2026 FIFAワールドカップのグループステージは、大一番の熱戦と歴史的な快挙が相次ぐ中で佳境を迎えている。ドイツはコートジボワールに追いつかれながらも、途中出場のデニズ・ウンダヴの活躍で逆転勝ちを収め、2014年大会以来となる決勝トーナメント進出を決めた。一方、人口約16万人の最小国キュラソーは、GKエロイ・ルームの歴史的な15セーブでエクアドルを0-0と引き分け、ワールドカップ史上初の勝ち点を挙げた。また、日本はチュニジアを4-0と破り、グループFを好調で終える好材料を得た。スペインは開幕戦のカーボベルデ戦で0-0と引き分けた後、サウジアラビア戦へ向けて調整を急いでいる。
各試合の詳細を見ると、ドイツのウンダヴはベンチから2得点を挙げ、戦術を完成させた。キュラソーのルームは90分間で15セーブを記録し、延長戦を含まない試合の世界記録に並んだ。日本は1000試合記念の舞台で、上田綺世が2得点、伊東純也らが連携して試合を支配した。一方、イラン代表は渡米時の移動制限をめぐり、ガレノエイ監督が準備時間の不足を批判するなど、大会を巡る環境面でも注目が集まっている。オランダはスウェーデンを5-1と破り、国王ウィレム=アレクサンダーと王妃マキシマがオランダ戦とキュラソー戦の両試合を応援する異例の活躍ぶりを見せた。
グループステージの終盤戦は、32チームがトーナメントに進出する枠争いが激化している。ドイツ、オランダ、日本、メキシコ、米国などがすでに進出を決め、スペインやイラン、エジプトなどは残り試合で勝点を積み重ねる必要がある。FIFAが48チームに拡大した今回の大会は、初日のような一方的なスコアラインだけでなく、下位国が伝統強豪国に競り合う展開も生み出しており、ワールドカップの競争力向上を示している。次の節への進出が懸かる重要なカードが続く中、各チームの残り試合の戦術とメンタル管理が、その後の大会行方を左右することになる。