北米3か国共催による史上最大規模の48チーム制「2026 FIFAワールドカップ」が、メキシコ・メキシコシティのアステカ競技場で開幕した。開催国メキシコは南アフリカを2-0で下し、ワールドカップ開幕戦における長年の無敗ジンクスを打破する快挙を成し遂げた。
試合は9分にフリアン・キニョネスが先制点を奪い、67分にラウル・ヒメネスが追加点を挙げるなど、メキシコが終始試合を支配。一方、南アフリカは守備の乱れと精神的なプレッシャーからか、後半49分にスフェフェロ・シトレ、84分にテンバ・ズワネが退場処分を受け、9人で試合を乗り切った。さらに試合終了間際にはメキシコのセサル・モントスも退場となり、ワールドカップ開幕戦として史上最多となる3枚のレッドカードが記録された。
競技場内ではシャキラらによる豪華なオープニングセレモニーが繰り広げられたが、その裏では観客席外で激しい抗議活動が勃発した。教師組合や行方不明者家族などが参加するデモ隊と警察の機動隊が衝突し、催涙ガスが使用される騒ぎとなった。また、チケット価格の高騰や商業主義への批判も試合前夜から根強く指摘されている。
メキシコのハビエル・アギレ監督は開幕戦連勝の重みを強調しつつ、次の対韓国戦への準備を急ぐ姿勢を示した。一方、ウゴ・ブロス監督率いる南アフリカは開幕戦連敗の壁を乗り越えられず、グループリーグ突破への道が厳しくなった。48チーム規模での新時代の幕開けは、競技の興奮と社会・経済的な課題が交錯する複雑な展開で始まった。