中国のBaidu、ナイジェリアのAnambra州政府、マレーシアの複数上場企業、スウェーデンのKlarnaなど、アジアを中心とした企業・組織の2026年第2四半期および上半期決算が相次いで発表された。AI関連事業の成長と広告収入の減少が対照的なBaidu、インフラと医療に重点を置く一方で歳入目標に届かないAnambra州、好業績が目立つマレーシア企業群、そして米国市場の成長で黒字転換したKlarnaと、地域やセクターごとに明暗が分かれる結果となった。
中国の大手テック企業Baiduは、第2四半期売上高が前年同期比4%減の313億元(約46億2000万米ドル)となった。広告収入の減少がAIクラウド事業の成長を上回った形だ。オンラインマーケティング収入は19%減の131億元だった一方、AI関連事業の収入は25%増の125億元に拡大した。AIクラウド収入は50%増の73億元、AIアプリケーションは3%増の25億元、AIマーケティングサービスは横ばいの26億元だった。Baiduの創業者兼CEOであるRobin Li Yanhong氏は「中核となるAI事業の勢いが、インターネット中心からAIファースト企業への移行を裏付けている」とコメントした。
ナイジェリアのAnambra州政府は、2026年上半期の歳入実績が22.8%にとどまり、174億5400万ナイラを計上した。年間予算766億3700万ナイラに対して、総支出は143億6300万ナイラ(18.7%)だった。資本支出の最大部門は公共事業省の790億2000万ナイラで、保健省の105億3000万ナイラが続いた。治安関連支出は137億9000万ナイラに上り、州内の殺人、カルト的暴力、誘拐、武装強盗などの治安課題に対応した。歳入の約71%を連邦配分金(FAAC)に依存しており、州の財政持続性が課題となっている。
マレーシアでは、ケーブルメーカーのMaster Tec Group Bhdが第2四半期の純利益を21.5%増の841万リンギに拡大した。売上高は34.04%増の1億4050万リンギだった。サイバーセキュリティ企業のLGMS Bhdは上半期の純利益が395万リンギ、売上高が6.5%増の2093万リンギとなった。一方、食品メーカーのKawan Food Bhdは第2四半期に566万リンギの純損失を計上し、売上高は5080万リンギに減少した。米ドル安リンギ高や需要減が響いた。
旅行会社のGolden Destinations Group Bhdは、IPO関連費用455万リンギを除いた調整後上半期純利益が1289万リンギだった。DRB-HICOM Bhdは上半期の純利益が7556万リンギとほぼ横ばいだったが、売上高は24.4%増の102億6000万リンギに拡大した。自動車セグメントの好調が牽引し、Protonの上半期販売台数は15年ぶりの高水準となる10万0346台に達した。KPJ Healthcare Bhdは第2四半期の純利益が27%増の1億392万リンギ、売上高が17%増の12億リンギとなった。患者数の増加と高難度医療へのシフトが寄与した。Hume Cement Industries Bhdは通期純利益がほぼ倍増の4億3056万リンギとなったが、売上高は4.5%減の10億6000万リンギだった。
スウェーデンのKlarnaは、第2四半期に900万米ドルの純利益を計上し、前年同期の5300万米ドルの損失から黒字転換した。売上高は27%増の10億4000万米ドル、粗商品取引高(GMV)は18%増の366億米ドルだった。米国市場のGMVは27%増と好調だったが、通期GMV見通しはドイツ市場の慎重な見方を反映し、1490億〜1510億米ドルに引き下げた。
これらの決算は、AI投資の加速、医療需要の拡大、自動車市場の回復といった成長要因と、広告市場の低迷、為替変動、地政学的不確実性といったリスク要因が交錯する2026年のアジア経済の現状を浮き彫りにした。企業は成長分野への投資を継続しつつ、コスト管理と事業の多角化を進める姿勢を示している。