失敗するだろうと述べた。米国のベセント財務長官は24日に記者会見を開き、「史上最も厳しい制裁」を科すと脅している。イラン経済は国際制裁で大きな圧力を受けており、2月28日の米国とイスラエルによる攻撃以来、インフラは繰り返し攻撃され、数千人が死亡した。

ペゼシュキアン大統領は23日、国民が「多くの問題」に直面していると認め、「トランプ米大統領のおかげで、イランは全面的な経済・軍事・安全保障戦争の中にある」と述べた。イランはホルムズ海峡での船舶航行を事実上停止させ、世界の石油輸送に不可欠な水路を許可なく通過するタンカーを拒否している。この事実上の封鎖は世界の石油価格を押し上げた。

イラン国家安全保障最高評議会のレザイー書記は、米国の「経済戦争」に参加するいかなる国も「敵」とみなすと警告し、「一滴の石油もペルシャ湾を通過させない」と述べた。また、米国の経済的利益を標的にすると脅した。一方、パキスタンのムニール陸軍参謀長が24日にテヘランを訪問し、地域の和平と安全保障の回復に向けた取り組みを続けると発表された。

イラン経済は制裁と戦争の影響で悪化しており、IMFは2026年のGDPが5.4%縮小すると予測する。政府は燃料価格の引き上げを検討しているが、過去に価格引き上げが大規模な抗議を引き起こした経緯があり、慎重な対応を迫られている。イラン・リアルは対ドルで過去最低の200万リアルに下落し、インフレ率は88%に達している。

政治 (Politics)

イラン大統領、米国の制裁と戦争下で「多くの問題」を認めつつ米国との覚書を擁護

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は23日、米国が新たな制裁を発動し経済封鎖を強める中、国民が「多くの問題」に直面していると認めた。国営テレビで放送された演説で「社会には多くの問題があることを理解している。可能な限り防ぐよう努力している」と述べた。米国は先週、新たな制裁キャンペーンを通じてイラン政権の「崩壊」をもたらすと表明しており、両国の戦争開始から約6カ月が経過している。

ペゼシュキアン大統領は、ドナルド・トランプ米大統領の政策によりイランは「全面的な経済・軍事・安全保障戦争」の状態にあると指摘し、「トランプ氏は最も破壊的で恐ろしい制裁をイランに課すと言っている」と述べた。イラン政府は近年、インフレや為替変動による購買力低下など経済的困難を背景に複数回の大規模抗議運動に直面しており、昨年末には生活費の上昇を発端とした抗議が政権批判に発展した。当局はこの騒乱で3000人以上が死亡したと報告し、米国とイスラエルが暴力を扇動したと非難したが、国外のNGOは当局による無差別弾圧で数千人が死亡したと主張している。

一方、ペゼシュキアン大統領は、米国との間で期限切れとなった了解覚書(MoU)を擁護し、両国間の敵対関係を終わらせる最良の選択肢だと述べた。彼は現在の状況を「戦争でも平和でもない」と表現し、最高安全保障委員会(SNSC)も「尊厳、知恵、国益」に基づきこの評価に同意したと明らかにした。覚書は6月にトランプ大統領が署名し、米国とイスラエル主導の紛争終結とイランの核放棄を60日以内に実現する内容だったが、期限は先週過ぎ、双方に妥協の兆しはない。イランが閉鎖したホルムズ海峡の状況も未解決のままだ。

ペゼシュキアン大統領は、イランがこの膠着段階を脱し外国投資を呼び込む必要があると強調し、「資本と資金はリスクに極めて敏感だ。このリスクを国から取り除かねばならない」と述べた。また、イランは戦争と制裁にもかかわらず「ベネズエラのようにはなっていない」と主張し、インフレや生活問題、失業を克服し国民の尊厳ある未来を確保するため全力を尽くすと述べた。

外交面では、パキスタンの軍トップであるアシム・ムニル将軍が月曜日にテヘランを訪問する予定だ。イラン外務省はこれを「地域の平和と安全を強化するためのパキスタンの継続的な努力の一環」と説明した。パキスタンは米国とイランの間の覚書成立に重要な役割を果たしていた。一方、SNSCの新しい強硬派指導者モフセン・レザイ氏は近隣諸国に対し米国の戦争努力に加担しないよう警告し、もし米国が行動を起こせば「地震のような方法で報復する」と述べ、ペルシャ湾の石油輸送ルートを標的にすると脅した。

さらに、イラン原子力機関(AEOI)のモハマド・エスラミ長官は、米国とイスラエルによる過去1年間の軍事攻撃が核関連施設だけでなく、医療・診断材料の生産施設も標的にしたと述べた。イスファハンの核燃料生産工場や放射性医薬品生産施設、ホンダブ複合施設の酸素18生産ラインが攻撃を受けたという。AEOIが生産する医療・診断製品はイラン国内で年間150万人以上に使用され、複数国に輸出されている。エスラミ氏は、医療・科学生産に関わる施設への攻撃が核分野を超えた影響を示していると強調した。

この状況は、イランが米国の制裁と軍事圧力に直面しながらも、核・医療技術の開発を継続し、外交的解決を模索していることを示している。パキスタンの調停努力やイラン国内の強硬派の警告は、地域情勢の複雑さを浮き彫りにしており、今後の動向が注目される。

イスラエル、ガザの凧発射でハマスに警告 レバノン・シリアでも攻撃継続

イスラエル政府は日曜日、ハマスに対し、ガザからイスラエル領土への無人機・気球・凧の発射が直ちに停止されない場合、イスラエル国防軍(FDI)は責任者に対する標的作戦を強化し、発射に使用された地域の住民を避難させると警告した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相事務所が発表した声明によるもので、米国主導の停戦発効から10か月が経過する中、パレスチナ民兵との交渉が停滞するなかでの新たな警告となった。

ネタニヤフ首相は国防相イスラエル・カッツ、参謀総長エヤル・ザミールら軍幹部と特別会合を開催した。イスラエル当局は週末、ガザに隣接する入植地付近で4つの物体が領空を飛行したと確認したと発表した。ハマスのスポークスマン、バセム・ナイム氏は、ガザの子供たちは「瓦礫の中で子供時代の一部を取り戻すため」に凧を揚げる習慣があると述べた。一方、ガザでは日曜日にイスラエル軍の攻撃で少なくとも2人が死亡、7人が負傷した。犠牲者には4歳のモハマド・アブデル=サラム・タハ君が含まれる。

イスラエル軍はまた、レバノン南部の複数の人口密集地域に対し、禁止されている白リン弾を使用した大規模な砲撃と空爆を実施した。レバノン国営メディアによると、マンスーリ、マジュダル・ズーン、ベイト・アル=サイヤドなど国境の町で深刻な破壊が報告され、ベイト・アル=サイヤドではほぼ全ての住宅が被害を受けた。人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、イスラエルがレバノンとガザの人口密集地域で白リン弾を使用したことを繰り返し確認している。レバノンの国連代表キャロライン・ジアデ氏は、2023年10月以来28人のレバノン人メディア従事者が殺害されたと記録している。

無国境医師団(MSF)は、イスラエル当局が同団体が付託した2件の事件について刑事捜査を開始せずに手続きを終了した決定を非難した。事件は2023年11月のガザ市でのMSF車列への攻撃(2人死亡)と、2024年2月のハンユニスでのMSFシェルターへの空爆(2人死亡、6人負傷)に関するものだ。MSFは「軍組織が自らの行動を調査するよう任されている場合、これは驚くべきことではない」と述べ、独立した公平な調査機関による審査を求めた。また、イスラエル軍はシリア南部でも攻撃を継続し、ダマスカス西方のベイト・ジン村近郊で無人機が民間車両を攻撃、シリア外務省は領土と主権の明白な侵害だと非難した。

一方、元米国情報分析官で、イスラエルに機密を渡した罪で30年間収監されたジョナサン・ポラード氏が、イスラエル議会(クネセト)選挙への出馬を表明した。同氏は人質家族の収監を求め、ガザ住民の強制移住を推進してきたとされる。またフィリピンでは、上院議長のシェルウィン・ガチャリアン氏が、障害のある学習者への支援強化のため、新設された133の職員ポストを直ちに埋めるよう教育省に求めた。

トランプ政権の関税戦争と外交危機:カナダが抵抗、イラン戦争は膠着

米国のトランプ大統領は就任以来、関税を外交の主要手段として用い、世界中の経済パートナーに圧力をかけている。その最前線で、カナダは抵抗の姿勢を示している。カナダのマーク・カーニー首相は、中間国家が大国の経済的強制に抵抗すべきだと訴えてきたが、トランプ大統領は新たな大規模関税でその警告を試している。

米国は8月22日、カナダ製品約200億ドル分に50%の関税を課した。カーニー首相はこれに対し、9月8日から同額の報復関税を課すと発表した。交渉は決裂し、カーニー首相は米国の要求が「不公平」で「経済的に無意味」だったと非難した。さらに、米国がカナダの他国との貿易協定締結能力を制限する措置を要求したとし、「主権の問題だ」と述べた。ブリティッシュコロンビア州首相は、そのような条件を受け入れればカナダは「第51州の経済的同等物」に貶められると指摘した。

トランプ大統領はTruth Socialで「カナダは州になる恩恵を望んでいる」と反論し、カナダが長年米国の農民に高関税を課してきたと非難した。カナダ国内ではトランプ政権への怒りが高まっており、マニトバ州首相は長期戦に備えるよう警告した。カナダの輸出の約4分の3は米国向けであり、米国経済はカナダの約10倍の規模であるため、抵抗の代償は大きい。カーニー首相は報復措置が「カナダ人のコストを引き上げ、選択肢を減らす」と認めた。

一方、イランをめぐっては、トランプ大統領が「最も壊滅的な」経済的孤立作戦を宣言し、イランと取引する国や企業に制裁を課すと脅している。しかし、イランのアッバス・アラグチ外相は、米国の圧力は失敗したと述べ、地域外交を拡大している。ハーバード大学のスティーブン・ウォルト教授は、戦争は「苦しい膠着状態」にあり、トランプ大統領は選択肢を使い果たしたと指摘する。

国内では、トランプ大統領の側近ナタリー・ハープ氏が2021年1月6日の議会襲撃当日に150件以上のトランプ支持の投稿をしていたことが報じられた。また、国防総省は軍新聞「スターズ・アンド・ストライプス」の編集幹部を解雇し、連邦判事は75カ国からのビザ停止を「明らかに違法」と判断した。

これらの動きは、トランプ政権の外交政策が同盟国との関係を悪化させ、国際社会の信頼を損なっていることを示している。カナダの抵抗は、他の同盟国にとっての試金石となる可能性がある。

ロシア燃料危機、ウクライナ戦争終結への鍵か イランは全面戦争に耐えると大統領

ウクライナによるロシア国内の製油所への攻撃が、ロシアに新たな燃料危機を引き起こしている。ロイター通信によれば、少なくとも30地域が影響を受けており、モスクワ周辺では特に深刻だ。ガスプロムネフチやタトネフチなどのガソリンスタンドチェーンは首都での燃料販売を制限している。独立系メディア『7x7』の編集長オレグ・グリゴレンコ氏は「燃料がないとは言えないが、危機があるのは明らかだ」と指摘し、タクシー運転手や宅配便、建設業界がすでに打撃を受けていると語った。

燃料不足は品質低下も招いている。経済学者ニコライ・コルジェネフスキー氏は、燃料中の不純物によるエンジン故障が多発し、修理工場は数ヶ月待ちだと述べた。ロシアの石油生産は2019年の日量1150万バレルから現在900万バレル未満に減少しており、この傾向が続けば経済的・体制的な全面危機につながると警告する。ロシア当局はインドや中国からの輸入で穴埋めしようとしているが、ビジネスジャーナリストのヴィアチェスラフ・シリヤエフ氏は、ロシアの孤立状況下で日量20万トンの燃料供給を確保するのは不可能だと否定した。

一方、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、イランが「全面的な経済・軍事・安全保障戦争」に耐え、崩壊しなかったと強調した。敵国の圧力にもかかわらず国民の団結が奇跡を生んだと述べ、政府はインフレ緩和と生活向上に努めると約束した。また、パキスタン仲介の覚書(イスラマバード覚書)を擁護し、降伏条項は一切ないと主張した。米下院議長マイク・ジョンソン氏は、イランとの戦争が「新たな段階」に入ると述べ、同盟国が次の段階を支援するとの見通しを示した。

ウクライナでは国旗の日が祝われ、ゼレンスキー大統領がキーウでの式典に出席した。ロシアでも国旗の日が祝われたが、戦争と西側との緊張の中で愛国心の象徴として利用されている。ロシアの燃料危機は、プーチン政権の安定を揺るがし、戦争終結を早める可能性があると専門家は指摘する。

バングラデシュ保健相が生理食塩水を自費返済、ドイツで介護者年金維持へ、セウタで移民危機深刻化

バングラデシュ、ドイツ、スペイン領セウタ、フィリピン、台湾で、医療・移民・安全保障に関する重要ニュースが相次いだ。バングラデシュでは保健大臣が病院の不正を正し、ドイツでは新保健相が介護者の年金削減案に反対、セウタでは移民流入による公衆衛生危機が政治問題化している。

バングラデシュの保健家族福祉大臣サルダル・モハマド・サハワット・フセインは、ナオガオン総合病院を抜き打ち訪問し、備蓄があるにもかかわらず患者に外部から生理食塩水を購入させていたことを発見した。大臣は患者に自費で返金し、病院当局に調査を指示した。また、欠勤していた医師に電話で説明を求めた。大臣は、各医科大学病院に50床、各地区病院に10床の透析ベッドを設置する計画を明らかにし、患者が首都ダッカまで移動せずに済むようにすると述べた。

ドイツでは、連邦保健大臣カールステン・リンネマンが、前任者ニーナ・ヴァルケンの改革案に反対し、介護者の年金受給権の削減に反対する姿勢を示した。「介護する家族の年金については削減したくない」と述べ、年金ポイントを維持する方針だ。連立与党のSPDとCSU、自身のCDUからも同様の意見を聞いており、メルツ首相も夏の記者会見で言及したという。リンネマンは在宅介護者を「ドイツの日常の英雄」と呼び、約600万人の要介護者のうち300万人以上が在宅で介護されていると指摘した。

スペイン領セウタでは、7月末の大規模な移民流入を受けて、野党指導者アルベルト・ヌニェス・フェイホーが「公衆衛生危機」を訴え、疥癬や結核などの感染症に対する隔離措置を政府に求めた。保健大臣モニカ・ガルシアはこの措置を「不当」で「過剰」と批判し、移民を非難するのではなく、衛生状態の改善が優先だと主張した。最も控えめな推定で5,000人の移民が市内におり、政府はロマ・マルガリータやロマ・コルメナールなどの収容施設を整備している。

フィリピンでは、精神保健団体が教育省の全国同時学校安全訓練の延期を求めた。暴力訓練が子供に長期的な心理的害を与える可能性があると指摘し、証拠に基づく対策を推奨している。台湾では、精神疾患の治療歴がある志願者が兵役から除外される一方、予備役は診断と6ヶ月以上の治療で免除申請が可能という制度の抜け穴が批判されている。

これらの動きは、各国の医療・移民・安全保障政策に影響を与えるものであり、今後の対応が注目される。

停戦合意も虚しくガザとヨルダン川西岸で暴力が続く

2026年8月23日、ガザ地区中部とヨルダン川西岸でイスラエル軍と入植者による暴力が続き、複数のパレスチナ人が死亡した。パレスチナ保健当局によれば、ガザ中部のザワイダ町とヌセイラット難民キャンプへのイスラエル軍の空爆で、4歳の男児モハンマド・アブデル=サラム・タハを含む少なくとも2人が死亡し、7人が負傷した。イスラエル軍は両空爆について調査中だとしている。

一方、ヨルダン川西岸では、ナブルス近郊のアスカル難民キャンプへの襲撃で14歳のパレスチナ人少年イスラム・アハマド・マヘル・アジューリが胸部を撃たれて死亡した。また、エリコ近郊のアル=アウジャでは、イスラエル人の男性がパレスチナ人とみられる男に刺され、負傷した。イスラエル軍は容疑者の捜索を行っている。さらに、ナブルス南方のクスラ村では、入植者による3世帯への封鎖が15日目に入り、水道と電気が断たれ、食料の搬入も妨げられている。

2025年10月に米国の仲介で発効した停戦合意は、ガザでの大規模な戦闘を停止させたが、イスラエル軍の空爆と軍事作戦は続いており、停戦は脆弱なままだ。ガザの保健当局によれば、停戦発効以降、1,280人以上のパレスチナ人が殺害された。イスラエル軍は、ハマスなどによる攻撃を防ぐための作戦だと主張している。一方、ハマスはイスラエルが停戦違反をしていると非難している。ヨルダン川西岸では、2023年10月以降、1,182人以上のパレスチナ人が殺害され、12,000人以上が負傷、24,000人が拘束されたと報じられている。国際社会の多くは入植地を違法とみなしているが、イスラエルは聖書的・歴史的根拠を挙げてこれに反論している。

欧州6カ国、石油大手への超過利潤税要求——気候災害と財政圧力が交錯

ドイツ、イタリア、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、スペインの6カ国が、中東紛争を背景に高騰する石油会社の利益に対する超過利潤税の導入を欧州連合(EU)の財務相会合に提案する方針だ。ドイツのラース・クリングバイル財務相(SPD)主導のこの動きは、アイルランドの副首相兼財務相サイモン・ハリス宛ての書簡としてまとめられており、9月18日と19日にダブリンで開かれる非公式理事会の議題に加えるよう求めている。書簡はまだ草稿段階で送付されていない。

書簡では「中東での継続的な紛争がエネルギー価格上昇の主因であり、石油会社は総じて高い収益性を記録している」と指摘。精製製品の利益率の伸びが原油価格の上昇を上回っているとし、「危機から利益を得ている者が、一般市民の負担を軽減するための貢献を確実にする」ためのEU共通の枠組みを求める。2022年のロシアによるウクライナ侵攻後に導入された一時的な課税の教訓を踏まえ、多国籍企業の海外利益をより選択的に含める分析や、域内市場を保護する共通メカニズムの開発も要請している。

しかし、この提案には障害が多い。EUの税制改正には全会一致が必要であり、6カ国は27カ国中わずかだ。さらにドイツ国内でも、財務省(SPD)は支持する一方、フリードリヒ・メルツ首相(CDU)は反対しており、一枚岩ではない。業界団体en2xは「超過利潤税の要求は根拠がなく、必要な投資を危険にさらす」と反論。2022年の経験では回避行動により収入が期待を下回り、消費者への転嫁も懸念される。

一方、欧州は同時に複数の危機に直面している。メルツ首相は週末、ヒュルテン森林の火災現場を訪れたが、焼け跡でブーイングと口笛を浴びた。火災中に連邦政府の閣僚が誰も訪れず、首相自身も休暇中で鎮火2日後の初公務だったためだ。ハンガリーでは国土の約99%が深刻または極度の干ばつに見舞われ、湖や河川は記録的な低水位。ポーランドでは嵐による洪水で家屋が浸水し、4,000件以上の緊急通報、12のスカウトキャンプが避難、約19,400世帯が停電した。イタリアでもリグーリア、ロンバルディア、トスカーナで豪雨と洪水が発生し、ソニコでは土石流が橋を崩壊させた。

こうした気候災害は欧州の財政に新たな負担をもたらし、未予算の費用が積み上がる。さらに、燃える土地からは第一次・第二次世界大戦の不発弾が露出するという新たな危険も生じている。欧州が財政的に逼迫する中、石油大手への課税は家計から生産者へコストを移す手段として浮上しているが、その実効性には疑問が残る。ブラジルでは2026年から所得税の大幅減税と配当課税の導入が始まり、フランスでは富裕層課税を巡る議論が続くなど、世界的に税制を巡る動きが活発化している。

ブラジル大統領選、ルラ氏リード縮小とボルソナーロ氏選挙権停止—2026年選挙戦の構図

ブラジル大統領選挙は8月16日に公式選挙運動が開始され、10月4日の第1回投票に向けて与野党の対決構図が明確となった。現職ルラ大統領(80歳)が4選を目指す一方、野党は刑務所に収監され選挙権を停止されたジャイール・ボルソナーロ前大統領に代わり、長男のフラビオ・ボルソナーロ上院議員が立候補している。直近の世論調査ではルラ氏が依然リードするものの、その差は5週間で半減しており、決選投票は誤差範囲内の接戦となっている。

最高選挙裁判所(TSE)は8月21日、ジャイール・ボルソナーロ氏の選挙権停止を確認した。これは2023年の選挙資格剥奪とは別に、2025年のクーデター計画に関する有罪判決確定に伴う自動的な措置であり、投票権・被選挙権・政党籍が判決の効力期間中停止される。一方、選挙戦ではフラビオ氏が農業関連イベントで農業振興を訴え、エルサルバドルのブケレ大統領をモデルにした治安強化策を提示するなど、保守票の取り込みを図っている。

ブラジル選挙管理当局は、生成AIやディープフェイクを用いた偽情報対策として世界でも最も厳格な規制を導入している。TSE決議23.610/2019はディープフェイクの使用を明示的に禁止し、選挙72時間前から24時間後までの合成コンテンツの使用を全面的に禁止する。プラットフォーム事業者にはコンテンツの即時削除義務が課され、データ検証機関との連携も進められている。

今回の選挙は、偽情報対策と民主主義の質が問われる一方、ブラジル政治の分断と右派運動の継承を巡る変曲点となる。ルラ氏のリード縮小は経済政策への評価と高齢の現職に対する不安が交錯する中で進行しており、8月28日からの無料ラジオ・テレビ放送が今後の情勢を大きく左右する可能性がある。

南アフリカとジンバブエの貿易不均衡、ベイトブリッジ改善、政治・水危機・教育論争を総覧

南アフリカとジンバブエは8月21日にプレトリアで第4回二国間委員会を開催し、2025年の貿易額が約810億ランド(約46億米ドル)に達し、2021年からほぼ倍増したことが明らかになった。しかし、南アフリカのラマポーザ大統領は、南アフリカがジンバブエに輸出する金額は輸入の約8倍に上るという構造的な不均衡を指摘し、このパターンは「何世紀にもわたり大陸の経済発展の障害となってきた」と述べた。両国は付加価値化(ベネフィシエーション)を優先課題とし、肥料製造や自動車部品生産、白金族金属の加工などの具体案が提示されたが、旗艦となる経済協定は署名されず、草案のままである。

ベイトブリッジ国境では、トラックの通過時間が平均約14時間に短縮され、かつて数日かかった待ち時間が改善された。これは官民パートナーシップによる近代化と専用レーン導入の成果だ。第3のリンポポ橋の建設とワンストップ国境ポストの運用も提案されている。一方、南アフリカ国内では水危機が深刻化しており、政府は地方自治体の管理者に個人の刑事責任を課す法改正を計画している。ヨハネスブルグではスマート圧力制御装置の導入、ケープタウンでは老朽パイプの交換が進められるが、ダーバンでは水損失が65%を超え、約1万3000件の漏水が報告されている。

政治面では、与党連合(GNU)への批判や、反不法移民運動「マーチ・アンド・マーチ」とアフリカーナー利益団体アフリフォーラムの会合が物議を醸している。また、アフリカーンス語大学アカデミアの設立をめぐる議論では、憲法29条が単一言語教育機関の権利を認めている一方で、人種差別の禁止と文化的自由の保護のバランスが問われている。さらに、アフリカ史の大家ジョン・イリフ氏が8月20日に87歳で死去した。彼の業績はアフリカの歴史研究に多大な影響を与えた。スポーツでは、ケニアのドリーン・チェロプがツワネ10Kで南アフリカのグレンローズ・ザバを制し、世界選手権に向けた調整が注目される。

フランス大統領選2027、左翼候補が乱立:グラックスマン氏が出馬表明、メランション氏は生態学的動員を訴え

2027年フランス大統領選挙に向け、左派陣営で候補者の動きが活発化している。欧州議会議員ラファエル・グラックスマン氏は8月23日、TF1の20時ニュースに出演し、大統領選への立候補を正式に表明した。同氏は社会党と自らの政党であるプライス・パブリックが10月に実施する社会民主主義予備選挙に参加する意向を示した。「フランスを立て直すために立候補する。我々の国が今まさに変貌しつつあり、今後数ヶ月でどうなるかを見ると、誰もが胸に不安を抱えている」と述べ、「勝利を目指す候補者だ」と強調した。

グラックスマン氏は46歳で、世論調査では第一回投票の投票意向が10%から12%とされ、決選投票進出は厳しいと見られている。2024年の欧州議会選挙ではPS・プライス・パブリック連名で13.8%の票を獲得していた。同氏は、非メランション系左派全体を含むより広範な予備選挙への参加を拒否しており、今回の予備選挙はPSとプライス・パブリックの党員に限定される。一方、ジャン=リュック・メランション氏は同日、ドローム県シャトーヌフ=シュル=イゼールで開催されたLFI(不服従のフランス)の夏季大学で閉会演説を行い、「勝利は可能だ」と宣言した。同氏は気候変動対策として「生態学的徴兵」を提案し、地域ごとの治安警備隊を創設して大規模な予備軍を動員できるようにすると述べた。また、現在の行政地域を河川流域に基づく「生態地域」に再編する構想も示した。

メランション氏は、環境移行相モニーク・バルビュット氏が「気候問題を経済・社会提案に最も統合している」と評したことを引用し、自らを環境候補として売り込む戦略だ。LFIのコーディネーターであるマニュエル・ボンパール氏は「我々の目標は環境候補を体現することだ」と述べた。また、メランション氏はセバスティアン・ルコルニュ首相の2027年予算案を「経済を悪化させる」として、国民議会で拒否権を発動すると約束した。左派では他にも、社会党のフィリップ・ブラン氏やジェローム・ゲジ氏らが予備選挙への参加を希望しており、左派の分裂が懸念されている。グラックスマン氏の立候補表明は、メランション氏の夏季大学閉会演説と同日となり、左派内の対立構図が鮮明となった。

経済 (Economy)

中南米為替・暗号資産・米加貿易摩擦の動向:2026年8月23日

2026年8月23日、中南米各国の為替市場ではユーロとドルの対現地通貨レートが更新された。ベネズエラではユーロが916ボリバル、ドルが785ボリバルで、年初来それぞれ158.03%、160.37%上昇した。ウルグアイではドルが39.69ペソで前日比12.61%上昇、パラグアイではドルが5,958グアラニーで同8.27%下落するなど、国により変動が分かれた。メキシコではドルが16.92ペソで前日比横ばい、ユーロは19.76ペソで同0.01%下落した。

暗号資産市場では、ビットコインが76,546ドル(前日比0.75%安)、イーサリアムが2,417ドル(同0.06%安)で取引された。アルゼンチンでは公式ドル換算でビットコインは1億1,462万4,717ペソ、イーサリアムは361万9,895ペソに相当する。アルゼンチンの主要為替レートでは、ドルCCLが1,588.30ペソ、ドルMEPが1,531.70ペソ、ドル・タルヘタが1,976ペソ、ユーロが1,690ペソ(買値)で推移した。

北米では、カナダのカーニー首相が米国との貿易交渉を停止し、交渉担当者をオタワに召還した。米国は現地時間8月23日午前0時1分から、約200億ドル相当のカナダ製品に50%の関税を発動した。対象には電子機器(40億ドル超)、プラスチック、木材・紙、乳製品、アルコール、セメントなどが含まれる。カナダは9月8日から同額の報復関税を課すと発表した。

ブラジルのサンパウロとリオデジャネイロでは、日曜夜の文化・音楽イベントが開催された。サンパウロではカイシャ・カルチュラルでエルバ・ラマーリョの無料公演が、リオではコパカバーナのビップ・ビップでサンバのローダが行われた。

社会 (Society)

世界各地で治安関連の動き相次ぐ、警察の対応に注目集まる

世界各地で治安に関連する事件や動きが相次いだ。バングラデシュでは警察官5人が昇進し、ベルギーでは薬物関連の銃撃が発生、パキスタンでは治安当局者が殺害された。マレーシアでは複数の警察関連ニュースがあり、スウェーデンでは学校襲撃事件、南アフリカではハイジャックと誘拐の容疑者が逮捕された。

バングラデシュ政府は、国家給与表2015のグレード2に基づき、5人の警察官を警察副監察総監(AIG)に昇進させた。内務省警察1課が日曜日に通知を発出し、昇進者は中央警察病院のディレクター、観光警察の現職AIG、ガジプール首都警察の警察委員長、ダッカ管区の現職DIG、警察総局のDIGの各氏である。通知によると、昇進者は適切な経路を通じて内務省上級秘書に着任報告書を提出しなければならない。

ベルギーのブリュッセルでは、土曜日夜にサン=ジル地区で銃撃があり、1人が負傷した。サン=ジル市長は負傷者の命に別状はないとし、薬物関連犯罪と関連づけた。この事件は、金曜夜にアンデルレヒトの警察署が銃撃された翌日に発生した。ブリュッセル地域の首相は「組織犯罪に都市を乗っ取らせるつもりはない」と述べ、麻薬担当コミッショナーを9月から任命するなどの対策を取るとした。ブリュッセルでは2026年の最初の7か月で57件の銃撃が記録されている。

パキスタン北西部で、治安当局者が日曜日に正体不明の武装勢力に射殺された。ペシャワール郊外のバダベル警察署管内で発生し、反テロ部門に所属していた。別の事件では、モフマンド地区で警察官5人が手榴弾攻撃で負傷した。カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、過激派の暴力が繰り返されている。

マレーシアでは、タイ警察に逮捕されたマレーシア人2人のうち1人がケランタン警察の指名手配リストに載っていたことが判明した。2人はエパム錠1560錠を所持していた。また、ケママン警察は、王室機関や政府、治安機関に対する扇動的で侮辱的なFacebook投稿をした疑いで39歳の男を逮捕した。さらに、タナ・メラ移民収容所から脱走した不法移民10人のうち1人が逮捕され、残り9人の捜索が続いている。

スウェーデンでは、18歳の男が高校で剣を使い生徒を襲撃し、17歳の女子生徒が死亡、3人が負傷した。警察は、襲撃前にTikTokに投稿された剣の画像が容疑者のものかどうか調査しており、オンラインコミュニティの関与も調べている。容疑者は殺人と殺人未遂の疑いで拘留された。

南アフリカのハウテン州では、センチュリオンでのハイジャックと誘拐事件に関連し、47歳の男が高速追跡の末に逮捕された。容疑者は無許可の銃器と弾薬、ハイジャック車両の所持などの罪に問われる。警察はもう1人の容疑者を捜索している。

これらの事件は、各国の治安対策の強化を迫るものだ。特に、薬物関連の暴力、テロ、学校襲撃など、多様な脅威に対応するため、警察の役割がますます重要になっている。

元世界王者ボクサー殺害事件、容疑者2人を逮捕

南アフリカの東ケープ州で、元世界王者ボクサーのゾラニ・テテ(38歳)が自宅前で射殺された事件で、警察は容疑者2人(30歳と22歳)を逮捕した。逮捕は土曜日にクゴンポで行われ、複数の法執行機関による情報主導の作戦によるものだ。警察報道官のノブントゥ・ガンタナは、捜査の機微に触れるため詳細を明かせないと述べた。

テテは金曜日の夜、ムダンツァネの自宅に到着し、ゲートが開くのを待っていたところを、バラクラバを着た2人の武装した男に銃撃された。同乗していた27歳の女性も複数回撃たれ、病院に搬送された。警察は犯行の動機を明らかにしていない。

テテは2014年にIBFジュニアバンタム級、2017年にWBOバンタム級の世界タイトルを獲得した。2017年には世界タイトル戦最速KO記録(11秒)を樹立し、ギネス世界記録にも認定されている。彼の死は南アフリカのボクシング界に衝撃を与えている。

一方、バングラデシュではマグラの8歳少女レイプ殺人事件の控訴審が始まり、インドではタミルナドゥ急行で見つかった女性の遺体事件で容疑者カップルを追跡している。また、アメリカではユナイテッドヘルスケアCEO殺害事件のルイジ・マンジョーネの州裁判が延期され、南アフリカではマーク・リフマン殺人事件の容疑者が保釈却下を争っている。

世界の現場から:一人っ子の重圧、パーダーボルンの院内感染、デスバレーの悲劇、ガザの子どもたち、南アフリカの飢餓対策

世界各地の出来事を一望する。アルゼンチンの論考は、一人っ子が抱える孤独よりも「誰かの未来のすべて」であることの疲弊を指摘する。ドイツでは未熟児が院内感染で死亡し、病院が新規受け入れを停止した。米国デスバレーでは猛暑の中、立ち往生したフランス人観光客が死亡した。ガザでは戦争のトラウマを乗り越えるため、子どもたちに水泳を教える取り組みが行われ、行方不明の子どもを探す家族の訴えも続く。南アフリカでは、学校給食が休みの間も子どもたちに食事を提供する地域の取り組みが紹介されている。

アルゼンチンの記事は、一人っ子に関する古い偏見を科学的根拠に基づいて否定する。2019年に『Journal of Research in Personality』に発表されたニュージーランドの研究では、2万人の成人を分析し、一人っ子と兄弟がいる人の性格差は極めて小さいことが示された。著者は、一人っ子が本当に負担に感じるのは孤独ではなく、親の期待や夢がすべて自分一人に集中することだと論じる。大家族では希望が分散されるが、一人っ子はすべてを背負うことになる。しかし、著者は「一人っ子だからといってすべてを一人で抱え込む必要はない」と希望的な結論を述べている。

ドイツのパーダーボルンでは、ザンクト・ルイーゼ小児クリニックの新生児集中治療室で、未熟児がエンテロバクター菌による感染症で死亡した。現在までに4人の子どもからこの細菌が検出されており、うち2人は重度の敗血症を発症した。1人は火曜日に死亡し、もう1人は状態が安定化しつつある。病院は衛生対策を強化し、新規の受け入れを緊急時のみに限定した。この細菌は多剤耐性ではないが、免疫力の弱い患者にとって危険である。

米国カリフォルニア州のデスバレー国立公園では、68歳のフランス人観光客が極度の暑さの中で死亡した。男性と同行者は車が立ち往生し、徒歩で主要道路を目指したが、男性は約2キロ歩いたところで断念した。その日の気温は46度に達していた。公園管理事務所は、車が故障した場合は車内で待機するよう警告している。週末には気温が47度を超えると予想されている。

ガザでは、戦争のトラウマを克服するために数百人の子どもたちが水泳を学んでいる。一方、アルジャジーラの報道によると、家族は行方不明の子どもを探し続けており、赤十字国際委員会に情報を求めている。記録が破壊され情報が断片的な中での捜索は困難を極める。

南アフリカのフリーステイト州ニャカロンでは、学校給食が休みの間に子どもが食事にありつけなくなる問題に対処するため、地域の保育施設「ウィ・ケア・デイケアセンター」が休暇中も給食を提供している。同センターは2001年にHIVの影響を受けた家族や孤児を支援するために設立され、最大200人の子どもに食事を提供する。高い失業率により多くの家庭が1日1食の確保も難しい状況だ。政府の給食プログラムは学期中のみのため、休暇中の食料不安を地域の組織が補っている。

世界的な水危機:干ばつ、紛争、そして経済への影響

2026年の夏、世界各地で水危機が深刻化している。ドイツではライン川の低水位によりフェリー運航が停止し、フランスでは記録的な干ばつが発生した。また、水をめぐる紛争も増加しており、パレスチナやスーダン、イランなどで水インフラへの攻撃が報告されている。

ドイツのライン川では、7月と8月の29日間の運航停止を経て、8月22日(土曜日)朝からフェリーが運航を再開した。デュッセルドルフ南部とツォンスを結ぶフェリーの運営者イェンス・ヤンセン氏は、春と夏に収入の大部分を得るため、経済的影響は大きいと述べた。同フェリーは自転車利用者や歩行者にも人気で、週末には多くの人が訪れるが、今年は干ばつと極端な低水位により運航が停止していた。

また、ライン川の低水位により、ラインラント=プファルツ州で認められている川での葬儀(水葬)が現在不可能となっている。マインツのライン葬儀社の共同経営者ゼバスティアン・トリュープ氏は、数週間前から実施しておらず、4件の予定を無期限に延期したと述べた。同州は2025年9月に新法を制定し、ドイツで初めて川での葬儀を導入したが、現在は水位が基準に達していない。

フランスでは、2026年の夏は干ばつと複数の熱波、山火事が発生し、水供給に大きな影響が出た。8月12日時点で4万人以上が断水の影響を受け、55万人以上の住民の水供給が逼迫状態にある。政府は農業用水の貯留能力を2035年までに倍増させる計画を進めており、8月18日に公布された農業緊急法に基づき、貯水池の建設を促進する。

イングランドでは、干ばつによりほぼ3分の2の地域が干ばつ状態となり、水道規制機関オフワットは、南アジア系コミュニティの米の洗い方やイスラム教徒の浄礼(ウドゥ)に関する節水キャンペーンに27万ポンドを支出した。キャンペーンでは、米を7回ではなく2回洗うことや、浄礼に1リットルの水を使用することを推奨している。

水をめぐる紛争も深刻化している。米国の非営利団体パシフィック研究所によると、2024年の水関連紛争は420件で、2022年の235件から78%増加した。ガザでは人口の90%が水・衛生インフラの被害を受け、スーダンでは内戦により水供給が崩壊し、コレラが発生している。イランでは米国とイスラエルの空爆により水インフラが損傷し、湾岸諸国では脱塩プラントが攻撃された。

一方、インドの衛星打ち上げコストに関するケンブリッジ大学の研究では、インドの1キログラムあたりの打ち上げコストは13,302ドルで、米国の3,225ドルの4倍以上と世界で最も高いとされた。しかし、インド宇宙省は補助金や物流コストの削減を考慮していないと反論している。また、金と銀の価格は上昇傾向にあり、米国のインフレデータを待って推移する見通しだ。

専門家は、ライン川の低水位は10月初旬まで続く可能性があり、水問題は長期的な課題となっている。気候変動により干ばつや水不足は今後も繰り返されるとみられ、各国の対応が急務となっている。

世界の社会ニュース:骨髄移植、殺人事件、高齢出産など

2026年8月、世界各地で様々な出来事が報じられた。米国テキサス州では5歳の少年が弟のために骨髄を提供し、アルゼンチンでは87歳の男性の死亡事件が発生した。また、50歳を超えて出産した女性たちの体験や、インドの政治家によるネタジへの発言をめぐる論争も伝えられた。

テキサス州に住む5歳のJuelz Boganは、19か月の弟Jahsehが若年性骨髄単球性白血病(JMML)と診断されたため、骨髄移植のドナーとなった。移植は8月18日に行われ、Juelzは回復中だ。家族は治療費のためGoFundMeで支援を呼びかけている。

アルゼンチン・コルドバ州サンハビエルに住む67歳のSantos Becerraは、13歳から日干しレンガ(adobe)作りを続けている。彼は「山は命であり、すべてが生まれる場所だ」と語る。

リオ・クアルト在住の87歳のOscar Kowszykが、行方不明から1週間後に遺体で見つかった。頭部に強い打撃を受けており、53歳と34歳の男2人が逮捕された。

インフルエンサーのMarta Fortは、父リカルド・フォートの影響で美容整形を受けたことを明かした。また、名付け親のGustavo Martínezが自殺したことにも触れた。

マリアナは51歳で娘ピリを出産した。14年間の不妊治療の末だった。ガブリエラは54歳で卵子提供によりミラグロスを出産した。

BJPの国会議員アナンタ・マハラジは、ネタジ・スバス・チャンドラ・ボースに関する発言で物議を醸し、謝罪した。西ベンガル州政府は彼に授与していた名誉を撤回した。

パンジャブ出身の28歳のグルディープ・シンが、ニューヨークでピザ配達中に射殺された。家族は遺体の送還を求めている。

ケープタウンでは、9歳の少年が図書館に閉じ込められ、警備員によって救出された。

科学・技術 (Science & Tech)

人型ロボットが人類の記録を破る:北京で第2回世界人型ロボット競技大会開催

第2回世界人型ロボット競技大会が、2026年8月22日に北京の国家スピードスケート館で開幕した。5日間にわたる大会には、51種目・1,301試合が組まれ、600以上のチームと2,056体の人型ロボットが参加する。開会式では、中国のロボットがウサイン・ボルトの100メートル世界記録(9.58秒)を破る9.39秒を記録し、中国メディアが大きく報じた。さらに、400メートルでは38.15秒をマークし、南アフリカのウェイド・ファン・ニーカークの世界記録(43.03秒)を約5秒更新した。

大会は、陸上競技やサッカー、卓球、ボクシングなどのスポーツ競技に加え、工場やレストラン、家庭、物流などの実務を想定したシナリオ型競技も実施される。ロボットはケーブル接続や荷物の積み下ろしなど、精密な作業能力を試される。北京を拠点とするロボット企業Galbotは、世界初の人間対ロボットのテニス対決を披露し、ロボットがボールを追跡してラケットを振り、返球する様子を見せた。一方で、転倒するロボットや、スタート直後に崩れ落ちるロボットもあり、課題も浮き彫りとなった。

観客からは「単なる速度競争に過ぎない」との声も上がる一方、ロボット投資家の徐巧生氏は「昨年より強度が高く、バッテリー管理と放熱性能に大きな負荷がかかる。中国の産業発展にとって極めて重要だ」と評価した。Lumos RoboticsのCEO・喻超氏は「走ったり跳んだりするだけでは効率は向上しない。実世界の課題を解決できて初めて価値がある」と指摘する。大会は8月26日まで開催され、ロボットの実用化に向けた試金石となる。

スポーツ (Sports)

マン・シティ、新体制初戦を劇的逆転勝利 グヴァルディオルが終了間際に決勝弾

マンチェスター・シティは23日、プレミアリーグ開幕戦でボーンマスをホームに迎え、2-1で逆転勝利を収めた。ペップ・グアルディオラ前監督の退任後、初めて公式戦を指揮したエンツォ・マレスカ監督にとって、劇的なデビュー戦となった。

試合は26分にマーカス・タヴァーニアーのゴールでボーンマスが先制。シティは終盤まで攻めあぐねたが、84分にマルク・グエヒがコーナーキックからヘディングで同点弾を挙げると、91分には途中出場のラヤン・シェルキのスルーパスに反応したヨシュコ・グヴァルディオルが決勝点を奪った。このゴールは一度はオフサイドと判定されたが、VARレビューによりオンサイドと覆り、エティハド・スタジアムは歓喜に包まれた。

マレスカ監督は「完璧な一日だ」と語り、チームの精神力を称賛した。一方、シティは今夏にロドリがバルセロナへ移籍したほか、ベルナルド・シウバ、ジョン・ストーンズらが退団。補強はエリオット・アンダーソンのみで、リールから18歳のモロッコ代表MFアユブ・ブアディを獲得する見込みと報じられている。マレスカ監督は「新しいロドリを見つける必要がある」と述べ、今後の補強に意欲を見せた。

また、マンチェスター・ユナイテッドは開幕戦でハル・シティに0-2で敗れる波乱があった。マイケル・キャリック監督は「冷静さを保つ」と語り、早期の立て直しを誓った。

ノリスが混沌のオランダGPを制す、母国開催のフェルスタッペンは初周クラッシュで無念のリタイア

2026年シーズン第12戦として開催されたF1オランダGPは、最終開催となるザントフォールト・サーキットで混沌とした展開の末、マクラーレンのランド・ノリスが今季2連勝を飾った。レースは開始早々、母国英雄マックス・フェルスタッペンが1周目最終コーナーでクラッシュし、赤旗中断となる波乱の幕開けとなった。フェルスタッペンは無事を無線で伝えたものの、その場でリタイアを余儀なくされた。

再スタート後、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがノリスをかわして首位に立ったが、ノリスはタイヤ戦略で逆転し、終盤の激しい首位争いを制した。アントネッリは2位に入り、ドライバーズ選手権でのリードを59ポイントに拡大。チームメイトのジョージ・ラッセルはチームオーダーでアントネッリに順位を譲り、その後ルイス・ハミルトンの猛追を抑えて3位表彰台を確保した。ハミルトンは4位、シャルル・ルクレールが5位、オスカー・ピアストリが6位で続いた。

アルピーヌのフランコ・コラピントは14位でフィニッシュしたが、レース中に2度のペナルティを受け、スーパーライセンスのポイントが累積3点となった。コラピントは「ルールはルールだが、もう少し柔軟性があってもよかった」と不満を述べた。フェルナンド・アロンソはアストンマーティンにとって今季最高の9位入賞を果たした。

ザントフォールトは今回をもってF1カレンダーから外れる。2019年に復活して以降、オランダGPはオレンジの観衆に支えられた独特の熱気で知られ、ノリスは「ドライバーの選択なら残したかった」と惜別の言葉を残した。次戦は9月6日にモンツァで開催されるイタリアGPとなる。

世界スポーツ週間回顧:イラン女子サッカー躍進、欧州サッカー新シーズン開幕、ダイヤモンドリーグ熱戦

今週の世界スポーツ界は、イラン女子サッカーの歴史的躍進、欧州サッカー主要リーグの新シーズン開幕、そしてダイヤモンドリーグでの熱戦と、多岐にわたる話題に彩られた。

イランでは、バム・ハトゥーンがAFC女子チャンピオンズリーグ2026/27グループステージ出場権を獲得した。ヨルダンのエティハド・クラブに3-1で逆転勝利し、グループEを勝ち点7で首位通過。サラ・ディダルが2得点を挙げ、チームは3年連続のグループステージ進出を果たした。試合は終盤に乱闘騒ぎで複数選手が警告を受けるなど、緊張感あふれる一戦となった。

欧州サッカーでは、プレミアリーグが開幕し、マンチェスター・シティがヨシュコ・グヴァルディオルの終了間際のゴールでボーンマスに2-1で勝利。ペップ・グアルディオラ退任後の新体制となったシティは、エンツォ・マレスカ新監督の下で白星発進を切った。一方、リバプールはニューカッスル戦でドミニク・ソボスライの後半アディショナルタイムのPKで2-2の引き分けに持ち込んだ。アストン・ビラはブライトンに0-4で大敗し、新加入のジョアン・ゴメスが退場となる痛恨の開幕戦となった。

チェルシーは今季、欧州大会出場なしという厳しい状況で、シャビ・アロンソ新監督の下で再建を図る。コール・パーマーとモーガン・ロジャースの連携、エンツォ・フェルナンデスの去就、オーナー交代の可能性など、多くの課題を抱えている。一方、アーセナルは昨季20年ぶりのリーグ優勝を果たしたミケル・アルテタ監督が、連覇と欧州チャンピオンズリーグ初制覇を目指す。クリストス・ツォリスとブルーノ・ギマランイスの新加入が期待を集める。

ダイヤモンドリーグでは、イタリアのジャンマルコ・タンベリがシレジア大会の走高跳で2メートル31を記録し優勝。ジャマイカのロメイン・ベックフォードとの接戦を制した。南アフリカ勢も活躍し、シネシポ・ダンビレがローザンヌ大会の200メートルで19秒98の銀メダル、アカニ・シンビネとギフト・レオトラがシレジア大会の100メートル決勝で9秒台を記録、ザキティ・ネネが400メートルで銅メダルを獲得した。

これらの結果は、各国の競技力向上と新たな世代の台頭を示すものであり、今後の国際大会に向けた注目度をさらに高めるものとなった。

アルゼンチン・スペインでサッカーリーグ開幕戦、ラシン対ボカ、エルチェ対バルセロナなど注目カード

2026年8月24日、アルゼンチンのリーガ・プロフェシオナル・デ・フトボル(トルネオ・クラウスーラ2026)第6節が各地で開催された。ラシンはホームのフアン・ドミンゴ・ペロン競技場でボカと対戦し、主審はニコラス・ラミレス、VARはフェルナンド・エチェニケが担当、放送はESPNプレミアムで行われた。ラシンの先発予想は、カンベセス、カンナボ、マルティネス、ロホ、ロドリゲス、ペレス、オルテゴサ、ロディコ、ミリェビッチ、コネクニー、トーレス。監督はフアン・パブロ・ボイボダ。ボカの先発予想は、モンテロ、ゴロシト、フィガル、コスタ、ブランコ、デルガド、ベルモンテ、アスカシバル、アランダ、ビジャまたはレオネル・フローレス、メレンティエル。監督はロドルフォ・アルルアバレナ。

同日、リーベルはエスタディオ・マス・モヌメンタルでベレスと対戦。主審はダリオ・エレーラ、VARはヘルマン・デルフィノ、放送はTNTスポーツ・プレミアム。リーベルの先発予想は、ベルトラン、ゴンサレス、オタメンディ、マルティネス・クアルタ、オルテガ、モレノまたはベラ、アランバリ、アンドラダ、アルマダ、フレイタス、ルーカス・ベルトラン。監督はエドゥアルド・クーデット。ベレスの先発予想は、マルキオリ、ガルシア、シルベロ、ママナ、ゴメス、アリエンドロ、ロベルトーネ、ペジェグリーニ、ランシーニ、ベロン、ゴドイ。監督はギジェルモ・バロス・スケロット。

その他、ベルグラーノ・デ・コルドバ対デフェンサ・イ・フスティシア、バラカス・セントラル対プラテンセ、サルミエント対エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタも第6節として行われた。各試合とも主審とVAR、放送局が指定され、先発予想が発表されている。

一方、スペインではラ・リーガ第2節、エルチェ対バルセロナが現地日曜日21時30分に開催された。バルセロナは前シーズンまで2季連続でリーガ優勝を果たしたハンジ・フリック監督の3季目となる。今季はワールドカップからの選手帰還遅れにより初戦を延期しており、この試合がシーズン初戦となった。エルチェは開幕戦でデポルティーボと1-1で引き分けていた。バルセロナは新加入のロドリを欠く一方、アデイェミが先発デビューし、クリステンセンがセンターバックに入った。エルチェは前戦からネトに代えてモレンテを起用した。

この日、レアル・マドリードは前日にエスパニョールを2-1で破り、ジョゼ・モウリーニョ監督が13年ぶりに復帰した初戦を勝利で飾っていた。バルセロナは国内3連覇とチャンピオンズリーグ制覇を目指す。これらの試合は、アルゼンチンとスペインのサッカーシーズンにおける重要な一戦として、今後のリーグ戦の行方を左右する。

エチオピアのケジェルチャがブエノスアイレスハーフマラソンで世界新記録樹立、56分51秒で21.0975キロを完走

エチオピアのヨミフ・ケジェルチャが、ブエノスアイレスで開催されたハーフマラソン(21.0975キロ)において、56分51秒の世界新記録を樹立した。ウガンダのヤコブ・キプリモが3月にリスボンで記録した57分20秒を29秒更新する快挙であり、2024年10月にバレンシアで自身がマークした57分30秒を上回るものだ。ケジェルチャとキプリモの世界記録を巡る争いは数年続いており、キプリモは昨年バルセロナで56分42秒を記録したが、大会規定を満たさず世界記録として公認されなかった経緯がある。

今大会はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで23日未明に開催され、午前8時にフィゲロア・アルコルタ通りとドレゴ通り交差点でスタートした。参加登録者は31,193人に達し、5年連続で大会最多記録を更新。うち22%が55カ国からの参加者であり、24州全てからランナーが集まった。早朝の気温は5度と冷え込んだが、沿道には数千人の観客が詰めかけ、オベリスクや7月9日通り、カサ・ロサーダ、パレルモの森、コロン劇場などブエノスアイレスの名所を巡る21キロのコースを盛り上げた。

女子部門ではエチオピアのフォティエン・テスファイが1時間3分57秒で優勝した。アルゼンチン勢ではイグナシオ・エラリオが男子で、ソフィア・ルナが女子でそれぞれ国内最上位となった。エラリオは男子総合で4分遅れのゴールながら、現地のファンからは「アルゼンチン人がアルゼンチンで記録を破った」と大きな歓声で迎えられた。また、フロレンシア・ボレリは南米記録保持者として出場し、注目を集めた。

本大会はワールドアスレティックスのラベルレースに認定されており、アディダスがスポンサーを務め、ニャンドゥ・レース&マラソンズが主催した。この世界記録により、ブエノスアイレスのハーフマラソンは世界で最も重要な大会の一つに位置づけられることとなった。大会の成功は、ランニング競技の人気の高まりと、アルゼンチンにおけるスポーツ文化の成熟を示すものだ。

オーストラリアがバングラデシュを圧倒し2日でテスト勝利——ランガー氏は「受け入れられない」と批判、インドはWTC4位浮上の可能性

オーストラリアは23日、マッカイで行われたバングラデシュとの第2テストでイニングス差51点の勝利を収め、2戦シリーズを1勝1敗の五分に戻した。左腕速球投手ミッチェル・スタークがマッチで10ウィケットを獲得する圧巻の投球を見せ、オーストラリアは試合を2日以内に終わらせた。この結果、オーストラリアは第1テストでの予想外の敗北から見事に立ち直った。一方、バングラデシュは第1イニングで64点、第2イニングで95点と打線が崩壊した。

この2日間でのテスト終了は、クリケット史上2632回のテストのうちわずか28回目という極めて珍しい出来事だ。統計上、全テストの約1.1%に過ぎない。1947年から1999年にかけては2日間で終了したテストは1回もなかったが、2000年以降は13回発生している。インドも2018年のアフガニスタン戦、2021年のイングランド戦、2024年の南アフリカ戦で2日間テストを経験している。

スタークは第1イニングで6ウィケット12点、第2イニングで4ウィケットを追加し、マッチフィギュア10ウィケット51点を記録。これは彼のテストキャリアで4回目の10ウィケット獲得となり、通算ウィケット数を445に伸ばして南アフリカのデイル・ステインを抜き、歴代10位に浮上した。パット・カミンズとネイサン・ライオンもそれぞれ3ウィケットずつ獲得し、オーストラリアの圧勝を支えた。

元オーストラリア代表オープナーのジャスティン・ランガー氏は、この短期決着の増加傾向を強く批判した。「2日間でのテスト終了は受け入れられない。観客にとっても、テレビやラジオでヒーローを見る子供たちにとっても、良いことではない」。また、経済的にも「草の根クリケットに資金を投入しているクリケット・オーストラリアにとっては災難だ」と指摘し、その原因をピッチ条件ではなく打撃の基本技術の低下にあると主張した。

一方、この結果はワールドテスト選手権(WTC)の順位にも影響を与えた。バングラデシュは敗北により勝率が66.67%から55.56%に低下し、インドはスリランカに勝利すれば4位に浮上する可能性が生まれた。インドは現在5位で勝率53.33%、バングラデシュは4位で55.56%だ。バングラデシュのシャント主将は「6位という過去最高のテストランキングは大きな成果だが、このテストでもっと良いクリケットができていれば良かった」と述べ、オーストラリアでの継続的な遠征の重要性を訴えた。

2026年マレーシア競技大会(Sukma)閉幕へ:雪蘭莪州が総合優勝、各競技で記録とドラマ

2026年マレーシア競技大会(Sukma)は、8月24日の閉幕を前に、開催地の雪蘭莪州が圧倒的なメダル数で総合優勝を確定させた。州政府は優勝記念の特別休日を検討する一方、偽の休日告知が拡散されたことに対し、首席大臣のアミルディン・シャリ氏が否定する事態も発生した。

水泳では、雪蘭莪州の19歳、エリザ・タンが女子50m自由形で26秒44を記録し、2008年にサバ州のレオン・チーリンが樹立した大会記録26秒50を16年ぶりに更新。さらに4×100mメドレーリレーでも大会新記録で優勝し、個人7冠を達成した。この活躍により、雪蘭莪州は水泳競技で金20個を含む計38個のメダルを獲得し、総合優勝の原動力となった。

ラグビーでは、ケダ州が男子セブンズ決勝でペラ州を14-12で下し、20年ぶりの金メダルを獲得。ヘッドコーチのアジズル・アジズは選手たちの冷静さと規律を称賛した。女子では開催地の雪蘭莪州がサラワク州を41-0で破り優勝した。

テニスでは、連邦直轄区が7種目中6種目で金メダルを獲得。19歳のダルシャン・スレシュ・クマールは男子シングルスと男子ダブルスで金を加え、個人3冠を達成した。武術では、ペルリス州のリム・ユアン・カンが男子65kg級サンダ決勝で勝利し、同州に初の金メダルをもたらした。体操では、サバ州のマーベル・ビンセント・ブーが肩、手首、膝の負傷を抱えながらも平行棒で金メダルを獲得し、自身初の複数金を達成した。

自転車競技では、雪蘭莪州の17歳、ハリース・ナウファル・シャニザムが男子スクラッチレースで優勝し、SPM受験生ながら大きな番狂わせを演じた。彼は今大会で3つ目の金メダルとなった。

閉会式は8月24日にアネカ・ウォークで行われ、アミルディン首席大臣に加え、アンワル・イブラヒム首相も出席する予定だ。パラ競技大会は9月5日から14日まで開催される。雪蘭莪州の総合優勝は28年ぶりで、1998年の開催以来となる80個以上の金メダルを達成した。

インド対スリランカ第2テスト:ジャイスワルとフェルナンドの衝突、ICC審判へ

コロンボで開催されたインド対スリランカの第2テスト初日、インドの開幕打者ヤシャスビ・ジャイスワルとスリランカの速球投手アシタ・フェルナンドの間で激しい衝突が発生した。フェルナンドがジャイスワルを17オーバーの最終球でボウルアウトにした後、フェルナンドの過剰な送り出しにジャイスワルが反応し、投手に接近して接触した。スリランカ選手が介入して事態を収めたが、インドの打撃コーチ、シタンシュ・コタックは「瞬間の熱気で起きたことだが、ジャイスワルはあそこまで近づくべきではなかった」と述べた。

ICCの試合審判アンディ・パイクロフトがこの事件を審査する。物理的接触の明確な映像があり、ICC行動規範第2.12条(不適切な身体的接触)に基づき、非難から試合料の50%没収、デメリットポイントの付与などの制裁が科される可能性がある。

一方、インドのスピナー、クルディープ・ヤダフはウイルス性疾患のためこのテストを欠場した。チームは代役として33歳のサランシュ・ジェインをデビューさせた。クルディープの状態についてはチーム内で異なる情報が流れたが、BCCIは「ウイルス性疾患から完全に回復していない」と公式発表した。

試合では、インドのデブダット・パディカルがこのシリーズ2度目となる世紀(117点)を達成し、主将のシュブマン・ギル(50点)とともに貴重なパートナーシップを築いた。インドは初日を5ウィケットで300点とし、優位に立った。しかし、リシャブ・パントが手首に打球を受けて負傷退場(retired hurt)となるアクシデントも発生した。

インドは第1テストを165点差で勝利しており、この第2テストでシリーズを決定づけるチャンスを迎えている。ジャイスワルの行動がどのような制裁を招くか、今後の焦点となる。