米国はイランとの停戦を延長すると同時に、イラン港への海上封鎖を継続する方針を示した。この措置により、原油価格は下落し、金価格は上昇するという市場の反応が顕在化した。
ブレント原油先物は0.2%下落し1バレル当たり98.27ドルとなり、WTI原油は0.3%下落して1バレル当たり89.39ドルとなった。一方、現物金は0.9%上昇し、1オンス当たり4,755.11ドルに達した。金の先物価格も同様に上昇し、6月納入分は1.1%上昇して4,772.90ドルとなった。
米国大統領ドナルド・トランプ氏は、停戦延長はイラン側が新たな提案を提出し、交渉が完了するまでの期間を確保するためであると説明した。しかし、米国はイランへの海上封鎖を継続し、イラン側はこれを停戦違反と主張している。さらに、地域ではイスラエルとレバノン間の衝突が続き、レバノン側の民間人への被害が報告されている。
このような情勢は、ホルムズ海峡を経由する原油輸送に影響を及ぼす恐れがあり、世界的なエネルギー供給の不安定化を招く可能性がある。市場は米国の外交的圧力とイランの抵抗姿勢の行方を注視しており、今後の交渉結果がエネルギー価格と地域安全保障に大きく影響するだろう。