2026年8月10日午前7時34分(現地時間)、コロンビア西部をマグニチュード7.4の強い地震が襲い、少なくとも111人が死亡、87人が負傷した。コロンビア地質サービス(SGC)によると、震源は太平洋岸のチョコ県サン・ホセ・デル・パルマル付近で、深さは約96~107キロメートル。米地質調査所(USGS)もマグニチュード7.4と観測し、同国では21世紀に入って最大規模の地震と発表した。地震は首都ボゴタやカリ、ペレイラ、マニサレスなど広範囲で建物の倒壊を引き起こし、隣国のエクアドル、パナマ、ベネズエラでも揺れが観測された。
被害はコーヒー産地として知られるリサラルダ県で最も深刻で、県都ペレイラでは少なくとも40人が死亡、65棟の建物が倒壊した。バジェ・デル・カウカ県では27人が死亡し、県都カリでは少なくとも20棟が倒壊、病院では小児科と集中治療室のある棟が崩壊し、子どもを含む複数人ががれきの下に取り残された。チョコ県では4人が死亡、マニサレスでは2人が死亡した。カリのアレハンドロ・エデル市長は「少なくとも20の構造物が倒壊し、人々が閉じ込められている」と述べ、ボゴタとメデジンに救助隊の派遣を要請した。
政府は国家非常事態を宣言し、就任からわずか3日目のアベラルド・デ・ラ・エスプリエジャ大統領が対応を直接指揮すると表明した。大統領はX(旧ツイッター)で「あなたたちは一人ではない。国家は存在し、行動している」と述べ、被災地への視察を予定している。また、民間航空局はペレイラ、マニサレス、キブド、アルメニア、カルタゴ、ブエナベントゥーラの6空港で運航を停止した。さらに、カウカ県のプラセ火山が噴火警戒レベルのまま灰とガスを放出し、ポパヤン空港が一時閉鎖されるなど、二次的な災害も発生している。
国際社会からは、米国のマルコ・ルビオ国務長官が「支援の用意がある」と表明し、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領、エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、イスラエルのギデオン・サール外相らが支援を申し出た。また、6月に壊滅的な地震に見舞われたベネズエラ政府も救助隊の派遣を申し出ている。専門家は、今後も余震が続く可能性があり、被害はさらに拡大する恐れがあると警告している。