2026年7月19日、米国ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われたFIFAワールドカップ2026決勝戦で、スペイン代表がアルゼンチン代表を1-0で破り、2010年南アフリカ大会に続く2度目の優勝を果たした。延長戦106分にフェラン・トレスが決勝点を挙げ、10人で戦ったアルゼンチンを下した。試合後、アルゼンチンのリオネル・スカローニ監督は記者会見で号泣し、自身の契約満了(2026年12月)後の続投について不透明感を示した。
スペインはルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるチームとして、2024年欧州選手権優勝に続く快挙を成し遂げた。グループステージ初戦のカボベルデ戦で0-0の引き分けに終わったものの、その後は堅固な守備と正確なパスワークで連勝を続け、決勝では圧倒的なボール支配力でアルゼンチンを苦しめた。スペインは大会通算失点が1点のみで、スペインのGKウナイ・シモンが記録的な無失点タイムを更新したものの、延長戦では時間がかかった。デ・ラ・フエンテ監督は「私たちはすべてを勝ち取った。この世代の選手たちは家族のような絆で世界最高峰のチームになった」と誇りを語った。
アルゼンチンは4年前のカタール大会に続く連覇を目指したが、守備陣の相次ぐ負傷や、93分にエンソ・フェルナンデスの退場が響き、守備に回らざるを得なかった。スカローニ監督は試合後、「スペインがより良かったのは事実だ。私たちは勝利でも敗北でも堂々としている。今日の姿は国民への良い例だ」と敗戦を認めつつ、選手たちの努力を称賛した。しかし、自身の将来については「契約は最後まで果たすが、このチームを再構築するのは極めて難しい。考える時間が必要だ」と号泣しながら明言を避け、アソシエシオン・アルヘンティーナ・デ・フットバル(AFA)のクラウディオ・タピア会長との協議を約束した。
39歳のレジェンド、リオネル・メッシは全試合フル出場し8得点4アシストの活躍を見せたが、自身3度目のワールドカップ決勝敗退で涙を拭った。スカローニ監督はメッシの現役続行について「彼がやめると決めるまでプレーし、チームはそれを支持する。彼は歴史上最高のサッカー選手だ」と語ったが、メッシの引退示唆と相まって、アルゼンチン代表の次期体制は不透明さを増している。スペインの38試合連続無敗記録も更新され、国際サッカーの新時代を切り開いた。
2度目の優勝を飾ったスペインは、欧州と南米の両大陸で記録を更新する強さを示した。一方で、アルゼンチン代表はスカローニ監督の退任可能性とメッシの将来を巡り、次期世代への移行を迫られる局面を迎えた。両国の反応は対照的だが、この大会がサッカー界に残した遺産は計り知れない。