米連邦保安官局のブラディ・マッカーン報道官は、反発的なソーシャルメディアインフルエンサーであるアンドリュー・テート氏(39)と弟のトリスン・テート氏(38)が土曜日に米マイアミで逮捕されたことを確認した。英王室検察局(CPS)は両氏に対し新たな刑事訴追を行い、米国内での逮捕を踏まえて英国への引渡しを求めている。
逮捕令状は機密保持されているため米当局は具体的な訴追内容を明かしていないが、英検察側はアンドリュー氏に対し強姦7件、人身取引3件、暴行3件、児童ポルノおよび過激なポルノ関連19件など計42件の訴追を、トリスン氏に対し暴行1件、強姦2件、人身取引3件の計17件をそれぞれ適用する方針を示した。これにより訴追された被害者は計7名に上り、事件は2010年7月から2017年8月にかけて発生したとされる。両氏は米英二重国籍者であり、2016年にルーマニアへ移住した後に2022年に同国で逮捕されたが、手続き上の不備により事件は進展しなかった。その後、2025年2月にルーマニアを出国し、米国へ移動したと報じられている。弁護人のジョセフ・マクブライド氏は、新たな訴追を「汚らわしい中傷」であり、米国内で両氏が起こした名誉毀損訴訟を妨害するための政治的仕掛けだと主張し、「アメリカは英国の政治的な汚れ仕事は行わない」と述べている。
テート兄弟はトランプ米大統領を支持する発言でも知られ、アンドリュー氏はX(旧Twitter)で1080万人のフォロワーを擁するが、ヘイトスピーチ規定違反によりYouTubeやTikTok、Instagramなどのプラットフォームから排除されている。両氏は全ての訴追を否認しており、次週早々にマイアミの連邦裁判所で初公判に臨む見込みだ。今回の逮捕と国際的な引渡し手続きは、米英両国の法執行機関を巻き込む長期にわたる法的争いの新たな局面を開くことになり、国内外の法執行およびSNSプラットフォームのコンテンツ管理政策にも影響を与えるとみられる。