欧州連合(EU)は、未成年者のソーシャルメディアへのアクセスを段階的に制限する新たな規制枠組みの導入を正式に表明した。ウルスラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は13日、ブルッセルで記者会見を開き、専門家の提言を基に2026年後半に具体的な立法提案を行うと明らかにした。
委員長が委嘱したオンライン児童保護専門家グループは、3歳未満は画面接触を完全に避け、3〜12歳は保護者や教職員の監督下で年齢に適切なデジタルプラットフォームのみを利用するよう提言している。13〜18歳については、安全機能が備わったプラットフォームでの自律的な利用を段階的に認めるアプローチを提案した。フォン・デア・ライエン委員長は「子供がソーシャルメディアにアクセスできるかではなく、ソーシャルメディアが子供にいつアクセスするかという問題だ」と指摘し、プラットフォーム側が自らのサービスが無害であることを証明する責任を課す方針を示した。
現在、スペインは16歳以下、フランスは15歳以下の利用禁止を主張するなど加盟国間で年齢制限の基準に違いがあり、エストニアのように禁止に反対する国も存在する。同委員長は各国の提案を慎重に検討した上で、EU全体で調和のとれた解決策を提示する考えだ。既にEUはデジタルサービス法に基づき、MetaやTikTokに対し依存性を助長する機能の解除を求めている。今回の規制強化は若年層のメンタルヘルス保護を目的としており、立法化の行方によっては欧州のデジタル政策が児童保護の観点から新たな転換点を迎えることになる。