6月24日夜、ベネズエラでマグニチュード7.2と7.5の二つの大規模地震が相次いで発生し、首都カラカス西約160キロを中心に甚大な被害が出ている。暫定大統領のデルシ・ロドリゲス氏によると、少なくとも188人が死亡、1,500人以上が負傷しており、死者数はさらに増加する見通しだ。米地質調査所(USGS)は予測モデルにより、死者数が数千から1万人以上になる可能性が高いと警告している。
最大被害は首都北部のラ・グアイラ州で発生し、空港施設や多数の住宅が倒壊した。ロドリゲス暫定大統領は国家緊急事態を宣言し、救援作業を強化している。国連人道問題調整本部(OCHA)は国際的な都市捜索救援チームの派遣を調整中だ。一方、米国務省のルビオ長官は捜索救助隊と医療物資の即座の投入を表明し、ペンタゴンは損傷した空港への支援物資輸送を担うと発表した。トルコ、イスラエル、イラン、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、メキシコ、エルサルバドル、韓国、パキスタンなど、世界各国から救援隊や人道支援が相次いで提供されている。教皇レオ14世もバチカンの基金から10万ユーロの支援金を送付した。
今回の大規模地震は、昨年1月に米軍が左翼指導者ニコラス・マドゥロ前大統領を拘束し、ロドリゲス暫定政権が発足して以来、初めて直面する重大な国家危機である。長年の経済制裁とインフラ投資の不足により、建物の耐震性や通信網が脆弱化していたことが被害拡大の一因とみられている。ロドリゲス暫定大統領は国際社会の支援に感謝しつつ、国民の結束を呼びかけた。しかし、通信制限や制裁の影響で人道支援の物流が滞る懸念もあり、政府は2億ドルの復興基金を設立してインフラ再建に乗り出す予定だ。この自然災害は、西側諸国との関係改善を図る暫定政権の運営能力と、ベネズエラの経済再建プロセスに大きな試練をもたらすことになる。