米財務長官スコット・ベッセントは21日、イランに対して『史上最も厳しい制裁』を課すと表明した。この措置は大規模な軍事作戦の必要性を減らすものだと示唆し、詳細は24日の記者会見で明らかにすると述べた。ベッセント氏はCNBCのインタビューで、既に実施中の海上封鎖と組み合わせた『ワンツーパンチ』だと説明し、『この政権を崩壊させる』と断言した。
この発言は、トランプ大統領が前日に『前例のない規模の経済戦争』を宣言し、イランに『いかなる生命線』を提供する国に対して『甚大な経済的結果』を課すと警告したことを受けたものだ。原油価格はこの脅しを受けて3週間ぶりの高値に上昇した。イラン戦争は約6カ月続いており、ホルムズ海峡を通る石油輸送は大幅に減少している。米国とイランの停戦合意は4月と6月に発表されたが、いずれも崩壊した。
ベッセント氏はイラン産石油の80%以上を購入する中国に対し、ホルムズ海峡再開への協力を求めた。中国は『制裁と圧力は問題解決に役立たない』と反発し、政治的・外交的手段による解決を呼びかけた。ベッセント氏は中国が湾岸からエネルギーの50%を得ていると指摘し、『協力することが大きな利益になる』と述べた。
イラン外務省は米国の制裁を『経済テロリズム』と非難し、イランの決意を揺るがすことはできないと強調した。イラン外相アラグチ氏は、トランプ氏の『経済Dデー』は米国内の債務増大や金利上昇といった問題から目をそらすためのものだと批判した。一方、トランプ氏は国内で戦争への不満が高まり、11月の中間選挙を控えて支持率低下に直面している。今回の制裁強化がイランにどこまで効果を及ぼすかは、中国やトルコ、イラクなど対象国の対応次第であり、専門家はその実効性に疑問を呈している。