米トランプ大統領とパキスタンのシェハブ・シャリフ首相は、イランとの和平枠組み合意が日曜日に署名されると発表し、ホルムズ海峡の即時開放と凍結資産解放が合意の核心となっている。しかし、イラン側は署名のタイミングについて慎重な姿勢を示しており、両者の時間軸に相違がある。
トランプ氏はSNSで、合意署名直後に「すべての国に対して」海峡が開放されると強調。米当局者によれば、イランが海峡の通行料なしでの開放に応じ、米国が海軍封鎖を解除する方向で調整されている。凍結資産の解放や石油輸出制裁の緩和も含まれ、核プログラムに関する技術レベルの協議は署名後に60日間にわたって行われる見込みだ。パキスタンが仲介役を務め、電子署名の準備が進められている。
イランのバガエイ外務省報道官は「明日にはならない」と述べつつ、数日以内の可能性を否定せず、慎重な立場を維持した。一方、イラン国内では強硬派による反合意デモが発生し、アラクチ外相への批判の声が上がっている。また、イスラエルは本合意の当事者ではないとし、ネタニヤフ首相はレバノンでの軍事行動制限を巡りトランプ氏と対立している。2月28日に始まった軍事衝突は4月8日に休戦状態に入っており、海峡封鎖を巡る緊張が続く中での外交進展となる。
合意が実現すれば、世界石油供給の20%を占めるホルムズ海峡の航行正常化と地域情勢の安定化が期待される。しかし、核問題の最終解決やヒズボラ関連の課題が残っており、交渉は長期化する可能性がある。各国の反応と現場の動向が、今後の地域安全保障の行方を左右する焦点となる。