2026年8月1日、ロシア・モスクワ中心部の高級イタリアンレストラン「バルツィ・ロッシ」で自制爆発物による爆発事件が発生し、少なくとも3人が死亡、21人が負傷した。同日、アメリカ・アイダホ州ツインフォールズでもファストフード店「In-N-Out Burger」で銃乱射事件が起き、犯人を含む少なくとも3人が死亡、複数人が負傷した。両事件とも未解決のまま捜査が進められている。
モスクワ事件について、ロシア国家対テロ委員会によれば、爆発は現地時間午後8時前、クドリーンスカヤ広場にあるスターリン時代の高層ビル1階のレストラン入口付近で起きた。自制爆発物を持っていたとみられる不明女性の侵入を試みた際、警備員に制止され、直後に爆発したとみられる。死者には女性、警備員、および店内の客が含まれ、負傷者21人は様々な重傷を負っている。当局は犯行の動機や実行犯の特定を進めており、レストラン側は同日の営業をプライベートイベントで閉店していたと説明している。一部報道では、爆発物が遠隔操作で起爆され、爆弾を運んでいた女性がそれが爆発物であることを知らなかった可能性も示唆されているが、公式な確認は得られていない。
一方、アイダホ州ツインフォールズでの銃乱射事件は同日午後、同市の繁華街にあるIn-N-Out Burgerで発生した。ツインフォールズ警察署長のマシュー・ヒックス氏は記者会見で、犯人は射殺され「地域への脅威は消えた」と述べた。目撃者であるレーン・クーン氏(34)は、ARタイプライフルを所持する人物がドライブスルーから現れた直後、拳銃を持つ男性が犯人を射撃したと証言。店内従業員の一人が胸を撃たれた同僚を駐車場まで引きずり、救急隊員が到着するまで応急処置を行ったという。負傷者は少なくとも2名から5名と報じられており、地元病院に搬送されている。
両事件は、テロリズムや銃規制をめぐる治安課題を浮き彫りにしている。モスクワ事件では、ウクライナとの紛争が開始して4年以上が経過する中、ロシア保安庁(FSB)が軍高官に対する暗殺未遂事件の増加を背景に警備強化を表明していた。一方、アイダホ州事件では、開店わずか1週間の店舗で発生したことから、公共施設や商業施設におけるセキュリティ体制の再評価が求められている。両事件の捜査当局は、犯人の動機や背後関係の解明を急いでおり、今後の詳細な報告が待機されている。