The Morning Star Observer

2026年08月15日 土曜日朝刊 (Morning Edition)ArchiveAbout

フランス憲法院、15歳未満のSNS利用禁止法を違憲と判断 マクロン大統領は再改正を指示

フランスの憲法院は2026年8月14日、15歳未満の未成年者によるソーシャルメディア利用を禁止する法律について、表現の自由に対する「不均衡な侵害」であるとして違憲判断を下した。この法律はマクロン大統領が第2期任期中の看板政策として推進してきたもので、9月1日からの施行が予定されていた。

憲法院は、法律第1条が15歳未満の表現及び通信の自由に対して「適切でも必要でも均衡でもない侵害」を構成すると指摘。また、この広範な禁止措置は「未成年者の健康と安全へのリスクが実証されていないオンライン通信サービス」にも適用される可能性があると述べた。さらに、年齢確認のための具体的な条件と制限が定められていないとして、プライバシー保護の法的保証が欠如しているとの懸念も示した。

この判決を受け、マクロン大統領はセバスティアン・ルコルニュ首相に対し、憲法院の判断を考慮した「法的に堅固な」新たな法案の起草を「可能な限り速やかに」行うよう指示した。大統領府は、2027年春までの法制化へのコミットメントは「完全に維持されている」と強調した。

この法律は、TikTok、Snapchat、X、Instagramなどの主要プラットフォームに加え、YouTubeのコメント機能やWhatsApp、Messengerなどのメッセージングサービス、一部のオンラインゲームも規制対象としていた。ただし、オンライン百科事典や教育・科学サイトは例外とされていたが、憲法院はその例外も「限定的すぎる」と指摘した。

フランスは欧州で初めて未成年者のSNS利用を禁止する法律を制定した国となる予定だった。世界ではオーストラリアが2025年末に16歳未満へのSNS禁止を世界で初めて導入。ブラジル、インドネシア、英国、ニュージーランドなども同様の禁止措置を採用または検討している。欧州委員会も7月に未成年者のSNSアクセスを「段階的かつ漸進的に」導入する意向を表明している。

なお、憲法院の判断は法律第1条のみに限定されており、同じ法律に含まれる9月1日からの高校での携帯電話禁止措置については判断の対象外となった。

イスラエル、ヨルダン川西岸の治安権限を警察へ移管へ 実質的併合進展か

イスラエルのカッツ国防相は金曜日、ヨルダン川西岸地区における入植者関連の民事執行権限を軍から警察へ移管する計画を軍に指示したと発表した。この動きは、パレスチナ自治区の実質的併合に向けた一歩とみなされている。カッツ国防相は「軍の役割はパレスチナのテロと戦い、国境と共同体を防衛することに集中すべきであり、丘の上の少年たちを追いかけることではない」と述べ、入植者によるパレスチナ人への暴力行為を取り締まる軍の負担を軽減する意向を示した。

この発表は、ナブルス近郊のクスラ村で入植者がパレスチナ人家族の住宅を包囲し、水と電気を遮断して6日目に入ったことへの対応として行われた。イスラエル軍は包囲を解除するために部隊を派遣したが、入植者を排除できず、軍兵士が入植者と共に祈る姿も撮影されている。米国はネタニヤフ首相に対し、この包囲を公に非難するよう圧力を強めており、米大使のハカビー氏は入植者を「イスラエルのテロリスト」と非難した。

パレスチナ側は、この治安権限移管計画はオスロ合意を無視し、ヨルダン川西岸の併合を進めるものだと強く反発している。パレスチナ自治政府のフセイン・アル・シェイク副大統領は「国際法と国際的正当性の決議、署名された合意に対する明白な違反だ」と非難した。イスラエル国内でも、警察への権限移管は法執行を弱体化させるだけだとの批判が出ている。この動きは、10月27日に予定される総選挙を前に、極右勢力の支持基盤である入植者に配慮したものとみられる。

マンジョーネ、連邦罪で有罪答弁——トンプソン殺害認める、州裁判への影響は不透明

ルイジ・マンジョーネ被告(28歳)は、2024年12月にマンハッタンの路上でユナイテッドヘルスケアCEOブライアン・トンプソン氏を射殺した事件で、連邦裁判所においてストーカー行為に関する2つの罪状について有罪を認めた。法廷でマンジョーネは「私はトンプソン氏をマンハッタンで撃ち、彼は死亡した。自分が違法行為をしていると分かっていた」と述べた。

マンジョーネは、背中の骨折による慢性的な痛みと保険会社とのやり取りに苦しんだ末、トンプソン氏を標的としたと説明。投資家を装ってユナイテッドヘルスケアにメールを送り、2024年12月4日にマンハッタンのホテル前で背後から銃撃したと認めた。銃は3Dプリンターで製造した部品を使用したと供述した。

連邦判事のマーガレット・ガーネットは有罪答弁を受け入れ、量刑は12月18日に言い渡される。検察は終身刑を求める方針を示している。連邦検事のジェイミー・マクドナルドは「殺人に名声はあってはならない」と述べた。

一方、マンジョーネはニューヨーク州の別件でも殺人罪などに問われており、州裁判は9月8日に開始予定だ。弁護側は連邦での有罪答弁を根拠に、州の二重処罰禁止法に基づき州事件の却下を求める方針を示した。州検察はこれに反対し、州事件は連邦事件とは異なる損害を扱うと主張している。

この事件は、米国の医療保険制度への不満を象徴するものとして広く注目され、マンジョーネを英雄視する支持者も存在する。一方で、ドナルド・トランプ大統領を含む保守派は厳しい処罰を求めており、連邦検察は死刑を求めたが、2026年1月に連邦判事が死刑の可能性を排除していた。

ファラージ氏、補選で圧勝も資金疑惑調査が再開——英国政治の「虚栄の選挙」が露呈したもの

英国の右派政党リフォームUKの党首ナイジェル・ファラージ氏は、自身の辞任によって引き起こされたクラクトン選挙区の補欠選挙で、22,239票(62.8%)を獲得して圧勝した。しかし、この選挙は主要政党がすべてボイコットし、対立候補の中心はゴミ箱をかぶった風刺候補カウント・ビンフェイス(9,455票、26.7%)だった。ファラージ氏は「信用できる脅威」を理由に開票所に姿を見せず、勝利宣言も行わなかった。

この補選は、ファラージ氏が2024年に受け取った暗号資産億万長者クリストファー・ハーボーン氏からの500万ポンド(約670万ドル)の贈与を議会に未申告だったとして、議会基準監視機関の調査が開始されたことを受けて、同氏が辞任したことで実施された。調査は辞任により中断していたが、再選を受けて直ちに再開された。ファラージ氏は「書類を一枚記入しなかったかもしれない」と述べつつも、違法性はないと主張している。

今回の補選は、記録的な34人の候補者が出馬し、投票用紙の長さは90センチに達した。棄権率は44%で、2024年総選挙の58%から低下した。ファラージ氏の得票率は前回より17ポイント増加したが、主要政党が不参加の中での勝利であり、その意義は限定的とされる。労働党議長のブリジット・フィリップソン氏は「ゴミ箱と戦うことで国民の目をそらそうとしている」と批判した。

ファラージ氏はこの結果を「圧倒的な勝利」と称し、「クラクトンの有権者は政治エスタブリッシュメントに中指を立てた」と述べた。しかし、調査が再開されたことで、今後、議会規則違反が認定されれば、10日以上の停職処分となり、再び補選が行われる可能性もある。リフォームUKは下院650議席中わずか8議席にとどまるが、世論調査では労働党に次ぐ支持率を維持しており、移民問題を中心に国民的議論を変えてきた。今回の補選はファラージ氏の政治的影響力を示す一方で、その手法の限界も示す結果となった。

政治 (Politics)

パキスタン独立記念日を世界各地で祝賀、インドは独立80周年を迎える

2026年8月14日、パキスタンは独立79周年を迎え、世界各地の在外公館や国内各地で記念式典が開催された。ダッカのパキスタン高等弁務官事務所では、イムラン・ハイダー高等弁務官が国旗を掲揚し、パキスタン人コミュニティやバングラデシュの来賓、学生、ジャーナリスト、市民社会の代表らが参列した。式典では、アシフ・アリ・ザルダリ大統領、ムハンマド・シェバズ・シャリフ首相、ムハンマド・イシャク・ダー副首相兼外相のメッセージが読み上げられ、建国の父ムハンマド・アリ・ジンナーやアラマ・イクバル、パキスタン運動の参加者に敬意が表された。また、教育、科学技術、スポーツ、防衛分野での成果が強調され、ジンナーの指針である「団結、信仰、規律」の重要性が訴えられた。

テヘランのパキスタン大使館でも、イムラン・アフメド・シディキ大使が国旗を掲揚し、式典が行われた。大使は、イランとパキスタンの貿易額を100億ドルに引き上げる目標に言及し、在外パキスタン人の役割を強調した。一方、パキスタン国内のギュラート大学では、ファジュルの祈りに始まり、国旗掲揚、パレード、記念ウォーク、ケーキカットが行われ、国家の平和と繁栄への決意が示された。

インドでは、8月15日に独立80周年を迎え、ドラウパディ・ムルム大統領が前夜に国民向け演説を行った。ムルム大統領は、若者を「インドの未来の設計者」と評し、公共試験制度の改革や不正防止への取り組みを強調した。また、インド経済の成長率が世界平均の2倍以上になるとの経済予測に言及し、テロリズムとの闘いにおける「シンドゥール作戦」の成功や、インダス水条約の停止が「テロリズムをかくまう国」に対する決定的な一歩であると述べた。さらに、ナクサル派の掃討や貧困削減、デジタル基盤の整備など、政府の成果を強調した。

両国の独立記念日は、地域の平和と安定への貢献が強調される一方、カシミール問題や国境を越えたテロリズムなど、対立する立場が改めて示される機会となった。パキスタンの指導部は、国連安全保障理事会決議に沿ったカシミール問題の平和的解決への支持を再確認し、アフガニスタン領土からのテロリズムへの懸念を表明した。インドのムルム大統領は、テロリストとその支援者はどこに隠れようと結果に直面しなければならないと警告し、両国の緊張関係が続いていることが浮き彫りになった。

バングラデシュ陸軍参謀長、南スーダンとアビエイの国連ミッション視察を終え帰国

バングラデシュ陸軍参謀長ワーカー・ウズ・ザマン将軍は、南スーダン国連ミッション(UNMISS)とアビエイ暫定治安部隊(UNISFA)への5日間の公式訪問を終え、金曜日に帰国した。訪問中、陸軍参謀長は南スーダンに展開するバングラデシュ陸軍の工兵中隊と歩兵大隊、バングラデシュ海軍の海兵部隊、およびアビエイのバングラデシュ陸軍歩兵大隊を視察した。

両ミッション地域において、陸軍参謀長はバングラデシュの平和維持要員に対し、最高水準の警戒態勢を維持し、専門性、規律、献身をもって任務を遂行するよう指導を行った。また、UNMISSおよびUNISFAに勤務するバングラデシュ人スタッフ、オブザーバー、部隊要員と意見交換し、彼らの活動とミッションの全体的な状況について説明を受けた。

訪問の一環として、陸軍参謀長はUNMISS軍司令官ジュンフイ・ウー少将およびUNISFA軍司令官ガネシュ・クマール・シュレスタ中将と個別に会談した。さらに、アビエイのミッション指導部およびスーダンと南スーダンの国家監視員とも会合を持ち、ミッションの全体的な活動、安全保障情勢、運用上の課題など様々な問題について議論した。

その後、陸軍参謀長は南スーダンのチョル・トン・バロック国防相とサンティーノ・デン・ウォル国防軍司令官を表敬訪問し、意見交換を行った。会談中、南スーダン国防軍は陸軍参謀長に栄誉礼を捧げた。

今回の訪問は、バングラデシュの平和維持要員の士気を高め、関係国および国連との相互関係と協力をさらに強化し、バングラデシュの平和維持活動の範囲拡大を支援する役割を果たすことが期待される。

アルゼンチン・ラヌス市で「クリスティーナ解放」落書きをめぐり与党内部に亀裂、治安担当官が刑事告訴

アルゼンチン・ブエノスアイレス州ラヌス市で、与党ラ・カンポラ所属のフリアン・アルバレス市長が統治する同市において、市の治安担当官セバスティアン・カスティージョ氏が「クリスティーナ・リブレ(クリスティーナを解放せよ)」というスローガンと「ラ・カンポラ」の署名が入った落書きについて刑事告訴を行った。告訴はアベジャネーダ=ラヌス合同検察局第5ユニットに提出され、公共・私有財産への損害が発生したとして、落書きの実行犯と組織的な関与者の特定を求めている。

この出来事は、ラ・カンポラが運営する自治体内で、同組織自身が署名した落書きが刑事告訴の対象となった点で異例である。ラ・カンポラは、クリスティーナ・キルチネル元大統領の有罪判決確定後、「クリスティーナ・リブレ」を主要な活動スローガンとして全国的に落書きや街頭活動を展開しており、ラヌス支部も交流サイトで落書き実施の写真を公開していた。

カスティージョ氏は、これらの行為が刑法上の損害罪に該当する可能性があると指摘する一方、単なる物的損害にとどまらず、制度的側面や社会的共存に影響を及ぼすとして、機関犯罪を専門とする検察の介入を求めた。捜査では、写真や映像、防犯カメラの記録、現場報告、証言などの証拠保全と、使用されたスプレーや刷毛などの道具の特定が要請されている。

ラヌス市はキルチネル主義の牙城の一つであり、アルバレス市長は2023年に8年ぶりに同市を奪還した。今回の告訴は、市長がラ・カンポラと距離を置くアクセル・キシジョフ知事に接近している可能性を示唆するものとして、ペロン主義内部で憶測を呼んでいる。検察が犯罪の成立や組織的関与の有無をどう判断するかが焦点となる。

ザンビア大統領選、開票中断:暴力事件で選挙管理委員会が全国的な停止を発表

ザンビアの選挙管理委員会は、複数の地区で選挙スタッフを標的とした暴力事件や、投票済み投票用紙の盗難が報告されたことを受け、全国的な開票作業を停止したと発表した。首席選挙管理官のブラウン・カサロ氏は、治安状況と継続的な暴力の脅威を考慮し、開票と結果公表を即時停止すると明らかにした。委員会は24時間以内にこの停止措置を再検討するとしている。

今回の選挙は、経済的困難への懸念が中心となった。現職のハカインデ・ヒチレマ大統領は、2021年の民主的な政権移行で権力を握った後、2期目を目指していた。主要な対立候補であるブライアン・ムンドゥビレ氏は、野党連合を率いる元閣僚で、選挙前に勝利を宣言していた。ムンドゥビレ氏は、自身の政党による並行集計の結果、大統領選と議会選の両方で過半数を獲得したと主張し、公式結果の即時公表と検証を求めた。一方、ヒチレマ大統領は、自身の陣営が「励みになる結果」を受け取っていると述べつつ、支持者に対し公式結果が発表されるまで平穏を保ち、忍耐強く待つよう呼びかけた。

この混乱は、銅の主要生産国であり、アフリカ大陸で2番目の生産量を誇るザンビアの、民主主義の安定した国としての評判に打撃を与える。約870万人の登録有権者が投票し、議会の定数は156議席から226議席に拡大された。公式の大統領選結果は月曜日に発表される予定だ。ヒチレマ政権は、債務再編協定の締結、IMFプログラムの回復、経済成長路線への回帰を達成し、国際的な貸し手や投資家から賞賛を得ているが、貧困、失業、食料価格の上昇は依然として有権者の主要な懸念事項である。世界銀行によると、人口の70パーセント以上が1日3ドル未満で生活している。

経済 (Economy)

バングラデシュ、深刻なガス危機で産業停止・輸出リスク拡大

バングラデシュでは深刻なガス不足により、国内の産業部門の多くが停止状態に陥っている。一部の工場は完全に閉鎖され、他の工場も半分以下の稼働率に落ち込んでいる。状況は電力不足がガス危機をさらに悪化させており、鉄鋼、セメント、ガラス、繊維、染色、紡績、衣料品、生活必需品加工産業などが最も深刻な影響を受けている。危機は4週目に入り、8月12日には国内ガス供給が日量約20.3億立方フィートにまで低下し、日量約38.5億立方フィートの需要に対して約17.7億立方フィートの不足が生じている。

メグナ・グループの全57工場は8月10日夜以降、ガスと電力不足により閉鎖された。同グループの会長モスタファ・カマル氏は「工場を稼働させるのに必要な最低限のガスさえ供給されていない」と述べ、長期的な混乱が生活必需品の供給に影響を及ぼす可能性を警告した。TKグループの28ある加工工場のうち約20工場が閉鎖され、ナビル・グループの約20工場では生産能力が40〜50%に低下している。ハビガンジの工業地帯では171工場が生産を停止し、約20万人の労働者が仕事を失った。ガジプールでは約3,500の工業ユニットのうち12〜15%にあたる約525工場で生産が停止し、操業中の主要工場でも生産が約40%低下している。ナラヤンガンジでは約450の染色工場がガス圧のほぼゼロに近い状態で生産を停止し、100以上の衣料工場が生地調達不能のリスクに直面している。サバール・アシュリア地域でもガス圧が大幅に低下し、ボイラー、染色、洗浄、仕上げ工程に影響が出ており、今月だけで数千人の労働者が解雇されたと報じられている。ナルシンガディとマダブディでは繊維・染色・印刷工場の約80%が閉鎖され、業界関係者は日損を40〜50億タカと推定している。また、国内最大級の鉄鋼メーカーBSRMは主要10工場すべてを閉鎖した。

ガス不足に電力不足が重なり、衣料・繊維部門の生産は大幅に減少している。BGMEAのデータによると、多くの衣料工場の生産は約50%に低下し、BTMA加盟の繊維工場の多くが閉鎖、操業中の工場も30%以下の稼働率にとどまっている。デニム、染色、仕上げ、紡績などのガス依存部門が最も深刻な影響を受けている。多くの工場はディーゼル発電機に切り替えているが、そのコスト負担は大きい。ある大手工業グループの幹部は、自社の工場で1日あたり約65,000リットルのディーゼルが必要で、約70万タカの費用がかかると述べた。アペックス・フットウェアのマネージング・ディレクター、サイード・ナシム・マンズール氏は、長時間の停電により同社のディーゼル消費量が390%増加したと述べた。スノーテックス・グループの燃料費は約150%増加している。起業家らは、生産コストの上昇が国際市場におけるバングラデシュの競争力を弱めると懸念している。

工業関係者が最も懸念しているのは輸出注文への影響だ。工場が期日通りに生産・出荷できなければ、海外バイヤーが注文をキャンセルしたり、競合国に切り替えたりする可能性がある。バングラデシュ・アパレル・ボイスの創業者兼CEOで元BGMEA理事のモヒウディン・ルベル氏は、ガス危機はもはや衣料部門だけの問題ではなく、産業全体と経済全体に対する大きなリスクだと述べた。同氏は、衣料産業は紡績から染色、仕上げ、衣料生産までの統合サプライチェーンに依存しており、どの段階での混乱もシステム全体に影響を与えると指摘。「最大の懸念は生産混乱だけでなく、国際バイヤーの信頼を維持することだ」と述べた。バングラデシュはインド、ベトナム、カンボジア、インドネシア、パキスタンなどと競合しており、競争力を維持するには安定したエネルギー供給が不可欠だと強調した。ルベル氏は、企業が生産計画を立てバイヤーに情報を提供できるよう、工業地域へのガス供給の予測可能なスケジュールを求めた。また、代替燃料への切り替えだけでは危機は解決できず、追加コストが多くの工場にとって負担になっていると述べた。長期的には、新規ガス探査と掘削、LNG供給能力の増強、エネルギー源の多様化、工業地域への安定供給を保証するインフラ整備を求めた。

現在の危機の主因は、マヘシュカリにある浮体式LNGターミナルの長期停止である。このターミナルは7月21日の火災と技術的問題により停止し、国内ガス供給が日量約4.5億立方フィート減少した。8月6日に一部運転を再開したが、まだフル稼働には戻っていない。海上の悪天候により新たなLNG輸送船の接岸も妨げられ、不足がさらに悪化している。通常時は2基の浮体式LNGターミナルから日量約10億立方フィートのガスが供給されるが、現在は3億立方フィートを下回っている。

チッタゴン商工会議所会頭のモハンマド・アミルル・ハク氏は、ガス不足はもはや単なるエネルギー部門の問題ではなく、国家経済の問題になっていると述べた。同氏は自身の大豆圧搾工場を含むチッタゴンのさまざまな産業で生産が混乱していると語った。元BKMEA会長のモハンマド・ファズルル・ホック氏は、事前通告付きのガス配給制や、ガス供給システムにおける浪費と管理上の弱点を減らす対策を含む長期的な解決策を求めた。経済学者らは、生活必需品を生産する工場を優先し、市場監視を強化すべきだと述べた。長期的な危機は倉庫在庫を枯渇させ、市場供給を減らし、物価を押し上げる可能性がある。混乱が続けば、工業生産は低下し、コストは上昇し、企業はキャッシュフロー問題、銀行融資の返済困難、さらなる解雇に直面する可能性がある。輸出志向産業は注文を失い、輸出収入と外貨流入が減少し、生活必需品の生産低下は不足とインフレを招く恐れがある。

一方、首都ダッカではCNG運転手らが給油のために一晩中列に並ぶ事態が発生している。運転手らは給油所で6〜10時間待ち、数回の走行分のガスしか得られず、再び列に戻る状況だ。一部の給油所では2キロに及ぶ列が形成され、低圧のため日中に閉鎖する給油所も出ている。家庭でもガス供給がほぼ停止し、電気コンロや薪に頼る住民が増えている。ブラフマンバリアでは全CNG給油所が閉鎖され、乗客や輸送労働者に広範な苦痛をもたらしている。バフラバード・ガス配給会社からの供給が木曜夜から完全に停止した。CNG三輪車の運転手の多くはLPGボンベに切り替え、運賃が上昇している。

さらに、チッタゴンのシタクンダにある船舶解体ヤードで8月14日、有毒ガス漏れにより少なくとも8人の労働者が死亡した。財務・計画大臣のアミル・カスル・マフムード・チョウドリー氏は金曜日、この事故を調査するための委員会を設置すると述べ、「委員会の調査結果に基づいて行動を取る。ここに偏りはなく、徹底的な調査を行い事実を確認するのは政府の義務だ」と述べた。同大臣はチッタゴン医科大学病院を訪問し、犠牲者の家族に哀悼の意を表し、負傷者の治療状況を確認した。バングラデシュ船舶解体業者リサイクル業者協会が各犠牲者の家族に100万タカを提供しており、政府も何らかの形で貢献すると述べた。また、現場に陸軍チームが派遣され、ガス放出を止める作業を行っていると付け加えた。上級警察官のアブドゥル・クドゥス・チョウドリー氏は8人が死亡し、行方不明者の捜索が続いていると述べた。消防当局のトウフィクル・イスラム・ブイヤン氏は、安全手順が守られていなかった可能性があると指摘。「ヤード当局は指示に従わなかった。ガスにさらされた労働者は死亡し、遠くにいた労働者は生き残った」と述べた。フェルドゥス・スチール船舶解体ヤードは「グリーン」で準拠した施設としてリストされていたが、事故を受け監査が命じられた。

このガス危機は、バングラデシュ経済の中核をなす産業部門と市民生活の両方に深刻な打撃を与えている。輸出の遅延は国際競争力の低下につながり、長期的な経済成長の阻害要因となる。政府は早急な対応と長期的なエネルギー戦略の構築が求められている。工場の機械が止まれば、それは一企業の生産停止だけでなく、労働者の収入減少、市場供給の低下、経済の減速を意味するのである。

社会 (Society)

ミシオネス州の学校長、18年間で3,600日超の休暇取得で詐欺罪告発

アルゼンチン・ミシオネス州の農村学校長フアン・カルロス・カテゴラ氏が、18年間にわたり3,363日もの労働休暇を取得していたことが発覚し、州に対する詐欺罪で告発された。これは在任期間の半分に相当し、毎年半年の休暇を取得していた計算になる。

カテゴラ氏はサン・ビセンテ市街から約40キロ離れたコロニア・パライソの733番学校の校長を務め、不利地域手当として80%の追加手当を受け取っていた。発覚後、同氏は辞職を提出し、州教育総評議会(CGEM)は辞職を受理したが、行政手続きは継続される。さらに、同氏が州電力会社エネルヒア・デ・ミシオネス(EMSA)にも雇用されていた可能性があり、兼業禁止違反の調査も行われる。

CGEMのダニエラ・ロペス会長は「労働衛生分野における深い管理の欠如」を認め、医療委員会や人事部門、学校監督の手続きも検証対象となると述べた。また、州議会議員クリスティアン・ガブリエル・カストロ氏は、公的管理に対する詐欺と公文書における虚偽記載の罪で刑事告訴を行った。カテゴラ氏は休暇中に海外旅行をしており、その写真をソーシャルメディアに公開していた。司法当局は、2006年から2026年までの海外渡航記録を移民局に照会するよう求めている。

ケンブリッジ大学元教授ジェイソン・アーデイ氏、死去――盗用疑惑で辞任から9日後

英国の著名な社会教育学者ジェイソン・アーデイ氏(41歳)が、ロンドン南部バタシーの自宅で意識不明の状態で発見され、その場で死亡が確認された。アーデイ氏は先週、博士論文の盗用疑惑と経歴の誇張疑惑を受けてケンブリッジ大学の教授職とジーザス・カレッジのフェローを辞任したばかりだった。ロンドン警視庁は、死因は不測の事態として扱うものの、現時点では不審な点はないと発表した。

アーデイ氏は2023年、37歳でケンブリッジ大学史上最年少の黒人教授に就任し、英国社会に希望の象徴として迎えられた。しかし、今年7月に米国人研究者ネイサン・コフナス氏が博士論文の盗用疑惑を提起して以降、複数のメディアが彼の学術的業績や経歴に疑問を投げかけていた。アーデイ氏は『タイムズ』紙のインタビューで「学問上の誤り」を認める一方、「嘘つき、夢想家、学術的詐欺師として描かれている」と反論し、自身への批判は「人種差別に動機づけられた」ものだと主張していた。

彼は辞任声明で「執拗な非難、憶測、公の論評は、私と愛する人々に深い傷跡を残した」と述べ、辞任は「この章を閉じる唯一の方法」であるとしながらも、辞任が疑惑の認容と解釈されるべきではないと強調していた。ケンブリッジ大学は今週初め、アーデイ氏の任命と在任期間に関する独立調査を発表しており、大学側の対応が問われる事態となっている。

アーデイ氏の家族は声明で「この驚くべき父親、パートナー、兄弟、叔父、息子を失い、衝撃を受けている。誤情報のキャンペーンは、常に皆に善意を見出そうとする優しい人物だったジェイソンにとって耐え難いものだった」と述べた。英国の教育相ルーシー・パウエル氏は「深く衝撃を受け、悲しんでいる」とコメントし、遺族のプライバシーへの配慮を呼びかけた。アーデイ氏の回顧録『Great And Unfortunate Things』は米国で今週発売され、英国では8月27日に発売予定だったが、彼の死を受けて出版の行方が注目される。

インドネシア・フローレス島沖でM7.7の地震、津波警報発令

2026年8月15日早朝、インドネシアのフローレス島沖でマグニチュード7.7の強い地震が発生した。米国地質調査所(USGS)によると、震源地はエンデ市の北北西約68キロ、深さ約10キロと比較的浅い場所である。インドネシア気象・気候・地球物理庁(BMKG)は津波警報を発令し、マウロレ=エンデ地域では最大0.94メートルの波が発生する可能性があると警告した。

地震は現地時間午前5時58分(日本時間午前6時58分)に発生し、その後も複数の余震が観測された。ドイツ地球科学研究センター(GFZ)はマグニチュード6.3の地震を2回記録し、USGSもマグニチュード5.6、6.1、5.5の余震を確認している。BMKGはフローレス島の複数の地域に対してオレンジとイエローの警報を発令した。オレンジ警報は「州・県・市の政府が直ちに住民の避難を命じる」ことを意味し、イエロー警報は「海岸や川岸から離れる」ことを求めるものだ。

フローレス島には約200万人が居住しており、州都エンデ(人口9万人)は地震の震源地とは反対側の南海岸に位置する。インドネシアは太平洋の「環太平洋火山帯」に位置し、地震や火山活動が頻発することで知られる。オーストラリアの津波警報センターは、オーストラリア本土やその領土に対する津波の脅威はないと発表した。現時点で、被害や負傷者に関する公式な報告は発表されていない。

文化 (Culture)

アルゼンチン・ブラジルで8月15〜17日の連休に合わせ多彩な催し、子ども向け祝日変更も

南米アルゼンチンとブラジルでは、2026年8月15日から17日にかけての週末が連休となり、各地で音楽、演劇、グルメ、子ども向けイベントなど多彩な催しが予定されている。アルゼンチンでは17日がサン・マルティン将軍没後記念日の祝日に当たり、3連休となる。ブラジルでは週末にサンバやフォローのライブ、サーカス祭り、ブラックビジネスのフェアなどが開催される。

アルゼンチンのブエノスアイレスでは、ムービスター・アリーナでソーダ・ステレオのトリビュート公演『エコス』(15日)、ルベン・ブラデス(16日)、ラ・コンガ(17日)が予定されている。チケットはそれぞれ約7万アルゼンチン・ペソ(約47ドル)、4万5000ペソ(約30ドル)、5万5000ペソ(約37ドル)から。テアトロ・コロンではヴェルディのオペラ『オテロ』が15日午後8時と16日午後5時に上演される。国立美術館は15日と16日に無料開放され、サン・テルモの日曜市やマタデロス市も無料で楽しめる。

一方、ブラジルのレシフェでは、16日にオリンダのコンベンションセンターでフォロー・バンド「ライ・サイア・ロダーダ」の結成25周年記念DVD収録ライブが無料開催される(要事前予約、2kgの食料寄付)。15日からは第15回レシフェ・サーカス・フェスティバルが10日間開かれ、全公演無料。リオデジャネイロでは、カイオ・ブラット主演の演劇『カフカの転覆』がレブロンのテアトロ・プリオで上演されるほか、独身者の日(15日)に合わせたパーティー、無料のストリートフェスティバル「フェスタ・アゴスティーナ」が開催される。

サンパウロでは、16日にアベニーダ・サン・ジョアンで無料のオープンエアコンサートが開かれ、アナ・カニャス、ビシガ70、ゼカ・バレイロ、ルエジ・ルナが出演。同じ通りでは屋台グルメのフェアも開催される。サルバドールでは、16日にパゴーディーニョ・パーティーが開かれ、レオ・サンタナがスペシャルゲストとして登場する。チケットは90〜600レアル(約17〜115ドル)。

アルゼンチンでは、子どもの日(16日)が今年から8月第3日曜日に固定された。玩具産業団体の要望で2025年に政令562/2025で変更され、選挙予備選(PASO)との重複を避けるとともに、家族や商業部門により多くの準備時間を与えることを目的としている。これにより、15日から17日まで3連休となり、家族での旅行やレジャーが促進されると期待される。