ドナルド・トランプ米大統領は11日、イランとの間で6月に合意した停戦は「終了した」と宣言する一方、テヘラン側からの要請に応じ対話を継続することで合意したと明らかにした。トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「イラン・イスラム共和国は我々に『対話』の継続を求めてきた。我々はそれに応じたが、米国は停戦は終了したと明確に伝えた」と投稿した。これに対し、イランのアラグチ外相は「イランはこれまで約束を守ってきた」と反論し、相互遵守の必要性を訴えた。
トランプ氏はまた、イランが自身の暗殺を企図した場合に備え、「千発のミサイルはイランに向けてロック・オン、装填済みであり、さらに数千発が即座に続く」と警告。米軍に対し、1年間にわたりイランの全地域を「完全に壊滅・破壊する」用意があると命じたと述べた。この発言は、先に殺害されたイランの最高指導者ハメネイ師の葬儀で「トランプを殺せ」との叫びが上がったことを受けたものである。米高官らは、イランに対しホルムズ海峡での船舶攻撃を停止し、海峡が開放されていることを公に表明するよう要求。イラン側は攻撃は「システムの誤った部分」によるものだと説明したが、米側は「声明を出すか、さもなければ良い結果はない」と圧力を強めている。
今週の戦闘再燃を受け、原油先物価格は週間で約5.5%上昇したものの、週末には対話継続への期待からやや値を下げた。国際エネルギー機関(IEA)は、湾岸での緊張激化が2027年の石油市場の供給過剰予測を覆す可能性があると警告。一方、イランのガリバフ主任交渉官は「この対決がイランの降伏で終わることは決してない」と強硬姿勢を崩しておらず、停戦維持は依然として予断を許さない。