【バンクーバー】ジャンニ・インファンティーノFIFA会長は30日、カナダ・バンクーバーで開催されたFIFA総会で、中東情勢の緊張にもかかわらず、イラン代表が2026年ワールドカップ(W杯)に出場し、全グループ戦を米国でプレーすると明確に表明した。「理由はとても簡単だ。私たちは結束し、人々をつなぐ必要がある。FIFAは世界を一つにする」とインファンティーノ会長は強調した。
この発言に対し、ドナルド・トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「ジャンニがそう言うなら、私はOKだ。プレーさせればいい」と容認の意向を示した。米国務省のマルコ・ルビオ長官も、イランのサッカー選手の出場には反対しないとしつつ、イスラム革命防衛隊(IRGC)との関連人物の渡米は許可しないと付け加えた。
一方、イランサッカー連盟のメフディ・タジ会長ら代表団は、トロント空港での入国審査を巡るカナダ当局とのトラブルにより、総会出席を断念し帰国した。カナダ政府はIRGCをテロ組織に指定しており、関連人物の入国を拒否する方針を堅持している。このため、211の加盟国・地域連盟のうちイランのみが欠席する事態となった。
イランはグループGでニュージーランド、ベルギー、エジプトと対戦し、6月15日にロサンゼルスでニュージーランド戦で開幕する。インファンティーノ会長は、チケット価格の高騰への批判を受けつつも、収益はすべてサッカー発展に還元されると説明。アフリカ・アジア連盟からの支持表明もあり、2027年の再選に向けて大きな追い風となっている。