ドナルド・トランプ米大統領は16日、韓国との年間合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を「大幅に縮小」するよう国防総省に指示した。トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、演習が高コストであること、北朝鮮の金正恩氏との「非常に良好な関係」を理由に挙げ、韓国がイランの非核化への参加を拒否したことにも言及した。
トランプ氏は「これらの演習は高コストであるだけでなく、ドナルド・J・トランプが大統領である限り、脅威を与えず敬意を示してきた国に対して、まったく不適切で敵対的なシグナルを送るものだ」と述べた。その上で「完全にキャンセルするには遅すぎるため、ピート・ヘグセス国防長官に合同軍事演習を大幅に縮小するよう指示した」と明らかにした。また「最近、韓国大統領にイラン・イスラム共和国の非核化に参加するか尋ねたところ、『結構です』と断られた」と投稿した。
演習は17日から27日までの11日間、約1万8000人の韓国軍が参加して実施される予定だ。韓国国防省は「演習は予定通り進行している」と発表したが、トランプ氏の発言に対する具体的な調整は確認されていない。北朝鮮はこの演習を「侵略のリハーサル」と非難し、先週には弾道ミサイルを発射して抗議の姿勢を示した。
専門家は、今回の決定が米韓同盟の抑止力低下につながると懸念を示す。韓国国防研究院のユ・ジフン研究委員は「合同演習の縮小は、北朝鮮との交渉再開に向けた環境づくりを意図したものだ」と分析する一方、「演習の縮小が繰り返されれば、同盟の統合防衛態勢の熟練度や北朝鮮への抑止シグナルの一貫性が弱まるリスクがある」と指摘した。また、梨花女子大学のライフ=エリック・イーズリー教授は「演習縮小は同盟の調整を損ない、韓国が自国防衛の責任を強化するプロセスを遅らせ、アジアでの紛争抑止力を弱める」と警告した。