2026年8月19日、米国とイランの対立が再び激化している。トランプ米大統領は18日、イランとの協議は行われておらず、予定もないと表明した。さらに、ホルムズ海峡を『新たな米領土』とする地図をSNSに投稿し、イランを挑発した。この発言は、イランとオマーンが海峡管理に関する協議を進めていることへの不満に基づく。トランプ氏は17日、オマーンが米国の妨害をすれば『徹底的に爆撃する』と脅迫していた。
一方、UAEは18日、イランが弾道ミサイル2発を発射し、そのうち1発がUAE領海内に落下したと発表した。UAE国防省は、ミサイルが船舶を標的としていたとの見解を示した。イランはこれを否定し、UAEの主張は根拠がないと反論した。UAE外務省は、地域の緊張の高まりを理由に、イランとの全ての貿易・商業取引・金融取引を無期限に停止すると発表した。この決定は、ドバイがイランの最重要貿易相手国であることを踏まえれば、イラン経済に深刻な打撃を与える可能性がある。
ホルムズ海峡では、船舶の通行量が減少している。Kplerのデータによれば、18日の商船の通過は6隻で、前日の9隻、10日平均の11隻を下回った。イランは海峡の再開の条件として、米国の港湾封鎖解除、石油制裁の撤廃、凍結資産の解放、戦争賠償の支払いなどを要求している。イラン首席交渉官のモハンマド・バゲル・ガリバフ議長は、米国が6月の覚書の義務を履行するまで海峡は開かないと明言した。
こうした中、カタールはイランとオマーンの海峡合意が米イラン協議再開を容易にするとの見解を示した。サウジアラビアは先週、ホルムズ海峡内での原油積み込みを再開した。一方、イエメンのフーシ派はサウジアラビアへの海上封鎖を継続しており、紅海のバブ・エル・マンデブ海峡での商船通過は前週の19隻から30隻に増加したものの、サウジ原油の輸送は確認されていない。
この状況は、世界経済に深刻な影響を及ぼす可能性がある。ホルムズ海峡は世界の原油とLNG輸送の5分の1を担う要衝であり、その閉鎖は原油価格の高騰と供給不安を招く。トランプ政権は中間選挙を控え、戦争継続への不満が高まる中で、イランへの圧力を強めている。しかし、イランは米国の要求に応じる姿勢を見せておらず、膠着状態が続いている。