バングラデシュでは、政府の「キャッシュレス・バングラデシュ」構想の下、デジタル決済の普及が加速している。情報大臣ザヒル・ウディン・スワパン氏は7月4日、首都シャーバグのアジズ・スーパーマーケットで、ダッチ・バングラ銀行のアプリを通じたBangla QRによる購入を実演した。同行のマネージングディレクター兼CEOであるMd・アフテシャムル・ハック・カーン氏、バングラデシュ銀行のスポークスパーソン兼エグゼクティブディレクターであるアリフ・ホサイン・カーン氏らが同席した。また、マーカンタイル銀行PLCは、首都モティジール商業地域でBangla QR取引の普及を促す啓発ラリーを開催。同行マネージングディレクターのマティ・ウル・ハサン氏が首席ゲストとして参加し、ラリー後には地元商店で実際の取引を実演した。
一方、バングラデシュ銀行は7月5日、2026-27年度(FY27)の輸出促進策として、43の物品・サービス分野に対する現金インセンティブを前年度と同率で継続する旨の通達を発出した。インセンティブ率は製品に応じて最低0.30%から最大10%まで設定され、既存の政策の継続性が重視された。専門家は、この措置が非伝統的かつ多様化された輸出製品の拡大にプラスの影響を与えると見ている。
金融分野では、コミュニティ銀行バングラデシュPLCが、第11回インフォシス・フィナクル・イノベーション・アワード2026の「顧客エンゲージメント最大化」部門で金賞を受賞した。同銀行の「コミュニティ・アクセス」イニシアチブが評価されたもので、世界的な銀行業界のイノベーションを競う同アワードには9部門に500件を超える応募があった。
教育分野のデジタル化も進展し、アル・アラファ・イスラミ銀行PLCは、ブイガル・ダルスンナ・イスラミア・カミル・マドラサと、シャリーア準拠のデジタル教育管理システム「イルムネット」の導入契約を締結した。同行のマネージングディレクター兼CEOであるモハマド・ラファトゥラ・カーン氏は、このシステムが「スマート・バングラデシュ」および「キャッシュレス・バングラデシュ」の国家ビジョンに貢献するとの自信を示した。
さらに、サウスイースト銀行PLCは、マネーロンダリング対策(AML)およびテロ資金供与対策(CFT)に関する年次会議「BAMLCO Conference 2026」を開催。同行のマネージングディレクター兼CEOであるMd・カリド・マフムード・カーン氏が首席ゲストを務め、バングラデシュ銀行のアミタブ・チャクラボルティ氏らが規制要件について対話形式のセッションを行った。
これらの動きは、バングラデシュが金融包摂とデジタル経済の推進を国家戦略として強力に推し進めていることを示している。キャッシュレス決済の普及、輸出競争力の維持、教育機関のデジタル化、そして国際的な銀行イノベーションの受賞は、同国の持続的な経済成長と近代化への取り組みを裏付けるものである。