米イラン両国が週末の交戦を一時停止し、ホルムズ海峡の通航権を巡る技術協議をカタールのドーハで再開することで合意した。2月28日に始まった紛争を収束させ、海峡の通航を再開するための暫定和平合意(MOU)の履行を巡り、両国の信頼関係は依然として脆い状態にある。
米軍中央司令部はイランの商業船舶への攻撃を理由に10の軍事目標を爆撃したと発表し、イラン側はクウェートとバーレーンの米軍基地へミサイルやドローンで報復した。ドナルド・トランプ米大統領は合意違反を続ければイラン体制を「存在させない」と警告する一方、ヤスミン・アンサリ下院議員はこれを「危険で狂信的」と批判した。イラン側は攻撃と凍結資産の解除条件不履行を理由に日曜日の協議をキャンセルしており、最高指導者顧問のアリ・アクバル・ヴェラヤティはバーレーンに対し自制を求めている。アッバス・アラグチ外相は、オマーンが設定した代替航路を「緊張を高める」と非難し、海峡の管理はイランのみが行うべきだと強調した。一方、レバノンではイスラエル軍が南部のヒズボラ地下トンネルを破壊し、ヒズボラは停戦合意の重大な違反と見なしている。サウジアラビア皇太子モハメド・ビン・サルマンとフランス首相エマニュエル・マクロンも電話会談を行い、地域安定と航行の自由を確保する重要性を確認した。
地政学リスクの高まりは市場に波紋を広げている。アジア株式は概ね下落し、原油価格は供給懸念から上昇した。AI関連銘柄の過大評価を巡る懸念や、インフレ圧力による利上げ期待が市場を圧迫している。外交チャンネルの維持は重要だが、最終合意までの道のりは依然として険しい。