現地時間10日午前7時34分、コロンビア西部でマグニチュード7.4の強い地震が発生し、同国では21世紀に入って最大規模の地震となった。チョコ県サンホセ・デル・パルマール付近を震源とし、深さは約103キロ。首都ボゴタを含む国内広範囲で揺れを観測し、隣国のエクアドル、パナマ、ベネズエラでも感じられた。コロンビア首都圏協会(Asocapitales)の集計によると、11日朝の時点で死者は少なくとも132人、負傷者は570人以上に上り、建物の倒壊は61棟以上に達している。政府は国家非常事態を宣言し、救助活動を急いでいる。
震源に近いリサラルダ県の県都ペレイラでは、中心部のボリーバル広場で建物が崩壊するなど被害が集中し、少なくとも60人が死亡した。カリ市では病院の一部が倒壊し、患者らが下敷きになるケースも発生。カリ市では188人が行方不明となっており、夜間の外出禁止令が出された。マニサレスのネオゴシック様式の大聖堂では塔の一部が崩落し、歴史的建造物にも被害が出た。チョコ県の県都キブドでは停電や通信障害が発生し、被害の全容把握が遅れている。
地震発生はアベラルド・デ・ラ・エスプリエージャ大統領が就任してわずか3日目のことで、新政権にとって最初の大きな試練となった。大統領は「国家としての全能力を動員し、被災者の救助を最優先する」と述べ、被災地に閣僚を派遣した。米国は緊急支援として1550万ドルの援助を発表し、欧州連合(EU)は衛星サービス「コペルニクス」を救助活動に活用することを表明。中南米諸国からも支援の申し出が相次いでいる。専門家は今後数カ月にわたり余震が続く可能性を指摘しており、被災地では引き続き警戒が必要だ。