台湾外交部は15日、欧州12カ国から議会スタッフ代表団が訪台し、民主的ガバナンス、強靱性、デジタル政府について意見交換を行っていると発表した。この代表団は、台湾が主催する「欧州重要パートナーシップ(EVIP)」プログラムの下で今年2回目の訪台となる。オーストリア、チェコ、フランス、ドイツ、イタリア、リトアニア、モンテネグロ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、英国から参加し、水曜日から来週金曜日まで台湾に滞在する。呉志中外務次官は木曜日に歓迎レセプションを開催し、世界的な不安定性が増す中での台湾と欧州の緊密な協力の重要性を強調した。代表団団長のマテイ・ステボベ氏は、権威主義国家が影響力を拡大し、強制などの手段で国際秩序に挑戦しているため、欧州は経済・技術・安全保障問題で台湾との協力を深めるべきだと述べた。
一方、SEMI主催の「Semicon Taiwan」CEOサミットとエコシステム・エグゼクティブ・サミットは、9月2日に初めて終日イベントとして開催される。Google上級副社長でAI・インフラ最高技術責任者のアミン・ヴァダット氏が基調講演を行い、カスタムチップ、データセンター、高速ネットワークを統合したAIインフラの未来を概説する。午前のエコシステム・サミットでは戦略的パートナーシップと製造革新が、午後のCEOサミットではハイパースケールAI開発を支える技術が議論される。マイクロソフト、マイクロン、ブロードコム、インフィニオン、メタ、エヌビディアの幹部が参加し、台湾の電子サプライチェーン5大セグメントを代表する幹部によるクローズド・ダイアログも行われる。
台湾高速鉄道(THSRC)は15日、日本からN700ST新型車両の第1号を受け取った。12両編成のうちの1両で、高雄港で歓迎式典が行われた。史哲董事長は、来年7月1日の運行開始時に20年ぶりの運賃値上げを検討していると述べた。値上げは「台湾高鉄2.0計画」に基づく安全性・乗り心地・サービス品質の向上に充てられる。陳世凱交通部長は、値上げは新型車両の受け入れ状況次第だと述べた。台風ドルフィンと熱帯暴風雨チャンホムの影響で出発が5日遅れたが、11月までに組み立てと静的試験を完了し、来年4月までに動的試験を終える予定だ。残り11両は今年から2028年にかけて納入され、2028年9月までに全車両が運行開始となる。
衛生福利部の石崇良部長は、台湾が第1相・第2相臨床試験の強みを活かし、「アジア太平洋地域の希少疾患革新的治療センター」を目指すべきだと述べた。再生医療法と再生医療製剤管理条例が今年1月1日に施行され、細胞・遺伝子治療(CGT)の臨床試験数がアジア太平洋で990件に達し、北米の916件を初めて上回った。CGT市場は昨年の101億ドルから2031年には573億ドルに成長する見込みだ。台湾は人口規模が小さく第3相試験では競争が難しいが、高品質な医療システムと臨床研究能力を活かし、早期段階の試験で優位に立つ。政府は臨床試験の単一窓口サービスを推進し、全体の審査期間を180日以内に短縮する目標を掲げている。
教育部の推計によると、台湾の大学新入生数は今後16年間で年平均3,400人減少し、今年の20万5,000人から2041-42年度には15万1,000人にまで落ち込む見込みだ。これは26.34%の減少に相当する。私立学校教育連合の尤榮輝会長は、2014年の高鳳数位内容学院閉校以来、私立大学・短大17校が閉校したと述べ、2028-29年度に新入生数が再び底を打てば、さらなる閉校の波が来る可能性があると警告した。運営コストの上昇、学費の凍結、公立大学の人気上昇を踏まえると、2041-42年度までに残る私立大学は現在の3分の1から2分の1程度の30〜40校になるかもしれないという。
林業試験所は、台湾固有のタイワンヒノキの完全利用を推進し、森林資源の高付加価値循環経済を発展させていると発表した。間伐・剪定・木材加工で生じる余剰材から水蒸気蒸留法で精油を抽出し、残渣を粉末やお香のコーンに加工する。精油にはフェルギノール、α-ピネン、リモネンが豊富に含まれ、抗菌・抗酸化作用があり、皮膚病関連の病原体やチロシナーゼを阻害するという。技術は森林農家や加工業者、地域活性化チームに移転可能で、副産物の効率的な利用による収入増加に貢献する。
国際関係では、頼清徳総統が先月末、ポーランドの欧州議会議員団を総統府に迎えた。団長はベアタ・シドウ元ポーランド首相で、韓国瑜立法院長とも会談し、台湾の政治的亀裂を超えた歓迎を受けた。この訪問は、台湾と中央ヨーロッパの「非共産サプライチェーン」構築の一環と見なされる。ポーランドは台湾企業による投資を受け入れ、フォックスコンが旧インテル工場跡地にテクノロジーパークを建設する計画だ。また、中国の吉利汽車が撤退したポーランドの電気自動車プロジェクトにもフォックスコンが参加する。ポーランドのサイバーセキュリティ法は施行から4カ月が経過したが、高リスクベンダーに対する手続きはまだ開始されていない。
スポーツ分野では、台湾が来年のWBSCプレミア12のグループステージとスーパーラウンド、および2028年ロサンゼルス五輪野球最終予選を開催することが発表された。中華棒球協会の辜仲諒会長が上海でWBSCのリッカルド・フラッカリ会長と会い、開催承認を得た。楽天モンキーズの曾豪駒監督は、開催地の利点を挙げつつも、期待の高まりによるプレッシャーを認めた。台湾は2024年のプレミア12で優勝しており、来年の大会で最高順位のアジアチームとなれば直接五輪出場権を得る。
これらの動きは、台湾が民主主義と強靱な経済を背景に、国際社会での存在感を高め、技術・医療・スポーツ分野での発展を遂げていることを示している。一方で、少子化による教育機関の縮小や、高コストな再生医療への対応など、課題も浮き彫りとなっている。